出口治明のレビュー一覧

  • 0から学ぶ「日本史」講義 古代篇

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    再読。古代史でも大陸の大中国を意識しての国内政治。蘇我氏と藤原氏という大豪族+天皇の組み合わせの国内政治。持統天皇と不比等のグランドデザイン。大陸との関係を軸に見てくると出来事の背景が良く理解できます。それにしても自分が学んだ頃の日本史とはだいぶ変わってきていて面白い。では、中世篇へ。

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    2025年12月06日
  • 哲学と宗教全史

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    いつか読むだろうと積読してあった本。なんせ450ページ超なので読み出す勇気がなかなか出ず。でも哲学を断片的に理解するのではなく、時系列に理解することも必要だなと思って、2ヶ月ぐらいかけてゆっくり読み切った。ギリシア哲学や諸子百家、仏教、キリスト教、イスラム教など時代の順番に起きたことを学べる。デカルトが出てくるのなんて322ページだからほんとその前の思想だけでも重厚。辞書的に使える本なので、これからもとても役立ちそう。参考文献の書籍の数は圧巻。

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    2025年11月27日
  • 座右の書『貞観政要』 中国古典に学ぶ「世界最高のリーダー論」

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    リーダーに最も必要なのは正しく意思決定する力。それには三鏡が肝要。
    ①銅の鏡
    いい表情により、部下が自然とついてきて情報がしっかり入ってくる。
    ②歴史の鏡
    過去の事例から学び、将来を予想する力を養う。
    ③人の鏡
    直言してくれる他人が必要。不愉快な指摘をしてくれる人を遠ざけない。

    タテヨコ思考は確かに納得できて、過去の事例に学ぶこと、世界の事例に学ぶことは毎日少しずつ取り組みたい。

    また、部下の仕事・機能をみだりに奪わない権限の感覚は、自分自身も実際にされて嫌な思いをすることがあるので、気をつけたいと感じた。

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    2025年11月27日
  • 人生を面白くする 本物の教養

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    ライフネット生命の創業者が書いた本。教養は人生に彩り豊かさを与え、興味を広げ、自分の頭で考える事を促す。ボキャブラリーに加えて、広くある程度深い知識が必要。
    凄いグローバルリーダーは、ビジネスや経済だけではなく、文学、美術、音楽、建築、歴史などにも間違いなく深い素養を持っている。
    人間がどうにかできるのは未来のことだけ。
    その第一は「タテ」と「ヨコ」で考えるということ。「タテ」は時間軸、歴史軸、「ヨコ」は空間軸、世界軸。
    仕事や勉強ができる人は、自分のやる気の引き出し方が上手い人。目標を決めている。
    著者は、本から五〇%、人から二五%、そして旅から二五%ぐらいを学んできた。

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    2025年11月16日
  • 哲学と宗教全史

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    哲学について網羅的に書かれている本。
    まず、興味深いのは知の爆発時代。インドやギリシャ、中国でほぼ同じ時代に有名な哲学者が生まれたのは偶然ではないと思う。
    食糧生産に余剰ができ、人間に考える時間ができたというのが大きいのではないか。

    そして、神学の時代。トマス・アクィナスによって神学は哲学の端女と1200年頃に言われていたが、その700年後の1900年ごろにはニーチェによって、神は死んだと言われている。

    そして科学の時代。科学が発達しすぎて、事実として認識されるものが多くなりすぎて哲学が衰退していっている。ただ、科学で検証されたものをすべて事実と捉えるのは怖い所がある。
    なんらかの物質や構

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    2025年10月21日
  • 「おいしい人生」を生きるための授業

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    きっかけ
    戦略読書日記ですごい興味惹かれた出口さんの著書だったので読んだ本
    内容
    学生向けに書かれた人生仕事政治将来についての考え方の本
    感想
    額縁に飾りたいようなキラーワードが多く登場した。
    中でも「人・本・旅」は実体験もありすごく響いた。
    「知識×考える力」は調理と食材で例えていて確かに〜!と思った。
    選挙の時に政治家は消費税廃止・減税を言っている中で、SNSで著名人が消費税は増税すべきと言っていた理由が分かり納得すると同時に、自分に「数字(データ)・ファクト(ファクト)・ロジック(論理)」の理解がなかったんだなと鑑みれた。
    感想書くのに全然言葉が出てこず、学べてないことが非常に悲しかった

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    2025年10月17日
  • NHK「100分de名著」ブックス 貞観政要 世を革めるのはリーダーのみにあらず

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    貞観政要は好きで、こちらにまつわる解説書をすでに何冊か読んでいます。

    リーダーシップを学ぼうと古典を読む際、選択肢は君主論など色々ありますが、大事なのは「私にはこれが合っている」と感じるか否かだとは思います。

    新しい本が出版されれるたびに、復習もかねて読んでいますが、その度に「あれができてない」「これができていない」と反省することばかりです。

    この本も出口さんの語り口で非常にわかりやすく、貞観政要のエッセンスが詰まっています。
    出来れば1年に1回は再読したいです。また、おそらく10年後も読んでいるのだろうと思います。

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    2025年09月15日
  • 一気読み世界史

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    世界史の基礎力をつけたいと思い、拝読。7時間という一気読みではなく、子供が使っていた世界史の資料集と世界地図を手元に、あっち行ったりこっち行ったりしながら味わいました。単なる事実の羅列ではなく、こういうイベントが起きた原因とその影響を一言で説明して各事象をタテとヨコに繋げて語っていらっしゃるので、分かりやすさ、納得感が半端ないです。いつもながら出口さんは凄い。

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    2025年09月10日
  • 働く君に伝えたい「お金」の教養

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    なぜ貯蓄をするのか?なぜ保険に入るのか?
    何も考えずにそうするものだと思い込んで流されてきたが、この本を通して、なぜ必要なのか、どの程度必要なのか、当たり前を疑って初めてちゃんと考えることができた。
    現在当たり前だと思っていることは、戦後の数十年で形成された価値観であるものも多いと知り、現代に必要な価値観なのかを考え直すため、また、今後の未来がどうなっていくのかを予想するためにも、歴史を学ぶことも重要だと感じた。

    お金は、"人生を楽しくするための手段"。
    不安を煽るような情報に溢れているが、お金に支配されるのではなく、自分が楽しく生きるために自分なりの使い方を考えていきた

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    2025年09月07日
  • 世界は宗教で読み解ける

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    著者の「哲学と宗教全史」を脇に拝読。また理解が深まりました。「哲学と宗教全史」の近代西洋哲学以外の内容をコンパクトに更に分かりやすく、そして主な宗教ごとに分けて解説してあります。そして、現代の政治社会との関連も。本書から入って「哲学と宗教全史」に行っても良いかも。この新書サイズの本にしては内容充実て分かりやすさも一流。さすが出口さん。

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    2025年09月05日
  • 一気読み世界史

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    やはり歴史は繰り返すんだなと、同じ事象が違う地域や時代に起こっているのが改めてわかり楽しかったです。
    また発明が起きる時はめんどくさいな、となった時だけ、というような一説が特に印象に残りました。

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    2025年08月17日
  • 座右の書『貞観政要』 中国古典に学ぶ「世界最高のリーダー論」

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    リーダーとしての在り方や姿勢を【貞観政要】から学ぶ。
    信念や誠実さをもち、機嫌よくあること、使う言葉に気をつけて信じること。
    原理原則は昔も今も変わらない。やり方ではなく、在り方の論点でが詰まっており、出口さんのわかりやすい解説は自分の業務への落とし込みもとてもしやすかった。三つの鏡の話は有名だが、改めてピン留めしておくためにも記載。
    まずは、機嫌良くチームのために、明るく楽しく。
    ⚪︎銅の鏡
    └メンバーがついていきたくなる立ち居振る舞いや明るい表情をしているか。メンバーはリーダーの表情をみており、良い表情ひとつ作れない人はリーダーになれない。不機嫌な人に情報は入ってこない。

    ⚪︎歴史の鏡

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    2025年08月11日
  • 明治維新とは何だったのか――世界史から考える

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    萩旅行から帰ってきて、幕末から明治にかけての歴史が分からなかったので手に取った本。あれ?松蔭先生も伊藤博文もめちゃくちゃ小物扱いされてる?と、新たな視点で読めて、とても面白かった。世界遺産にまでなっているけど、なんか違うのかな、とまで思ってしまう。ただこれも、ひとりの意見として受け取らなきゃいけないんだよね。はて、私の考えはどう着地するのか、まだ判断出来そうもない。

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    2025年07月28日
  • 10人の英傑が「この国」を変えた 大転換の日本史

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    出口さんの語り口は本当に上手だ。好感を持って読むから自分に入りやすい。
    蘇我氏あたりはかなり端折られて教わる事が多く、この本でじっくり向き合うと世界が広がると思えた。
    教科書にもこのような部分を入れたら良いのにと思った。
    鎖国ってなんだと言う部分もとても面白い。

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    2025年07月27日
  • 0から学ぶ「日本史」講義 近・現代篇

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    ほんとに良書。複雑な時期を明快に解説。「開国」で隆盛し、「開国」を放棄して自滅した近現代の日本。国民国家形成という世界の流れに対応していったこの時期の日本。陸軍大臣制など一つの制度がプラスマイナスの両方に効いてしまう時代の怖さ。情報公開をせず逆にそれに縛られる政府。責任を明確にせず、なぁなぁな対応が、大禍を招く。
    阿部正弘、大久保利通、伊藤博文、高橋是清、頑張った。近衛文麿、松岡洋右、残念すぎる。

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    2025年07月27日
  • 知的生産術

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    ネタバレ

    【生産性の定義】
    同じ仕事をより短時間でこなすこと
    同じ時間で量をこなすこと
    同じ時間で質を上げること
    これらは人が成長することを意味する

    【知的生産とは】
    知的とは自分の頭で考えること
    知的生産とは、自分の頭で考えて成長すること

    【これから評価される労働】
    労働時間ではなく労働生産性が評価される仕組みを構築すべき

    【長時間労働の錯覚】
    長時間働いた後の達成感は脳の自衛作用
    疲労時に快感ホルモンが出るため、仕事をした気になるが生産性とは無関係

    【学びの3原則】
    人に会う・本を読む・旅をする
    =人本旅のインプットがアウトプットを生む

    【古典の価値】
    古典はあらゆる分野の知の結晶
    何百年

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    2025年07月22日
  • 世界は宗教で読み解ける

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    出口治明さんの語り口が沁みてくるそんな本でした。
    日本人は無宗教の人も多いし、寺と神社の区別なくいる人も多い。一番思うのはイスラム教について知らないことが多い。
    こんなことを念頭に読みましたが、解説が上手ですねとてもわかりやすい。

    中国の長い歴史で、儒教・法家・道家の棲み分けについても触れており成る程と思うものでした。

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    2025年07月13日
  • 人類5000年史VI ――1901年~2050年

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    待ちに待った第6巻。子供の世界史資料集と世界地図を手元に拝読。相変わらず良く纏まっていて、これまでの自分の知識の補完、再認識、思い違いの体裁、全体としての構図の理解に凄く役立ちました。特に終盤は歴史というより自分が生きてきた時代の現代史。それでも知らないこと、思い出すことがたくさん。出口さんが巻末で仰っていることに納得。『「個々の歪さ」ではなく、「全体として見たときに、比較的丸く収まっているかどうか」が決定的に重要です。』。

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    2025年07月12日
  • 10人の英傑が「この国」を変えた 大転換の日本史

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     いやぁ、479頁もあるので、少し手こずったけど素晴らしい本でした。特に日本を変えた10人の選定が素晴らしいのと、その10傑がなにを考えどう行動したのかまで突っ込んでるのがすごいと思いました。
     古代で言えば蘇我馬子や持統天皇が日本の基本的な仕組みを変えたなんて思ってもいなかったし、藤原吉房や白河法皇が果たした役割なんていうのも痺れます。聖徳太子はいなかったというのが学会の常識になっているらしいが、なぜ聖徳太子を登場させなければならなかったのか?天皇をうまく利用しながら支配する仕組みを作ったのは蘇我氏だったという。表面的な日本史ではなく、人間としての歴史を学ぶにはとてもいい本だと思います。

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    2025年05月23日
  • 哲学と宗教全史

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    1ヶ月かけてちまちま読んだ。
    善とは何なのか、必死に考え、死の恐怖と向き合い、人類が紡いできた物語や思想を、古代から現代まで分かりやすい流れで書いてあり、読みやすかった。
    中盤あたりの宗教の章は、聞きなじみのないカタカナが多く、読解に苦労した。
    何周か読んでみると、理解が深まるかもしれない。
    各章ごとに参考書籍をまとめてくれているので、非常に読書欲が深まる。
    レヴィ・ストロースで哲学に終止符が打たれ、自然科学で答えがバンバン見つかる時代に産まれたのは、すごくラッキーだなと思った。
    巨人の肩に乗って、自分もよく考えたいな。
    ヘーゲル三兄弟の中では、キルケゴールとニーチェに興味が湧いたので読んでみ

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    2025年05月16日