マイクル・コナリーのレビュー一覧

  • 素晴らしき世界(上)

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    ネタバレ

    バラードとボッシュのコラボとして、それぞれが交互の一人称の章立てになっている。
    年老いたボッシュはまだまだ元気。
    徹夜や飯抜きで働く。
    この意欲は何処から来ているんだろう?
    事件は動き出すがすんなりとは行かない。
    下巻が楽しみ。


    作品紹介・あらすじ
    ロス市警ハリウッド署深夜勤務担当女性刑事レネイ・バラードが、ハリー・ボッシュと共演。深夜勤務からハリウッド署に戻ってきたバラードは、古い事件ファイルを見ず知らずの男が漁っていたのに気づく。男はロス市警を引退したハリー・ボッシュだった。ハリウッド分署管内で発生した古い未解決事件のファイルを調べていたのだった。ボッシュを追いだしたバラードだったが、

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    2022年03月24日
  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語

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    エドワード・ホッパーの絵をテーマにしたアンソロジー。著者によって作風が全く異なるが、ミステリ多めの17篇。

    〝キャロラインの話〟、〝海辺の部屋〟、〝夜のオフィスで〟が好み。
    ボッシュシリーズのマイクル・コナリー、ジェフリー・ディーヴァーやスティーブン・キングの短篇を読めたのもミステリ好きとしては嬉しい。

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    2022年01月06日
  • 警告(下)

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    マイクル・コナリー『警告(下)』講談社文庫。

    下巻の冒頭から連続殺人犯の百舌がいきなり事件の全貌に迫るかのような行動を見せ、上巻の少しダレた感じを一変するような面白い展開が始まる。しかし、まるで最初から複雑な迷路の出口を知っているかのように着実に事件の核心に迫るマカヴォイは、ちょっと出来過ぎのような感じもする。そして、消化不良の結末には唖然とするばかり。これまで上下巻を読むのに費やしてきた時間は何だったのか。

    レイチェルと共に事件の鍵を握る人物の家を訪れたマカヴォイはその人物が首吊り自殺に偽装され、死体となった姿を発見する。マカヴォイが事件の関係者に近付こうとする度に百舌は先回りして関係者

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    2021年12月22日
  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語

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    エドワード・ホッパーという一人の画家が残した17の作品に対して別々の作家が絵から着想を得た話を展開する。作家による作風というのが現れるのがなかなか面白い。映写技師ヒーローが話としては面白かった。

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    2021年12月22日
  • ナイトホークス(下)

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    捜査がなかなか進展しない上巻から打って変わり、重要参考人の死を皮切りに物語が一気に動き出す。金庫襲撃のくだりなど、思いの外エンタメ要素も強め。私の想像力が乏しい所為か、地下水路の系統図は今ひとつイメージが出来なかった。ラストの反転は然程劇的ではないものの、この邦題が選ばれた理由が良く分かる結末となっている。ボッシュの人物造形も今後一層深みを増していくのだろうが、この翻訳の調子だと続きを追うのに難儀しそう。フェア用と思しき文庫の帯には<アメリカ版「踊る大捜査線」⁉︎>とあるけれど、それはちょっと違うような。

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    2021年10月30日
  • ナイトホークス(上)

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    『絶対に最初から順番通りに読め!』という教訓に倣い、<ハリー・ボッシュ>シリーズ第一作目にようやく着手。紙派の人間にとっては絶版本を入手するのがそもそも高いハードルなのですよ。今となっては流石に古臭い翻訳(1992年刊行)の所為で、序盤は全く物語に馴染めなかったが、ボッシュの人となりを知るという点において、今作が重要な役割を担っているのが良く分かる。原題の「The Black Echo」のままではベトナム戦争の色が濃過ぎるので、名刺代わりの意味合いも込めてのこの邦題なのだろうか。真偽は不明。続けて下巻へ。

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    2021年10月30日
  • 鬼火(上)

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    もはや大家といってもよいミステリの大御所の邦訳最新。デビュー作から邦訳は全て読んでいるがこれが33作目だとか。メインシリーズであるハリー・ボッシュものなのだけどベトナム帰りという設定の刑事なので本作ではもはや古希。ロス市警を不幸な感じで辞めて暫く小さい街の予備警官をやっていたがそこも辞めることになり現在は異母弟の弁護士を手伝うかたわら現役の夜勤刑事バラードと非公式のタッグを組んで主に未解決事件に取り組んでいる。本作では新人時代のメンターが亡くなりその未亡人から故人が自宅に持ち帰っていた殺人調書を託される。それは路地裏で殺害された麻薬中毒の若者の事件で故人が何に関心を持っていたのか不明なまま事件

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    2021年08月04日
  • レイトショー(下)

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    バラードの熱意がすごい。一気に3つの事件を解決。殺人事件に暴行事件と多様な事件があるのがリアルに感じられる。ロス市警内における政治的なスリルもすごい。セクハラ上司の誘いに乗らないれっきとしたラストの態度もいい。元パートナーの殺人事件のオチもなかなか良かった。めちゃ面白い

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    2021年05月06日
  • レイトショー(上)

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    コナリーワールドを維持する新キャラバラードの刑事小説。深夜勤務のヒロインがいろんな犯罪に立ち向かう。上巻ではヒロインが左遷された過去を持ってることがボッシュと似ておりいいと思った。

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    2021年05月06日
  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語

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    アメリカのホッパーの17枚の絵画にインスパイアされた物語を17人の作家が其々紡ぐと言うアンソロジー。一編が短いので、どこからでもすぐ読めるし、絵を見ながらどのように物語を膨らませるか、どんなストーリーになるか想像するのもワクワクする。一石三鳥くらいに楽しめた。

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    2020年11月12日
  • 汚名(下)

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    シリーズ20作品目は二本仕立てのストーリー。65歳になったハリー・ボッシュは、予備刑事としてサンフェルナンド市警に勤務している。

    第一の事件はタイトル通り、ボッシュが汚名を着せられそうになる過去の事件。事件の解決人として真相を探り出そうとするボッシュと、やくざな弁護士丸出しのミッキー・ハラーの絶妙なコンビネーションが見どころ。物語の中盤を占める第二の事件は、現在進行形の二重殺人。ここでは高齢のボッシュだからこその重要な役割が事件の鍵を握る。老いを感じて困惑するハリーにとってはなんとも皮肉な展開だが、人との出会いに使命感を再認識し、次のステージに繋がっていく人間ドラマが秀逸。

    謎解き目線で見

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    2020年10月17日
  • レイトショー(下)

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    ネタバレ

    主人公のレネイ・バラードは、ハワイ出身の三十代半ば(?)のロス市警女性刑事、独身、サーフィンとかパドル(よくわからない)が趣味。
    2年に及ぶ深夜勤務(レイトショー)に倦みながら事件解決に向けた意欲と使命感を持っている。
    しかし事件の本格的捜査は、昼勤の刑事に引き継ぐので、やりがいを覚えずにいた。

    元々はジャーナリストだったが、ロス市警に入って殺人事件担当刑事として活躍していた。
    詳細は不明だが、当時の上司のオリバス警部補のセクハラ行為を告発したところ左遷されて深夜勤務になった。
    当時の相棒であるケン・チャステインの裏切りもわだかまっていた。

    そんな深夜勤務の中で3つの事件が起こる。
    この複

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    2020年08月23日
  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語

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    作家17人による「画家エドワード・ホッパーの作品を主題にした短編」アンソロジーなので、さまざまな文体・内容の作品がおさめられているのだが、全体として強烈に【アメリカ】を感じた。
    行ったことのない国だが、長く暮らして骨を埋めるのはつらいかもしれないな・・

    それぞれに印象的でしたが、なかでも『海辺の部屋』『夜のオフィスで』が好きです。どちらも本質として慈愛をかんじる美しい話でした。
    好き、とは違うのですが『音楽室』はぎゅっとつまって短く、きりりと怖く、よかった。

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    2020年02月28日
  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語

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    エドワード・ホッパーの絵画から生まれた十七の短編。
    それぞれ全て異なる作家の手によって物語が編み出されており、短編好きも、絵画好きも、うまく取り込まれてしまう。
    正直なところ、絵画を眺めているだけでも楽しい。
    絵画は、18枚修められている。一枚は、読者が自分で話を作ってみてね、という序文の心憎さよ。
    翻訳物なので、独特のクセがある。
    決して変な日本語ではないし、つまらないわけでもない。
    翻訳者も12人(贅沢!)いるので、この翻訳者だと合わない、といったことがあるわけでもないのだが、やはり「ニュアンス」「空気」という見えないものを取り入れることは、難しいのだろうか。

    「キャロラインの話」はある

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    2020年02月23日
  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語

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    ネタバレ

    一枚の絵画から、著名な作家たちが物語(短編)を作っていく手法。
    時間がなくて、スティーブンキングのしか読めなかった。
    でも、キングはやっぱり長編が好きかも。
    時間がある時にじっくり読みたい本。

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    2020年02月20日
  • 訣別(下)

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    ネタバレ

    女性連続レイプ事件と、巨額遺産相続人の調査。
    2つのストーリーをボッシュが前者は警官、後者は探偵として追う。

    ただ、この2つのストーリーは交わらない。
    推理小説にありがちな交差して、複雑な展開となって、
    一挙に2つとも解決する、という展開にはならない。

    マディとの関係、ベトナム戦争での記憶、元警官としての矜持。
    様々なことが2つのストーリーのあいだに微妙に交差し、過ぎていく。
    ボッシュの日常を描いた作品と言えるだろう。

    シリーズも30作目。
    ファンとしてはこのような作品もあっていい。
    等身大のボッシュが日々どのように考え、悩み、事件に立ち向かっていくのか。
    一つ確実に言えるのは、ボッシュ

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    2019年12月15日
  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語

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    米国の画家エドワード・ホッパーの絵にインスパイアされた掌編集。様々な作家が感じたホッパーの絵。どれも古き良き(?)米国という感じ。

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    2019年10月11日
  • ブラック・アイス

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    マイクル・コナリーは最初から順番に読めと言われているので、これが2作目。全部読み通すには何十年掛かるやら……
    ここでは「ベトナム戦争」の過去をひきずった男で一匹オオカミとして書かれている。

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    2019年09月19日
  • 贖罪の街(下)

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    ネタバレ

    刑事でなくなったボッシュがどこへ向かうのか。
    コナリーが用意した舞台はハラーの調査員。
    弁護士の調査員として追い詰める相手は悪徳警官。
    真実を追い求める過程は警察への裏切りそのもの。現実と真実の間で苦悩するボッシュだが、やはり真実を追い求めることに快楽を感じていることは禁じ得ない。
    そこにボッシュの悲しみがあり、娘マディとの埋められない溝がある。

    ボッシュの悲しい性が切なくなる。

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    2019年09月15日
  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語

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    コンセプトがいい、物語より本の装丁とかが好き。
    ランズデールは良かった、読んだことある気もしたけど。

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    2019年08月05日