マイクル・コナリーのレビュー一覧

  • 天使と罪の街(上)

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    ネタバレ

    ハリーボッシュシリーズ。
    何巻目かは知らないけど娘のマディが5歳なのでハリーは52歳くらいか。

    警察は引いて私立探偵をやっている。
    この辺の事情はシリーズを読んでいないので不明。
    前作(未読)での相棒役だったテリーの死因を調べる。その過程で連続殺人事件捜査に巻き込まれる。
    というか事件に行き着く。

    自分にとってこのシリーズは、事件とかはどうでも良くてハリーの我が道を行く姿勢、敏腕さ、身の処し方、気持ちの持ち様、孤独の中での思考、そんな描写が楽しめる。

    FBIのレイチェルと一緒に犯人を追うところで下巻へ。

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    2019年09月10日
  • 贖罪の街(上)

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    ネタバレ

    前作で刑事を引退に追い込まれたボッシュは弁護士ハラーに殺人事件調査を依頼される。
    刑事弁護士という刑事の天敵の為に働くことに抵抗を覚えて一度は断ったものの引受ける。
    仕事の虫ボッシュは元の同僚ソトの助けを借りたり、今までのノウハウを駆使して捜査に取り組む。

    2015年でボッシュは65歳。
    深夜にまで及ぶ調査、真相を求めて駆けずり回る行動力、警察からの圧力に怯まない気迫、ハイスクール卒業間近の娘との生活、いやはや元気だなあ。

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    2019年09月02日
  • ブラック・ハート(下)

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    一般人は警察に平和を守れとか犯罪をなくせとか
    いろいろ言うくせに、その対価を払うのにはきわめて後ろ向きで、警察の不祥事みたいなのにはものすごい不満を言うし、誤認逮捕やらなんやら、本当に手厳しい。
    そういう嫌なものは見ずに蓋をしてしまいたくなる感覚って、なんか日本人っぽいのかな?と思ったけどその感覚は日本でも米国でも同じなんだなぁ、と。警察が、なんと都合の良い、と思う気持ちも分からんでもない。
    まぁでもそれが庶民だよねぇ。

    そしてこの本はその庶民の代弁者であるチャンドラーさんの話であって、妙になよなよしたり気弱なところがあるボッシュさんは責め立てられるMの立場で、心の中ではもにょもにょ言いなが

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    2019年08月30日
  • 訣別(下)

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    ボッシュの、経験が、事件を解決に導きます。やり方の違いで、ちょっと角が立ちかけていたSFPDの仲間と上司ですが、事件を解決したボッシュの実力の賜物で和解して、無休の立場から、常勤の立場を提示されるようです。この作者の傾向を見ると、実際に、常勤になるかどうかはわかりませんけどね。

    早く次作を読みたいです。翻訳家の方、よろしくお願いします

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    2019年08月23日
  • 訣別(上)

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    新天地で、ボッシュが始動。

    結局、LAPDとは喧嘩別れっぽいですね。その代わりと言っては何ですが、SFPDで、無休ではあるものの刑事を続けている様です。

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    2019年08月23日
  • 訣別(下)

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    ハリー・ボッシュ・シリーズ19作品目。前作も面白かったが、コナリーもさすがと言うかしぶといと言うか(失敬)、本作品も甲乙つけがたい面白さ。

    連続暴行犯の意外な犯人像を経ての息詰まる対決も面白かったが、今回の読みどころは私立探偵としてのボッシュだろう。少ない情報から糸口を見出し、そこから紐解いていく秘められたドラマが秀逸。じっくりと事件を追及する展開に隠された家族の物語がいい具合に絡んで、どっしりとした厚みとなってストーリー全体を支えている。刑事であろうが探偵になろうが、シリーズとしての世界観や雰囲気は損なわず、謎解きも緊迫感も相変わらずのハイレベルなのが嬉しいのよね。

    無難な着地に若干物足

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    2019年08月18日
  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語

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    ネタバレ

    エドワード・ホッパーの絵画を基に、17人の作家が想像を膨らませたアンソロジー。編者はローレンス・ブロック。海外小説通の方ならご存知なのかもしれないが、ぼくはスティーヴン・キングとローレンス・ブロックしか知らなかった。好きな作品も、どうだろうと思う作品もあったが、嫌いな作品はなかった。アンソロジーでは稀有なことだと思う。そして一緒に収録された絵画も素晴らしかったが、これを観て1本の小説を書き上げてしまう作家たちの才能に、ただただ敬服した。

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    2019年08月11日
  • 訣別(下)

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    シリーズ第19弾。ボッシュは無給の嘱託刑事として捜査し、それとは別に私立探偵としても依頼を受ける。探偵としての調査の過程でヴェトナム時代の話がありボッシュの過去が再び浮き上がりつながるシリーズとしての面白さがある。刑事としてもわずかな手がかりからの捜査、上司の目、対立がある。刑事と探偵の2つの仕事をし、見つけていく自分の立ち位置。ボッシュの求めているものが見えて次作以降の展開がまた新たなものになりそうなラスト。ここ何作の中では一番だと思う。

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    2019年08月07日
  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語

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    エドワード・ホッパーという画家がいる。現代アメリカの具象絵画を代表する作家で、いかにもアメリカらしい大都会の一室や田舎の建物を明度差のある色彩で描きあげた作品群には、昼間の明るい陽光の中にあってさえ、深い孤独が感じられる。アメリカに行ったことがないので、本物を目にしたことはないが、アンドリュー・ワイエスと同じくらい好きなので、ミュージアム・ショップでカレンダーを買って部屋の壁にかけている。

    深夜のダイナーでカウンターに座るまばらな客を描いた「ナイトホークス」に限らず、ホッパーの画には、その背後に何らかの物語を感じさせられるものが多い。作家のローレンス・ブロックもそう考えた一人だ。彼は、これは

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    2019年08月07日
  • ナイトホークス(下)

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    ハリー・ボッシュシリーズ第一弾。ベトナム戦争の後遺症を持つ一匹狼の刑事が辿り着く結末は意外な結果となり、ボッシュの心はブラック・エコーが響き続ける。良くできた作品です。

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    2019年07月28日
  • 贖罪の街(下)

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    今のところ(2019/07/27)のボッシュシリーズの最新作。

    「道の反対側」に行ってしまったかと思いましたが、すんでのところで踏みとどまった感じ?まぁ、青の宗教の多くの方々には、そうとは思われていない雰囲気ですが。

    結末近くに、次の展開に繋がりそうな予感。早く次作を読みたいです。

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    2019年07月27日
  • 贖罪の街(上)

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    このボッシュシリーズで最初に読んだのは、この話の前の作品「燃える部屋」でした。やっと、ここまで戻ってきました。

    「燃える部屋」を読んだ時は『ボッシュって、簡単にパートナーを変える(めんどくさい)ヤツなんだな』と思ったんですが、ここまで過去の作品を読んでみて、確かにパートナーは変わっていますが、それは、致し方無い理由もあり、利己的な理由で変えていたのでは無いと言う事がわかりました。

    この作品では、ボッシュは、再び民間人の立場に戻っています。ただ、以前民間人だった時とは、状況が異なる様です。異母弟のミッキー・ハラーと共に、どの様に事件を解決していくのか下巻に期待です。

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    2019年07月25日
  • ナイトホークス(上)

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    原題はブラック・エコーだが、女性FBI捜査官の自宅に飾られているエドワード・ホッパーのナイトホークス(この絵は僕は大好きだ)に変更したのだ。この女性捜査官エレノア・ウィッシュ、音楽はジャズを聴くし本棚にはジェイムズ・クレアリー、チャールズ・ウィルフォード(こちらはまだ読んだことが無い)が並んでいる。なんてオシャレな女性だ。これはハリー・ボッシュが惹かれるのは無理もない。ミステリーコメントは下巻に

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    2019年07月21日
  • ブラックボックス(上)

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    社会的な背景も含めて描かれるのがこの作品の良いところ(まぁ、それは、この作品に限ったわけでは無いかもしれませんが)

    ロス暴動ですか。確かにね、海のこっち側でテレビを通して見ていましたが、なかなか酷かったですね。

    しかも今回は、外国人記者が被害者という事で、アメリカ国内に閉じた事件と異なる様相を示してきています。下巻での解決に期待です。

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    2019年07月20日
  • 訣別(下)

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    さすがにマイケル・コナーズ。二つの事件を絡ませながら、上巻ではいくつもの伏線を紡ぎ、下巻に入り徐々に両方の事件を膨らませ、後半にはスリルに満ちた展開と、意表をつく結末(ただし、少し前からそれらしき結末は予想していたが・・・)が待っている。だが、終末は些か唐突に訪れ、やや物足りなさを感じる。それにしても、ハリー・ボッシュにしてもミッキー・ハラー(リンカーン弁護士)にしても、常に良識派であり人権派であって庶民の味方である。そこが抵抗なく物語に入り込める所以であろう。次作も期待できそうだ。

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    2019年07月19日
  • 訣別(下)

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    老い先短いことを悟った富豪には学生の頃知り合い妊娠させながらも、親に仲を裂かれたメキシコ人の恋人がいた。その子どもが生きていれば捜してほしいと頼まれたボッシュは調査を引き受ける。一方、同僚刑事と連続婦女暴行事件捜査を進めるなか、同一犯によると思しき暴行未遂事件が起こり、事態が急展開する。

    こんなに簡単に関係者が判明してもいいのかとも思うが、そこには目をつぶりましょう。ボッシュ刑事はまだまだ現役です。次の翻訳は新キャラクターらしいので、そちらにも期待。

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    2019年07月18日
  • 訣別(上)

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    ボッシュはロス市警時代の旧知の知人が本部長を務めるロス北郊のサンフェルナンドの市警察に誘われ、無給の嘱託刑事として勤務するようになっていた。一方で取り直した免許により、私立探偵として個人的な仕事を受けていた。ある日、85歳の大富豪ホイットニー・ヴァンスから呼び出され、人捜しを依頼される。

    シリーズ第19作。一粒で二度おいしいストーリー。下巻に続く。

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    2019年07月18日
  • 転落の街(下)

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    他の作品で、ボッシュとキズが疎遠になっている描写があったけど、こういう背景があったのか。

    アービングとボッシュの因縁にもケリがついたかと思ったけど、全然そうでは無かったしね。

    面白かった。

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    2019年07月17日
  • 死角 オーバールック

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    最近のボッシュ物は、上下二巻で構成されることが多いですが、この作品は、1冊のみ。しかも、書中で描かれている時間は、わずか12時間ばかり。スピーディーにどんどん物語が進んでいきます。それでいながら、ボッシュ物のセオリーとして、最後の辺りに、大きな物語の転移があるのもそのまま踏襲。

    面白くて一気に読んでしまいました。

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    2019年07月12日
  • 終決者たち(下)

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    本作のクライマックスは、LAPDアカデミーでの卒業式のシーンでは無いでしょうか?ここで、天敵との戦いに一旦幕が下りた形になるようです。(ま、その後、別の形で再び相見えることになるようですが)

    それはそれとして、この作品は、一つの完成形の様な感じがしますね。ここに至るまでのボッシュは、何かにとりつかれたような感じですが、この作品でなそういう雰囲気は(殆ど)無く、事件解決のみに邁進している様に思えました。

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    2019年06月23日