出口治明のレビュー一覧

  • 明治維新とは何だったのか――世界史から考える

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    幕末から明治にかけての歴史を対談で丁寧に明らかにされている。対談といっても濃い内容で読み応えがあった。

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    2020年02月29日
  • 大局観

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    面白いオッサンだ。だが著者のリーダー論は首尾一貫していて、本当にそうだと思わせる何かがある。
    曰く、リーダーは平時には要らない、行くべき方向を決めて導く人、共感力でメンバーの内的動機を高められる、ビジョン=やりたいことがある、などなど。どれも自分にないものばかりで嫌になる。もっとも我が社のリーダー(?)たちにも全くないのだけれど。。。

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    2020年02月21日
  • 全世界史 下巻(新潮文庫)

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    単に歴史的な事実をなぞるのなら、高校世界史の教科書や参考書でも事足りる。それはある時代に起きていた事実を「点」として捉えるということだろう。だから、教科書に書かれている歴史は、つまらないし、退屈で、本当に知りたいことが書かれていない。
    歴史とは、全世界(地球規模と言ってもいい)で起きていた出来事とそれらの関係性が網羅され、例えばある時代にヨーロッパで起きた歴史的な出来事が、同時代の、あるいはその後の中国やアジアにどのような影響を与えたのかという関連を知ることだと考えていた。だからそうした本を読んでみたかった。そして、ようやくその希望を叶えてくれた一冊に巡り会ったのである。ゆえに、この本との出会

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    2020年01月30日
  • 全世界史 上巻(新潮文庫)

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    かつて「歴史」という「教科」は、ただ歴史的事実を直線的になぞり、いつどこで何が起きたのかを記憶するという意味で、極めて無味乾燥なつまらないものでした。そもそも「記憶」する意味や理由が、まったく理解できません。つまり、歴史を学ぶことの意義を理解しないまま、ただやみくもに教科書の記述を憶えるだけのものであったと思います。
    ということは、本書を読んで、大げさに言えば「初めて」歴史を学ぶことの意義を、少なくともその楽しさを知ることができたと言えるでしょう。
    歴史とは、ただ直線的に過去に起きた出来事をなぞるものではありませんでした。歴史的事実が発生するのには、すべてその理由が存在します。同時に、ある出来

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    2020年01月16日
  • 教養は児童書で学べ

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    新しい本の方がいい本だと思い込んでいたけれど、よく考えたら何十年も重版され続けて愛されている児童書の方が質が高い。どこの国の児童書も心の豊かさを養ってくれる素晴らしい内容で著者も博識で優しい方だと思った。こういう本の読み方ができる人になりたい。教養という言葉の意味が少しわかった気がした。

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    2020年01月13日
  • 本の「使い方」 1万冊を血肉にした方法

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    著者の読書に対する姿勢や、教養が鏤められている。
    率直な感想としては古典を読んでいきたいと思った。
    ビジネス書に対しても、日々変化があるのだからその時どうしたと言うことよりも、人間と人間の関わることだから、人間について深く知る方を優先した方が良いと言う点がすごくしっくりくる。

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    2020年01月03日
  • 別冊NHK100分de名著 読書の学校 出口治明 特別授業『西遊記』

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    私はこの本で初めて出口治明先生を知り、大ファンになった。

    よく行く書店でふとこの本が目について、手にとってみたら、『西遊記』が成立した背景や中国の歴史から書かれていて、すごく興味がそそられたので購入。
    日々なんとなくパラパラめくっていたけど、今回ちゃんと全部通して読んだ。

    素晴らしいです。
    出口先生、尊敬してやみません。
    経歴を見るとビジネス畑の人としか思えないのに、なぜか歴史の造詣に深すぎるという不思議な人。
    優しく丁寧にわかりやすく説明してくれるこの本で、すっかりファンに。

    この先生についていけば、バラバラだった知識がつながって世界の歴史が体系的に、深くわかるようになるかもしれない、

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    2019年10月28日
  • 本の「使い方」 1万冊を血肉にした方法

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    出口さんという人間を研究していくと、
    出口さんは「人・本・旅」によって自分自身を磨いてきたことがわかる。

    それぞれの割合が、
    人2.5割、本5割、旅2.5割だ。

    ということは、
    出口成分の
    半分くらいは本である。


    では、
    どんな本を読んできたのか?

    「古典」
    である。

    そう、
    出口さん=古典
    と言ってもいい。

    古典を読む。
    楽しんで読む。


    人間世界の面白さに触れることができる書。

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    2019年10月25日
  • 日本の未来を考えよう

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    縦と横の比較。
    過去と世界との比較。
    面白いデータが沢山出てきて、普段の思い込み、世間の感覚がいかにずれているかが確認できる。
    日本が異様な国に見えてくるけど、それでもポジティブに考えている著者に敬意を払いたい。

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    2019年10月04日
  • 本の「使い方」 1万冊を血肉にした方法

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    30代になって教養のなさに気づき、読書したいと思いながらも何を読めばいいかわからない私にとって助言となる本でした。
    時代が経っても生き残り続けている古典こそ読むべきものである。とはいいいつつも、自分が気になったものを読めばいい。

    古典なんてこれまで読んできませんでしたが、これを機会に手にしてみたいと思いました。私もキングダムが好きなので、史記、韓非子あたりを読んでみたいです。

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    2019年09月23日
  • 知略を養う 戦争と外交の世界史

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    世界史の傑作本!
    歴史を本書のように語るのは、学問ではない、科学ではないと言われがち。しかし歴史の本質は「人間の営み」なのだから本書の表現もありと思う。むしろ歴史の本質を知るためには本書のような理解が不可欠!

    年号とイベントを記憶することが歴史ではない。
    人間の営みについて、「なぜ?」「なるほど!」と理解を深めることが、歴史を学ぶ意義と思う。

    本書では世界史の大きなイベントが、
    ①利害・お金で説明されている
    ②嫉妬心対抗心といった人間臭さで描かれている
    ③そしてまた「理念」と言う崇高なもので動かされるのも人間
    これらすべてを「ファクトで実証する」ことは難しいかもしれないが、歴史は「ヒューマ

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    2019年09月08日
  • 僕が大切にしてきた仕事の超基本50

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    著者の仕事術の本は何冊か読んではいるものの、この夏に基本に立ち返りたいという意味も含めて読んでみた。

    著者から薫陶を受けた考え方は今まで実践できているものもあり、実践できていなかったものもあり、結果としてはよい振り返りの機会となった。

    「苦手な人とは淡々と付き合う」「仕事は6勝4敗でいい」「上司の指示を3つのポイントで点検する」この3つは特に自分の中では感銘を受けたところでもある。

    「ニュータイプの時代(山口周著)」と比較し、実践的な内容が多い(現実感に合っている)のも本書の特徴である。両方を読んでみて特に矛盾を感じたところはなく、ともに良書である。

    働く人すべてに読んでほしい本。

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    2019年08月18日
  • 仕事に効く教養としての「世界史」

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    ネタバレ

    高校時代に学んだ世界史とは全く違う観点からの世界史に引き込まれました。
    終わりに、に書いてある
    人生の出来事に一喜一憂するのではなく、長いスパンで物事を考え、たくましく生き抜いてほしい、そのためには、目前の現実にばかり心を奪われることなく自分のアンテナを高く広く張り巡らして勉強してほしい、
    人間万事塞翁が馬、ラクあれば苦あり
    をこの本に書かれてある膨大な歴史の流れから感じました。インドの紅茶の苗木が中国から盗まれたものであることは全く知りませんでした。

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    2019年04月14日
  • 別冊NHK100分de名著 読書の学校 出口治明 特別授業『西遊記』

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    「西遊記」全10巻を読み終えたので、こちらの本で旅を振り返ってみました。背景として中国の歴史を頭にいれて読むと、西遊記の世界がまた広がる感じがします。
    遊牧民が作った唐の国。国を治めるために仏教の力を借りたこと。三蔵の旅は本当の話で17年かけてインドからお経を持ち帰ったこと。ちょうどそのころは、中国もインドも平和な時代だったから旅が可能だったこと。西遊記の話は、三蔵の旅の記録をもとに宋の時代に講談として語り継がれ、明の時代に現在の西遊記の形になったこと。なるほどなぁ。
    仕事ができるようになるために本を読んではいけない。そんなことで仕事ができるようになると考えることは人生をなめている、という出口

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    2019年03月16日
  • 仕事に効く教養としての「世界史」

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    ネタバレ

    言わずと知れた保険会の風雲児、出口さんの手からなる歴史本です。
    氏の歴史への造詣の深さは昔から有名で、どのような内容にまとめられているのか興味があり、購入しました。

    章立てもなかなか独特です。

     第1章:世界史から日本史だけを切り出せるだろうか
     第2章:歴史は、なぜ中国で発達したか
     第3章:神は、なぜ生まれたのか。なぜ宗教はできたのか
     第4章:中国を理解する四つの鍵
     第5章:キリスト教とローマ教会、ローマ教皇について
     第6章:ドイツ、フランス、イングランドー三国は一緒に考えるとよくわかる
     第7章:交易の重要性ー地中海、ロンドン、ハンザ同盟、天才クビライ
     第8章:中央ユーラシア

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    2019年03月03日
  • 知的生産術

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    廣文館新幹線口

    ■業務効率化の視点
    ?その仕事は、なくせないか?
    ?なくせないのなら、減らせないか?
    ?ほかのやり方に変えれないか
    この仕事は、何のためにやるのか、を突き詰めて考えたら、省略できる作業はいくらでもあるはず

    ■世の中を見るための要諦は、数字、ファクト、ロジック

    ■腹落ちするまで考えると、自己暗示がかかる

    ■スケジュール管理の原則
    ?スケジュールを一年単位で考える
    ?自分のポジションを明確にする
    ?一元管理する
    ?スケジュールを公開する

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    2023年03月22日
  • 本物の思考力(小学館新書)

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    講演の内容をWEBで読んで、どんな考えの人なのかもっと知りたくて読んだ。
    もう少し追ってみようと思う。

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    2019年02月21日
  • 人類5000年史II ──紀元元年~1000年

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    紀元元年〜1000年の間における人類史の通史。

    イエス誕生から、ローマ帝国の絶頂期と衰退、中国やペルシャなどの勃興、ヒンドゥー教や大乗仏教やイスラム教の興り、日本の誕生など、地球規模で文明の繁栄と衰退をまんべんなくバランスよくおさえてある。

    1000年というスパンの中で1冊を割いているので、例えば宇宙誕生からの通史や文明史5000年間の通史と比べると、細かい事柄がより含まれているので密度が高い。
    その意味ではある程度歴史の知識を得ることで益々面白く読める本と言えるだろう。

    この1000年間の歴史の中で特筆すべきは、
    ペルシャで大量に「翻訳」されて保存された古代ギリシャ・ローマの古典の数々

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    2019年01月30日
  • 本物の思考力(小学館新書)

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    好きな出口さんの本を再読。勉強をする意味とは、自分の頭で考えて、自分の意見を自分の言葉で説明できるようになる為、分野は何でも良い、というのはけだし名言である。心と体を整えて、真摯に勉強すべし、されば道は開かれん。ここら辺の考え方は松浦弥太郎さんとも似ている気がする、勉強しないで仕事で成功しようなんて、確率の悪いギャンブルに突っ込むようなもの。

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    2019年01月24日
  • 全世界史 下巻(新潮文庫)

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    「全世界史」という、膨大な記録を限られた紙幅に収めないといけないためか、全般的に駆け足という印象がある。特に現代史はこの傾向が顕著。

    それでも、本書を通読すると世界の歴史を俯瞰できる。しかも読みやすく、スラスラ読める。

    おそらく筆者の言いたいことは終章に集約されていて、それをいうためにその前の膨大な話があるのだろう。

    それにしても、巻末の参考文献を見て驚いた。ここに挙げられている文献を、筆者はきちんと読んでいるのだろう。しかも、ライフネット生命のCEOという激務をこなしながらである。

    感服せざるを得ない。

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    2019年01月05日