マイクル・コナリーのレビュー一覧

  • 贖罪の街(下)

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    ボッシュの新しいステージがスタートしたって感じ。

    マディは着々と大人への時間を重ね、ボッシュはその変化に戸惑いながらも寄り添うステキなパパであり、自身の新しい時間の過ごし方を模索しながら生きるミドルであり。

    だけどボッシュの価値観や正義感はブレずにある。

    これから、どんな時間を重ねていくのか、楽しみ。

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    2019年01月24日
  • 贖罪の街(下)

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    あっと言う間に読んでしまった。ここ何作かで一番いい。

    時計やウイスキー、ブランド名をググりながら。すぐに調べられる時代になってよかった。

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    2019年01月12日
  • 贖罪の街(下)

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    ネタバレ

    本作は面白い。過去の作品のようなミステリー的な驚きはないものの、リーダビリティが高く、リンカーン弁護士との絡みもよく、一気読みできる。伏線も綺麗に回収されており、近作では好きな方で。自作はボッシュ自身の人生に影響がある物語になりそう。このシリーズは、ボッシュの人生自体がミステリーにまで昇華しちゃってるのがすごいところだな。

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    2019年01月12日
  • 贖罪の街(下)

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    マイクル・コナリー『贖罪の街(下)』講談社文庫。

    下巻。ボッシュとハラーの調査を妨害する二人の悪徳刑事。ボッシュとハラーの運命や如何に……様々な事件と謎が二人の悪徳刑事とどう繋がり、ボッシュとハラーは無実の罪で収監された依頼人を救い出すことが出来るのか……

    ハリー・ボッシュ・シリーズの18作目。ボッシュも65歳というから驚く。それでも、現代最高峰の警察ハードボイルド小説の主人公として余りある程のタフネスぶり!今回はボッシュとハラーの異母兄弟タッグにより警察小説と法廷小説の2つが同時に味わえるという贅沢な作品に仕上がっている。

    シリーズはまだまだ続くようで、ボッシュの身分はどうなるのか、凶

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    2018年12月18日
  • 贖罪の街(上)

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    マイクル・コナリー『贖罪の街(上)』講談社文庫。

    今回はハリー・ボッシュ&ミッキー・ハラー物。これまでのボッシュとハラーのコラボ作品に比べると、二人の距離が最も近く描かれており、そこが本作の読みどころの1つとなっているようだ。また、どんな形であれ、ロス市警を退職したはずのボッシュが第一線で事件の捜査にあたるというのもファンにとっては大きな魅力となっている。

    ロス市警退職を余儀なくされ、異母弟のミッキー・ハラーを代理人にロス市警へ異議申立ての訴訟を行うハリー・ボッシュはハラーから殺人事件弁護の調査を依頼される。初めはハラーの手助けを拒否していたボッシュだが、次第に事件の謎に引き込まれ

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    2018年12月17日
  • 罪責の神々 リンカーン弁護士(下)

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    上巻に続き、下巻も快調。このまま決着するのか、それともどんでん返しがあるのか、善悪の境目を行き来するMHの活躍が語られます。衝撃のラストまで一気読みでした。訳者あとがきで、本巻がシリーズ最終巻である可能性につき触れられていますが、まだまだいろいろな因縁はあり、これで終わりだとは思えないのですが。個人的には、シリーズ継続を期待したいです。

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    2018年06月02日
  • 罪責の神々 リンカーン弁護士(上)

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    この種の海外ミステリーのよくない点として、前作から間が空き、最初は少し入り込みづらい点がある。本書も同様だが、少し読み進めると違和感はなくなり、コナリーのページターナーぶりが遺憾なく発揮されている。衝撃の展開もあり、下巻に期待大。

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    2018年06月02日
  • 罪責の神々 リンカーン弁護士(下)

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     マイクル・コナリーは、デビュー以来追い続けている作家の一人である。まず外れがないということもあるが、読んでいて安心感がある。ハリー・ボッシュ・シリーズもミッキー・ハラー・シリーズも、どれほどの苦難に曝されようと、それを上回る胆力と知力とで相手を打ち負かす。その知略の対決が常に凝りに凝ったプロットで固められたページターナーとしての作品力も素晴らしいが、またその主人公である刑事や弁護士の個性を構築してゆく力も凄い。決してタフで強いの一辺倒ではなく、人間味溢れる優しさ、悲しみ、慈しみ、迷い、そして生活感がいつもそこにある。

     そうしたシリーズのバランスを保ちながら安定して傑作を描き続ける作家がコ

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    2018年03月26日
  • 罪責の神々 リンカーン弁護士(上)

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     マイクル・コナリーは、デビュー以来追い続けている作家の一人である。まず外れがないということもあるが、読んでいて安心感がある。ハリー・ボッシュ・シリーズもミッキー・ハラー・シリーズも、どれほどの苦難に曝されようと、それを上回る胆力と知力とで相手を打ち負かす。その知略の対決が常に凝りに凝ったプロットで固められたページターナーとしての作品力も素晴らしいが、またその主人公である刑事や弁護士の個性を構築してゆく力も凄い。決してタフで強いの一辺倒ではなく、人間味溢れる優しさ、悲しみ、慈しみ、迷い、そして生活感がいつもそこにある。

     そうしたシリーズのバランスを保ちながら安定して傑作を描き続ける作家がコ

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    2018年03月26日
  • ブラックボックス(下)

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    やっぱり面白い!!上巻は説明的な要素が多く間延びした感があったけれど、下巻中盤からのテンポの良さ!!
    まさにハリーの言う『勢い』が留まることなく溢れ出る。後半はいつものように一気読みしてしまった。

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    2018年01月28日
  • 転落の街(下)

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    ボッシュ・シリーズ15作目、後半。
    水準が高く、息の長いシリーズです。
    他のシリーズ・キャラクターとの共演作もあるため、どう数えたらいいのか、何度やっても間違えちゃうんだけど(笑)

    ロス市警の未解決犯罪班で現場の仕事を続けているハリー・ボッシュ。
    勘の鋭い根っからの刑事だが、定年延長がかなったという年齢です。

    2つの事件を抱え、どちらも当初とは様相を変えてくる?
    未解決事件なので、昔のことのようですが、今に続くような大事件を掘り当ててしまうこともある‥
    相棒がデイヴィッド・チューという中国系の刑事なのも今の時代らしい。
    経験の差がありすぎて、一匹狼の癖が出そうなボッシュだけどね。

    今回は

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    2017年11月07日
  • ブラックボックス(下)

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    マイクル・コナリー『ブラックボックス(下)』講談社文庫。

    2012年に刊行されたハリー・ボッシュ・シリーズの邦訳。マイクル・コナリーのデビュー、そしてハリー・ボッシュ誕生から早くも20年。我らがハリーは未だに健在であり、期待を裏切らない。今回も現代最高峰のハードボイルド小説を十二分に堪能した。

    20周年記念作品と銘打つだけにハリーの原点や過去にも触れながら、現代を舞台にした孤高の刑事、ハリーの活躍が描かれる。意外な方向に進む事件の真相、まさかの急展開、そしてハリーを見舞う最大の危機。

    1992年のロス暴動時発生し、未解決事件となったデンマーク国籍のジャーナリスト殺人事件。果たしてハリー・

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    2017年05月18日
  • ブラックボックス(上)

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    マイクル・コナリー『ブラックボックス(上)』講談社文庫。

    デビュー20周年記念作品。ハリー・ボッシュ・シリーズはデビュー作の『ナイトホークス』以来、全作を読み続けてきた作家だけに非常に感慨深いものがある。

    本作では20年前の未解決事件にハリー・ボッシュが挑む。物語はいつも通りスローな立ち上がりなのだが、徐々にハリーの事件捜査に賭ける一途な姿勢に物語の世界に引きずり込まれていく。

    1992年のロス暴動時発生し、未解決事件となったデンマーク国籍のジャーナリスト殺人事件。事件発生時に初動捜査に関わったハリー・ボッシュが20年の歳月を経て未解決事件を再捜査するが…そして、ハリーに訪れた最大の危機

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    2017年05月17日
  • 証言拒否 リンカーン弁護士(下)

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    162センチの被告は185センチの被害者の脳天にカナヅチを打ち込むことができたのか。ゴロツキを使ってハラーを痛めつけられるような黒幕は誰なのか。男の誇りを護ることの意味。マギーとの関係。ハラハラ、ドキドキ、逆転のカタルシス。本当にコナリーの最高傑作、お薦めです。

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    2016年03月06日
  • 証言拒否 リンカーン弁護士(上)

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    待ちに待ったミッキー・ハラー、リンカーン弁護士シリーズの新作。といっても原著は2011年で翻訳が遅すぎる… 読み始めるとぐいぐい惹きこまれ、感想は下巻で。

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    2016年03月06日
  • 証言拒否 リンカーン弁護士(下)

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    ネタバレ

    お待ちかねのコナリーの新作です。前作の『判決破棄』が2014年の11月でしたから、1年3ヶ月待ちました。コナリー自身は年1冊のペースで新作を出してるし、2011年~15年の5年間で6冊もだしているのに、この翻訳ペースは遅すぎない? アメリカの法廷のルールがわかんないということもあるのかもしれないが、ちょっと意味不明の訳文がいくつかある。この訳者大丈夫?と思っているのは、私だけかしら? と、いうようなことはありますが、さすが、コナリーです。面白いです。今回はリンカーン弁護士シリーズ4作目ですが、私はリーガルサスペンス大好きですので、手放しで絶賛です。ボッシュもいいけど、ハラーもいい。周りを固める

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    2016年02月20日
  • 証言拒否 リンカーン弁護士(下)

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    ハードボイルド・リーガル・サスペンス小説の下巻。

    読み応えのあるボリュームの上下巻。最後まで予断を許さぬ展開の面白さ。特に最終盤の展開は予想だにしなかった…

    息詰まる法廷での攻防。被告が罪を犯したのか否かは関係無く、無罪放免を勝ち取るためだけの闘いはアメリカらしいと言えばアメリカらしいのだが、日本人には馴染めない部分もある。

    ハラーを襲った暴漢の正体が明らかになり、裁判は一進一退の混迷極める展開へと突き進む。さらには様々な人間たちの欲望が事実を歪め、それでもハラーは裁判での勝利を獲得するために闘い続ける。果たして、ハラーはリサ・トランメルの無実を勝ち取ることが出来るのか…そして、その結末

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    2016年02月17日
  • 証言拒否 リンカーン弁護士(上)

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    マイクル・コナリーの第23作目、リンカーン弁護士シリーズの第4作目にして、コナリー最長となる大作。ハードボイルド・リーガル・サスペンス小説。まだ、上巻。楽しみは下巻へと続く。

    家を差し押さえられたシングル・マザーのリサ・トランメルに大手銀行副社長殺害の嫌疑が掛かる。無実を訴えるリサの依頼を受けたミッキー・ハラーは彼女の弁護に乗り出すが…事件を巡り、渦巻く人間の欲望…

    今回、ハラーに対峙するのはハラーが一度も勝ったことのない辣腕検事。始まったばかりの法廷での攻防も興味深いが、ハラーを襲った暴漢の正体も気になる。

    『ナイン・ドラゴンズ』で夢の共演を果たしたハリー・ボッシュも少しだけ登場する。

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    2016年02月19日
  • 真鍮の評決 リンカーン弁護士 (下)

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    ネタバレ

    まさに二転三転する展開は見事しか言いようがない。
    しかもミッキーとボッシュという2大キャラをうまく描き分け見せ場を作りながらラストになってタイトルの意味が分かる展開はまさにコナリーならではの緻密なプロット。これだけ綿密に計算され構成された小説はなかなかないが、このレベルの作品を年に一作以上のペースで書いているコナリーの力量はスゴイ。

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    2014年08月06日
  • 真鍮の評決 リンカーン弁護士 (上)

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    ネタバレ

    リンカーン弁護士の第2作。1作目も十分面白かったがこの作品も冒頭からグイグイ引き込まれる。もうひたすらマイクル・コナリーの職人技的な起伏にとんだストーリー展開、魅力的なキャラに陶酔できる。しかも、今作はそれに加えて、なんとハリー・ボッシュが登場!今までハリーの作品は一人称のハードボイルト形式が多かったので、リンカーンの視点で3人称的に描かれるハリーは興味深い。こうやって読むと意外と嫌な奴?
    後半の謎の急展開に期待大!!

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    2014年07月25日