村井章子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
BBMにて本著の続編が紹介されてあまりにタイムリーなタイトルだったため2冊とも即購入した。が、はっきり言って今の私には期待はずれな内容だった。データ分析を競争優位性においている企業の実態を豊富な実例と共に紹介…という触れ込みだったが、確かに豊富に事例が取り揃えられているものの広く浅い内容。
「そうか、データ分析ってこんな業界で例えば◯◯な感じで使われてるのかーやっぱ大事なんだなー」ということに気づくための本としては非常に素晴らしい内容だと言えるし、データ分析についての様々な予備知識を得ることはできるが、少し深ぼった内容やテクニカルな面になると途端に内容が薄い。
この本を読んで一番いい気づきだ -
Posted by ブクログ
分析力を活かして成長している企業がある。
例えば膨大な取引が存在する業種(金融など)にとっては、分析力を発揮する余地が大きい。これまでは直感に頼って勝負していた会社が分析に基づいて行動する。製造から営業まで様々な分野に分析を利用する。
確かにあまり分析に重きを置いてはこなかった。
ナイキに代表されるような、感性に重きを置く企業、トップの才覚に委ねる企業の方がダントツ多いはずだ。
でも、時にそれは諸刃の剣のようで。
新しく、また分析の重要さを問いかけてくれる良書。
紙おむつとビールの伝説・・・ある食品スーパーで販売データベースにデータマイニングソフトを使って分析したら、週末に買物する男性はビ -
Posted by ブクログ
ネタバレ絶望を希望に変える経済学
社会の重大問題をどう解決するか
富める者と貧しい者の分断が多く取り上げられる時勢となっています。
経済学者が唱えたトリクルダウンは起こらず、ピケティの言う現代の資本は労働よりも価値を生むが故に、富の再配分なしには所得格差は広がっていくばかりです。
とは言っても、全ての富める者が貧しい者に分け与えるわけもなく、所得再配分を阻止する方向で様々な方策を巡らす。
そんな中で、気候変動という新たな問題が浮上し、絶望というのが将来のキーワードとなってしまっています。
経済学者はモデルを弄び、ばくち打ちのような助言を政府に与えるのでは無く、良い経済学を以て将来に希望が見えるよう -
Posted by ブクログ
NewsPicksの週刊ジョーホーで取り上げられていたのをみて、興味を持って読んでみた。「責任ある主体」を回復するという強い思想はあるが、動画で感じた印象ほど扇動的ではなかった。
「人類がテクノロジーで得たものが、結局無料メールとSNSだけなのか?」というシリコンバレーへの批判は辛辣だ。技術産業は国家と結びつき、国防など国家的な課題のために使用すべきだと主張する。
歴史は繰り返す、という原理を意識すれば、既視感のある主張に感じる。落合陽一との対談の中で、養老孟司が「現代は戦前の日本に似ている」と話していたのを思い出した。私たちはこういう時代を生きている。そんなことを思われる本だった。 -
Posted by ブクログ
結局、読み終わって、アメリカ国内の問題だと思った。
シリコンバレーの動向は、世界の社会経済に与える影響は大きいと思うが、
著者の信じるアプローチで、変えて行ければと思う。
国家、民族とは何か、今後の情報社会の進展でどうなっていくのか、私には理解不能です。
内容
第1部 ソフトウエアの世紀
第1章 さまようシリコンバレー
第2章 人工知能の開発
第3章 勝者の誤謬
第4章 核の時代の終わり
第2部 アメリカ的精神の空洞化
第5章 信念の放棄
第6章 テクノ不可知論者
第7章 糸の切れた凧
第8章 組織への反抗
第9章 おもちゃの国の迷子
第3部 エンジニアリング・マインドセット -
Posted by ブクログ
上巻では「判断のばらつき」という怪物の正体に震えました。この下巻は、その怪物と戦うための「武器」と「防具」を手に入れるための物語です。自分の人生を自分で選びたい人にとって、これほど頼もしいガイドはありません!
本書が提案するのは、「判断ハイジーン(判断の衛生管理)」という考え方です。感染症を防ぐために手を洗うように、判断にもミスを減らすための手順を取り入れる。特に印象に残ったのは、「まず結論を出す」のではなく、判断材料を細かく分けて個別に評価し、最後に統合するというシンプルな方法でした。採用、人事評価、会議はもちろん、私たちの日常の選択にも応用できる考え方です。
さらに興味深かったのは、人 -
Posted by ブクログ
『テクノロジカル・リパブリック』を読んで、最も強く感じたのは、テクノロジーの発展を支える思想や哲学の重要性だった。
本書では、現代のアメリカ、とりわけシリコンバレーにおいて、テクノロジーを何のために生み出すのかという目的意識が薄れ、技術の発展そのものが目的化していることに警鐘を鳴らしている。生成AIをはじめとする強力なテクノロジーが今後ますます社会に影響を与えていくことを考えると、その根底にどのような価値観や国家観を置くのかは、避けて通れない問題だと感じた。
著者は、軍事や安全保障分野にもAIシステムを提供するパランティアの共同創業者であり、その立場自体がシリコンバレーの主流とは大きく異な -
Posted by ブクログ
「同じ症状なのに、病院が違うと診断が変わる」「面接官によって評価がまるで違う」。そんな経験や話を聞いて、「結局、運なのかな」と感じていました。
本書が扱うのは、私たちが普段あまり意識していない「ノイズ(判断のばらつき)」という問題です。『ファスト&スロー』で有名なダニエル・カーネマンらは、判断ミスの原因は「バイアス(偏見)」だけではなく、人や状況によって判断が大きく揺れることにもあると指摘します。
特に衝撃だったのは裁判の例です。同じような事件でも、担当する裁判官によって刑罰が大きく変わることがある。医療の診断、保険の査定、採用面接、人事評価まで、専門家の判断でさえ想像以上に「運」に左右さ -
Posted by ブクログ
ネタバレ善と悪の経済学
チェコの大統領への経済的な助言をしている著者が、
ギルガメッシュ叙事詩、
旧約聖書、
ギリシャ哲学
キリスト教
デカルト
バーナード・マンデヴィル
アダム・スミス
までを引用しながら、数学モデルに偏向し、倫理を蔑ろにしている現代経済学に対しての警笛を鳴らしたのが本書です。
アダム・スミスの「神の見えざる手」に関して、スミスは感情や倫理に関して考慮しながらこの言葉を使ったのに対して、この言葉が万能のように祭られている現代の経済学の間違いを指摘しています。
人はもっと謙虚に感謝の気持ちを持って日々の暮らし(経済活動)をすべきという結論が重いです。
大作でちょっと難解ですが、良書で -
Posted by ブクログ
・2026/04/18に、ピーターティール氏が創業したデータ分析企業PalantirのカープCEOが22項目のマニフェストを発表して話題になり、その元となっている本書
・備忘までにマニフェストの要約を以下に記載
①国家への道義的責任→シリコンバレーエリートは自らの台頭を可能にした米国の防衛に参加する義務がある
②AI兵器開発の不可避→AI兵器開発を批判しても他国が作るだけ。米国が率先して開発・抑止力を持つべき
③戦後秩序の異議→ドイツと日本の「去勢」は戦後の過剰修正であり、欧州アジアの均衡を脅かす脅威になりうる
④多様性(DEI)への批判→企業による画一的な多様性や包括性は技術革新を阻