マイクル・コナリーのレビュー一覧

  • 死角 オーバールック
    最近のボッシュ物は、上下二巻で構成されることが多いですが、この作品は、1冊のみ。しかも、書中で描かれている時間は、わずか12時間ばかり。スピーディーにどんどん物語が進んでいきます。それでいながら、ボッシュ物のセオリーとして、最後の辺りに、大きな物語の転移があるのもそのまま踏襲。

    面白くて一気に読ん...続きを読む
  • 終決者たち(下)
    本作のクライマックスは、LAPDアカデミーでの卒業式のシーンでは無いでしょうか?ここで、天敵との戦いに一旦幕が下りた形になるようです。(ま、その後、別の形で再び相見えることになるようですが)

    それはそれとして、この作品は、一つの完成形の様な感じがしますね。ここに至るまでのボッシュは、何かにとりつ...続きを読む
  • 終決者たち(上)
    ★3.5

    ハリー・ボッシュisバック。

    いなくなったわけでは無いですがLAPDに戻ったと言うことです。

    ハリーは、またまた難しい事件に取り組んでいますね。ですが、上巻の終りかけのところで事件を進める重要な手掛かりをつかんだ様です。

    因縁の副本部長とぶつかりそうですね。
  • 天使と罪の街(下)
    うーん、凄い。面白い。

    解説にも書かれていますが、確かに、ザ・ポエットから読んだ方が良いでしょうね。そうしないと、ある意味ネタバレとなってしまいます。
  • 天使と罪の街(上)
    のっけから、全速で走り出すような感じで物語は始まります。

    「ザ・ポエット」はまだ読んだ事が無いのですが、その後日譚に相当するこの作品では、「ザ・ポエット」に関連した言及がしょっちゅう出てきます。と言う意味では、(解説にも書いてありましたが)「ザ・ポエット」から読み始めた方が良いかと。
  • 暗く聖なる夜(下)
    ハリー・ボッシュシリーズの中の珠玉の一作(自分比)

    実は、このシリーズは、初期作品から読み始めた訳ではなく、最近の作品から読み始めたので、既にボッシュの世界は確立されたものとなっていました。ですが、ここ作品で、ボッシュの世界のかなりの部分が解明されました。

    面白かったです。
  • 暗く聖なる夜(上)
    ロス市警を退職して、私立探偵になったボッシュ。それでも事件が彼を離さないんですね。

    上巻では、話のホンのさわり。解決編は、下巻に期待です。
  • リンカーン弁護士(下)
    ハリー・ボッシュのようなハードボイルドじゃない、ヘタレな主人公なんだけど好きだ。下巻から止まらなくなる面白さ
  • リンカーン弁護士(下)
    文句なしに面白い。マイケルコナリーの作品では、初めてのハリーボッシュ以外の物だったが、相変わらず面白い。アメリカの司法制度や裁判の詳細がとても詳しく書かれていて、またその周辺で活動している人々のことも詳しい。とにかく文句なしに面白く、ミステリー好きの人にはお勧め。この作者のシリーズは、経年で主人公も...続きを読む
  • リンカーン弁護士(上)
    文句なしに面白い。マイケルコナリーの作品では、初めてのハリーボッシュ以外の物だったが、相変わらず面白い。アメリカの司法制度や裁判の詳細がとても詳しく書かれていて、またその周辺で活動している人々のことも詳しい。とにかく文句なしに面白く、ミステリー好きの人にはお勧め。この作者のシリーズは、経年で主人公も...続きを読む
  • 夜より暗き闇(下)
    うーん、なかなか複雑。刑事が容疑者として疑われるのは、推理小説やミステリーではアルアルネタかもしれませんが、これは、単にそう言う話ではないかも。


    むしろ、ハリー・ボッシュの心の闇が見えたような気がして、このサーガの先が待ち遠しくもあり、怖くもあります。

    実際には、この先も沢山の作品が出てきてい...続きを読む
  • 夜より暗き闇(上)
    私がコナリー作品を読んでいる順番だと、ちょうど前回読んだ人物が次の回にも出てくるという事が続いている様です。

    その意味では、今回も、テリー・マッケイレブ、ジェイ・ウィンストンが登場します。

    ですが、物語は、意外な方向に進みます。やっぱり、ヒエロニムス・ボッシュの話は避けられないんですね。って言う...続きを読む
  • トランク・ミュージック(下)
    読み終わって、ふと気が付きました。“この”エレノア・ウィッシュって、『ナイン・ドラゴンズ』にも出てくるエレノア・ウィッシュなんですね。そうか。先に『ナイン・ドラゴンズ』を読んでいたのですが、元FBI捜査官が、なんで香港でカジノを巣くっているのかがわかりませんでしたが、『ナイト・ホークス』とこの作品を...続きを読む
  • トランク・ミュージック(上)
    実際の出版では、これの直前に読んだ「ナイト・ホークス」とこの作品の間には、何作か書かれているのですが、私は「ナイト・ホークス」の直後にこの作品を読んだので、エレノア・ウィッシュが再び出てきているのには、驚くのと、興味を持ちました。ただ、前作の最後で、エレノアは逮捕されてしまっているので、既にFBI捜...続きを読む
  • ナイトホークス(下)
    最初の作品から、なかなか素晴らしいですねぇ。最後のどんでん返しは、特に素晴らしい。

    エレノアとは、いい感じになったし、彼女もいい捜査官だったので、後の作品に出て来ていないのが不思議だったんですが、そういうオチでは仕方ないですね
  • 罪責の神々 リンカーン弁護士(下)
    ハラーの関わる刑事事件の裁判って、結構、凄い終わり方をすることがあるが、この裁判もその例には漏れない。

    って言うか、ランクフォードとの遺恨が、そこまでひどいとは思いませんでした。でも、どちらかと言うと、恨みに思うのはハラーの方の筈で、ランクフォードはそうでも無いのでは?と思うんだけどね。

    このシ...続きを読む
  • 贖罪の街(下)
    前巻のラストでバッジを取り上げられることになりそうだったボッシュ、今回はそれについて係争中で、警官としての捜査ができない。それどころか、不倶戴天の敵、刑事弁護士の調査員として活動することになる。まあその弁護士っていうのは、異母兄弟のハラーなんだけど。

    「裁判に勝つ」ことが至上命題であるハラー。悪を...続きを読む
  • 贖罪の街(下)
    悪徳警官が行ったカムフラージュ犯罪を暴くという、推理小説としての内容はそれほど込み入ったものではないが、その文体で独特の世界を表現している。
  • エコー・パーク(下)
    途中で、他の人物を怪しいと思わせておきながら、そう言う事になりましたか。そう言うポジションの人物がなぜか不正に手を染めると言うのは、冷静に考えてみると、アメリカの刑事ものでは、時々あったりする気がします。
  • 贖罪の街(下)
    シリーズ18作目。題名は“The Crossing“。

    ボッシュは前作でロス市警退職を余儀なくされ、異母弟のミッキー・ハラーを代理人に立て、異議申立てをおこなっている。そんなボッシュに事件調査の協力を求めるハラー。弁護側の捜査員となることはダークサイドへ渡る(Crossing)ことを意味するため逡...続きを読む