マイクル・コナリーのレビュー一覧

  • 訣別(上)

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     『ナイトホークス』で始まったハリー・ボッシュ・シリーズも、主人公が60代後半に差し掛かった今、終盤を迎えつつある感がある。LA警察を退職し、サンフェルナンド市警の非常勤職員として細々と警官業を続ける一方、私立探偵の免許を再取得し、警察の事件と探偵の事件の二つを抱え込む。警察の事件は連続レイプ事件、探偵の事件は遺産相続のための古い血縁者の捜査依頼。

     探偵の一件では、長らく追想されることのなかったヴェトナムでのトンネルネズミ時代が、事件とのかかわりによってボッシュの心に帰ってくる。ヴェトナムで心身共に傷を負ったボッシュは、初期作品では戦場の暗い影をひきずった刑事でもあった。そのことが書かれな

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    2019年08月12日
  • 訣別(下)

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    マイクル・コナリー『訣別(下)』講談社文庫。

    シリーズ第19作。上巻に書き忘れたのだが、本作にはボッシュの異母弟、リンカーン弁護士ことミッキー・ハラーも登場する。

    まさに現代最高峰のハードボイルド警察小説。27年間、衰えを知らないマイクル・コナリーの筆が冴える。シリーズでは久し振りに手放しに面白いと言える作品だった。

    85歳の富豪、ホイットニー・ヴァンスから依頼された人探しは一筋縄ではいかず、まさかの展開が……一方の『網戸切り』と呼ばれる連続レイプ犯の正体は……

    納得のゆく感動の結末。

    シリーズはまだ続くようだ。

    本体価格900円
    ★★★★★

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    2019年07月19日
  • 訣別(上)

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    マイクル・コナリー『訣別(上)』講談社文庫。

    シリーズ第19作。扶桑社ミステリーの『ナイトホークス』を読んで以来、マイクル・コナリーの作品を読み続けて27年になる。作品によっては多少の出来・不出来はあるものの、常に一定水準の作品を描き続けて来たマイクル・コナリーには敬意を表する。

    さすがは現代最高峰のハードボイルド警察小説と評されるだけのことはあり、非常に面白い。巧みなプロットと類い稀なるリーダビリティ、どれを取っても全く非の打ち所が無い。

    サンフェルナンド市警の嘱託刑事と私立探偵を務めるハリー・ボッシュに85歳の富豪、ホイットニー・ヴァンスから名指しで人探しの依頼が舞い込む……破格の報

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    2019年07月18日
  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語

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    楽しめた!
    知ってる作家も知らない作家も、1枚の絵から広げる想像力の半端なさをまざまざと見せつけられた思い。キング御大、ジョイス・キャロル・オーツ、ローレンス・ブロックなどはさすがの出来で、中でもジョー・R・ランズデールがダントツ。ウォーレン・ムーア、クリス・ネルスコットが発見だった。

    しかしそれぞれヴァラエティに富みながらも、全体としてはダーク寄りの傾向なのは、そもそもエドワード・ホッパーの絵の中にある「孤独感」「空虚感」の為せる技だろう。

    読む前、読みながら、読んだ後、何度もホッパーの絵を見返したことよ。

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    2019年06月24日
  • 贖罪の街(下)

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    マイケルコナリーのハリーボッシュシリーズは本当に面白い。本作はこれまでの中でも秀逸か。これまでの作品も文句なしに面白いのだが。本作も大満足。是非できるだけ多くの人に読んでもらいたい。

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    2019年04月10日
  • 贖罪の街(上)

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    マイケルコナリーのハリーボッシュシリーズは本当に面白い。本作はこれまでの中でも秀逸か。これまでの作品も文句なしに面白いのだが。本作も大満足。是非できるだけ多くの人に読んでもらいたい。

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    2019年04月10日
  • 真鍮の評決 リンカーン弁護士 (下)

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    そうきましたかぁ。黒幕の事は、なんとなく最初から怪しいとは思っていましたが、まさか本当に黒幕だったとはねぇ。

    それにしても、ミッキーは、弁護士なのに(逆にむしろ刑事専門弁護士だから?)、いつも命を狙われますねぇ。そういう仕掛けがあるので、このシリーズは、単純な法廷ものとは違う、スリリングな感覚があるんですね。

    それと、ハリーとミッキーがねぇ、まさか、そんな関係だっとはね。

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    2019年01月27日
  • 贖罪の街(下)

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    ボッシュの新しいステージがスタートしたって感じ。

    マディは着々と大人への時間を重ね、ボッシュはその変化に戸惑いながらも寄り添うステキなパパであり、自身の新しい時間の過ごし方を模索しながら生きるミドルであり。

    だけどボッシュの価値観や正義感はブレずにある。

    これから、どんな時間を重ねていくのか、楽しみ。

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    2019年01月24日
  • 贖罪の街(下)

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    あっと言う間に読んでしまった。ここ何作かで一番いい。

    時計やウイスキー、ブランド名をググりながら。すぐに調べられる時代になってよかった。

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    2019年01月12日
  • 贖罪の街(下)

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    ネタバレ

    本作は面白い。過去の作品のようなミステリー的な驚きはないものの、リーダビリティが高く、リンカーン弁護士との絡みもよく、一気読みできる。伏線も綺麗に回収されており、近作では好きな方で。自作はボッシュ自身の人生に影響がある物語になりそう。このシリーズは、ボッシュの人生自体がミステリーにまで昇華しちゃってるのがすごいところだな。

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    2019年01月12日
  • 贖罪の街(下)

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    マイクル・コナリー『贖罪の街(下)』講談社文庫。

    下巻。ボッシュとハラーの調査を妨害する二人の悪徳刑事。ボッシュとハラーの運命や如何に……様々な事件と謎が二人の悪徳刑事とどう繋がり、ボッシュとハラーは無実の罪で収監された依頼人を救い出すことが出来るのか……

    ハリー・ボッシュ・シリーズの18作目。ボッシュも65歳というから驚く。それでも、現代最高峰の警察ハードボイルド小説の主人公として余りある程のタフネスぶり!今回はボッシュとハラーの異母兄弟タッグにより警察小説と法廷小説の2つが同時に味わえるという贅沢な作品に仕上がっている。

    シリーズはまだまだ続くようで、ボッシュの身分はどうなるのか、凶

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    2018年12月18日
  • 贖罪の街(上)

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    マイクル・コナリー『贖罪の街(上)』講談社文庫。

    今回はハリー・ボッシュ&ミッキー・ハラー物。これまでのボッシュとハラーのコラボ作品に比べると、二人の距離が最も近く描かれており、そこが本作の読みどころの1つとなっているようだ。また、どんな形であれ、ロス市警を退職したはずのボッシュが第一線で事件の捜査にあたるというのもファンにとっては大きな魅力となっている。

    ロス市警退職を余儀なくされ、異母弟のミッキー・ハラーを代理人にロス市警へ異議申立ての訴訟を行うハリー・ボッシュはハラーから殺人事件弁護の調査を依頼される。初めはハラーの手助けを拒否していたボッシュだが、次第に事件の謎に引き込まれ

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    2018年12月17日
  • 罪責の神々 リンカーン弁護士(下)

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    上巻に続き、下巻も快調。このまま決着するのか、それともどんでん返しがあるのか、善悪の境目を行き来するMHの活躍が語られます。衝撃のラストまで一気読みでした。訳者あとがきで、本巻がシリーズ最終巻である可能性につき触れられていますが、まだまだいろいろな因縁はあり、これで終わりだとは思えないのですが。個人的には、シリーズ継続を期待したいです。

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    2018年06月02日
  • 罪責の神々 リンカーン弁護士(上)

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    この種の海外ミステリーのよくない点として、前作から間が空き、最初は少し入り込みづらい点がある。本書も同様だが、少し読み進めると違和感はなくなり、コナリーのページターナーぶりが遺憾なく発揮されている。衝撃の展開もあり、下巻に期待大。

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    2018年06月02日
  • 罪責の神々 リンカーン弁護士(下)

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     マイクル・コナリーは、デビュー以来追い続けている作家の一人である。まず外れがないということもあるが、読んでいて安心感がある。ハリー・ボッシュ・シリーズもミッキー・ハラー・シリーズも、どれほどの苦難に曝されようと、それを上回る胆力と知力とで相手を打ち負かす。その知略の対決が常に凝りに凝ったプロットで固められたページターナーとしての作品力も素晴らしいが、またその主人公である刑事や弁護士の個性を構築してゆく力も凄い。決してタフで強いの一辺倒ではなく、人間味溢れる優しさ、悲しみ、慈しみ、迷い、そして生活感がいつもそこにある。

     そうしたシリーズのバランスを保ちながら安定して傑作を描き続ける作家がコ

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    2018年03月26日
  • 罪責の神々 リンカーン弁護士(上)

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     マイクル・コナリーは、デビュー以来追い続けている作家の一人である。まず外れがないということもあるが、読んでいて安心感がある。ハリー・ボッシュ・シリーズもミッキー・ハラー・シリーズも、どれほどの苦難に曝されようと、それを上回る胆力と知力とで相手を打ち負かす。その知略の対決が常に凝りに凝ったプロットで固められたページターナーとしての作品力も素晴らしいが、またその主人公である刑事や弁護士の個性を構築してゆく力も凄い。決してタフで強いの一辺倒ではなく、人間味溢れる優しさ、悲しみ、慈しみ、迷い、そして生活感がいつもそこにある。

     そうしたシリーズのバランスを保ちながら安定して傑作を描き続ける作家がコ

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    2018年03月26日
  • ブラックボックス(下)

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    やっぱり面白い!!上巻は説明的な要素が多く間延びした感があったけれど、下巻中盤からのテンポの良さ!!
    まさにハリーの言う『勢い』が留まることなく溢れ出る。後半はいつものように一気読みしてしまった。

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    2018年01月28日
  • 転落の街(下)

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    ボッシュ・シリーズ15作目、後半。
    水準が高く、息の長いシリーズです。
    他のシリーズ・キャラクターとの共演作もあるため、どう数えたらいいのか、何度やっても間違えちゃうんだけど(笑)

    ロス市警の未解決犯罪班で現場の仕事を続けているハリー・ボッシュ。
    勘の鋭い根っからの刑事だが、定年延長がかなったという年齢です。

    2つの事件を抱え、どちらも当初とは様相を変えてくる?
    未解決事件なので、昔のことのようですが、今に続くような大事件を掘り当ててしまうこともある‥
    相棒がデイヴィッド・チューという中国系の刑事なのも今の時代らしい。
    経験の差がありすぎて、一匹狼の癖が出そうなボッシュだけどね。

    今回は

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    2017年11月07日
  • ブラックボックス(下)

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    マイクル・コナリー『ブラックボックス(下)』講談社文庫。

    2012年に刊行されたハリー・ボッシュ・シリーズの邦訳。マイクル・コナリーのデビュー、そしてハリー・ボッシュ誕生から早くも20年。我らがハリーは未だに健在であり、期待を裏切らない。今回も現代最高峰のハードボイルド小説を十二分に堪能した。

    20周年記念作品と銘打つだけにハリーの原点や過去にも触れながら、現代を舞台にした孤高の刑事、ハリーの活躍が描かれる。意外な方向に進む事件の真相、まさかの急展開、そしてハリーを見舞う最大の危機。

    1992年のロス暴動時発生し、未解決事件となったデンマーク国籍のジャーナリスト殺人事件。果たしてハリー・

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    2017年05月18日
  • ブラックボックス(上)

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    マイクル・コナリー『ブラックボックス(上)』講談社文庫。

    デビュー20周年記念作品。ハリー・ボッシュ・シリーズはデビュー作の『ナイトホークス』以来、全作を読み続けてきた作家だけに非常に感慨深いものがある。

    本作では20年前の未解決事件にハリー・ボッシュが挑む。物語はいつも通りスローな立ち上がりなのだが、徐々にハリーの事件捜査に賭ける一途な姿勢に物語の世界に引きずり込まれていく。

    1992年のロス暴動時発生し、未解決事件となったデンマーク国籍のジャーナリスト殺人事件。事件発生時に初動捜査に関わったハリー・ボッシュが20年の歳月を経て未解決事件を再捜査するが…そして、ハリーに訪れた最大の危機

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    2017年05月17日