マイクル・コナリーのレビュー一覧

  • 真鍮の評決 リンカーン弁護士 (上)

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    「リンカーン弁護士」のシリーズ第2弾。

    ミッキー・ハラーは刑事弁護士。
    法廷や刑務所を効率よく回るため、3台のリンカーンを事務所代わりに乗り回している。
    正義の味方のつもりでいたくても、ほとんどの仕事は、常習犯罪者の刑を出来るだけ軽くする手続きというのが実情。
    元妻マギーは有能な検察官で、幼い娘ヘイリーとは時々会う。

    いろいろあって1年もの療養期間を過ごし、ようやく仕事に復帰しようとした所。
    相互に契約を結んでいた弁護士仲間ジェリー・ヴィンセントが殺された。
    ジェリーの仕事をいきなり引き継ぐことになったハラー。
    信頼している秘書ローナと、ジェリーの事務所に乗り込むが。パソコンとファイルの一

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    2012年10月06日
  • リンカーン弁護士(上)

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    2012年の今年、見た洋画で、原作を読んでみたいと思ったのは「裏切りのサーカス」(ジョン・ル・カレ「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」)と、これ。映画版はマシュー・マコノヒー主演で、ブラッド・ファーマン監督がメガホンを執った。マコノヒーにとっては久々の当たり役になった。

    エドガー賞処女長編賞受賞作家のマイクル・コナリーによるベストセラー。主人公は裁判に勝つためなら、手段を選ばないLAのスゴ腕弁護士ミック・ハラー。かつて弁護した黒人を運転手に使って、高級車リンカーンの後部座席をオフィス代わりにしている。顧客はチンピラ。検察側との取引によって、刑を軽減させるのが主な仕事だ。

    そんなちょ

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    2012年09月12日
  • 死角 オーバールック

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    洋書のミステリーではマイクル・コナリーさんの書かれたものを多く読むのですが、今回も主人公のボッシュの事件解決にかける情熱を大いに感じられる一冊でした。パートナーとの人間関係や、刑事である彼とFBIとの事件解決に互いの持ちネタのやりとりが面白かったです。

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    2012年07月17日
  • リンカーン弁護士(上)

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     リーガル・サスペンスは法曹界に身を置く人により副業として書かれ、それが成功に結び付けば作家業として転身、というパターンが多いように思う。だからこそ、業界に身を置かぬが既にプロである犯罪小説作家が、このジャンルに手を付けるというのは、対本職という意味でのハンディを負っており、それゆえに相応の決意と準備とが必要とされるものだと思う。

     アメリカン・クライム・ノヴェルの現役頂点に立つ作家と言って過言ではないコナリーでさえ、本書の執筆に5年を費やしたそうである(ボッシュものだと通常執筆にかける時間は2年)。法曹界もののスリラーが、作家にとっての新ジャンルとは言え、質の高い創作が常に求められる頂点の

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    2012年07月01日
  • リンカーン弁護士(下)

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     リーガル・サスペンスは法曹界に身を置く人により副業として書かれ、それが成功に結び付けば作家業として転身、というパターンが多いように思う。だからこそ、業界に身を置かぬが既にプロである犯罪小説作家が、このジャンルに手を付けるというのは、対本職という意味でのハンディを負っており、それゆえに相応の決意と準備とが必要とされるものだと思う。

     アメリカン・クライム・ノヴェルの現役頂点に立つ作家と言って過言ではないコナリーでさえ、本書の執筆に5年を費やしたそうである(ボッシュものだと通常執筆にかける時間は2年)。法曹界もののスリラーが、作家にとっての新ジャンルとは言え、質の高い創作が常に求められる頂点の

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    2012年07月01日
  • エコー・パーク(下)

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    直観は裏切らない。非科学的な考え方だと分かっていても、外れる確率が低いせいで、どうも捨てられない。ボッシュは直観を信じながらも、傍証を揃える努力を惜しまない。L.A.P.D.の政治的な背景を吹き飛ばしたあとに残る違和感をつなぎ合わせる過程は引き込まれる。「灯台下暗し」の真実と、予定調和として用意された「未必の故意」のラスト。原罪を背負うロートル刑事ボッシュがモテまくるのに羨望を覚えながら、ページを繰るべし。

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    2012年05月07日
  • エコー・パーク(上)

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    街角で職質をかけられたクルマからビニール袋にくるまれた遺体が見つかり、容疑者が逮捕される。レイナード・ウェイツと名乗るその男はロートル刑事ボッシュがかつて担当し未解決のままになっている少女失踪事件の真相を知っているという・・・。L.A.を舞台にしたハードボイルドにして、写実に徹した文体は非常に読みやすい。刑事と犯人の対峙だけでなく、ボッシュが属するL.A.P.D.の政治的な背景が事件を微妙に屈折させる。上巻の結末は急展開で終わる。後半に期待膨らむ。

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    2012年05月07日
  • 真鍮の評決 リンカーン弁護士 (下)

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    グイグイと引き込まれる筆力と意外な結末は、いつも通りと言えばいつも通りだが流石。結局、今夜は徹夜になってしまった。

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    2012年05月07日
  • 死角 オーバールック

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    この作者の作品にしてはあっさりした作り。というのもオリジナルはニューヨーク・タイムズ・マガジンへの連載で、1回3000字、15回程度というかなり厳しい制限のもとで書かれている。翻訳はそれに大幅に加筆したペーパーバック版を元にしているが、それでも他のボッシュ刑事の登場する作品にと比べると、シンプルな作りだ。ボッシュ刑事が、頑迷でスマートフォンなどの新しいテクノロジに付いて行けない年寄り的な書き方をされていたのも、今後の展開がちょっと気になるところである。

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    2012年05月04日
  • 真鍮の評決 リンカーン弁護士 (下)

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    これは、面白い。アメリカの裁判のキモもよくわかるし。主人公がちょっとモテ過ぎなのが若干腑に落ちないけれど。シリーズものらしいので他の作品も楽しみだ。

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    2012年04月11日
  • 真鍮の評決 リンカーン弁護士 (下)

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    コナリー、これだけたくさん書いても息切れせずに本塁打を打てるのはすごい。しかし、ハーラーとボッシュが兄弟なのは出来すぎでは。

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    2012年04月08日
  • 真鍮の評決 リンカーン弁護士 (下)

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    ネタバレ

    ハラー復帰 知り合い弁護士の死 転がり込んだ注目裁判 被告無罪の自信 魔法の銃弾 残渣試験の真実 陪審員 事件の真相 襲撃 被告の死 大きな陰謀の実態 真鍮の評決/

    おもしろいです。ハラーとボッシュのとりあわせだけでも興味しんしんだけど、二転三転のストーリー転回、表題の意味が判明するラストの会話、さらに二人の驚きの関係など、読みどころ満載です。

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    2012年03月31日
  • リンカーン弁護士(下)

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    遅れてきたコナリーファンとしてはボッシュシリーズだけで十分と今まで読まずにいました。ところが、読んでみるとミッキー・ハラーもこれまた面白い。ボッシュものと違い明るい雰囲気なのもいい!

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    2012年03月18日
  • 真鍮の評決 リンカーン弁護士 (下)

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    G 2012.3.10-2012.3.15
    「特捜部Q」のあとでは、コナリー、古沢氏のなじみの
    ある文章だけでも、何倍も読みやすい。
    ボッシュもすべて読んではいるけど、こっちの
    ほうが好みかな。
    次作が待ち遠しい。

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    2012年03月17日
  • 真鍮の評決 リンカーン弁護士 (下)

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    ハラーの復帰と、異なるふたつの殺人事件の輪郭をなぞる上巻はスローペース。後半は展開の妙で読ませてくれるが、若干アンバランスさも感じた。前作が傑作だったのでどうしてもハードルが上がってしまうが、総合的に判断するにやっぱりコナリーは面白いし、コナリーのリーガルサスペンスは読み応えがある。

    ペリー・メイスンのような、正義を追求する高潔な弁護士というキャラではなく、ドラッグに沈没し、法の表と裏でぐらぐら揺れてる等身大のキャラがいい。事件と連動して追い詰められていくハラーの微妙な心理が、その都度印象に残る。また、法曹界のルールやシステムも巧く取り込んで、斜めから切り取って見せる目線が、個人的にはすごく

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    2012年03月10日
  • 真鍮の評決 リンカーン弁護士 (下)

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    上巻からの伏線が下巻の最後に一気に集まって繋がっていく痛快なサスペンス。アメリカの裁判員裁判の制度も知れて面白かった。

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    2012年03月04日
  • 真鍮の評決 リンカーン弁護士 (下)

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    法廷になだれ込んでからのテンポは快調。
    リーガル・サスペンスを堪能しました。

    ツイストが多い作家というと、ジェフリー・ディーヴァーが有名ですが、確か彼の作品にもリーガルものがあったような気がします。(未訳)
    それから、最近翻訳がされていない、フィリップ・マーゴリンにもねりが効いた作品がいくつかありましたね。

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    2012年02月11日
  • 真鍮の評決 リンカーン弁護士 (下)

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    冒頭の「人は嘘をつく。」が全編を貫くテーマになっていて、最後の最後までくるくると展開が変わり、どんでん返しの繰り返しの後、意外な真犯人にたどりつく。
    事件が解決したあとにも、ハラーの個人的な謎が解明され、最後まで、意表をつくストーリーになっている。展開にスピードがあり、面白い。

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    2012年02月04日
  • 真鍮の評決 リンカーン弁護士 (上)

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    コナリーの別シリーズのキャラクター ハリー・ボッシュと車のリンカーンを事務所にする弁護士 ミッキー・ハラーが共演するリーガル・サスペンス

    といっても、ハリー・ボッシュはまだ読んだことがないのですが。。。

    「人はみな嘘をつく。 警官は嘘をつく。代理人は嘘をつく。証人は嘘をつく。被害者は嘘をつく。」がこの本の出だしで、全編を貫くテーマになっている。

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    2012年02月04日
  • 真鍮の評決 リンカーン弁護士 (上)

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    待ちに待ったコナリーの新作。リンカーン弁護士ミッキー・ハラーものの第二作(でしたよね?)。もともとリーガルサスペンスはお好みの上に、ご贔屓のコナリーの作品。堪えられませぬ。ムフフフ。おまけに、ボッシュとマカヴォイまで登場とサービスは満点。下巻が楽しみ、タノシミィィ。

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    2012年01月30日