出口治明のレビュー一覧
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出口治明氏著作の本を読んだのはこれで二冊目です。
二冊とも、読書また旅に出て知見を広げること、つまり縦と横の線を広げて行くことの大切さを語っています。これが著者の哲学なのでしょう。
本作は、貞観政要の成り立ちから説明されて、三鏡や船と水を君主と臣民に例えた話など著者が貞観政要の中でもメジャーな部分を現実の組織に例えながら易しく解説されています。
上司は組織の中で、必要だから存在するだけで決して部下より偉いわけではない。この部分に深い感銘を受けました。自分自身、常に謙虚な姿勢で部下からの諫言を受け止めて、自分を律することの大切さを本作より学ぶことができました。
貞観政要の原本を読みたくなる出口治明氏の座右の書貞観政要。常に見えるところに置いておき、自分自身の血肉にしたくなる本でした。
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優位性は変遷する 宗教は誰のためのものであったのか、
仏教の 上座部⇒大乗⇒密教と生まれた順番など、興味深く読んだ。
一番の驚き、発見は イスラム教はなんで、メッカを聖地とするのか かも
キリスト教と名は違うが、結局同一の神を信奉している 本当に?
神が異なるとしか思えない対立。
神の代理戦争が十字軍であり、以降の対立と思い込んでいた。
同じ神を信奉するなら、手を組んで仏教滅ぼしたら、あとは全部俺のもんじゃん。
本当に神がいてそんな志向をするなら、あまりに人間的か。
哲学は人間の本質・理想を突き止めるものと思っていた。
ゆえに最高の学問でもあるのかと
とはいえ19世紀で哲学は次にその座を明け渡すのだろうか、
最先端の学問が哲学の証明を行うようになってきたとき、何が残るのだろう。
構造主義が最後に紹介されているところに、
意図を感じたのはどうなんだろうと、思ってしまった。
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立命館アジア太平洋大学の学長として教育現場に身を置く出口氏が「教えること」の本質に迫る。出口氏によると、子どもへの教育のポイントは2つ。一つはお金の使い方や税金の考え方、社会保障など「生きるための武器」を身に付けさせること、もう一つはどこでもいつでも自分の頭で考え、自分の言葉で言えるように育てること。
もともと博覧強記の達人であり、物事を「数字・ファクト・ロジック」のエビデンスベースで考えるクセをつける、人・本・旅で学びアウトプットを生み出すという持論をお持ちだということ存じ上げていた。
本書では、それらも読み取れるが、一番インパクトがあったのが第3章の「尖った人」を生み出すための高等教育。
日本経済の低迷を脱するには、製造工場モデルからサービス産業モデルの新産業を生み出すことが必要。そのためには①ゼネラリストよりスペシャリストを育成する②「女性」、「ダイバーシティ」、「高学歴」がキーワード③考える力を養うには仲間(ピア)同士が力を発揮しあって学ぶ「ピア・ラーニング」が有効といった示唆が印象的だった。
しかし、それ以上に考えさせられたのが、同章にあった教育学博士の松岡亮二氏との対談。松岡氏は日本が〝生まれ〟によって最終学歴が異なる「教育格差」社会であることを憂慮する。教師は社会経済的に比較的恵まれた家庭出身者が多く、恵まれていない家庭に育った子どもの背景を理解しにくい。勉強や学ぶことの大切さを伝えても異なる環境に生まれ育った子どもたちにはなかなか響かない。
できる子はAIに任せて、先生はできない子どもに力を注ぐという考え方もあるが、日本の教育では差別感の温床になるという形式的平等主義がまかり通り、それができない。
だが、「生まれ」によるスタートラインの格差は「同じ処遇」では解消できない。また、社会経済的に恵まれない家庭では親は単に「これをしなさい」と指示するだけで、子どもが何を考えているのか言語化して説明することを求めない傾向にある。恵まれた家庭環境の子は大人相手に言語訓練を積み重ね、自分の考えを口に出すことができる。
社会経済的に恵まれない子どもにどう支援するか、どのようにして小さな成功体験を積み重ねて学習することの楽しさを実感させるか難しい問題であると認識した。
この他、第2章に示されている①最初に結論②次にエビデンス③相手のレベルに合わせるという伝え方も参考になった。 -
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教科書で習った薩長史観の問題点を見事に説明した良書。
筆者両名がいわゆる賊軍地域の出身だが、私には非常に客観的な内容に感じられた。
阿部正弘が幕府で開国、富国、強兵をグランドデザインとして描いた話、そしてそれを実行した話は初耳。本人は先が見えるから、広く意見を集めたのも、皆んな開国しかないという結論に落ち着くはずだいう思いがあったのではというのは納得。ソ連のゴルバチョフになぞらえたのもわかりやすい。
色々あったにせよ、せっかく幕府と朝廷が開国で一致した時に、そうはさせるかと薩長が暴力革命に動いた。本当に尊王開国がやりたいのであれば、公武合体でも良いはずだが尊王討幕に動いたのは関ヶ原からの積年の恨みを晴らす機会だったというのもあながち間違ってないのかもしれない。
戊辰戦争はやらなくてもよかった復讐の為の戦争。
維新という言葉も薩長革命の正当化、吉田松陰の神聖化も伊藤博文と山縣有朋の正当化という視点も納得。
ただ明治政府が開国、富国、強兵政策で江戸時代に世界に遅れをとったのをたった数十年で取り返したのは、勉強をして世界を知った人達のおかげ。
明治維新の評価に見直しをかける動きがある今、賛否両論の本を何冊か読みたくなった。
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出口先生の著書にはいつも圧倒される。この本もそうだ。
「日本人が最も苦手とする「哲学と宗教」を現代の知の巨人が初めて解説!」と本の帯にあるが、全くその通りで「哲学と宗教」はホント苦手だ。
が、この本を手にとってみると、意外にも内容がとても分かりやすい。紹介されている本も読んでみようかなと思う。さすが出口先生だ。
哲学、宗教の分野で著名な偉人は大勢いる。世界史の教科書でお馴染みの偉人から、初めて名前を聞く偉人。本書を読むと、出口先生はこの偉人についてはこう見ているんだなということがよくわかり、とても面白い。
400ページ余りの本で一体何人の偉人、何冊の古典を紹介しているのだろうか。この本はあくまでとっかかり、その中で、今後、どの哲学者、どの宗教家の本を手に取ることになるのか。そこが大事だと思う。
自分が実際にその人物の偉大さを体感するためには、その人物の著書を読むしかない。幸いにも、この本で紹介されている本は、一部を除きほとんどが書店で簡単に入手できる。少なくとも今は。(いつまでも書店にあるとは言い切れない。因みによく引用されるディオゲネス・ラエルティオス著『ギリシア哲学者列伝』は悲しいかな絶版!)
ということでまずは、納富信留先生の「哲学の誕生」を入手した。(ネットで納富先生を検索したことろ、なんと僕と同級生のようだ)
出口先生の本を読まなかったら、絶対に手にすることがなかった本だ。 -
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足立美術館内の販売コーナーで購入。
美術館創設者の足立全康氏の解説が数ページ載っているが、とても分かりやすい解説だった。
足立全康氏の基本を抑える事ができた。
その他、戦前の豪快な大金持ちを何人か紹介している。
モチベーションを高められる。
足立全康氏の自著を買うきっかけになった。
買って良かった。
戦前の大金持ち
面白かったところ3点
40ページ
働き方の改革の基本は、工場モデルの飯、風呂、寝るの生活から人、本、旅の生活の切り替えにある。
そのために重要なのが長時間労働を止めること。
早く家に帰り、空いた時間を活用して人、本、旅とたくさん触れ合うことがサービス業が重視になった現代に合った働き方である。
147ページ
人間がワインと一緒だ。人は誰もが生まれ育った土地を愛している。そしてその誰もが同じように、自分の先祖が立派な人であってほしいと願っている。だからこそ、歴史と地理を勉強する必要がある。
歴史とは先祖のこと、自律とは人の生まれた場所のこと。
この2つを勉強することで、人間を理解できる。
177ページ
戦前の大金持ちは、生涯に対して早熟な印象を受ける。
そして、一度商売を始めると、それをいかに成功させようかと、貪欲に考えずにいられない
やるべきこと3点
①「人、旅、本」を大切にするために、
人に会いに行く。
定期的に旅を続ける。
本を読み続ける
②歴史と地理の勉強を続ける。
日本だけでも充分に学べることがたくさんある。
③今の仕事をもっとうまくやるためにはどうしたらいいか?いつもこのことばかり考える。
座右の書に決定。
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Posted by ブクログ
【評価】
内容 :★★★★★
読みやすさ:★★★☆☆
難易度 :★★☆☆☆
ボリューム:★★★☆☆
【所感】
人の上に立つ者としての在るべきを中国唐の時代の皇帝 李世民(太宗)とその臣下達とのやり取りを元に学ぶ一冊。個人的にこれまで読んだ本で一番感銘を受けた本。今まで自分が何となく思っていたことが言語化されていることもあれば、そういう考えもあるのかとハッとさせられることもあった。最近の流行り言葉でいうとオーセンティックなリーダーシップを発揮することに必要なもう一段上流の自分の軸の構築に効く内容だと感じた。リーダーの在るべきも然る事ながら、持つべき部下の像とその接し方についても書かれている。その裏返しとして、自身のリーダーに対しての在るべき姿勢も学びがある。本題とは少し別の話にはなるが『正義は必ず勝つ』の本質も垣間見えるのもまた面白い。また読み返したい珠玉の一冊。