出口治明のレビュー一覧
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権力を握る者が、どうやって政治を間違わず、自身を戒めるためのシステムを作りあげるかという興味深い話。
それがこの「貞観政要」なのである。
約1300年前の西暦700年代に編纂され、今でも語り継がれているのだから、真のリーダーシップ論と言ってもよいのではないだろうか。
国を治めるのも、会社でも、ピラミッド型組織になるのは変わらない。
これからの時代は分散化されてネットワーク型が主流と言われるが、それではピラミッド型組織が無くなるかというと、そういうことは決してないだろう。
この形の組織体が残る以上は、トップに君臨する人物は存在する訳だし、そのトップ次第で組織の力が大きく変わることも間違いないだろ -
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世界を変えるのは冒険者だけ。人類はグレートジャーニーで出アフリカという冒険をしたからこそ、世界に広まった。ヤマメとサクラマス、アマゴとサツキマスと同じ。
仕組みづくりが得意な人は仕事ができる=モノを捨てるには時間と量を決める。何かをするのに意思の力に頼らない。役割をいつどのように果たすか、仕組化する。
怒られている人がなぜ怒られるか理解できなければ無駄。逆恨みされる。怒るのは百害あって一利なし。
人は怒られて成長することはない。
人生を無駄にする3つの方法。
愚痴を言う、他人のねたむ、誰かに評価してほしいと願う。承認欲求は無駄。
才能と個性をつぶすいい人の5つの要素。
偏差値がそこそこ高 -
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ネタバレあっ、出口APU学長の本だ、と思って、ポチった。タイトルからして、てっきりアフターコロナの社会変革、日本の復活を述べておられるものと勝手に思い込んだままに。
しかし、本を実際に手にしてみて驚いた。えーっ、脳卒中で倒れていらしたんだ。そういえば、以前ほど文章等をWEBで見かけることがなかったものなあ。
近親者が同様な病気で倒れた経験があるが、本人の意思によっては本当に違いが出るのだということを、改めて痛感した。
そして、治療の環境をどう選ぶかということも非常に大きな問題だと思った。いくらデータを見ていいところであるという評価があったとしても、さらに担当してくださるスタッフ、そしてその -
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非日常も続けば日常になる。
そんな時代になりどのようなマインドシフトが求められているのか、ぶれない軸をどう持つかのヒントを求めて読んだ。
閉塞感を打ち破るために必要なのは
真のリーダー、多様性、インプットの質、量を増
なぜ必要か
真のリーダーはわからないことを決め切る
多様性こそ組織作りの肝
正しい情報量が咄嗟の直感に活きる
どのように実現するか
真のリーダーになるために
・やりたいことをもつ
・旅の仲間を集める
・仲間を目的地までまとめ上げ引っ張る
均一な組織にならないよう異質な人を集める
専門書を読み入門書で情報整理、思考のスピードを上げて生産性アップ
圧倒的な情報不足を解決 -
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歴史はそれぞれの楽しみ方があっても良いし、どの人物の視点で解釈するのかによっても理解が変わる。浅学非才の身と謙遜しながら、メモ書きも準備せず、半藤一利相手にズケズケと自説を述べる出口治明という構図に新鮮な思いを感じながら。それって出口氏の感想でしょうと苦々しく読みつつも、しかし、それを裏付ける両者の教養の深さに、最後には圧倒されてしまった。勉強になりました。
第二次世界大戦はノモンハン事件から始まったとするアントニー・ビーバーの考え。満州事変から語る天皇陛下。ドイツ軍がポーランドに侵攻したのがスタートだと言う見方。1936年のスペイン内戦から始まったと言う歴史家もある。あるいは第一次世界大戦