マイクル・コナリーのレビュー一覧

  • 暗く聖なる夜(上)

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    「夜より暗き闇」の後の「シティーオブボーン」を読まずに「暗く聖なる夜」に取り掛かったので、ボッシュがロサンジェルス市警を辞めて私立探偵になったことを知らず、戸惑った。
    やはりシリーズものは順に読むべきと反省。

    それでも、私立探偵となったボッシュの信条、「この世におけるわたしの使命は、バッジがあろうとなかろうと、死者の代弁をすることなのだ(37ページ)」にいきなりノックアウトされ、過去に担当した未解決事件の独自捜査にのめり込んでいくボッシュにつられて、こちらもどんどんハリー・ボッシュのハードボイルドな世界にのめり込んでしまった。

    映画会社に勤めていた「アンジェラ・ベントン」殺害事件と小道具と

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    2016年04月09日
  • 夜より暗き闇(下)

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    ネタバレ

    ボッシュシリーズでたびたび目にするニーチェの警句、「深淵を覗く者は、そこに潜む怪物と同化せぬよう気を付けねばならない」が暗示してきたように、ついにボッシュは怪物と同化してしまったの?と不安にかられつつ、そんなはずはない!とボッシュを信じて読み進める。

    裁判での検察側、弁護人側の抗戦、攻防のゆくえはどうなるのか、ボッシュの嫌疑は晴らされるのか、急な襲撃により危機一髪に陥ったマッケイレブは助かるのか、はらはらドキドキの期待を裏切らない展開で、やっぱり「マイクルコナリーは安心して読める、決して外れのない作家」だと再認識できた。

    読み手をびっくりさせたり、陰惨な気持ちに陥れたり、呆れさせたりする奇

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    2016年04月02日
  • 証言拒否 リンカーン弁護士(下)

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    わたしはやってない!裁判で無実をひたすら訴える容疑者。検察側、弁護側ともに決定的な証拠を欠き、勝敗は五分と五分。住宅差し押さえ代行に絡む莫大な金をめぐり人間たちの欲も蠢く。裁判妨害、血痕、身長差…。刻々と変わる法廷劇の結末は?名手コナリーの技に脱帽。圧巻のリーガル・サスペンス!!

    というわけで、物語を堪能いたしました。このクオリティはなかなかのものです。

    余談。ボー・デレクという女優の話が出てくる。「ボレロ」という映画は未見だが、「テン」の方は観た。確かにラヴェルのボレロが印象に残る使われ方をしていた。懐かしい。

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    2016年03月15日
  • 証言拒否 リンカーン弁護士(上)

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    シリーズ第四作。
    ローン未払いを理由に家を差し押さえられたシングルマザーが、大手銀行副社長撲殺の容疑で逮捕された。彼女は仲間を募って銀行の違法性に抗議するデモを繰り返す有名人。高級車リンカーンを事務所代わりに金を稼ぐ、ロスきっての人気弁護士ミッキー・ハラーは社会的注目を集める容疑者の弁護に乗り出す。

    安定の面白さ。映画化にまつわるくすぐりにニヤリ。

    ドラマ化された「ボッシュ」の新シリーズも待ち遠しい。

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    2016年03月13日
  • ブラック・アイス

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    USの推理小説を読んでいると、最近?の刑事はけっこう似たような感じが多い、というか、流行ってる推理小説では同じようなタイプが受けているという事か、タフで、割と不器用だけど、何気に頭が切れる、みたいな。昔なら頭だけ働かせてれば良かったけど、今は汚れ仕事もこなさなくちゃいけないから、大変だよなー、などと思ったりする。とはいえケチをつけなければこの主人公は格好良いし、終盤に向けての勢いは悪くない。そしてメイクラブという翻訳を見た時に、なんかドキドキしてしまったという事だけは言っておきたい。なんつーか、こう、一回りして新しい。

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    2016年01月24日
  • エコー・パーク(下)

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    ネタバレ

    意外と後半は盛り上がりに欠けた。前半は緻密な展開だったが、後半ではいきなり上司に付いていったら愛人宅に行き、さらには弁護士のところで話しだしてカラクリが全て分かるという拙速な展開。
    一方で犯人はボッシュとレイチェルが調べた質草から簡単に潜伏先が分かって射殺、という物足りない展開だった。ドラマとしてはじっくりボッシュの心情が掘り下げているのは満足だけど、なぜかレイチェルが急に離れていくのは物足りない。果たして次は?

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    2014年04月12日
  • 死角 オーバールック

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    ネタバレ

    「エコーパーク」の失敗から、再び事件にカムバックしたボッシュの活躍を描く。
    ところが、今回は連載小説用に描かれているためにかなりテンポが速い。しかもテロ絡み?と言うことで、あたかも「24」のような物語の展開。
    ただ意外と読み慣れてくると奥さんが狙った殺人と言うオチが分かってくる。それがFBI捜査官と組んで、というのは分からなかったけど。
    エレノアとヨリをもどしそうな気配もあるけど、ボッシュも50代後半。今後はどうなるかな?
    シリーズでは毛色の変わった、番外編と言うような趣の一作。

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    2014年04月12日
  • 死角 オーバールック

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    ハリー・ボッシュのシリーズ。殺人事件を追うボッシュと放射線物質紛失テロ対策のFBIとの確執。結構あっけない結末。

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    2014年04月11日
  • リンカーン弁護士(下)

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    面白かった( ´ ▽ ` )ノ。
    まあ、ラストが(昨今のハリウッドサスペンスの定番でもある)「あれ」なのが何なんだけど

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    2013年11月20日
  • ラスト・コヨーテ(上)

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    ハリー・ボッシュ・シリーズ第4作。

    上司とのトラブルから休職処分を受けたボッシュ。そこで、35年近く前に殺害された母の未解決事件を調べることに。

    シリーズ初めから断片的に語られてきた母親についての謎がついに明らかになる。大地震によってお気に入りの住まいを追われ、さらに恋人とも別れ……。ボッシュにつきまとうやりきれなさや寂しさが行間からにじみ出てくる。

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    2018年01月19日
  • ブラック・ハート(上)

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    ハリー・ボッシュ・シリーズ第3作。

    4年前の連続殺人事件において、過剰な暴力により犯人を死に至らしめたとして、犯人の遺族から訴えられたボッシュ。その裁判が始まると、過去の事件と同じ手口で殺された新たな死体が見つかる。真犯人はほかにいるのか?

    裁判での息詰まるようなやりとり、最後に明かされる意外な犯人。著者の術中にまんまとはまってしまった。

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    2018年01月19日
  • 真鍮の評決 リンカーン弁護士 (下)

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    さすがコナリー、上巻はややもたついた感じがあったが、下巻になるとどんどんページをめくらせる急展開。まったく職人技としか言いようがない。どっぷり楽しませてもらった。

    いちゃもんをつけるなら、マカヴォイ記者の出番があれだけとは肩すかし。全然いいとこなかったものね。もうちょっと筋にからんできてもいいだろうに。あと、ボッシュとハラーの「関係」はちょっとできすぎでは…。

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    2013年10月01日
  • ナイトホークス(上)

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    ハリー・ボッシュ・シリーズ第1作。

    ロサンジェルス市警の刑事ハリー・ボッシュの活躍を描いたミステリ。著者デビュー作とのことで、人物造形が類型的。視点の置き方にもぎこちなさが感じられる。だが、主人公の孤独感が作品全体を包みこみ、独特な雰囲気を醸しだすことに成功している。結末には意表を突かれた。

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    2018年01月19日
  • リンカーン弁護士(下)

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    ネタバレ

    (上巻より続く)

    ただハリー・ボッシュが主役の作品に比べると、
    深みがなく、ハラハラドキドキ感は少々薄い。
    焦燥感が足りないというか。

    ただ、ここにきて、マイクル・コナリーの作品を好む理由が一つわかった。
    主人公とどういう関係にあれ、
    登場する女性が常に強く、優秀だというこだ。

    「スケアクロウ」の解説にあったように、
    どうもそれは、男性の目から見てかわいくない女性、のようだが。

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    2015年04月21日
  • リンカーン弁護士(上)

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    ネタバレ

    ようやくさかのぼって、
    ミッキー・ハラー弁護士の話を読む。

    「真鍮の評決」を読んだ時にも思ったが、
    裁判関係の詳細というか、
    裏事情がいろいろ書かれていて面白かった。

    例えて言えば、
    いろいろな業界を取り上げて、
    その内幕を描いたフレデリック・フォーサイスの様な
    面白さと言うか。

    テレビ番組でも業界内情もの好きの私としては、
    とても面白かった。

    (下巻に続く)

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    2015年04月21日
  • 真鍮の評決 リンカーン弁護士 (下)

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    ネタバレ

    (上巻より続く)

    という訳で、荒っぽいシーンは少ないが、
    二転三転する話の展開はいつもどおりで、
    面白い。

    そして、あっさりと打ち明けられるハリー・ボッシュとの関係にも
    びっくり。
    娘の心を取り戻したのも良かった。

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    2015年04月21日
  • 真鍮の評決 リンカーン弁護士 (上)

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    ネタバレ

    また間違えてしまった。
    先に「リンカーン弁護士」を読まないといけなかった。

    後でこの作品の前の話となる「リンカーン弁護士」を
    読むときに死ぬほど後悔することになるかもしれないが、
    とりあえず、面白かった。

    警察または刑事とからむ場面は効果的だが最低限で、
    弁護士稼業の詳細が楽しめたし、
    「ロッキングチェア探偵」ではないが、
    ばたばたしないところも良かった。

    (下巻へ続く)

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    2015年04月21日
  • ブラック・ハート(下)

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    アーヴィン・アーヴィングってこんないい感じの人だったっけ??

    先に読んだ、これより後の本で出てきた印象と違うような…??

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    2013年07月04日
  • 死角 オーバールック

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     ボッシュ・シリーズなのだが上下巻に分かれるわけでもなく、一冊だなんて珍しいなと思ったら、ニューズウィークのウィークリーマガジンに字数制限で連載された、いわゆる書き下ろしではないものだそうである。それでも改訂を重ね、ラストシーンは4版とも異なるなどの諸事情は訳者解説に詳しい。

     国内では雑誌連載の作品が主流であり、書き下ろしはやや貴重な傾向があるのだが、海外では作家たちは十分に時間をかけて一作一作に集中した執筆活動を続けているのだろうと思うと、ちと羨ましくなる。

     されマガジン連載用だからというわけではなかろうが、本作品は、いつものボッシュ・シリーズには見られないスケールで、テロが題材とさ

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    2013年06月10日
  • 死角 オーバールック

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    ネタバレ

    国際的なテロリストを扱う刑事ミステリーは、
    一歩間違うと、風呂敷を広げすぎてリアリティを失うきらいがあるが、
    その点、この本はうまくまとめてある。

    解説によると、字数制限があったとのことだが、
    そのせいか、このシリーズにしては、
    ちょっとストーリーが急転直下すぎるかな。

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    2015年04月21日