マイクル・コナリーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
上巻の巻頭にタイタス・ウェリヴァーに対する謝辞が述べられているけど、読み進めながらも完全にイメージはボッシュ=タイタスがイキイキと動いてるよ。
それにしてもミッキー、ハラーが弁護する被告人のDNA鑑定を覆す裁判シーンとか、引退したギャングをバラードとSWATが捕獲する現場とか、そこだけ切り取っても立派な短編のように抜群に面白いのは、本当に感心する。
バラードとボッシュのチームも見事に動き出したし、69歳になったボッシュにはまだまだ活躍してもらいたい。
エンジェルフライト(ケーブルカー)のシーンとか、ドラマがらみで映像が浮かんでくるのがうれしいな。4.2 -
Posted by ブクログ
ネタバレ感想は下巻でと書いたのにすっかり忘れていた。
そうかボッシュは65歳になったのか。
アマプラで観るようになって読み始めたシリーズだけど、いつか終わる時がくるのだろうか?
まだまだ読んでみたいシリーズ。
作品紹介・あらすじ
当代最高のハードボイルド作品と言われる、ハリー・ボッシュ・シリーズの邦訳最新刊! ボッシュ刑事物の最新作は、前作『訣別』同様、ボッシュに関わるふたつの事件を平行して描く。ボッシュが陥る二種類の危機(潜入捜査における現実的な死の危険と、捜査官としての名誉が汚される危機)を迫力たっぷりに描きだし、またしても抜群のページターナーに仕上がっている。特に前者の潜入捜査では、何度も死の -
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母の影は落着し、今作のメインはエレノア、そしてベトナム戦争の記憶。
ハリウッド黎明期にありえる枕稼業の女優、つけ込むプロデューサー、底辺で罠を張り巡らせるブラック組織の存在が目に浮かぶ。
下巻に入っても結構色々な関連との摩擦で動かなかった流れがふと漏らしたエレノアの言葉で走り出す。
あいつが「靴下の中から出す小さな銃」には驚く、見てみたいもんだ。「証拠の扱い方と扱う人間には実に注意深く対処しているから」というボッシュの言葉には体験してきた痛みと傷が醸し出される。
そして「ほどけっ放しの紐」が嫌いなボッシュがきっちり落とし前をつけるラスト。構成の、巧みさ、伏線処理に口笛吹きたいほど。でも案外、勝 -
Posted by ブクログ
ボッシュシリーズ4作目、毎度、ボッシュ自身に強烈なスポットライトを当ててのストーリー展開だ。解説でもあるように、このシリーズ、回を重ねる都度に、遡及して行く、それにつれて模糊としたシチュエーションの設定がフォーカスされ、今回はそこが究極。
コヨーテにそのイメージを化身させているかのような情景と題名。
海外サスペンスは元警官、元検事とかお偉いさん、しかも司直のトップに悪が当然のごとく?いて、今回もそれ、いくらか慣れてはきたが。
ゆっくりとした回想と掘り起こし、それが動くにつれ、一人、また一人と屍体になって行く・・・下巻残すところ3割はそこを畳んで行くかのような快走・・
ジャスミンとの濃厚なセッ