マイクル・コナリーのレビュー一覧

  • エコー・パーク(上)

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    ネタバレ

    久々にボッシュと再会。さすがに下巻にシリーズ作品の略歴が書いてあって読みやすい。ただ残念ながらレイチェルとの前回のラストを覚えていない…
    今回は陰惨な事件ながら捜査をする前に犯人が捕まっていて、その自供から連続殺人事件が発覚。過去のボッシュの事件と交差するが、犯人の自供の真偽が問われる、という変わった内容。この犯人はスケープゴートで共犯がいるような気がするが。
    ラストで犯人は脱走、ギズが撃たれるという展開。しかし今回はレイチェルと復縁し、少しはボッシュの魂も救われているが…。
    とにかく文章がうまく、一行一行に味がある。訳者は同じだけど、時々古めかしい表現が鼻につく。「得心する」とか使わないだろ

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    2014年04月12日
  • ナイトホークス(上)

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    ハリー・ボッシュ(ヒエロニムス・ボッシュ)シリーズ1作目。
    主人公の本名()が後に続くシリーズの大きなテーマになっている。陰鬱な物語の中にある、微かな光が次第に大きな光となっていく。

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    2013年07月31日
  • 終決者たち(上)

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    ボッシュが前向きでひたむきで。上司にも共感できて。はたすべきことをきっちりやりとげる。無力感も感じるがやけにならない。相棒のキズとも信頼し合える。復帰してよかったねと、読んでて嬉しくて。

    しかし最後は、今後のボッシュがたどる、死者との対話、リーバスのようになっていくのかという予感…

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    2013年05月07日
  • 真鍮の評決 リンカーン弁護士 (下)

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     コナリーのメイン・シリーズは、ロス市警のハリー・ボッシュと決まっているようなものだが、時にノンシリーズと思われるキャラクターであれ、メイン・シリーズに登場したり、続編が出たりすることも数多くあるので、『リンカーン弁護士』のミッキー・ハラーが再び登場して、シリーズ化の勢いを見せ、さらにハリー・ボッシュが共演することになろうことも予測の範囲でなければならないのだろう。それにしてもいつもいい意味で裏を欠かれ、ツイストを見せられてしまうのが、コナリーの作法であり、手腕であるのだ。全く侮れない作家である。

     前作のラストシーンを受けて長い休養から復帰することになったミッキーは、のっけから、殺された友

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    2013年05月30日
  • 真鍮の評決 リンカーン弁護士 (上)

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     コナリーのメイン・シリーズは、ロス市警のハリー・ボッシュと決まっているようなものだが、時にノンシリーズと思われるキャラクターであれ、メイン・シリーズに登場したり、続編が出たりすることも数多くあるので、『リンカーン弁護士』のミッキー・ハラーが再び登場して、シリーズ化の勢いを見せ、さらにハリー・ボッシュが共演することになろうことも予測の範囲でなければならないのだろう。それにしてもいつもいい意味で裏を欠かれ、ツイストを見せられてしまうのが、コナリーの作法であり、手腕であるのだ。全く侮れない作家である。

     前作のラストシーンを受けて長い休養から復帰することになったミッキーは、のっけから、殺された友

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    2013年03月03日
  • ラスト・コヨーテ(下)

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    ネタバレ

    (上から続く)
    それにしても、相変わらず女にもてすぎ。
    そのもてる理由は、
    ただ単にハードボイルドだから、ということではなく、
    主人公が孤独に生きてきたという割には、
    女性に対してナイーブなところがあるからだ、という作者の設定がある気がしてきた。
    だんだん、洗脳されてきたのか。

    そして、
    今回の話でもっとも残念なのは、眺めの良い家がなくなってしまったことかな。

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    2013年02月11日
  • 真鍮の評決 リンカーン弁護士 (下)

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    わくわくしながら一気読み!気付けば朝でした。眠かったです。

    知り合いの弁護士の死をきっかけに刑事弁護士復帰を果したマイクル・ハラー。
    彼が担当することになった、世間も注目する映画会社の会長が関わる殺人事件の裏に隠されている謎に迫っていく過程で、ハラー弁護士自身も命を狙われることになってしまう。
    一連の出来事に潜む闇の正体とは?
    後半一気に加速する物語に目が離せない。

    最後の最後、いい意味でこちらの考えを裏切ってくれました。
    さすが「当代最高のハードボイルド」の称号を恣にするハラーシリーズですね。
    何よりハラー弁護士と、今回友情出演しているボッシュ刑事がかっこよすぎる。
    洋画がお好きな方には

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    2012年12月14日
  • 真鍮の評決 リンカーン弁護士 (下)

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    面白かったです。
    満足!

    「リンカーン弁護士」で登場したやり手弁護士のミッキー・ハラー。
    いささか自分の仕事に疑問を感じたり、病気治療の痛み止めで薬物中毒になってリハビリの時期を過ごしたりという経験を経て、少し雰囲気が変わっている。
    そんなときに出会った事件。刑事ハリー・ボッシュとも関わることになります。

    弁護士仲間のジェリーが事務所の駐車場で射殺され、犯人は見つからない。
    理由によっては、後継の自分も撃たれかねない。
    という状況で、強面の刑事ボッシュと互いに信じられずにやり合うが、やがて協力体制に。

    離婚した妻のもとで育っている娘ヘイリーに会うのが楽しみなハラー。
    「パパは悪い人のため

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    2012年10月06日
  • リンカーン弁護士(下)

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    主人公を追い詰めながら、鮮やかなラスト。今までにないシニカルで現実的な弁護士像に魅了されました。新作だけでなく、未読のコナリー作品を読みあさりそうな予感。

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    2012年06月28日
  • エコー・パーク(上)

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    こんな破天荒な物語は珍しい。サスペンス・ミステリーの小説として面白さは、秀逸。でもやはり、中心はハリー・ボッシュでしかありえない宿命。僕はどうしてもボッシュは、クリント・イーストウッドのイメージだ。
    兎に角、国内ミステリーファンにもこのシリーズを読んでみて欲しい。
    HBのカッコよさとミステリーの面白さの神髄はここにありますよ。

    酒を呑みながら、文中に出てくる、コルトレーンウィズセロニアス・モンク

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    2013年08月24日
  • 暗く聖なる夜(上)

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    マイクル・コナリー小説は素晴らしい。謎解きやサスペンスの筆はもちろん一流だが、もう、主人公ハリー・ボッシュが最高!この作品の最期でとっても泣ける出来事が起きます。
    マイクル・コナリーのHBものはこの小説から読んでも大丈夫です。次作『エコー・パーク』は信じられない位の大傑作!!早くHB物の新作がよみたくなります。
    ちなみに僕は、この小説にぞっこんで、ハンドルネームにしました!LOSTLIGHT~迷い光

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    2012年06月11日
  • 真鍮の評決 リンカーン弁護士 (下)

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    リンカーン弁護士シリーズ2作目だが、なんといってもあのボッシュが絡んできたのにはびっくり。 
    しかも、カメオ出演じゃなくて、驚きの展開に!

    記者のマカヴォイも出てくるし、コナリーの作品全体で、サーガが構築されてきた。

    主人公ハラーは、前作に比べてちょいワル(死語)風な部分が少なくなった感じで、殺された前任弁護士の跡を継いで、見事な弁護の腕を見せる。
    法廷ものかと思って、読み進んでいたら、終盤に差し掛かって怒涛の
    どんでん返しの連続技!

    やや強引なところもあるが、そのサービス精神と腕の冴えは、凄い。
    題名の「真鍮の評決」という言葉の意味にも、納得。

    これからのハラ-とボッシュに眼が離せな

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    2012年04月05日
  • 真鍮の評決 リンカーン弁護士 (下)

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    素晴らしい!
    高いレベルを維持できているのが凄いです。
    結局、どのシリーズも緩くあるいは硬くむすびつく【マイケル・コナリー】ワールドなのだろうけど今回の驚愕はまた格別でした。

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    2012年02月29日
  • 真鍮の評決 リンカーン弁護士 (下)

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    なにこれ~~!っていうくらい、ものすごくおもしろかった!
    特に下巻。上巻は普通におもしろい法廷モノと思ってたくらいだけど、下巻では怒涛の驚きの連続で。ラストの驚愕の事実にはぞくぞくした。そして、なんともしみじみした。そうなのか……。
    ボッシュシリーズより好きかもしれない! 

    それと、ボッシュシリーズでもそうなんだけど、舞台であるロサンジェルスが、マイクル・コナリーを読んでるとすごく哀切があるっていうか、なんかいいなあと思う。いわゆる明るいウエストコーストって感じではなく。砂漠とか山が近い感じで。ミッキーやボッシュが家のテラスから見る景色を見てみたい。

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    2012年02月12日
  • 真鍮の評決 リンカーン弁護士 (下)

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    読んでしまった。またこれで半年以上、待たなければいけない。次のコナリー作品が出るまで。相変わらず一気に読ませてくれる。コナリーは第一級のストーリーテラー。息をも継がせぬ展開は健在。ストーリーに絡んでくるハラーの娘と元妻との距離感も読ませるけど、なんと言ってもボッシュとの距離感がいい! 早く次回作を翻訳してチョウダイ、英語では悲しいかな読めないもん、俺は。

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    2012年02月03日
  • 真鍮の評決 リンカーン弁護士 (下)

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    1992年に「ナイトホークス」でデビューしたマイクル・コナリーの長編は訳出されているだけで19冊ある。で、面白さの盛りはかなり早い時期に過ぎていて、私的には「ザ・ポエット」(96年)、「わが心臓の痛み」(98年)あたりがベストだろうか。もっとも、これはその後のコナリーの作品が面白くないという意味ではない。コナリーとローレンス・ブロックは、大リーグになぞらえればテッド・ウィリアムスやピート・ローズみたいなもので、ホームランは少なくても二塁打を連発する。4割を打つ。ハードボイルド史に残るアベレージヒッターだ。しかしですね、本作は紛れもない「ホームラン」である。ピークをつけてから20年以上たって、こ

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    2012年01月25日
  • 暗く聖なる夜(下)

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    ネタバレ

    解説を読み直してみると、ボッシュは色々
    女性とお付き合いしてたんですね、記憶にないけど、
    ただ、エレノアだけは良く覚えています。
    やっぱり、愛の弾丸説でしょうか。
    って、私関係ないんですけどね。
    二度も三度ものドンデン返し、最後の最後での
    クロスの・・・衝撃でした。
    彼の求めたものは?復讐?懺悔?誰かオレを裁いてくれ?
    それは、分らないけれども、ん、衝撃というしかないなぁ。
    リンデルは、いい同僚になってくれるといいなぁ。
    ライダーにラングワイザー、ボッシュの周りには魅力的な女性も
    たくさんいるのよね~。あと、私、詳しくないけど、ジャズ好きなボッシュも、シュガーレイとサックスを練習するボッシュの

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    2011年11月14日
  • ブラック・ハート(上)

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    ボッシュシリーズ3作目。前2作に比べてエンジンがかかるのが早い。裁判のパートもいい。原告側の弁護士チャンドラーの戦術がいちいち狡猾で読み応えがある。

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    2011年07月28日
  • ブラック・ハート(下)

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    下巻はツイストに次ぐツイストでラストまで息もつかせぬ展開が続く。わたしのようにこの作品でコナリーにはまった人も多いだろう。エドガー、アーヴィング等のレギュラーキャラクターも存在感を増してきた。

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    2011年07月28日
  • ナイトホークス(下)

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    面白い。終盤、結末は、筆力がないと噴飯モノになりそうな展開だが、ストーリーに隙がなく、納得できる。特にラストのもの悲しさは印象的。現代ハードボイルドの最高潮と評価されるシリーズのようだが、一般ミステリーとして非常に良くできた作品と思う。お奨め。ついでだが、邦題は訳者により読者が著者の意図とは別のところに誘導されてしまうような印象を受けた。

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    2011年05月04日