マイクル・コナリーのレビュー一覧

  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語

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    エドワード・ホッパーという画家の絵から、17人の作家たちがそれぞれの物語を紡いでいく、いっぷう変わった趣向の短編集。

    文章に合わせた絵ではなく、一場面を切り取った絵から背景にある物語を想像するというのは、なかなか興味深い。皆それぞれ個性的で、そこまで想像の世界を広げていくのかと驚く。
    知っているのはキングとキャロルオーツくらいだったが、大御所キングの作品は絵そのままという感じでいちばん凡庸だった。
    自分ならこの絵からどんな物語を作るだろうと、読む前に考えるのも楽しかった。

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    2019年10月02日
  • ブラックボックス(下)

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    ネタバレ

    下巻の後半から事件捜査に弾みがつく。
    上司の警部補からの告発を受けて内部監査部の女性刑事からの調査を受ける。
    そんなこんなで捜査を妨害されるのを防ぐために休暇を取って関係者と思われる男達の地元に乗り込む。
    危機に陥るが、何故か女性刑事に救われる。
    ここはなんだかな、ちょっと都合良いな。
    むしろ自力で切り抜けて欲しかった。

    ハンナとは別れるんだろうな、という予感と
    最後に被害者の兄との電話の会話で幕を閉じる。

    62歳、一時はこれまでかと娘の事を思いながら死を覚悟した瞬間もあったが意気盛ん、流石アメリカンはタフだな。

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    2019年09月27日
  • ブラックボックス(上)

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    ネタバレ

    20年前のロス暴動の際に路地裏で射殺されたデンマークの女性ジャーナリストの未解決事件を追うボッシュ。
    検挙数字や自分の成績しか考えず干渉してくる新任の警部補。当初はギャングが使った銃から、ストリート絡みかと思われたが、湾岸戦争の時の戦争犯罪を取材していた。
    しかし捜査の前途に暗雲が漂う。それに抗った報いで内部監査からの調査にかけられてしまう。

    このボッシュの捜査にかける情熱、周りを巻き込む執念と秘密主義。こういった事から一部からは否定的なリアクションを招いてしまう。
    娘を思う気持ちの強さと、それゆえ娘との摩擦や前作で知り合ったハンナとの関係など、濃い人生だなあ。
    まあ薄かったら物語にならない

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    2019年09月24日
  • 転落の街(下)

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    ネタバレ

    元上司の息子の転落事件を解決して、
    もう一つの事件、これもチルという男を見つければ終わりと思われていたが、そこには大量殺人事件が。
    市警と政治、さらに市議との確執、闘い。
    ハイジンゴという政治がらみの捜査等にうんざりして、もう辞めっかなーと娘に吐露したボッシュだが、大量猟奇殺人を見て思い直す。あと5年の刑事生活を送ることを決心する。
    しかし60過ぎてハンナとの出会いとか、すごいぞボッシュ。

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    2019年09月21日
  • 転落の街(上)

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    ネタバレ

    このシリーズでボッシュがしばしば口にしたり思ったりするのが、捜査の勢いを維持する、ということ。勢いはタイミングということも有るのだろうが自分の思考やアイデアを次々と実践する事で見えてくるモノがあるのだろう。
    そうやって証拠や証言を基に次の行動に繋げて行く。今回は2つの別の事件を追っている。
    確執の上に警察を去った元上司の息子の転落死と数十年前の強姦殺人事件、この2つの事件が交錯するかどうかはまだ判らないが、それぞれを後回しにせずに追って行く。
    そんな中で出会いもある。
    61歳なのに、そんな事は気にしない。
    ボッシュ頑張れ。

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    2019年09月20日
  • 天使と罪の街(下)

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    ネタバレ

    レイチェルとともにポエットを追うボッシュ。
    住処を突き止めたが大きな爆発によりポエットの生死は不明。
    怒り狂う上司を制して捜査に留まり続けるレイチェル。

    ポエットの次のターゲットを見破ったボッシュと嵐の中ポエットを追う。
    氾濫する河の中での死闘の末にポエットを仕留めるボッシュ。
    犯人も死んで事件解決、、、なのだが
    ポエットを追い詰めた時のやり取りの中でレイチェルの嘘を見破ってしまったボッシュ。
    なんとなく良い仲になりつつあったがあっけなく破局な感じでエンド。
    ボッシュ、元気だな。

    ボッシュシリーズ面白い!
    マイクル・コナリーすげえな。

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    2019年09月16日
  • 天使と罪の街(上)

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    ネタバレ

    ハリーボッシュシリーズ。
    何巻目かは知らないけど娘のマディが5歳なのでハリーは52歳くらいか。

    警察は引いて私立探偵をやっている。
    この辺の事情はシリーズを読んでいないので不明。
    前作(未読)での相棒役だったテリーの死因を調べる。その過程で連続殺人事件捜査に巻き込まれる。
    というか事件に行き着く。

    自分にとってこのシリーズは、事件とかはどうでも良くてハリーの我が道を行く姿勢、敏腕さ、身の処し方、気持ちの持ち様、孤独の中での思考、そんな描写が楽しめる。

    FBIのレイチェルと一緒に犯人を追うところで下巻へ。

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    2019年09月10日
  • 贖罪の街(上)

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    ネタバレ

    前作で刑事を引退に追い込まれたボッシュは弁護士ハラーに殺人事件調査を依頼される。
    刑事弁護士という刑事の天敵の為に働くことに抵抗を覚えて一度は断ったものの引受ける。
    仕事の虫ボッシュは元の同僚ソトの助けを借りたり、今までのノウハウを駆使して捜査に取り組む。

    2015年でボッシュは65歳。
    深夜にまで及ぶ調査、真相を求めて駆けずり回る行動力、警察からの圧力に怯まない気迫、ハイスクール卒業間近の娘との生活、いやはや元気だなあ。

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    2019年09月02日
  • ブラック・ハート(下)

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    一般人は警察に平和を守れとか犯罪をなくせとか
    いろいろ言うくせに、その対価を払うのにはきわめて後ろ向きで、警察の不祥事みたいなのにはものすごい不満を言うし、誤認逮捕やらなんやら、本当に手厳しい。
    そういう嫌なものは見ずに蓋をしてしまいたくなる感覚って、なんか日本人っぽいのかな?と思ったけどその感覚は日本でも米国でも同じなんだなぁ、と。警察が、なんと都合の良い、と思う気持ちも分からんでもない。
    まぁでもそれが庶民だよねぇ。

    そしてこの本はその庶民の代弁者であるチャンドラーさんの話であって、妙になよなよしたり気弱なところがあるボッシュさんは責め立てられるMの立場で、心の中ではもにょもにょ言いなが

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    2019年08月30日
  • 訣別(下)

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    ボッシュの、経験が、事件を解決に導きます。やり方の違いで、ちょっと角が立ちかけていたSFPDの仲間と上司ですが、事件を解決したボッシュの実力の賜物で和解して、無休の立場から、常勤の立場を提示されるようです。この作者の傾向を見ると、実際に、常勤になるかどうかはわかりませんけどね。

    早く次作を読みたいです。翻訳家の方、よろしくお願いします

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    2019年08月23日
  • 訣別(上)

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    新天地で、ボッシュが始動。

    結局、LAPDとは喧嘩別れっぽいですね。その代わりと言っては何ですが、SFPDで、無休ではあるものの刑事を続けている様です。

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    2019年08月23日
  • 訣別(下)

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    ハリー・ボッシュ・シリーズ19作品目。前作も面白かったが、コナリーもさすがと言うかしぶといと言うか(失敬)、本作品も甲乙つけがたい面白さ。

    連続暴行犯の意外な犯人像を経ての息詰まる対決も面白かったが、今回の読みどころは私立探偵としてのボッシュだろう。少ない情報から糸口を見出し、そこから紐解いていく秘められたドラマが秀逸。じっくりと事件を追及する展開に隠された家族の物語がいい具合に絡んで、どっしりとした厚みとなってストーリー全体を支えている。刑事であろうが探偵になろうが、シリーズとしての世界観や雰囲気は損なわず、謎解きも緊迫感も相変わらずのハイレベルなのが嬉しいのよね。

    無難な着地に若干物足

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    2019年08月18日
  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語

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    ネタバレ

    エドワード・ホッパーの絵画を基に、17人の作家が想像を膨らませたアンソロジー。編者はローレンス・ブロック。海外小説通の方ならご存知なのかもしれないが、ぼくはスティーヴン・キングとローレンス・ブロックしか知らなかった。好きな作品も、どうだろうと思う作品もあったが、嫌いな作品はなかった。アンソロジーでは稀有なことだと思う。そして一緒に収録された絵画も素晴らしかったが、これを観て1本の小説を書き上げてしまう作家たちの才能に、ただただ敬服した。

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    2019年08月11日
  • 訣別(下)

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    シリーズ第19弾。ボッシュは無給の嘱託刑事として捜査し、それとは別に私立探偵としても依頼を受ける。探偵としての調査の過程でヴェトナム時代の話がありボッシュの過去が再び浮き上がりつながるシリーズとしての面白さがある。刑事としてもわずかな手がかりからの捜査、上司の目、対立がある。刑事と探偵の2つの仕事をし、見つけていく自分の立ち位置。ボッシュの求めているものが見えて次作以降の展開がまた新たなものになりそうなラスト。ここ何作の中では一番だと思う。

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    2019年08月07日
  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語

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    エドワード・ホッパーという画家がいる。現代アメリカの具象絵画を代表する作家で、いかにもアメリカらしい大都会の一室や田舎の建物を明度差のある色彩で描きあげた作品群には、昼間の明るい陽光の中にあってさえ、深い孤独が感じられる。アメリカに行ったことがないので、本物を目にしたことはないが、アンドリュー・ワイエスと同じくらい好きなので、ミュージアム・ショップでカレンダーを買って部屋の壁にかけている。

    深夜のダイナーでカウンターに座るまばらな客を描いた「ナイトホークス」に限らず、ホッパーの画には、その背後に何らかの物語を感じさせられるものが多い。作家のローレンス・ブロックもそう考えた一人だ。彼は、これは

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    2019年08月07日
  • ナイトホークス(下)

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    ハリー・ボッシュシリーズ第一弾。ベトナム戦争の後遺症を持つ一匹狼の刑事が辿り着く結末は意外な結果となり、ボッシュの心はブラック・エコーが響き続ける。良くできた作品です。

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    2019年07月28日
  • 贖罪の街(下)

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    今のところ(2019/07/27)のボッシュシリーズの最新作。

    「道の反対側」に行ってしまったかと思いましたが、すんでのところで踏みとどまった感じ?まぁ、青の宗教の多くの方々には、そうとは思われていない雰囲気ですが。

    結末近くに、次の展開に繋がりそうな予感。早く次作を読みたいです。

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    2019年07月27日
  • 贖罪の街(上)

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    このボッシュシリーズで最初に読んだのは、この話の前の作品「燃える部屋」でした。やっと、ここまで戻ってきました。

    「燃える部屋」を読んだ時は『ボッシュって、簡単にパートナーを変える(めんどくさい)ヤツなんだな』と思ったんですが、ここまで過去の作品を読んでみて、確かにパートナーは変わっていますが、それは、致し方無い理由もあり、利己的な理由で変えていたのでは無いと言う事がわかりました。

    この作品では、ボッシュは、再び民間人の立場に戻っています。ただ、以前民間人だった時とは、状況が異なる様です。異母弟のミッキー・ハラーと共に、どの様に事件を解決していくのか下巻に期待です。

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    2019年07月25日
  • ナイトホークス(上)

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    原題はブラック・エコーだが、女性FBI捜査官の自宅に飾られているエドワード・ホッパーのナイトホークス(この絵は僕は大好きだ)に変更したのだ。この女性捜査官エレノア・ウィッシュ、音楽はジャズを聴くし本棚にはジェイムズ・クレアリー、チャールズ・ウィルフォード(こちらはまだ読んだことが無い)が並んでいる。なんてオシャレな女性だ。これはハリー・ボッシュが惹かれるのは無理もない。ミステリーコメントは下巻に

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    2019年07月21日
  • ブラックボックス(上)

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    社会的な背景も含めて描かれるのがこの作品の良いところ(まぁ、それは、この作品に限ったわけでは無いかもしれませんが)

    ロス暴動ですか。確かにね、海のこっち側でテレビを通して見ていましたが、なかなか酷かったですね。

    しかも今回は、外国人記者が被害者という事で、アメリカ国内に閉じた事件と異なる様相を示してきています。下巻での解決に期待です。

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    2019年07月20日