村井章子のレビュー一覧

  • テクノロジカル・リパブリック 国家、軍事力、テクノロジーの未来

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    『テクノロジカル・リパブリック』を読んで、最も強く感じたのは、テクノロジーの発展を支える思想や哲学の重要性だった。

    本書では、現代のアメリカ、とりわけシリコンバレーにおいて、テクノロジーを何のために生み出すのかという目的意識が薄れ、技術の発展そのものが目的化していることに警鐘を鳴らしている。生成AIをはじめとする強力なテクノロジーが今後ますます社会に影響を与えていくことを考えると、その根底にどのような価値観や国家観を置くのかは、避けて通れない問題だと感じた。

    著者は、軍事や安全保障分野にもAIシステムを提供するパランティアの共同創業者であり、その立場自体がシリコンバレーの主流とは大きく異な

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    2026年07月18日
  • NOISE上 組織はなぜ判断を誤るのか?

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    「同じ症状なのに、病院が違うと診断が変わる」「面接官によって評価がまるで違う」。そんな経験や話を聞いて、「結局、運なのかな」と感じていました。

    本書が扱うのは、私たちが普段あまり意識していない「ノイズ(判断のばらつき)」という問題です。『ファスト&スロー』で有名なダニエル・カーネマンらは、判断ミスの原因は「バイアス(偏見)」だけではなく、人や状況によって判断が大きく揺れることにもあると指摘します。

    特に衝撃だったのは裁判の例です。同じような事件でも、担当する裁判官によって刑罰が大きく変わることがある。医療の診断、保険の査定、採用面接、人事評価まで、専門家の判断でさえ想像以上に「運」に左右さ

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    2026年07月18日
  • テクノロジカル・リパブリック 国家、軍事力、テクノロジーの未来

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    シリコンバレーの頭脳が広告や消費、株価のマネーゲームといった刹那的な快楽に費やされていて良いのかと。USは国における文化やアイデンティティは真に理解不能なのかも知れない。グローバル化して世界中のエントロピーは増大していく中、日本人としても技術による事業貢献の方向性について考えさせられる。

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    2026年07月11日
  • コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版

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    話自体は非常に面白かった。
    コンテナ化によって港から働く人が消えたように、AI化によってホワイトカラーが消えるのかなと思い通ずるモノを感じた。

    ただ前提知識や専門用語を必要とする内容にも感じたので、その辺は読みづらかった。

    いつかまた時間がある時にゆっくりと読みたい。

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    2026年07月10日
  • 善と悪の経済学―ギルガメシュ叙事詩、アニマルスピリット、ウォール街占拠

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    ネタバレ

    善と悪の経済学

    チェコの大統領への経済的な助言をしている著者が、
    ギルガメッシュ叙事詩、
    旧約聖書、
    ギリシャ哲学
    キリスト教
    デカルト
    バーナード・マンデヴィル
    アダム・スミス
    までを引用しながら、数学モデルに偏向し、倫理を蔑ろにしている現代経済学に対しての警笛を鳴らしたのが本書です。
    アダム・スミスの「神の見えざる手」に関して、スミスは感情や倫理に関して考慮しながらこの言葉を使ったのに対して、この言葉が万能のように祭られている現代の経済学の間違いを指摘しています。
    人はもっと謙虚に感謝の気持ちを持って日々の暮らし(経済活動)をすべきという結論が重いです。
    大作でちょっと難解ですが、良書で

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    2026年06月04日
  • テクノロジカル・リパブリック 国家、軍事力、テクノロジーの未来

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    ・2026/04/18に、ピーターティール氏が創業したデータ分析企業PalantirのカープCEOが22項目のマニフェストを発表して話題になり、その元となっている本書
    ・備忘までにマニフェストの要約を以下に記載
     ①国家への道義的責任→シリコンバレーエリートは自らの台頭を可能にした米国の防衛に参加する義務がある
     ②AI兵器開発の不可避→AI兵器開発を批判しても他国が作るだけ。米国が率先して開発・抑止力を持つべき
     ③戦後秩序の異議→ドイツと日本の「去勢」は戦後の過剰修正であり、欧州アジアの均衡を脅かす脅威になりうる
     ④多様性(DEI)への批判→企業による画一的な多様性や包括性は技術革新を阻

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    2026年06月02日
  • ドル覇権が終わるとき インサイダーが見た国際金融「激動の70年」

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    わかりやすさ狙ったジョークはともかく、トランプはわかりやすいだけで、米はほぼ一貫して軍事力を背景に気まぐれな政策で経済力をあからさまに行使してきた歴史明らかに。トランプは言葉が直裁的かつ野卑で躊躇わず行動するだけ。ただ客観的なデータ使って導かれる結論が、何故こうも違うのか。米の債務放置もひどいが、四半世紀に及ぶ異次元の超低金利下でも借金増やし続けている日本。関税引き上げや戦争なんてウルトラCの政策ありえず、未来あるのか…。

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    2026年05月04日
  • テクノロジカル・リパブリック 国家、軍事力、テクノロジーの未来

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    昨今のエンジニアに見られる行き過ぎた消費者偏重に対して、技術は国、社会を豊かにする為に使うべき、その余地が軽んじられているという事に対する警鐘

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    2026年05月04日
  • 自然、文化、そして不平等 ―― 国際比較と歴史の視点から

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    世界が過去、現在、どんな所得の人がどれだけ存在しているか、少しのグラフとどうあるべきかを記載している。データなので生々しい

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    2026年04月16日
  • 創造的破壊の力―資本主義を改革する22世紀の国富論

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    イノベーションや創造的破壊がマクロ経済にどのような影響をもたらすのか、政府の対応や投資家、市民は何ができるのかを、経済学として分析した内容です。公的なデータをもとに分析を進めるスタイルで、ピケティと同じように感じました。読みづらいのも同じでした。
    途中飛ばした章もありますが、イノベーションや創造的破壊の国全体の経済への影響が分析されていてとても参考になりました。最後にアメリカ型と北欧型という二つの資本主義に関して書いている章はなるほどと思う内容でした

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    2026年04月12日
  • ファスト&スロー (上)

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    いや〜若干読みにくいけど、面白い本でしたよ。
    心理学の知見が実例と共に得られるので興味深いです。
    ただ、割り箸を横に加えて顔が笑顔っぽくなるから認知機能や感情的幸福感が上がるってところは、ちょっと微妙みたいですね。後の実験で効果はほとんどない、と結論づけられてるみたいです。
    下巻も今から読みまーす。

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    2026年03月25日
  • MEGATHREATS(メガスレット)世界経済を破滅させる10の巨大な脅威

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    メガトレンドならぬ、メガスレット(脅威)。世界が様々な脅威や不確実性のもとに成り立っているのがよくわかる。

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    2026年03月25日
  • 20世紀経済史 ユートピアへの緩慢な歩み 下

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    日本人は市場原理主義に反感を持つ人が多い。
    著者はそうした立場の人物である。
    私は、政府介入礼賛は市場万能主義と同じく危険だと考えているので、本書の主張には共感できない。

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    2026年02月21日
  • NOISE上 組織はなぜ判断を誤るのか?

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    ノーベル経済学賞受賞 ダニエル・カーネマンの著書。
    同じ著者の『ファスト&スロー』は、人間の意思決定に関する行動経済学であったが、今回は組織の「判断」に関する内容だった。
    感想は下巻に記載します。

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    2026年01月04日
  • 創造的破壊の力―資本主義を改革する22世紀の国富論

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    資本主義を改革するための国富論。
    ボリュームが多く、内容も難しく、なかなかすっと頭に入って来なかった。この様な本がすっと理解出来る日が来るよう、苦手な領域にも少しづつ足を踏み入れて時間を割いてみたいと思う。

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    2026年01月03日
  • 悪いヤツほど出世する

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    現実的な観点でリーダー像に迫る内容で、長年、会社人生を送ってきた自身には共感できる部分が多かったです。

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    2026年01月02日
  • コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版

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    コンテナによって世界の物流がいかに変わったかが詳細に描かれていて、イノベーションが起きる際のリアルを感じられた
    ただ、細かすぎて読み物としては、読むの大変

    【感じたこと】
    ・イノベーションが起きるときに社会へのインパクトがいかに大きいか (例えば、港で荷物の積み下ろしをしていた人たちの仕事がなくなる)
    ・それに起因していかに多くの人の思惑が絡み合って物事が進むか (例えば、荷物の積み下ろししていた人たちから票を得ていた政治家がコンテナ化を阻止しようとする)
    ・タイミングをつかむことの重要さ
    ・参入障壁が低いビジネスにおける価格競争の激しさ

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    2025年12月26日
  • 帳簿の世界史

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    ネタバレ

    いやあ、結構面白かった。

    会計・帳簿という切り口で世界史を読み解くといった風の作品です。

    ・・・
    帳簿をしっかりつけて成功したイタリア商人パニーニの話だったり、これまた帳簿を学んできっちりチェックを行ったことで栄華を極めたコジモ・デ・メディチの話だったり。

    はたまた、近世の東インド会社を営んだオランダが会計的にどのように優れていたのかだったり、お隣のブルボン王朝率いるフランスが会計軽視によって没落したさまであったり。更には陶器のウェッジウッドも会計好きで、単なる帳簿付けから原価計算などの管理会計を発展させたとか。

    そして、米国の鉄道会社の杜撰さ等から外部監査人としての会計人が要請された

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    2025年12月11日
  • コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版

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    コンテナがどう発明され、広がり、世界を変えていったかを説明した本。

    世界を変えた発明というと、火薬、羅針盤、活版印刷、蒸気機関、トランジスタ、インターネットなど、最新技術を用いたものが思い浮かぶが、ただの箱であるコンテナも、これらと同じレベルで世界を変えた発明なのだと理解できた。

    作るための技術的ハードルが低いので、何だか百年以上前くらいからあるような感覚だったが、以外と歴史は浅く、1960代から普及しだしたとのこと。当たり前のもの過ぎて、考えたことなかったが、コンテナ導入以前は、そりゃ港の荷役は大変だったろうなと思うし、今日まで繋がる港湾の独特な文化の起源も知れた気がした。

    発想と規格

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    2025年12月11日
  • 悪いヤツほど出世する

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    世間で言われる理想のリーダー像と実態の乖離について。
    アメリカの話だから日本だとちょっと違いそうだけど、理想と現実が違うということを認識するきっかけとして大事。

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    2025年11月03日