マイクル・コナリーのレビュー一覧
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ネタバレ敏腕記者だった経歴もあり、プロットが緻密です。長編でありながら破綻のない展開とたまに顔を出すハードボイルド的セリフも魅力。とはいえ、何故か主人公に感情移入しづらいのも事実。これは、ジャーナリストとしての職業的特性から登場人物たちを客観的に、かつ状況描写を公正、正確に行おうとする性(さが)が前面にですぎている為の様な気がする。試しに、過剰な描写を排除するパトリシア・コーンウェルあたりと比較すれば私の言いたいことが伝わるかな。
本作は、ハリー・ボッシュシリーズ9作目。訳者のあとがきが、シリーズ内容を時系列にまとめておりわかりやすい。
解説は、ローレンス・ブロック推しの林家正蔵氏。彼はまた、落語家ながら一万枚以上のジャズレコードを所蔵しているジャズマニア。本書の主人公もジャズサックスを習っており、文中にもサッチモ「What a wonderful world」やアート・ペッパーなどが出てくるのでジャズファンも楽しめる。 -
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ネタバレ前作「ラストコヨーテ」では休職させられてカウンセリングに通わせられて憤慨していた。今作では殺人課に復職、上司もビレッツ警部補というまともな人物に。
事件はサクサク解決に向かいそうなのだが、途中でエレノアと再会する。
さあ、ここから色々なことが起きるんだろうな。
下巻楽しみ。
ハリー・ボッシュが帰ってきた!ハリウッド・ボウルを真下に望む崖下の空き地に停められたロールスロイスのトランクに、男の射殺死体があった。「トランク・ミュージック」と呼ばれる、マフィアの手口だ。男の名はアントニー・N・アリーソ、映画のプロデューサーだ。どうやら、彼は犯罪組織の金を「洗濯する」仕事に関わっていたらしい。ボッシュは被害者が生前最後に訪れたラスヴェガスに飛ぶ。そこで彼が出会ったのは、あの『ナイトホークス』で別れた運命の女性、エレノア・ウィッシュだった。 -
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ネタバレ本筋の事件とは別に幾つもの事件について同時並行的に進行していく。それらがラスト100ページ(適当)バタバタと判明していく。そこのところはご都合的な感じを抱かせずハラハラとページを捲らせる。
型破りでありながら自らのライフスタイルへの拘りを見せるバラードと老いてもなおアクの強さと粘りが衰えないボッシュ。次も期待したい。
作品紹介・あらすじ
バラードは、ホームレス男性の焼死事件の現場に出向いていた。テントに暮らしていたエディことエディスン・バンクス・ジュニアが、大量のアルコールを摂取して寝ているうちに、うっかり石油ヒーターを倒して、その火が全身に移り、焼死した模様だった。事故死とみて、バラードはロス市消防署に処理を任せた。一方、元服役囚ジョン・ヒルトン殺害事件、担当刑事の捜査における不作為がおかしいことにバラードは気づく。現場を縄張りにしていたギャング団のストリート・ボス、エルヴィン・キッドに聴取していないし、現場周辺の売人のひとり、デナード・ドーシーは麻薬取締課の情報屋だったため、取締課からのドーシーはなにも知らないという連絡だけで追跡捜査をしていないなど。また、なぜ担当ではないトンプスンが殺人事件調書を盗んだのかも疑問だった。事件を解決するためではなく、解決させないために盗んだのか、とボッシュとバラードは疑問を抱く。やがてキッドとヒルトンが、同時期に刑務所に収監されていたことが判明する。絵が得意だったヒルトンが残した獄中でキッドを描いた絵から、ふたりが恋人同士であった可能性が浮かぶ。 -
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ネタバレ今回もバラードとの共同捜査。
リンカーン弁護士のハラ―も登場している。
ボッシュも69歳。
膝の不調で杖を使ったりしているがまだまだ元気。
今のところ好調だが下巻でどうなるか。
良いなあボッシュシリーズは。
ロクでもない事件に出会うけど最後まで諦めずにコツコツとやるべきことをやっていく。
物語だと分かっていながら元気づけられる。
こういう読書が今の自分に合っている。
下巻楽しみ。
作品紹介・あらすじ
ハリー・ボッシュが新人の殺人事件担当刑事だったころ、パートナーを組んで、殺人事件に関する取り組み方を一から教えてくれた恩師にあたるジョン・ジャック・トンプスン元刑事が亡くなり、ボッシュが葬儀に参列したところ、未亡人から夫が自宅に残していた一冊の殺人事件調書を託される。二十年まえに(2000年1月)ロス市警を引退したトンプスンは、その調書を市警から盗んで、自宅に保管していたらしい。
その事件とは、1990年に起こった元服役囚で麻薬中毒者の白人男性ジョン・ヒルトン(24歳)がハリウッドの路地で後頭部を撃たれて亡くなった未解決事件だった。
恩師の執着していた未解決事件を解決すべく、ボッシュはバラードに協力を求める。
また、ボッシュは、ミッキー・ハラーが担当しているモンゴメリー上級裁判事暗殺事件裁判に被告側調査員として協力もしていた。モンゴメリーは日中に裁判所近くの公園で刺殺され、現場に残されたDNAが一致したことでジェフリー・ハースタットが逮捕され、裁判にかけられていた。ハーシュタットは自供もしており、有罪必至の状況だった。
一方、バラードは、ホームレス男性の焼死事件の現場に出向いていた。テントに暮らしていたエディことエディスン・バンクス・ジュニアが、大量のアルコールを摂取して寝ているうちに、うっかり石油ヒーターを倒して、その火が全身に移り、焼死した模様だった。事故死とみて、バラードはロス市消防署に処理を任せた。
これら三つの事件(「元服役囚殺害事件」「裁判所判事暗殺事件」「ホームレス焼死事件」)が複雑に重なり合い、終盤の怒濤の展開は近年屈指の作品に仕上がった。 -
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主人公マカヴォイは功名心なのか正義感なのか自分の記事を独占したいのかレイチェルやエミリーと詰まらない事でぶつかったり信頼を失ったりする。
なんかその辺が作者の人物像の描き方の上手さなんだろけど、イマイチ主人公が好きになれない。
物語自体は面白いが、ハラハラドキドキでページを捲る手がもどかしいという程でもない。
そのへんがボッシュシリーズとは違うところ。
なんでこんな男に惹かれるのだろうレイチェルは。。。
作品紹介・あらすじ
レイチェルから協力を断られたマカヴォイは、ニュース・サイトの同僚と協力して事件を追う。
被害者と同じ状態で亡くなっている複数の女性を調べた彼は、彼女たちには他にも共通点があることを掴む。それはある会社に自分のDNA分析を依頼しているということだった。
マカヴォイはジャーナリストとして疑惑の会社を直撃するが、その壁は高く、さらに重要な情報に近づこうとするたびに、相手は次々と死んでいく。
そして、凶悪な連続殺人犯の魔の手は、マカヴォイに、またレイチェルにまで伸びてくる――。
「アメリカの犯罪小説の巨匠による新作ミステリーは、クライマックスに向かって突進し、あなたを心から感動させるだろう……優れた作家であるコナリーは、読者が悲鳴を上げそうになるくらい緊張感を高めていく。あらたなマカヴォイ/ウォリング・シリーズの到来を予感させる見事な作品である」
――ピーターボロ・テレグラフ紙(英国) アレックス・ゴードン -
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ネタバレバラードとボッシュのコラボとして、それぞれが交互の一人称の章立てになっている。
年老いたボッシュはまだまだ元気。
徹夜や飯抜きで働く。
この意欲は何処から来ているんだろう?
事件は動き出すがすんなりとは行かない。
下巻が楽しみ。
作品紹介・あらすじ
ロス市警ハリウッド署深夜勤務担当女性刑事レネイ・バラードが、ハリー・ボッシュと共演。深夜勤務からハリウッド署に戻ってきたバラードは、古い事件ファイルを見ず知らずの男が漁っていたのに気づく。男はロス市警を引退したハリー・ボッシュだった。ハリウッド分署管内で発生した古い未解決事件のファイルを調べていたのだった。ボッシュを追いだしたバラードだったが、その事件に興味を示す。十五才の家出少女がハリウッドの路地で殺害された事件だった。バラードはボッシュと協力して、殺人事件の真相解明に向かう。 -
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マイクル・コナリー『警告(下)』講談社文庫。
下巻の冒頭から連続殺人犯の百舌がいきなり事件の全貌に迫るかのような行動を見せ、上巻の少しダレた感じを一変するような面白い展開が始まる。しかし、まるで最初から複雑な迷路の出口を知っているかのように着実に事件の核心に迫るマカヴォイは、ちょっと出来過ぎのような感じもする。そして、消化不良の結末には唖然とするばかり。これまで上下巻を読むのに費やしてきた時間は何だったのか。
レイチェルと共に事件の鍵を握る人物の家を訪れたマカヴォイはその人物が首吊り自殺に偽装され、死体となった姿を発見する。マカヴォイが事件の関係者に近付こうとする度に百舌は先回りして関係者を殺害し、ついに百舌の魔の手はマカヴォイとレイチェルにも近付く。
なかなか見えて来ない百舌の正体……
『ザ・ポエット』『スケアクロウ』に続くジャック・マカヴォイ・シリーズ第3弾。マイクル・コナリーの34作目の長編となる。『ザ・ポエット』ではマカヴォイが詩人と呼ばれる連続殺人犯と対決し、『スケアクロウ』では案山子と呼ばれる連続殺人犯と対決し、その過程でレイチェル・ウォーレスのFBI捜査官のキャリアを台無しにしてしまう。
本作に登場する連続殺人犯は百舌と名乗り、ダーティ4と呼ばれる闇サイトでセックス依存症の女性を物色し、毒牙にかける卑劣な犯行を重ねる。女性を選定する手掛かりは民間の検査会社が集めたDNAなのだが、とうとうそんな時代が来たのかと思うと恐ろしくなる。
定価990円
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もはや大家といってもよいミステリの大御所の邦訳最新。デビュー作から邦訳は全て読んでいるがこれが33作目だとか。メインシリーズであるハリー・ボッシュものなのだけどベトナム帰りという設定の刑事なので本作ではもはや古希。ロス市警を不幸な感じで辞めて暫く小さい街の予備警官をやっていたがそこも辞めることになり現在は異母弟の弁護士を手伝うかたわら現役の夜勤刑事バラードと非公式のタッグを組んで主に未解決事件に取り組んでいる。本作では新人時代のメンターが亡くなりその未亡人から故人が自宅に持ち帰っていた殺人調書を託される。それは路地裏で殺害された麻薬中毒の若者の事件で故人が何に関心を持っていたのか不明なまま事件に取り組むことになる。一方、判事の殺害事件で異母弟が無罪を勝ち取るのだが調査に協力したことで古巣のロス市警から非難されることになってその真相究明に取り組むことになり、更にはバラードが関わっているホームレスが焼死した事件も以外な展開を迎え、ということで三つのそれなりに入り組んだ事件の捜査がこんがらがることもなく進んでいくところはやはり見事。ものすごく面白いのだけど…途中で放り出された箇所があるような気がしてどうにもすっきりしない。ざっと読み返してみたのだけどやっぱりどこかおかしい気がする。少し間を置いて再度最初から読んでみようと思うけどそんな感じ。面白いことは面白いし、このボッシュとバラードのシリーズは今後も楽しみなんだけど…どうにも気になる。