マイクル・コナリーのレビュー一覧
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レイチェルから協力を断られたマカヴォイは、ニュース・サイトの同僚と協力して事件を追う。
被害者と同じ状態で亡くなっている複数の女性を調べた彼は、彼女たちには他にも共通点があることを掴む。それはある会社に自分のDNA分析を依頼しているということだった。
マカヴォイはジャーナリストとして疑惑の会社を直撃するが、その壁は高く、さらに重要な情報に近づこうとするたびに、相手は次々と死んでいく。
そして、凶悪な連続殺人犯の魔の手は、マカヴォイに、またレイチェルにまで伸びてくる――。
今日的なテーマをベースに、相変わらず読ませます。初登場から29年、翻訳は34作、未訳は2作。作者の力量は一向に衰え -
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マイクル・コナリー『警告(上)』講談社文庫。
『ザ・ポエット』『スケアクロウ』に続くジャック・マカヴォイ・シリーズ第3弾。マイクル・コナリーの34作目の長編。
またまたマカヴォイが連続殺人犯による未解決事件を掘り起こし、『スケアクロウ』と同様、元FBI捜査官のレイチェル・ウォリングと共に謎の犯人に迫る。
このシリーズはニュース記者のジャック・マカヴォイが、詩人、案山子といった連続殺人犯の正体に迫り、危険な目に会いながらも対決するという筋書きなのだが、流石に第3弾ともなると些かマンネリ気味のように思う。
今度の連続殺人犯は女性の頸骨を破壊し、殺害する百舌という男性であることはプロローグで -
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「ナイト・ホークス」の名称で入り,原題は「ブラック・エコー」と知ると、両方の名称に通ずる低音が聞こえる―まさに通奏低音。
これだけでハリーの内面が透かし見えて行く想いがする。
ラストで種々のラインで黒幕の内面に迫って行こうとするハリーの独り言ちが聴けるのは本、文字ならではの効能・・無論画面でナレーターが言う時もあるが文字にして、読みつつ、呟くとこだまがする。
一件硬派でありつつ・・のボッシュ
正義『と称する』宝にも愚物にもなりかねない持ち物をどう転がしていくか、長いシリーズが楽しみになる。生後とは主観が多いものであるし、既にこの回でも登場したクラークらという愚物、そしてヒール アーヴィング -
Posted by ブクログ
ハリー・ボッシュが新人の殺人事件担当刑事だったころ、パートナーを組んで、殺人事件に関する取り組み方を一から教えてくれた恩師にあたるジョン・ジャック・トンプスン元刑事が亡くなり、ボッシュが葬儀に参列したところ、未亡人から夫が自宅に残していた一冊の殺人事件調書を託される。二十年まえに(2000年1月)ロス市警を引退したトンプスンは、その調書を市警から盗んで、自宅に保管していたらしい。
その事件とは、1990年に起こった元服役囚で麻薬中毒者の白人男性ジョン・ヒルトン(24歳)がハリウッドの路地で後頭部を撃たれて亡くなった未解決事件だった。
恩師の執着していた未解決事件を解決すべく、ボッシュはバラ -
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刑事ハリー・ボッシュのシリーズ、第19作。
ロス市警は退職したが、ロス郊外のサンフェルナンドの市警察署に誘われ、無給の嘱託刑事となっています。
私立探偵の免許も取り直し、それぞれの立場で事件を抱えることに。
根っからの刑事が警察を辞めてどうなることか、と思わせたが。
サンフェルナンド署は小さくて人手も予算も足りないが、ボッシュの能力を認め、力を貸してほしいと言ってきたのが嬉しい。
ボッシュにとっては、警官の身分を維持していられるのも、ありがたいところ。
ある日、かっての上司に呼び出され、大富豪ホイットニー・ヴァンスからの依頼があると伝えられます。
ボッシュを名指しで、若い頃の恋人かその子孫