出口治明のレビュー一覧
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ライフネット生命の創業者が書いた本。教養は人生に彩り豊かさを与え、興味を広げ、自分の頭で考える事を促す。ボキャブラリーに加えて、広くある程度深い知識が必要。
凄いグローバルリーダーは、ビジネスや経済だけではなく、文学、美術、音楽、建築、歴史などにも間違いなく深い素養を持っている。
人間がどうにかできるのは未来のことだけ。
その第一は「タテ」と「ヨコ」で考えるということ。「タテ」は時間軸、歴史軸、「ヨコ」は空間軸、世界軸。
仕事や勉強ができる人は、自分のやる気の引き出し方が上手い人。目標を決めている。
著者は、本から五〇%、人から二五%、そして旅から二五%ぐらいを学んできた。 -
Posted by ブクログ
哲学について網羅的に書かれている本。
まず、興味深いのは知の爆発時代。インドやギリシャ、中国でほぼ同じ時代に有名な哲学者が生まれたのは偶然ではないと思う。
食糧生産に余剰ができ、人間に考える時間ができたというのが大きいのではないか。
そして、神学の時代。トマス・アクィナスによって神学は哲学の端女と1200年頃に言われていたが、その700年後の1900年ごろにはニーチェによって、神は死んだと言われている。
そして科学の時代。科学が発達しすぎて、事実として認識されるものが多くなりすぎて哲学が衰退していっている。ただ、科学で検証されたものをすべて事実と捉えるのは怖い所がある。
なんらかの物質や構 -
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きっかけ
戦略読書日記ですごい興味惹かれた出口さんの著書だったので読んだ本
内容
学生向けに書かれた人生仕事政治将来についての考え方の本
感想
額縁に飾りたいようなキラーワードが多く登場した。
中でも「人・本・旅」は実体験もありすごく響いた。
「知識×考える力」は調理と食材で例えていて確かに〜!と思った。
選挙の時に政治家は消費税廃止・減税を言っている中で、SNSで著名人が消費税は増税すべきと言っていた理由が分かり納得すると同時に、自分に「数字(データ)・ファクト(ファクト)・ロジック(論理)」の理解がなかったんだなと鑑みれた。
感想書くのに全然言葉が出てこず、学べてないことが非常に悲しかった -
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なぜ貯蓄をするのか?なぜ保険に入るのか?
何も考えずにそうするものだと思い込んで流されてきたが、この本を通して、なぜ必要なのか、どの程度必要なのか、当たり前を疑って初めてちゃんと考えることができた。
現在当たり前だと思っていることは、戦後の数十年で形成された価値観であるものも多いと知り、現代に必要な価値観なのかを考え直すため、また、今後の未来がどうなっていくのかを予想するためにも、歴史を学ぶことも重要だと感じた。
お金は、"人生を楽しくするための手段"。
不安を煽るような情報に溢れているが、お金に支配されるのではなく、自分が楽しく生きるために自分なりの使い方を考えていきた -
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リーダーとしての在り方や姿勢を【貞観政要】から学ぶ。
信念や誠実さをもち、機嫌よくあること、使う言葉に気をつけて信じること。
原理原則は昔も今も変わらない。やり方ではなく、在り方の論点でが詰まっており、出口さんのわかりやすい解説は自分の業務への落とし込みもとてもしやすかった。三つの鏡の話は有名だが、改めてピン留めしておくためにも記載。
まずは、機嫌良くチームのために、明るく楽しく。
⚪︎銅の鏡
└メンバーがついていきたくなる立ち居振る舞いや明るい表情をしているか。メンバーはリーダーの表情をみており、良い表情ひとつ作れない人はリーダーになれない。不機嫌な人に情報は入ってこない。
⚪︎歴史の鏡
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ネタバレ【生産性の定義】
同じ仕事をより短時間でこなすこと
同じ時間で量をこなすこと
同じ時間で質を上げること
これらは人が成長することを意味する
【知的生産とは】
知的とは自分の頭で考えること
知的生産とは、自分の頭で考えて成長すること
【これから評価される労働】
労働時間ではなく労働生産性が評価される仕組みを構築すべき
【長時間労働の錯覚】
長時間働いた後の達成感は脳の自衛作用
疲労時に快感ホルモンが出るため、仕事をした気になるが生産性とは無関係
【学びの3原則】
人に会う・本を読む・旅をする
=人本旅のインプットがアウトプットを生む
【古典の価値】
古典はあらゆる分野の知の結晶
何百年 -
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いやぁ、479頁もあるので、少し手こずったけど素晴らしい本でした。特に日本を変えた10人の選定が素晴らしいのと、その10傑がなにを考えどう行動したのかまで突っ込んでるのがすごいと思いました。
古代で言えば蘇我馬子や持統天皇が日本の基本的な仕組みを変えたなんて思ってもいなかったし、藤原吉房や白河法皇が果たした役割なんていうのも痺れます。聖徳太子はいなかったというのが学会の常識になっているらしいが、なぜ聖徳太子を登場させなければならなかったのか?天皇をうまく利用しながら支配する仕組みを作ったのは蘇我氏だったという。表面的な日本史ではなく、人間としての歴史を学ぶにはとてもいい本だと思います。 -
Posted by ブクログ
1ヶ月かけてちまちま読んだ。
善とは何なのか、必死に考え、死の恐怖と向き合い、人類が紡いできた物語や思想を、古代から現代まで分かりやすい流れで書いてあり、読みやすかった。
中盤あたりの宗教の章は、聞きなじみのないカタカナが多く、読解に苦労した。
何周か読んでみると、理解が深まるかもしれない。
各章ごとに参考書籍をまとめてくれているので、非常に読書欲が深まる。
レヴィ・ストロースで哲学に終止符が打たれ、自然科学で答えがバンバン見つかる時代に産まれたのは、すごくラッキーだなと思った。
巨人の肩に乗って、自分もよく考えたいな。
ヘーゲル三兄弟の中では、キルケゴールとニーチェに興味が湧いたので読んでみ