出口治明のレビュー一覧

  • 全世界史 下巻(新潮文庫)

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    上巻に比べて、起こったことの情報の粒度、スピード感が早い。事実の羅列のようなパートも多かったが、概観するには良かった。
    世界全体の安定には、必ずしも悪を倒すことでは無い。そもそも、悪は誰にとって、なのかは、千差万別なのだから。だか、それを超越した、歴史に残るリーダーというものはいるものだ。ビスマルクしかり、吉田茂しかり、ルーズベルトしかり。

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    2019年01月03日
  • 全世界史 上巻(新潮文庫)

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    著者は言わずと知れた起業家で、世界史の研究者ではない。

    おそらく趣味が高じて書いたものだろうが、それでも知識量には舌を巻かざるを得ない。これだけのものを書くのであれば、最低でもこの数倍の資料を読み込んだ上で、自分なりの視点で整理しなければならない。

    著者は「文字の誕生」を世界史のスタート地点と捉えている。したがって四大文明のうち、エジプト文明にはあまり触れていない。

    それでもアジアからヨーロッパまで満遍なく取り上げている。

    しかも平易な言葉で書かれており、読みやすい。

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    2018年12月29日
  • 大局観

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    常にインプットして、いざという時に直感を働かせて決断をする。今年は教養に役立つ古典にも目を向けたが、どうしても軽いビジネス書を手に取ってしまう。
    60過ぎて起業された、と言うことだと、僕の場合まだ後20年あるという計算。
    来年はもっとインプットを習慣づけ、信頼されるリーダーになろうと意識していこう。
    年末に自分を振り返る良い機会となった。

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    2018年12月25日
  • 自分の半径5mから日本の未来と働き方を考えてみよう会議

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    出口さんの本は気づきが多い本が多い。大きい問題から小さい問題までいろいろなレベルのことがあるけれど、自分の半径5mからなら変えていける可能性が「誰にでも」ある。
    ・日米の蜜月より米中の関係の方が古くからある。
    ・生産性を上げるにはまず年功序列をやめる。
    ・シニアはそれだけ人生経験を積んでいるわけで、シニアの多い大学を想像するといろいろな化学変化が起きそうで面白そう。
    ・小学校に入れない子どもはいないことから、待機児童問題はやる気の問題という点はうなづける。
    ・年金の世代間格差は、今いる若者と年寄りよりも、今生きている世代とまだ生まれていない世代の方が大きいという意味で、今の若者も年寄りも同じ穴

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    2018年11月20日
  • 日本の未来を考えよう

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    日本を俯瞰する本 データによる裏付け 素晴らしい説得力 さすが日本生命の企画部
    著者の見識の高さに圧倒された

    日本の社会経済システムはあちこちで不適合を起こしている
    時代に合わなくなっている
    世界の潮流に合わなくなっている
    これらが放置されたまま、社会的非効率が拡大しているのが、ここ30年

    80年代までの「復興-キャッチアップ-バブル」の後、システムを革新できないでいる
    「負の調整」を実行するリーダーシップを確立できなかった

    ガラパゴス症候群が諸悪の根源の一つ

    総括的に良い勉強になりました
    データが大事 時系列と国際比較が大事

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    2018年11月10日
  • 明治維新とは何だったのか――世界史から考える

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    碩学のお二人の明治維新論 やはりただ者ではない 特に出口氏は圧巻
    経済の視点で「数字」で歴史を分析すると見えてくる世界が違う 迫力も

    1.統帥権の独立 これは山縣有朋の仕業 言語道断 治安維持法も
     強権的国家主義者のようで、結局は自分の権力拡大 ポスト確保
     軍国主義をもたらし、結局は国家の滅亡
     司馬遼太郎は坂の上の雲で終わらせてはダメ、昭和の大敗戦まで同じストーリー

    2.開国のグランドデザイン 阿部正弘 大久保利通
     開国-富国-強兵 帝国主義の世界と戦う
     勝海舟も同じ認識 西郷を説得し、江戸を守った 焼け野原になったら日本は終わり
     国家の危機 人材登用を広く正しく行えば、歴史は

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    2018年11月10日
  • 明治維新とは何だったのか――世界史から考える

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    ネタバレ

    大好物の類い。明治維新という美名に隠された、薩長の起こした内乱。最近増えてきた、明治維新を幕府側から見直す本のひとつ。学校で習った明治維新とはまるで違う味方。もっと歴史を知る必要がある。

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    2018年11月09日
  • ビジネスに効く最強の「読書」 本当の教養が身につく108冊

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    ・リーダーの条件「やりたいことが明確にある(強い思い)」「共感力」「統率力」。全てを満たす人はほとんどいない
    ・世の中を良くしようと思って行動する人は多いが、ほとんど全員が失敗する。それほど成功する人は少ない。それが世の常
    ・ヘロドトスの『歴史』、それと並ぶ古典的名著『史記』(『史記列伝』から入る方がいい)が、歴史を学ぶ王道
    ・長い人間の歴史の中で、一番ダイナミックなのはモンゴル帝国の時代『モンゴル帝国の興亡 上・下』
    ・フランス革命『小説フランス革命11』、『物語フランス革命』。アメリカ『アメリカのデモクラシー 1巻上〜2巻下』。ロシア革命『世界をゆるがした十日間 上・下』。文化大革命『ワイ

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    2018年11月04日
  • 本物の思考力(小学館新書)

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    数字、ファクト、ロジックで物事を見ることが大事。
    常識を捨て去って、物事を原点まで(根っこまで)掘り下げたうえで、本質な解決を目指してロジックを構築していく。
    本を読み、人と接し、旅をする。

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    2018年10月12日
  • 直球勝負の会社

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    戦後初の独立系の生命保険会社、ライフネット生命。なんと74年ぶり!その設立の経緯について著した書。
    著書曰く、「たとえば、五年先、十年先のあるべき姿をまず決めて、そこから、いわば現価に引き戻した形で懸命に努力する生き方もあります。それはそれですばらしいと思いますが、私には、川の行く先が見えないのでそのような生き方はできないのです。私は、毎日毎日を悔いのないように生き、その時々の人々との出会いを大切にしながら、よく食べよく眠って元気に明るく生きていく、言い換えれば『自分に正直に生きていく』ことが、何よりも大切だと思っています。」
    この一節を読むと、パートナーである岩瀬氏との出会い等ライフネット生

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    2021年08月08日
  • 世界一子どもを育てやすい国にしよう

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    現状の問題点の指摘や改善提案などが、もっともなことばかりで、どうしてそういう世の中に変わっていかないのか不思議で仕方がない。既得権益を守り抜こうとしている人たちがいるため? 例えばこんなことなど。
    ・年配の人にかけるお金に比べて子育て環境を改善するために必要なお金は桁違いに少ない、要はトップのやる気次第
    ・ネット投票を導入したら若者の投票率が上がるのではないか
    ・選挙区をエリア別でなく世代別にするというアイディア
    ・世襲議員は親とは違う区で立候補すべき
    ・クオータ制を導入した方が国民に利益が大きい
    ・「俺の若いころは」と言われても若者は「より良くなる」と信じる道を行くべき、「若いころはみんなも

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    2018年10月07日
  • 明治維新とは何だったのか――世界史から考える

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    幕末維新史は初心者でしたが、これは分かりやすくて面白いです。幕末から太平洋戦争までの、思想的、人脈的な全体の流れが理解できました。
    巻末の推薦書を、今度は読んでみよう。

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    2018年09月04日
  • 人生100年時代のお金の不安がなくなる話

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    年金は保険
    そうなんですよね
    この原則がなかなか思い出せないんです

    つまり年金は全員が全員もらえるものではなくてお金が無くなった時にもらう保険なんですよね。
    そういう意味では生活保護とどう棲み分けるのかという問題が残ります。

    個人的には死ぬまで働くつもりなので年金の世話にならないならそれに越したことはないと思います。
    お金の心配の前にどう生きるかを考える。

    気づきのもらえる本でした。

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    2018年06月14日
  • 明治維新とは何だったのか――世界史から考える

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    もう明治維新150年とか薩長土佐で勝手にやってくれと思っている人たちにとっては当たり前の視点・史観では有るけど、それがこの2名の対談でより明確になっていて大変心地が良い。よく太平洋戦争の総括が不十分である事への指摘が多いが、そもそも日露戦争当時戦争への総括が不十分であり、その実際が広く国民に知らしめられなかった事により、再び「鎖国」となり、それ太平洋戦争へ繋がっているという指摘は重要だし、それは今の我が国の現状にも重なって見える。戦争は外交・政治の一手段である、これは即ち戦争中であろうとその前段階であろうと相手との対話と交渉が必要である事を示している。日中戦争時の近衛内閣の「国民党とは交渉に値

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    2018年05月06日
  • 本物の思考力(小学館新書)

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    ミムラさんが言っていた通り、話す内容がぶれない芯のある人だと思った。至極真っ当なことを、私が分かっているつもりでできていないことを上からではなく同じ目線で話してくれているようだった。誰かの信者にならず、情報を鵜呑みにせず、常識にとらわれず考え続けよう。学び続けよう。
    これからも生きていく中で迷ったとき、足がすくんで動けなくなったときにこの本のことを思い出したい。

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    2018年03月23日
  • 人生の教養が身につく名言集

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    今回も出口節を堪能。この種の本なのに、全く説教くささがない。これも出口さんな広くて深い知識と知性故かと思います。教養とは「人生を面白おかしく、そしてワクワクさせてくれるツール」と定義されており、これもまたなるほど。前嶋さんの編集後記と読後感が全く同じでした。手元に置いておきたい、そんな本でした。「自家本籠中のもの」という感じです。

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    2018年03月22日
  • 世界史としての日本史(小学館新書)

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    歴史上の具体的な事実や明確な数値データを用いて、メディアにはびこる「日本すごいブーム」や、隣国に対する見苦しい誹謗中傷「嫌韓・嫌中」を真っ向から叩っ斬る書。本当に見つめなければならない日本の現状や未来に対する課題、これから日本人がするべきこと等が、分かりやすく記されている。

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    2018年01月08日
  • 人生100年時代のお金の不安がなくなる話

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    ネタバレ

    議論をはじめる前に、「そもそものところから考えよう」という約束をする。
    たとえば消費税の問題を議論する前に、そもそも消費税とはなんだろうか、とか税金とは何だろうかを考える。

    そもそも論でやると、問題の本質がものすごくはっきりと見えてくるし、枝葉末節に惑わされないで、大きな方向を判断できる

    重要なのは、大きな方向を間違えないこと。

    ディシジョンツリーで考えるとわかるが、YesかNoかの選択肢を10回するような場合、全ての選択肢を検討していたら
    1000通りにもなってしまう

    だから100点は無理でも80点ぐらい取ろうということにしておいて、その時大事なのは
    そもそも」のところで間違わないこ

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    2017年12月16日
  • おしえて出口さん!──出口が見えるお悩み相談

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    常識=平均の怖さ。改めて気づかされます。周りとの比較、出る杭…など、もっと秩序ある自由を目指したいと感じました。

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    2017年12月13日
  • 仕事に効く 教養としての「世界史」II 戦争と宗教と、そして21世紀はどこへ向かうのか?

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    歴史の本を多く読むようになったのも、古典を読むようになったのも、最初に出口さんにアリストテレスのニコマコス倫理学をすすめてもらったことによってだった。

    4年前の当時は半年かけて半分しか読めず断念したが、
    それからも絶えず岩波文庫にはチャレンジをし続け、今は日に2冊を読むようになった。

    歴史の本も最初は読み込みにくかったが、繰り返し様々な本を読むことで、理解が進むようになった。

    そうして今思うことは、世界にはまだまだ知らないことがたくさんあり、知れば知るほどもっと知りたいと益々ワクワクするということだ。

    未知の知。
    無知から未知へ。

    知らないことはなくなることはないが、
    何も学ばなけれ

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    2017年12月05日