村井章子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
BBMにて本著の続編が紹介されてあまりにタイムリーなタイトルだったため2冊とも即購入した。が、はっきり言って今の私には期待はずれな内容だった。データ分析を競争優位性においている企業の実態を豊富な実例と共に紹介…という触れ込みだったが、確かに豊富に事例が取り揃えられているものの広く浅い内容。
「そうか、データ分析ってこんな業界で例えば◯◯な感じで使われてるのかーやっぱ大事なんだなー」ということに気づくための本としては非常に素晴らしい内容だと言えるし、データ分析についての様々な予備知識を得ることはできるが、少し深ぼった内容やテクニカルな面になると途端に内容が薄い。
この本を読んで一番いい気づきだなと思った点で言うと、「結局はデータを分析した先にある活用は優秀な人材がいなければダメ」つまりデータばっかに頼ってても宝の持ち腐れでなんにもならないことに確信を持たせてくれた点だろうか。
■学んだこと
・分析結果はあくまで判断材料とし、人間が決定を下すケースと意思決定も自動化するケースの2つ
・個人が作成するスプレッドシートのエラー発生率は2~4割
・データ分析に基づいた生産性改善の取組っ身は、投資リターンの中央値が277%、財務管理で139%、顧客関係管理改善は55%
・データ分析ができていてもビジネスモデルが古く活かされないケースは多い
・市場環境の変化に応じたプライシングであれば妥当だとされるが、需要弾力性に対応するプライシングは消費者の反感を買う
・とりあえず収集するのではない、どのデータを分析すれば差別化や業績改善につながるかで考える
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2020/01/04追記
Phone登場間もない2008年に書かれたものと思えないほど先見性と汎用性に満ちた本です。
・分析を企業経営や競争戦略にどのように活用できるのか
・分析をうまく活用できている企業にはどんな特徴があるのか
・具体的に、財務や人事、CRMやSCMにどのような活用ができるのか
・分析力を活用できている度合い、自社はどのレベルにあるか
・経営層のコミット、分析チームの組織構成、中の人のスキルやスタンス、望ましいデータ基盤のありかた
などなど、分析をビジネスに活用しようと思った時に、知っておきたい、考えておくべきことを一通り学べます。
本著曰く色々大切なことはあるけれど、極論経営TOPのコミットが一番大事。
今でこそデータ分析で意思決定の質を上げる、新たな付加価値を生む行為が常識になりつつあるけれど、当時としてはそこまでメジャーではなかったんでは。と考えるとやはりかなり時代の先を行く内容だと思います。
そこまで古い本でも無いけれど、データ分析にまつわる古典としてこの先も読みつがれるであろう内容だと思います。
多くの人が当たり前にアクセス解析ツール、BIツール、Spreadsheetなどを活用して分析に従事している現代でも、読んで新たに気づくことや発見がある内容だと思います。 -
Posted by ブクログ
分析力を活かして成長している企業がある。
例えば膨大な取引が存在する業種(金融など)にとっては、分析力を発揮する余地が大きい。これまでは直感に頼って勝負していた会社が分析に基づいて行動する。製造から営業まで様々な分野に分析を利用する。
確かにあまり分析に重きを置いてはこなかった。
ナイキに代表されるような、感性に重きを置く企業、トップの才覚に委ねる企業の方がダントツ多いはずだ。
でも、時にそれは諸刃の剣のようで。
新しく、また分析の重要さを問いかけてくれる良書。
紙おむつとビールの伝説・・・ある食品スーパーで販売データベースにデータマイニングソフトを使って分析したら、週末に買物する男性はビールを買うついでに、奥さんから頼まれた紙おむつをカートに放り込むことが判明した。そこでスーパーは紙おむつとビールを隣に陳列したところどちらも売り上げが爆発的にのびたというもの。実際には陳列していないそう。ただし、教訓としてデータを分析しただけでは意味が無い。その後、分析結果を判断して使う人、分析する指示を行う人。それが大事だということだ。
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いつも前向きで明るいマラリンと悲観的で自己否定的で完璧主義の人付き合いの苦手なご主人のモーリス、二人は閉鎖的なイギリスの生活から抜け出して、大海原を旅する生活に憧れ、無線通信機も装備せず、過去の偉大な船長にあやかり、天測航法で太平洋に分け入るもクジラとの衝突で船は沈没し、ラフトとボートを使い、118日間漂流し、本当に運よく、韓国の漁船に救助される。
漂流生活での二人の精神状態が克明に描かれていて、極限状態の中で何とかして希望を持ち続けたいともがく二人のあり様に自分ならどうだろうと想像しながらも、今回の漂流後、パタゴニアへの船旅に心惹かれ、また船旅に出る極限の生の充実感を味わい続けたいと願う冒険家の精神構造と生命の危険を省みないその行動に驚きと呆れる感情を抱きました。
人生と航海、平穏な暮らしと非日常的な場面で味わう生の充実感、我々凡人たちも程度の差は大きくあれど、怠惰な日常と非日常の高揚感は同じではないかとも思いました。
モーリスを精神的に支え救い、苛酷な漂流をリーダーとして切り抜いたマラリンの気高いポジティブ思考に拍手です。 -
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ネタバレ絶望を希望に変える経済学
社会の重大問題をどう解決するか
富める者と貧しい者の分断が多く取り上げられる時勢となっています。
経済学者が唱えたトリクルダウンは起こらず、ピケティの言う現代の資本は労働よりも価値を生むが故に、富の再配分なしには所得格差は広がっていくばかりです。
とは言っても、全ての富める者が貧しい者に分け与えるわけもなく、所得再配分を阻止する方向で様々な方策を巡らす。
そんな中で、気候変動という新たな問題が浮上し、絶望というのが将来のキーワードとなってしまっています。
経済学者はモデルを弄び、ばくち打ちのような助言を政府に与えるのでは無く、良い経済学を以て将来に希望が見えるような研究や活動をする必要があるという著者の提言には一面の真実と経済学への過信がある気がします。
恐らく今ある富を分け合えば、極貧の暮らしを強いられていた人々を救うことはできるかもしれないが、さてそれが希望と言えるものになるのか?
もうすでに政治を糾弾しても得るものが少ない時代になってしまっているのかなと竹蔵は思います。そうであるならば、自分自身を含め自分の周りの人々が希望を持てるような行動を一人一人が考えてゆくのが良いのではないでしょうか?
はてさて、考えても良いアイデアが思いつくかどうかは経済学者に聞いてみましょう。笑
竹蔵 -
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NewsPicksの週刊ジョーホーで取り上げられていたのをみて、興味を持って読んでみた。「責任ある主体」を回復するという強い思想はあるが、動画で感じた印象ほど扇動的ではなかった。
「人類がテクノロジーで得たものが、結局無料メールとSNSだけなのか?」というシリコンバレーへの批判は辛辣だ。技術産業は国家と結びつき、国防など国家的な課題のために使用すべきだと主張する。
歴史は繰り返す、という原理を意識すれば、既視感のある主張に感じる。落合陽一との対談の中で、養老孟司が「現代は戦前の日本に似ている」と話していたのを思い出した。私たちはこういう時代を生きている。そんなことを思われる本だった。 -
Posted by ブクログ
結局、読み終わって、アメリカ国内の問題だと思った。
シリコンバレーの動向は、世界の社会経済に与える影響は大きいと思うが、
著者の信じるアプローチで、変えて行ければと思う。
国家、民族とは何か、今後の情報社会の進展でどうなっていくのか、私には理解不能です。
内容
第1部 ソフトウエアの世紀
第1章 さまようシリコンバレー
第2章 人工知能の開発
第3章 勝者の誤謬
第4章 核の時代の終わり
第2部 アメリカ的精神の空洞化
第5章 信念の放棄
第6章 テクノ不可知論者
第7章 糸の切れた凧
第8章 組織への反抗
第9章 おもちゃの国の迷子
第3部 エンジニアリング・マインドセット
第10章 ミツバチの群れ
第11章 即興劇を演じるスタートアップ
第12章 同調圧力を逆らう
第13章 もっといいライフルを
第14章 雲か時計か
第4部 テクノロジカル・リパブリック(科学技術立国)の再建
第15章 イノベーションの砂漠
第16章 公職者は聖職者ではない
第17章 ナショナル・アイデンティティ
第18章 審美的価値判断
文章としては、各界専門家の引用が多かった印象です。 -
Posted by ブクログ
上巻では「判断のばらつき」という怪物の正体に震えました。この下巻は、その怪物と戦うための「武器」と「防具」を手に入れるための物語です。自分の人生を自分で選びたい人にとって、これほど頼もしいガイドはありません!
本書が提案するのは、「判断ハイジーン(判断の衛生管理)」という考え方です。感染症を防ぐために手を洗うように、判断にもミスを減らすための手順を取り入れる。特に印象に残ったのは、「まず結論を出す」のではなく、判断材料を細かく分けて個別に評価し、最後に統合するというシンプルな方法でした。採用、人事評価、会議はもちろん、私たちの日常の選択にも応用できる考え方です。
さらに興味深かったのは、人間は「物語」で世界を理解するように進化してきたため、統計よりも直感や納得感を優先してしまうという指摘でした。だから判断がぶれるのは、能力が低いからではなく、人間という生き物の自然な特徴でもあります。本書は、その弱さを否定するのではなく、「仕組み」で補えばいいと教えてくれます。
読み終えて感じたのは、「より良い判断は、優秀な人が生み出すものではなく、優れた仕組みから生まれる」ということでした。上巻で世界の複雑さを知り、下巻でその向き合い方を学ぶ。この二冊は、自分の判断だけでなく、組織や社会を見る視点まで変えてくれると思います。仕事で意思決定に関わる人はもちろん、「人はなぜ判断を誤るのか」という素朴な疑問を持ったことのある人にも、ぜひ読んでほしい一冊です。