村井章子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
出だしから権力を持つことは悪いことではなく良いことであり、権力は持つべきものだというパラダイム転換をしかけてくるような内容が目立つ。
その理由はいくつか述べられているが、最も印象的だったのは地位が高い人ほど長生きするというデータ。
著者も最後で述べているけど、やっぱり自分の状況を自分でどうにかできる方が心身の健康に良いということは、大手企業という上位下達が強い職場で働いてる自分にはよくわかる。上によって大きく左右される現状は心地よいものではない。
本書のメッセージは以下のように極めて単純。
ヒエラルキーがある限り、権力争いはなくならない。そしてヒエラルキー的な組織構造は社会から消えることは恐らくない。だとしたら、権力=醜いものというイメージを捨てて、権力を持ちましょう。
権力を持つためにどうすればいいのかという内容が中心だが、人として成長していくために大事なことでもあることが書かれているので、自己啓発本として読んでみるのも面白いかもしれない。ネットワーキングの大切などは自分に足りないところだから勉強になった。 -
Posted by ブクログ
分析力を武器として業績を伸ばしている具体的な企業を例に出しながら、分析力の重要性と分析力をつけるにはどのように取り組めばよいかが書かれていた。
まず、分析力のある企業は経営陣に理解があることが重要である。経営陣の理解があり、社を上げて分析力の向上に取り組むことができれば一番良い。しかし、仮に理解が得られない場合でもスピードは遅くなるが、一部で成果を出し、分析力の威力を示して行けば良いと書かれていた。
具体的にどのような分野で活用すべきかというと、自社にとって最も強みのある分野と述べている。業務プロセス(優良顧客の識別や適切な価格など)や意思決定(投資効率の向上など)が含まれている。
最終的には分析力を支える人材を育て、何が重要な情報であるのかを共有し、情報の量と質を向上させ全社的に取り組むことが目標となる。
この本で一番目を引いた言葉:サラ・リー べラッサ「神ならば信じよう。神でない人はデータを持って来なさい。」
勘で判断し、疑わない経営者よりこういう情報と分析を大事にする経営者にめぐり逢いたい。
中小企業は景気が悪いと言われるが、中小企業こそ、データに基づき競争力を取り戻してもらいたいと感じた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこの本を読むまで、僕は社内での政治ゲームに軽い嫌悪感を抱いていた。
嫌いではあるが無関心ではなかったので、権力を握るということの意味を知りたくて本書を手に取った。
本書は、決して全員が全員権力を握るべく努力することを勧めるものではない。ただ、権力というものに対し少なからず知識を持った上で自分なりのスタンスを決めるべきだと訴えている。そのため権力を握るとどんな良いことがあるか、あるいは逆にどんな悪いことがあるかということが具体例を交えた上で解り易く説明されている。
僕は現在エンジニアをしているが、この本は出世に興味のないエンジニアのような人にも強く勧めたい。これはどちらかと言うと何かを得るためではなく、身を守るために。
かの天才スティーブジョブズが自分で作った会社を追い出されたように、権力闘争では一歩間違えると失職の淵に立たされることもあり得る。それは時として個人が望むか否かには関係なく降りかかって来ることもある。そうした時、どのように対処すれば良いのかがわからないと非常に危険だ。
恐らくこうした話は日本人には遠い話だと思われることだろう。事実僕も別に経験をしたわけではない。ただ、一組織人として生きている以上はそのコミュニティのルールに精通した上で働くのが本当ではないだろうか。かつてフジテレビがライブドアに買収されかけたとき、メディアは堀江の傍若無人ぶりを叩いた。しかし、あの買収劇はあくまでもルールの範囲内だった。良い悪いはともかく、フジ側の脇が甘かったことは間違いないだろう。本業に専念するのは、属するコミュニティのルールに精通した上でという条件付きの話だと思う。
なんだか脅し文句ばかりになってしまったが、当然良い面もある。それは、権力を握ることで自分のしたい事の幅が広がる可能性があるということだ。決定権を握るということはその分
自由度が増すということに近い(同義とまでは言えないが)。そのため、本業に専念するために敢えて権力闘争に参加するというのは一つの選択だと思う。
今回はずいぶん抽象的な感想になってしまった。
言いたい事を簡潔にまとめると
「権力に興味のあるなしにかかわらず、知っておくべきことが満載の一冊である」
以上。
以下ネタバレを含む自分用要点の書き出し
1:
能力もあり人間関係がうまくいっているがうだつのあがらない人間がいる。原因は「権力闘争をしたくない、あるいはできない」ため。
2:
管理職を母集団とした調査で明らかになったのは、出世しているのは人を大切にするグループや目標達成を最優先するグループでなく、地位や権力に興味のあるグループ
3:
リーダーは権力に無関心であるべきではない。世の中は公平ではないからだ。この世の不公平をきちんと認めるべき理由は二つ。一つは、あらゆる人からの学びを妨げること。もう一つ
は、思いがけず足元をすくわれる危険があるということ。
4:
リーダーシップ本からの学びには注意せよ。リーダーになってから必要な行動となるまでの行動ではずいぶん違う。既にリーダーになった者が後者を語るとは限らない。
5:
仕事で上に行くためには、仕事さえできれば良いというのは間違い。個人の評価への影響は、仕事の成績よりも上司との関係性が大きい。そのために大切なことは、上司に自分の存在に
気付かせ、自分に有利な基準で評価される働きかけをすること。上司との関係には、成績と同じぐらい気を配ること。
6:ほとんどの人間が褒めるということの威力を過小評価し、充分に使いこなしていない。
7:権力を手にするための7つの資質
①決意
②エネルギー
一休みしてからやろう、なんて言ってる人は結局何もできない。上司はエネルギッシュにはたらく部下を昇進させる。
③集中
業種や職種を一つに絞るのは一つの手
④自己省察
たくさん本を読み、自分を振り返る習慣をつける。学んだことをすぐメモすること。
⑤自信
権力や影響力を持っている人は自信たっぷりにふるまう。自信の無さを見せるのはいけない。
⑥共感力
相手への影響力を高めるために大事なのは、相手の視点でものを見ること。
⑦闘争心
ほとんどの人は争いを避けようとし、相手の無理な要求も面倒を避けたい一心で簡単に受け入れてしまう。すなわち、手ごわい相手にも同等と渡り合えるなら、大半の人より優位に立つ
ことができる。
8:
出世街道に乗るための部署・業種選び
部署間でのパワーバランスをよく観察する。会社の有力部門は力がある分熾烈な争いがある。新設部門は競争がない代わりに部署自体の力がないというデメリットがある。どちらを選ぶ
かは人次第だが、後者であれば今後伸びるかどうかを見極めることが大事
9:
出る杭になること。
自分が権力を持っていない側であれば、ルールを疑う必要がある。ルール通りのゲームでは、権力側が強いためだ。そういう出る杭になるために助けが必要であれば、相手をたてつつと
りあえず頼んでみることだ。
また、地位と権力を持つ上では愛されるより恐れられることが大事である。批判的な書評家はそうでない書評家と比べ頭が良くみられる傾向がある。
10:
ほぼ全ての組織では、予算と人事に口を出せる人が権力を持つ。金のある所に金が集まり権力のある所に権力が集まる。ではリソースを持たない人間はどうすれば良いか?それは、「時
間」と「関心」というリソースを気前良く提供することだ。権力者のためにちょっとしたお手伝いをするとか、話を聞いてあげるなどだ。
こうしたことは誰にでもできることではあるが、どんな場合においても最初に動いた人が独占権を得ることが多い
11:
役に立つネットワーク(人脈)を作る。人脈を築き維持することは誰でも可能。ある調査によると、出世に必要なスキルの一位が先進技術の理解度、二位がネットワーク力だった。
~ネットワークを作るために~
まず目的に会うネットワークをリストアップし、どこに手を出すのかを見極める。ネットワークは弱く広いものが最も役に立つ。特に人は自分のコミュニティから出たがらないので、仲
介役はお得な役目である。つまり多種多様な人と連絡を知りあうことが有効である。さらにネットワーク力のある人は、こまめに連絡をとっている。こうして複数のネットワークの橋渡
し役をするということの他に有効なのは、ネットワークの中心に位置することだ。こうすることでネットワークの動きが全てわかる。いずれにせよ役に立つ自分のステータスを高める方
法を挙げると、「高い理想を掲げ、社会的地位の高い人々が関心を持つような運動やプロジェクトを組織すること」である。
ただしネットワークを作るという作業、大変な労力がかかる。つまり戦略的に作る必要があるということだ。なお一度権力を持つと維持するのは割と楽なので、ネットワーク作りにかか
る時間は大幅に削減される。
12:
「権力」を印象付けるふるまいと話し方
臆することなく自信ありげにふるまうことが大事。権威を示すためには一部は自己研鑽だが、残りはハッタリ。だがハッタリを続けることで本当の自信に変わる。また、聴衆、他人から
どう見られているかを意識すること。姿勢を正して胸を反り気味にしたり、長く曲線的な動きでなく短く直線的な動きをする。会議などでは話を聞いている姿勢を強調するためにノート
パソコンや携帯はしまうべき。そして怒りっぽいと自己評価した人間の方が昇進しやすいことからもわかるように、権力の座にふさわしいとみなされるのは失望より怒りを表す人間であ
る。ただし当然良い人とは見られないので、どう生きたいかを考えよ。自分を笑い物にしたり謙遜したりするのは、偉大になってからで良い。
多くの人が充分に力強い印象を与えられないのは、不安や動揺を抱えたまま話はじめるから。そうならないためにはまず準備をすること。そして「見ている方がかなり長いと感じるほど
の間」をとって考えをまとめ、話す。感情をゆさぶったり連帯感や親愛の情をつ尾目る言葉は賛同を得られやすい(「私たち」など)。
議論テク
1:相手の話をさえぎったり、前提に疑問を呈することも使える。
2:敵対的構図を際立たせる
3:論点を箇条書きする
4:対比を使う
5:下書きやメモを使わない
6:ユーモアを交える
7:間を取る
13:
周りからの評判をよくしておく。
好印象を与えることのできる社員は、そうでない有能な社員おりも評価が高い。特に経営幹部クラスになると評判は一段と重要になる。
では評判をよくするためにはどうすれば良いか?
まず第一印象でほぼ全てが決まることを意識する。そのためキャリアをスタートさせた時点から評判作りを始めると良い。さらに評判は相手と自分の共通性というコントロール不能の要素も混じって形成されるため、多様な環境で評判を獲得しておくことが望ましい。
こうして背伸びをしているうちに好ましい印象が有利に働き、実力以上のイメージが実力になっていく。
重要なのは、どんな評判を起こしたいかを慎重に考え、計画をたてて取り組むこと。
ここで一つ気をつけるべきは、自分で自分を売り込むのではなく他人に褒めてもらうことだ。
14:
不遇の時期の乗り越え方
争いになった時、「この勝利は周囲の目にはどう映っているのか。自分は勝ってどうするつもりだったのか」と問え。敵を武装解除するために、個人的感情を度外視して重要な相手とつねに良好な関係を維持すること。データに集中し公平な判断を下すこと。これらを実践するためには、強固な自己規律と感情の抑制が必要。
相手より先に動く。そして負けた時、失意の中にある時は、できるだけ多くの人に、何が起きたのかを伝え、自分の立場を説明して回る。こうすることで意外と味方が多く、また味方してくれよう。
勝敗がついていないとき、勝者のように振る舞うと良い。大衆は勝者につきたがる上、状況は見方次第で変わるものだからだ。
15:
将来設計を考える時、本当に高い地位や権力が欲しいのか、その実態をわかっているのかをよく考える必要がある。高い地位は、手に入れるのにも維持するのにもそれなりのコストがかかるためだ。監視される苦しさ、時間の自由の消失、権力獲得・維持のための多大なエネルギー、人への猜疑心、権力の中毒性・・こういった障害を乗り越える自信が果たして本当にあるのか。トップになればその周辺は「自分こそがトップにふさわしい」と考えていることを肝に銘じ、誰が下剋上をしようとしているのかを見極め先手を打つ必要がある。
16:
権力者が失墜する原因
一言で言うと自分を冷酷に客観視できないから。例えば人を簡単に信頼して失墜というケースがある。どうすれば信頼できるかどうかを見極められるのか?それは言葉ではなく行動を見ること。疲れを感じたらそれは引き際の可能性がある。パーティが終わる前においとまするのがエレガントと心得て、せめて引き際は美しく
17:
人の営みがあるところには嫌でもヒエラルキーが発生する。そのため、権力闘争には必然的に巻き込まれることになる。巻き込まれても会社は一個人に対しそれほど関心がないので、自分の身は自分で守るしかない。
18:
まとめ
権力を握るのは難しくない。とくに、自分を目立たせ戦略的に位置づけること。大事なのは自分に適した環境を見極め、そこにいること。注意すべき点はふるまいである。常に自信を持ち状況をコントロールできると考えること。ルーズベルトいわく「あなたが自分から言わないかぎり、誰もあなたを劣った人間だとは思わない」
人間は勝ち馬に乗りたがるものである。自分から階段を上ろうとしない限り、誰も後押しはしない。
そして権力者に対して戦略的な行動をとること。間違っても上司に不用意に本音を漏らしたりしてはいけない。
最後に、ヒエラルキーの底辺にいる人は、頂点にいる人と比べ、志望率が四倍も高い。権力を手に入れることは、長寿を手に入れることにもつながるのだ。 -
Posted by ブクログ
実力があれば、黙っていても認められ出世をすると考える人が多い。しかし実際は実力はあって当然で、その上で如何に印象に残って引き上げられるかが重要と言う事を数多くの実例から紹介されている。確かに、良く知らない人を重要なポストに引き上げる事はしないだろうと考えれば、当然の結果だろう。
またこの本では、自分でネットワークを築くことの重要性を説いている。特に弱い結びつきの橋渡し役になる役割の位置してそれを維持することで成功した人の例がいくつも載っている。
印象に残った個所
P50 自分を変える努力に必要なこと
1.自分を変えることは可能だと信じること
2.自分自身を客観的に見つめ、良いこと、悪いことをしっかり認識すること
3.権力や影響力を獲得する重要な資質は何かを理解する。
P60 エネルギーの影響力
1.エネルギーは怒りや満足感と同じく伝染する。
2.エネルギーと時間を投じれば何事も達成できる可能性が高まる。
3.上司はエネルギッシュに働く部下を昇進させることが多い。
P97 頼みごとは案外うまくいく
P104 キャリアの振り出しで自分を目立たせることが大事
P107 愛されるより恐れられよ。 -
Posted by ブクログ
高い地位に到達する人とそうではない人の違いをあげています。
大きく二つ、まずは困難に挑戦しようとする意志と、そして、二つ目は、その意志を目標達成に結びつけるスキルだという。ここであげられる項目をリストアップして、自己チェックに使えそうです。
◎決意
◎エネルギー
◎集中
◎自己省察
◎自信
◎共感
◎闘争心
また、権力を手にした時の代償まで記載がある。これは、これから役員になる人たちに送りたい項目かと思います。
◎一挙手一投足を監視される
◎時間の自由を失う
◎多大な時間とエネルギーを取られる
◎人を信じられなくなる
◎権力は中毒になる
特に、後半の二つになってしまっている人を、最近見かけますが。
あと、権力者が転落する原因まで記載されています。これもかなり参考になりますね。
◎自信過剰になる、油断する
◎軽率に信頼する
◎自制心を失う
◎燃え尽きる
◎変化に取り残される
◎せめて引き際を美しく
大企業の権力者と、オーナー企業の権力者と、でる症状が違うかもしれませんが、参考になりました。