村井章子のレビュー一覧

  • 国家は破綻する―金融危機の800年

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    歴史的には国家のデフォルトは決して珍しいことでは無く、日本(1945年)もアメリカも欧州諸国も、例外なく経験している。
    また新興国を中心に債務比率(対GDP比)がそれほど高くない段階でも起こっており、破綻を起こした方が損得勘定的に得すると考えた場合に国家としてデフォルトを起こすインセンティブが生まれる。
    一度信用不安が起こると加速度的に危機は増幅する。
    日本は今どの局面か。正直ルビコンはすでに超えているように感じる。

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    2025年07月19日
  • ミル自伝

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    3才にてギリシャ語を勉強するほどの早急は教育。そして、はやくに社会に出て、それもきりあげ思索と研究に励む。自伝なのでその思想内容ではなく環境的なところの記述になるが、19世紀の社会の様子も描かれ興味深い。

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    2025年06月07日
  • コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版

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    ビルゲイツのおすすめ本。
    一見地味な輸送用コンテナの発明が、グローバルな分業体制の確立に決定的な影響を与え、世界の経済発展に大きく寄与した。
    コンテナが世界に普及するまでの紆余曲折がかなり詳細に記述されており、その分野以外の人間にはやや退屈。

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    2025年04月30日
  • プラットフォームの経済学 機械は人と企業の未来をどう変える?

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    人間はテクノロジーに支配されていくのではなく、テクノロジーを活用して何をするべきか?という問いを立てて考えていくことが大事であるということを改めて学ぶことができた本。
    あらゆるものがデジタル化されていること、物理的な資産や商品を持たず分散型産業などの業界を大きく変えてしまうプラットフォームビジネスについて、例えばAppleとGoogleの例からもプラットフォームに対する考え方の違いがあり必ずしも決まった正攻法がないことやプラットフォームの特徴を理解することもでき、それを理解することでビジネスを考えるヒントを得ることもできる。

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    2025年04月19日
  • 20世紀経済史 ユートピアへの緩慢な歩み 下

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     ファシズムもまた、本源的には、経済の再構築のために費やすべき努力を規定したイデオロギーだった。ファシズム以前の経済は人々を階級別に組織していた。そのような経済では利権政治が出現し、利益団体間の交渉や対立が顕著になる。これに対してファシズムが唱えるのは国民の団結であり、連帯と共通の目的に基づく政治である。組織された労働組合が富裕な経営者と交渉する市場経済ではこのような連帯は望めない。しかも世界経済はグローバルな資源の再分配を必要とする。重要なのは、勤勉で酷使される貧しいプロレタリアートという階級ではなく、資源も帰属集団も土地も持たないプロレタリアートという国民なのだという。ファシズムの指導者に

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    2025年04月12日
  • コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版

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    コンテナの歴史がわかる
    効率化のために導入された
    既得権益者の反発で時間がかかる
    船関連だけでなく鉄道、トラック、世界の流通に革命が起きた

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    2025年03月24日
  • 自然、文化、そして不平等 ―― 国際比較と歴史の視点から

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    ネタバレ

    スウェーデン、不平等だった国だが、1930の社会民主系が政権をとり、急速に変わり、今は世界で一番平等な国になる。
    個人の才能が国ごとにこのように分布しているわけがない。天然資源のせいでもない。それぞれの社会が選んだ制度が不平等つくってる。

    脱市場化のプロセスを継続し、より多くの分野に拡大すべき。一国の経済活動全てが脱市場化する可能性も否定しない。
    そのためには権限委譲が必要であり、組合や共同体といったプレイヤーが重要になってくる。この非市場経済は、所得と資産に対する累進課税と、残存する企業のより良い議決権配分の仕組みに支えられる。単なる金銭的再配分ではないことがポイント。

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    2025年03月10日
  • ファスト&スロー (上)

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    ネタバレ

    研究結果や人間の心理からどのようにして判断を行っているかの仕組みが詳しく書かれている。難しい内容。下巻もあるので読んでみようと思う。システム1、システム2

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    2025年01月30日
  • Mine! 私たちを支配する「所有」のルール

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    ネタバレ

    有刺鉄線によって、カーボーイがいなくなった。
    デューク大のバスケットボールの試合チケットの配分方法は、単に早い者勝ちではない。チケットの抽選に参加するには、36時間キャンプをしなければならない。早い者勝ちではなく、抽選に参加できるだけ。
    ディズニーのファーストパスは、滞在時間を増やした。早い者勝ちが唯一のルールではない。その結果、有料のVIPツアーを作ることができた。身障者パスがあったために、身障者を雇う人が出てきた。それに対抗するため、これを廃止してVIPツアーを作った。

    所有権のルール=早い者勝ち、占有、労働の報酬、付属(明らかに自分のものに付属しているもの)、自分の身体、家族のもの。

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    2024年09月05日
  • Mine! 私たちを支配する「所有」のルール

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    様々な所有権に関する実例と問題点を知る事ができた。
    アメリカの事が大半なので、日本にはそのままは当てはまらない部分もあるが、共通する部分も多い。
    腎臓や、卵子の売買については、全体から見て最適なあり方は何か、工夫の余地があると感じる。特に、腎臓を一つ失っている身としては、何かあったら入手出来る可能性が開かれている方がありがたい。
    シェアリングについては、確かにマイナス面もあるが、限りある資源の有効な活用は重要だと思う。

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    2024年08月30日
  • Mine! 私たちを支配する「所有」のルール

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    所有、占有について、歴史や法律、家族、人種差別、企業、特許など様々視点から論じた一冊。
    不合理との戦いの歴史の様なエピソードは、今も昔も変わらない。

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    2024年08月09日
  • Mine! 私たちを支配する「所有」のルール

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    アメリカの法律と事例を出しながら、所有について考えさせられる内容。ドローンが飛ぶ時、自分の敷地の上はどこまで自分の所有か?なんて考えたこともなかった。そういう意味で、興味のある人にはめちゃくちゃ面白いと思う。法律をわかりやすく一般人に理解してもらうために書かれたというのも頷ける。

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    2024年07月17日
  • Mine! 私たちを支配する「所有」のルール

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    「私のもの!」と主張する様々なことについて、具体的な例を挙げてくれる。例えば航空機内の座席のリクライニング空間。それは座っている人のものか、後ろの人のものか。永久に答えが出ない問題だ。その時の状況、時代によってもその所有権は変わってくる。
    ミッキーマウス延命法と呼ばれ、その著作権が延々と守られてきたが、ついに2024年1月に切れたようだ。これも所有権の問題だ。

    専有する所有権を主張できるものに「特許」があるが、あえて取らないことで広がりを見せ、その先んじたことで優位に立つという戦略もある。思えばデンソーのQRコードもこの類だろう。所有権を主張するもしないも、それぞれの理由があるのだ。

    本書

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    2024年06月27日
  • コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版

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    コンテナ開発者の話とコンテナ開発によって世界の物流がどう変わったのか・単純な発想が世界を変えた一例が書かれた本。

    アメリカ労働者の権利の強さ、既得権益を壊すことの大変さ、規格統一化の重要さ・大変さがよく分かった。

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    2024年05月22日
  • コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版

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    ネタバレ

    コンテナのおかげでニューヨークとリバプールは凋落した。
    釜山やシアトルが世界のトップになった。
    コンテナは労働者にメリットもデメリットももたらした。労働環境は改善したが待遇改善に終止符が打たれた。
    海上貨物運賃は、輸出輸入の10%以上を占めていた。関税以上に強力な参入障壁だった。
    積み出しと荷揚げに費用がかかる。コンテナで削減できないか。しかし貿易に与えた影響は軽微だった可能性もある。

    エジソンの白熱電球は20年後でも普及率は3%。普及には発明だけでなくイノベーションが必要。コンテナも同じで普及には時間がかかった。

    コンテナの規格は紆余曲折を経た。鉄道、トラックなどと合わせる。

    マルコム

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    2024年05月20日
  • 自然、文化、そして不平等 ―― 国際比較と歴史の視点から

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    トマピケティの本。フランスの講演会の内容をまとめた本なので、格差の現状を図表を使って説明しておりとても判り易い。著者は世界の所得、税、ジェンダー、環境等の格差問題について言及考察しているが、これは複雑な要因が絡んでおり問題解決は一筋縄では行かない。各国にはそれぞれ事情があって、資本主義社会である限り、著者が指摘する格差を是正するのは難しいと思う。

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    2024年04月21日
  • 絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか

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    経済学は信用されていない。
    学者の中で一致した意見が、一般の人々の意見とかけ離れていることが一因。また悪い経済学者ーエコノミストーが大手をふってまかり通っている。彼らは自社の経済的利益を代表して発言している。
    しじょうの楽観主義をあおろうとする傾向が強い。アカデミックな学者は身長に予想を避ける。将来予想はほとんど不可能だからだ。これらの学者は含みを残した結論を説明するのに、それを導き出した複雑な過程を長々と説明する。

    事実は無力である。2つの質問をする。
    1、自分の意見は?
    2、事実に基づく知識は?
    で、2→1で質問した場合。自分の事実誤認を再確認して、意見を求められた場合、事実誤認を認めて

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    2024年04月14日
  • イングランド銀行公式 経済がよくわかる10章

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    良い本でした。

    ファスト教養のように浅くなく、かと言って専門書のように深くなく、基本的なことをサラッとおさらいできるのでとてもよかった。

    私は経済学をちゃんと学んだことがないので、少し頓珍漢なことを言うかもしれないが、経済学というのは不確かなものを追求する学問なんだと改めて感じた。
    様々な理論が打ち立てられるが、100%確かなことは言えないし、趨勢があったり派閥があったり。
    その傾向があるとか大筋はあっているとか。

    物理学のようにまったくもって正しい数式は存在しないし、不確かなランダム性やカオス理論に影響されてバブルがはじけてしまう。

    どうしても経済学が有耶無耶でとっつきにくいものとい

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    2024年04月20日
  • 自然、文化、そして不平等 ―― 国際比較と歴史の視点から

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    世界中で起きている現代の不平等は、自然や文化の変化だけでなく、政治によって大きく変化する。特に所得格差の拡大や富裕層の税逃れなどが不平等を助長している現実があり、これらの問題に対処するためには、個々の専門学者の取り組みだけでなく、政治的な施策が不可欠だと、言う事だ。日本においては、特に所得税や相続税が他国に比べ既に高い利率がかけられていることを認知しておくべきだ。

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    2024年02月10日
  • コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版

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    コンテナが普及していく過程と影響の一端を知ることが出来て勉強になった。

    トラック運送会社、鉄道会社や船会社などを巻き込んだコンテナの導入・規格化は世界の物流を効率化させ、結果的にグローバル化を推し進めた。

    港での荷揚荷卸をはじめとした物流費用が低下したことで、企業にとっては生産地と消費地の距離という制約から自由になり、労務費の低い場所でモノを製造することがトータルコストを押し下げることとなった。

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    2024年02月09日