マイクル・コナリーのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
後半は展開急で、これまで以上に派手な感じ。
結末には救いがあります。今までで一番読後感が良かったですよ。
ボッシュのシリーズは92年発行の「ナイト・ホークス」で始まり、この後も順調に出ていて、現代最高のハードボイルドと評されています。
ハリー・ボッシュは1950年生まれという設定。(作者より6歳上)
本名はヒエロニムスで、有名な画家と同じ運命的な名。
シングルマザーだった母を11歳で亡くし、里親を点々として育つ。ベトナム戦争での過酷な体験でトラウマを負い、刑事としては凄腕だが一匹狼タイプ。
痩せ型でなかなか渋い外見らしく女性にはもてるし、中身もだんだん変わってきたみたい。
低い立ち位置に立っ -
Posted by ブクログ
ネタバレ2025年の38、39冊目は、マイクル・コナリーの「素晴らしき世界」です。レネイ・バラード&ハリー・ボッシュのシリーズ1作目となります。コナリーの産み出した2大ハードボイルド主人公の夢の共演となります。
人気の無いハリウッド分署でファイルキャビネットを漁っていた男(ボッシュ)をバラードが見咎めた事から始まります。ボッシュは、15才の少女デイジー・クレイトンが殺害された未解決の事件を調べており、2人は協力して事件を調べ始めます。
相変わらず、ストーリーテリングが上手いです。一見、関係の無いと思われる冒頭の事件が、そういう風に繋がって行くのかと分かった時には、唸ります。
物語は、このデイジー・クレ -
-
Posted by ブクログ
ボッシュ・シリーズ22作目。
ハリー・ボッシュが新人刑事だった頃にパートナーだった先輩のトンプスンが亡くなった。
葬儀に参列したボッシュは、未亡人から、トンプスンが保管していた事件の調書を渡される。1990年に起きた未解決事件で服役囚が殺されたものだった。
ボッシュはレネイに協力を求めます。
ボッシュは、ミッキー・ハラーが担当している事件の被告側調査員も引き受けていた。判事が公園で暗殺された事件である。
一方、レネイは、テントで暮らしていたホームレスの焼死事件も扱っている。事故死のように見えたのだったが…
三つの事件が進行し、絡み合う‥?! -
Posted by ブクログ
マイクル・コナリーのハリー・ボッシュ・シリーズ21作目。
レネイ・バラードとの初共演作でもある。
前に登録した時に電子書籍だったので、登録しなおしました。
ハリー・ボッシュは、ロサンゼルス市警に長く勤めた刑事。
猟犬のように正義を追い求める根っからの刑事だが、やや型破りでもあった。
サンフェルナンド署では未解決事件を担当し、驚くべき成果を上げている。
レネイ・バラードは、ハワイ出身の30代の女性。左遷されて深夜勤務についていたのだが。
ある日、見たこともない男が資料をあさっているのを発見する。
昔取った杵柄で、ハリウッド署でかって起きた事件のファイルを見るために入り込んでいたボッシュだった -
Posted by ブクログ
ネタバレリンカーン弁護士シリーズ。
ボッシュが警察を退職してしまった今となっては、
間接的な形でしか事件に関わらないのは仕方がないのだが、
どうも「敵」である刑事弁護士ハラーとのタッグはちょっと抵抗がある。
いまだに。
ボッシュ自身も刑事弁護の仕事には一線を引いていて、
ハラーの事務所のアソシエイツの頼みで、
彼女の甥の事件の警察資料を読み込んで内密でアドバイスをしても、
記者会見には同席しないと断るぐらいには。
とはいえ、もう登場しないかと思っていたボッシュが登場することは嬉しい。
ボッシュはハラーのお蔭で癌の治療を受けながら、
ハラーに届く無実を訴える手紙をの中から一通を選び出す。
保安官補 -
Posted by ブクログ
本作のタイトルは『復活の歩み』という事で、癌を患ったボッシュに復活の兆しがある事、そして、ミッキーが扱った事件で被疑者とされた人が復活することを表しているのかなぁと思っていたんですが、実は実は、物語の最後の最後に、もっと違う“復活の歩み”の兆しが描かれていたというのは、気のせいでしょうか?ってか、その人物の“復活”って何だ?という気もしますが。
ところで、ボッシュって、この作品上では、もう70歳を超えているんですね。という事は、ミッキ-・ハラーは何歳なんだ?ボッシュの娘のマディもLAPDでのキャリアを進めている様だし、物語の登場人物が移り変わっていくのかもしれませんね。 -
Posted by ブクログ
ハリー・ボッシュとミッキ-・ハラーが出る作品。
前作で、ボッシュは被爆してしまう訳ですが、今作では、その治療に取り組みながら、ハラーの仕事をしています。ボッシュは、LAPDやSFPDを退職し、どうやって行くのかと思っていたのですが、何とかうまくやっている様です。ってか、でもやっぱり、これまではハラーの反対側にいたわけですから、なにかと引っかかるところはある様です。
でも逆に、その警察官としこれまで培ってきたスキルが、刑事弁護士と仕事をする際に、何かと役に立つこともある様です。
上巻は、物語のほんのとっかかり。きな臭い香りもしてきています。下巻で、どう話が進んでいくのか、期待です。