あらすじ
ミステリーの到達点!
M・コナリーの離れ業『シティ・オブ・ボーンズ』のハリー・ボッシュと『わが心臓の痛み』のテリー・マッケイレブが豪華共演!
心臓病で引退した元FBI心理分析官テリー・マッケイレブは、旧知の女性刑事から捜査協力の依頼を受ける。殺人の現場に残された言葉から、犯行は連続すると悟ったテリーは、被害者と因縁のあったハリー・ボッシュ刑事を訪ねる。だが、ボッシュは別の殺しの証人として全米注視する裁判の渦中にあった――。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ダブルキャストに加え、マカヴォイ、キズミンやエドガーの名前も出てくる賑やかさ。
実際は中世期ボッシュの絵画に表出されているような闇の空気感。マッケイレブ主流の動きで展開する核にボッシュがぐぃっと辛み込む。いうなれば「使命感に基づいて突き進む復習の天使」と言ったところ・・
装丁にビシッとあるようにその絵画のオーラが前面に溢れた事件の展開という事もあってフクロウの像にまつわる捜査やボッシュに在り様を表し「闇の中に入って行くと闇が自分の中に入ってかけら迄奪っていく」というような‥訳の分からないハイソなレベル感で下巻へ。
Posted by ブクログ
私がコナリー作品を読んでいる順番だと、ちょうど前回読んだ人物が次の回にも出てくるという事が続いている様です。
その意味では、今回も、テリー・マッケイレブ、ジェイ・ウィンストンが登場します。
ですが、物語は、意外な方向に進みます。やっぱり、ヒエロニムス・ボッシュの話は避けられないんですね。って言うか、このシリーズが始まった頃から、伏線として明示的に潜んでいて、やっと回収が始まったと言う感じです。
下巻で、話はどう進むのか期待です。
Posted by ブクログ
ボッシュが犯人なわけはないと思ったし、犯人は途中でだいたい想像ついた。それよりも、事件にずぶずぶと入っていってしまうテリーの、妻に対する開き直り感にちょっと抵抗が。というか、もともと自分が事件解決をごりおししたことからテリーの第二の人生が始まっているのに、反対するグラシエラに抵抗かな。
ボッシュの暗い闇を描こうとしたのだと思うけれど、私はボッシュシリーズを読んでいないけれど、引きこまれた。最後は、ボッシュサイドに引きこまれた。あともう1作、マッケレイブものを読んだら、ボッシュシリーズ1作目からいこうかな。
そうそう、「ポエット」のマカヴォイ兄ちゃん、でてきた。どうもこの人苦手なんだよな…。
Posted by ブクログ
なんともいえない違和感と疎外感。
違和感は、主人公のはずのハリー・ボッシュの視点で書かれていないから。
疎外感は、読み続けてきたこのシリーズに、知らない人物が主人公ばりに出ているから。
作者が別々に書いた主人公たちのコラボ、ということは解説で知った。
相変わらず思い切ったことをする。
(下巻に続く)