マイクル・コナリーのレビュー一覧
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マイクル・コナリー『訣別(上)』講談社文庫。
シリーズ第19作。扶桑社ミステリーの『ナイトホークス』を読んで以来、マイクル・コナリーの作品を読み続けて27年になる。作品によっては多少の出来・不出来はあるものの、常に一定水準の作品を描き続けて来たマイクル・コナリーには敬意を表する。
さすがは現代最高峰のハードボイルド警察小説と評されるだけのことはあり、非常に面白い。巧みなプロットと類い稀なるリーダビリティ、どれを取っても全く非の打ち所が無い。
サンフェルナンド市警の嘱託刑事と私立探偵を務めるハリー・ボッシュに85歳の富豪、ホイットニー・ヴァンスから名指しで人探しの依頼が舞い込む……破格の報 -
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マイクル・コナリーは、デビュー以来追い続けている作家の一人である。まず外れがないということもあるが、読んでいて安心感がある。ハリー・ボッシュ・シリーズもミッキー・ハラー・シリーズも、どれほどの苦難に曝されようと、それを上回る胆力と知力とで相手を打ち負かす。その知略の対決が常に凝りに凝ったプロットで固められたページターナーとしての作品力も素晴らしいが、またその主人公である刑事や弁護士の個性を構築してゆく力も凄い。決してタフで強いの一辺倒ではなく、人間味溢れる優しさ、悲しみ、慈しみ、迷い、そして生活感がいつもそこにある。
そうしたシリーズのバランスを保ちながら安定して傑作を描き続ける作家がコ -
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マイクル・コナリーは、デビュー以来追い続けている作家の一人である。まず外れがないということもあるが、読んでいて安心感がある。ハリー・ボッシュ・シリーズもミッキー・ハラー・シリーズも、どれほどの苦難に曝されようと、それを上回る胆力と知力とで相手を打ち負かす。その知略の対決が常に凝りに凝ったプロットで固められたページターナーとしての作品力も素晴らしいが、またその主人公である刑事や弁護士の個性を構築してゆく力も凄い。決してタフで強いの一辺倒ではなく、人間味溢れる優しさ、悲しみ、慈しみ、迷い、そして生活感がいつもそこにある。
そうしたシリーズのバランスを保ちながら安定して傑作を描き続ける作家がコ -
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ボッシュ・シリーズ15作目、後半。
水準が高く、息の長いシリーズです。
他のシリーズ・キャラクターとの共演作もあるため、どう数えたらいいのか、何度やっても間違えちゃうんだけど(笑)
ロス市警の未解決犯罪班で現場の仕事を続けているハリー・ボッシュ。
勘の鋭い根っからの刑事だが、定年延長がかなったという年齢です。
2つの事件を抱え、どちらも当初とは様相を変えてくる?
未解決事件なので、昔のことのようですが、今に続くような大事件を掘り当ててしまうこともある‥
相棒がデイヴィッド・チューという中国系の刑事なのも今の時代らしい。
経験の差がありすぎて、一匹狼の癖が出そうなボッシュだけどね。
今回は -
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マイクル・コナリー『ブラックボックス(下)』講談社文庫。
2012年に刊行されたハリー・ボッシュ・シリーズの邦訳。マイクル・コナリーのデビュー、そしてハリー・ボッシュ誕生から早くも20年。我らがハリーは未だに健在であり、期待を裏切らない。今回も現代最高峰のハードボイルド小説を十二分に堪能した。
20周年記念作品と銘打つだけにハリーの原点や過去にも触れながら、現代を舞台にした孤高の刑事、ハリーの活躍が描かれる。意外な方向に進む事件の真相、まさかの急展開、そしてハリーを見舞う最大の危機。
1992年のロス暴動時発生し、未解決事件となったデンマーク国籍のジャーナリスト殺人事件。果たしてハリー・ -
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マイクル・コナリー『ブラックボックス(上)』講談社文庫。
デビュー20周年記念作品。ハリー・ボッシュ・シリーズはデビュー作の『ナイトホークス』以来、全作を読み続けてきた作家だけに非常に感慨深いものがある。
本作では20年前の未解決事件にハリー・ボッシュが挑む。物語はいつも通りスローな立ち上がりなのだが、徐々にハリーの事件捜査に賭ける一途な姿勢に物語の世界に引きずり込まれていく。
1992年のロス暴動時発生し、未解決事件となったデンマーク国籍のジャーナリスト殺人事件。事件発生時に初動捜査に関わったハリー・ボッシュが20年の歳月を経て未解決事件を再捜査するが…そして、ハリーに訪れた最大の危機 -
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ネタバレお待ちかねのコナリーの新作です。前作の『判決破棄』が2014年の11月でしたから、1年3ヶ月待ちました。コナリー自身は年1冊のペースで新作を出してるし、2011年~15年の5年間で6冊もだしているのに、この翻訳ペースは遅すぎない? アメリカの法廷のルールがわかんないということもあるのかもしれないが、ちょっと意味不明の訳文がいくつかある。この訳者大丈夫?と思っているのは、私だけかしら? と、いうようなことはありますが、さすが、コナリーです。面白いです。今回はリンカーン弁護士シリーズ4作目ですが、私はリーガルサスペンス大好きですので、手放しで絶賛です。ボッシュもいいけど、ハラーもいい。周りを固める
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ハードボイルド・リーガル・サスペンス小説の下巻。
読み応えのあるボリュームの上下巻。最後まで予断を許さぬ展開の面白さ。特に最終盤の展開は予想だにしなかった…
息詰まる法廷での攻防。被告が罪を犯したのか否かは関係無く、無罪放免を勝ち取るためだけの闘いはアメリカらしいと言えばアメリカらしいのだが、日本人には馴染めない部分もある。
ハラーを襲った暴漢の正体が明らかになり、裁判は一進一退の混迷極める展開へと突き進む。さらには様々な人間たちの欲望が事実を歪め、それでもハラーは裁判での勝利を獲得するために闘い続ける。果たして、ハラーはリサ・トランメルの無実を勝ち取ることが出来るのか…そして、その結末 -
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マイクル・コナリーの第23作目、リンカーン弁護士シリーズの第4作目にして、コナリー最長となる大作。ハードボイルド・リーガル・サスペンス小説。まだ、上巻。楽しみは下巻へと続く。
家を差し押さえられたシングル・マザーのリサ・トランメルに大手銀行副社長殺害の嫌疑が掛かる。無実を訴えるリサの依頼を受けたミッキー・ハラーは彼女の弁護に乗り出すが…事件を巡り、渦巻く人間の欲望…
今回、ハラーに対峙するのはハラーが一度も勝ったことのない辣腕検事。始まったばかりの法廷での攻防も興味深いが、ハラーを襲った暴漢の正体も気になる。
『ナイン・ドラゴンズ』で夢の共演を果たしたハリー・ボッシュも少しだけ登場する。 -
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ネタバレ久々にボッシュと再会。さすがに下巻にシリーズ作品の略歴が書いてあって読みやすい。ただ残念ながらレイチェルとの前回のラストを覚えていない…
今回は陰惨な事件ながら捜査をする前に犯人が捕まっていて、その自供から連続殺人事件が発覚。過去のボッシュの事件と交差するが、犯人の自供の真偽が問われる、という変わった内容。この犯人はスケープゴートで共犯がいるような気がするが。
ラストで犯人は脱走、ギズが撃たれるという展開。しかし今回はレイチェルと復縁し、少しはボッシュの魂も救われているが…。
とにかく文章がうまく、一行一行に味がある。訳者は同じだけど、時々古めかしい表現が鼻につく。「得心する」とか使わないだろ