マイクル・コナリーのレビュー一覧
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当代最高のハードボイルド作品と言われる、ハリー・ボッシュ・シリーズの邦訳最新刊! ボッシュ刑事物の最新作は、前作『訣別』同様、ボッシュに関わるふたつの事件を平行して描く。ボッシュが陥る二種類の危機(潜入捜査における現実的な死の危険と、捜査官としての名誉が汚される危機)を迫力たっぷりに描きだし、またしても抜群のページターナーに仕上がっている。特に前者の潜入捜査では、何度も死の危険に襲われ、シリーズ中”ボッシュ最大の危機”を描いたと言っても過言ではない。
原著題名のTwo Kinds of Truth(二種類の真実)とは、かつての同僚たちからも証拠捏造を疑われた際のボッシュの心情に関するくだり( -
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シリーズ第20作。
SFPD(サンフェルナンド市警)の予備刑事(reserve officer)として、自発的に未解決事件捜査にあたっているハリー・ボッシュのもとを、昔のパートナーだったロス市警本部強盗殺人課未解決事件班刑事のルシア・ソトが現在パートナーを組んでいるボブ・タプスコットとロス検事局のアレックス・ケネディ検事補とともに訪れ、ボッシュが三十年ほど前に逮捕し、現在も死刑囚として服役中の連続殺人犯プレストン・ボーダーズに関して、あらたな証拠が出たとして、再審がひらかれる見込みだと聞かされる。残された証拠を調べ直したところ、すでに死亡している別の死刑囚ルーカス・ジョン・オルマー(連続婦女暴 -
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景気低迷で、差し押さえ案件を手がけるようになった弁護士ミッキー・ハラー。自宅を銀行に差し押さえられそうになっていた依頼人のリサが逮捕されたという。銀行の重役を撲殺した疑いで。リサは差し押さえ被害者の会を立ち上げ、銀行の前でデモをしていた。様々な証拠が積み重ならがリサはやっていないと主張し、有罪答弁取引には応じない。担当の検事は凄腕で、絶体絶命のハラーは・・・
常に高品質のマイクル・コナリー作品の中でもピカイチ。何も文句のつけようがない。誰が何のために証言拒否するのか、なぜそれがタイトルなのか、予想を大きく裏切ってくれる。
有能な調査員、怪しい依頼人リサ、怪しすぎるリサの後援者と脇役が必要十 -
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楽しみにしていたコナリーのニュー・ヒロイン、レネイ・バラード初登場作品。コナリーのメイン・シリーズを背負う我らがヒーロー、ハリー・ボッシュがかつて在籍したハリウッド署、しかもそのナイトシフトの刑事たち(タイトルの通りレイトショーと呼ばれている)を舞台に展開する独特の警察小説ワールド。
コナリー作品の特色を余さず継続している。バラードの勤務先として描かれる警察署内の凌ぎ合い・暗闘・友情など従来のコナリーの描写にプラスして女性ヒロインならではのセクハラという材料などもじっくりと取り入れている。
さらにヒロインであるバラードを、彼女自身につかず離れずの視点で密着して描いている。新刑事ヒロイ -
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楽しみにしていたコナリーのニュー・ヒロイン、レネイ・バラード初登場作品。コナリーのメイン・シリーズを背負う我らがヒーロー、ハリー・ボッシュがかつて在籍したハリウッド署、しかもそのナイトシフトの刑事たち(タイトルの通りレイトショーと呼ばれている)を舞台に展開する独特の警察小説ワールド。
コナリー作品の特色を余さず継続している。バラードの勤務先として描かれる警察署内の凌ぎ合い・暗闘・友情など従来のコナリーの描写にプラスして女性ヒロインならではのセクハラという材料などもじっくりと取り入れている。
さらにヒロインであるバラードを、彼女自身につかず離れずの視点で密着して描いている。新刑事ヒロイ -
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マイクル・コナリー『レイトショー(下)』講談社文庫。
何ともクールなヒロインが誕生したものだ。ハリー・ボッシュやミッキー・ハラーのように人間味がある熱血漢。なかなか良いじゃないか。
『レイトショー』はマイクル・コナリーの30作目とのこと。コナリーの邦訳作品は『ナイトホークス』以来、刊行順に全て読んでいるが、いつもながら完成度の高さには驚かされる。この先の邦訳予定を見ると、何とバラードとボッシュの共演作品も控えているらしい。
ナイトクラブの銃撃大量殺人事件の後、かつてバラードを裏切った相棒の刑事が殺害される。幾つかの事件を掛け持ちし、精力的に捜査を進めるバラードだったが、トランスジェンダー -
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マイクル・コナリー『レイトショー(上)』講談社文庫。
レイトショーと呼ばれる夜勤の初動捜査を専門に行うハワイ出身のロス市警女性熱血刑事のレネイ・バラードを主人公にした警察小説。
マイクル・コナリーが描く新しいヒロインということだが、ハリー・ボッシュ・シリーズと変わらぬ闇夜の匂いがする。なかなか良いじゃないか。バラードの趣味がサーフィンというのも面白い。
とある夜、トランスジェンダーへの悲惨極まりない暴行事件とナイトクラブでの銃撃大量殺人事件とが立て続けに事件が起こる。バラードは相棒のジョン・ジェンキンスと共に現場に駆け付け、仲間内の妨害を省みずに地道な捜査を続ける……
本体価格880円 -
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ネタバレ(上下巻)
無実の依頼人には妥協するな、ひとつの評決あるのみ。スコアボードにNGをつけねばならない。無罪 ノットギルティ以外の評決はない。
リンカーン弁護士 上下
リンカーン・コンチネンタルの後部座席を事務所にして仕事をする、弁護士のマイクル(ミッキー)・ハラー。
儲からない貧乏仕事ばかりで、別れた妻の元にいる子どもへの養育費も含めて経費の支払いに汲々としている。計算高いが、人間味もある、勝つためには裏技も使う、知的戦力に優れ、法廷の弁論合戦も計算された演技力を駆使する。
面白く読み応えがあった。
いくつかの小さな担当事件が挿入されているが、これがメインの事件につながるところもあ -
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『ナイトホークス』で始まったハリー・ボッシュ・シリーズも、主人公が60代後半に差し掛かった今、終盤を迎えつつある感がある。LA警察を退職し、サンフェルナンド市警の非常勤職員として細々と警官業を続ける一方、私立探偵の免許を再取得し、警察の事件と探偵の事件の二つを抱え込む。警察の事件は連続レイプ事件、探偵の事件は遺産相続のための古い血縁者の捜査依頼。
探偵の一件では、長らく追想されることのなかったヴェトナムでのトンネルネズミ時代が、事件とのかかわりによってボッシュの心に帰ってくる。ヴェトナムで心身共に傷を負ったボッシュは、初期作品では戦場の暗い影をひきずった刑事でもあった。そのことが書かれな -
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『ナイトホークス』で始まったハリー・ボッシュ・シリーズも、主人公が60代後半に差し掛かった今、終盤を迎えつつある感がある。LA警察を退職し、サンフェルナンド市警の非常勤職員として細々と警官業を続ける一方、私立探偵の免許を再取得し、警察の事件と探偵の事件の二つを抱え込む。警察の事件は連続レイプ事件、探偵の事件は遺産相続のための古い血縁者の捜査依頼。
探偵の一件では、長らく追想されることのなかったヴェトナムでのトンネルネズミ時代が、事件とのかかわりによってボッシュの心に帰ってくる。ヴェトナムで心身共に傷を負ったボッシュは、初期作品では戦場の暗い影をひきずった刑事でもあった。そのことが書かれな -
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マイクル・コナリー『訣別(下)』講談社文庫。
シリーズ第19作。上巻に書き忘れたのだが、本作にはボッシュの異母弟、リンカーン弁護士ことミッキー・ハラーも登場する。
まさに現代最高峰のハードボイルド警察小説。27年間、衰えを知らないマイクル・コナリーの筆が冴える。シリーズでは久し振りに手放しに面白いと言える作品だった。
85歳の富豪、ホイットニー・ヴァンスから依頼された人探しは一筋縄ではいかず、まさかの展開が……一方の『網戸切り』と呼ばれる連続レイプ犯の正体は……
納得のゆく感動の結末。
シリーズはまだ続くようだ。
本体価格900円
★★★★★