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抗争、分裂、外圧・・・ 先人たちは、人生の難題をどう解決したのか? 人類の歴史は戦争の歴史と言っても過言ではありません。 この戦争を止めるため、そして、防ぐために外交という手段を駆使してきました。 私たちが働いて生きていく日々で繰り返される、「ケンカや仲直り」「妥協と打算」「取引と駆け引き」「握手と裏切り」…こうした人生の難題も、先人たちが積み上げてきた戦争と外交の歴史を紐解くことで、解決の糸口を見つけることができるかもしれません。
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Posted by ブクログ
出口先生の世界史本を立て続けに読ませて頂きました。世界史音痴の私にも、また少しずつ繋がってきて、更に興味が湧いてきました。20世紀の二つ(一つ)の戦争が極めて分かりやすく書いてありました。フランクリン・ルーズベルト、先を見据えたとして政治家して記憶しておきたいと思います。
これもよかった。ロシアのウクライナ侵攻(2022.2.24〜)をきっかけに手に取った本だけど、人が感情の動物であることを考えると、戦争は惨劇だけでなく、恨みも残すので、出口さんの言うように終わり方(講話)の仕方をしっかりしないと。世界史を知っていることはビジネスにも役に立つ、というのは納得。 第一...続きを読む次世界大戦の対独講和条約で英仏がドイツに課した賠償金の支払い2010年に終わったなんて…。
高校生の頃にひたすら暗記してそのまま忘れた四十代に気づきと学びを与えてくれます。極めて良書。情報過多時代にはこれくらいの基礎的インプットをサラッとしていただけると記憶に残りやすあ
世界史の傑作本! 歴史を本書のように語るのは、学問ではない、科学ではないと言われがち。しかし歴史の本質は「人間の営み」なのだから本書の表現もありと思う。むしろ歴史の本質を知るためには本書のような理解が不可欠! 年号とイベントを記憶することが歴史ではない。 人間の営みについて、「なぜ?」「なるほど!...続きを読む」と理解を深めることが、歴史を学ぶ意義と思う。 本書では世界史の大きなイベントが、 ①利害・お金で説明されている ②嫉妬心対抗心といった人間臭さで描かれている ③そしてまた「理念」と言う崇高なもので動かされるのも人間 これらすべてを「ファクトで実証する」ことは難しいかもしれないが、歴史は「ヒューマン・サイエンス」として守備範囲を拡張すべき!ただ、行き過ぎると「司馬遼太郎の世界」になってしまう難しさはある。 [個別の歴史では] 第一に南北戦争 南の現在の豊かさを取るか、北の将来の発展の可能性を取るか。まさに既得権益と不確実な将来ビジョンとの戦いというのが南北戦争の本質だと 「奴隷解放」と言う大義は、北が作った「スローガン」、こういうのも大事だ 第二に国家戦略が得意な国、不得手な国 あるいは得意な時代、不得手な時代。リーダーに人材を得られたか 大英帝国は得意な時代が長かった フランスは逆に弱く、新大陸・ヨーロッパの利権を大英帝国に持っていかれた アメリカも北米の領地拡大は成功おさめた 対フランス対メキシコ対スペイン対英国 第三に中国、やはりアヘン戦争は大きな契機 林則徐と言う有能な人材を使いきれなかった 当人にも国家にも運命と言うものがある 第四は第一次世界大戦の愚かさそれは第二次世界大戦につながった フランクリンルーズベルトの偉大さはもっと語られるべきだと思う
史実から吸収する大局観 ファクトに基づきつつ出口治明氏の洞察を加え、数千年の歴史から現代に活きる考え方を学べる。 ■概要 戦争と外交というタイトルのとおり、戦争をどう終わらせたか、どの様な決着をみたか=「条約」の経緯を深掘りしていく。戦争の終わらせ方、交渉の妥結にも理念やグランドデザインがないと...続きを読む厳しいという。中世ヨーロッパのキリスト教の分裂や宗教改革と三十年戦争(ウェストファリア条約)という欧州でのキリスト教が中心だが、宋の話やモンゴルの話もありまさに世界史。 ■感想 1番の学びはフランス革命〜ナポレオン登場〜ウィーン体制〜諸国民の春という「ネーションステート」誕生の流れ。王政を倒すフランス革命のDNAがナポレオン戦争によって欧州中に波及したという観点は賛否あるだろうが興味深い。ウィーン体制という伝統主義、王政への回帰で2歩戻った様に見えるが、結果それが1848年の2月革命・3月革命いわゆる諸国民の春となり、3歩進んでネーションステート誕生となる。 唯一気になるのは出口さんに国家観や日本をどうみるかという観点が見えないところ。虚心坦懐に史実をみると、確かに中華は偉大であるが、同時に負の側面もあるにもかかわらず、国連の常任理事国なのだから言うことを聞け、というのはあまりに既存の"レジーム"を肯定しすぎ。 対DPRコリアでも、日本は大人しく6カ国協議の再会を待て、というのはやや机上の空論ではないと思う。 これにこそ理念がないのではないか?と思います。
この本は、世界史をとても大きな視点から捉えているが、かといって大雑把ではなく世界史上の多くの戦争についてその背景や意味を明らかにしている。今までよくわからなかったクリミヤ戦争から第一次戦争突入までの経緯などは、出口治明氏でなければ、これほどコンパクトに説明できないだろう。価値ある一冊である。
#audiobook 戦争の背景にある指導者の思惑や民衆感情が見えてきて、人が歴史を作ったと実感させてくれる。点の知識が線で結ばれていき目が覚める思い。感情的に煽っていないのに心が動くのが出口節。出口さんの本はいつも、歴史をもっと知りたいと思わせる。 ――メモ――― アヘン戦争 林則徐 ←め...続きを読むっちゃ気になった人。後で調べる。
知略が養われたかは、わからないが、戦争と外交の歴史がよくわかった。 気になったフレーズとしては、 愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。 理念のある者とない者が交渉した場合、理念のある者のペースになりがち。
出口治明『知略を養う 戦争と外交の世界史』(かんき出版、2018年)は戦争と外交の歴史を取り上げた書籍である。著者は立命館アジア太平洋大学学長。本書のタイトルはリアルポリティックス色を強く感じるが、戦争を止めるため、防ぐために外交という手段を駆使してきたというスタンスである。 実際、本書は都市国家が...続きを読む分立したイタリア半島に奇跡的な平和をつくった「ローディの和」を評価している。この時代のイタリア史では、その後に力と権謀術数での統一を志向したチェーザレ・ボルジアが注目されがちである。しかし、外交で平和を達成した「ローディの和」の方が現代に学ぶところが大きいだろう。 本書はヨーロッパ中が驚愕したマリア・テレジアの外交革命を取り上げる。ハプスブルク家のオーストリアが宿敵の関係にあったブルボン家のフランスが同盟関係になった。マリア・テレジアは、女性にハプスブルク家の継承資格はないと難癖をつけ、シレジアを奪ったプロシアのフリードリヒ大王が許せなかった。この外交革命は建前よりも本音で動いた外交の典型例と評される。 「革命」と形容されるほど驚かせた出来事であったが、本書の評価は低い。ドイツの人々にとってフランスはカトリック国でありながら、三十年戦争でプロテスタントを支援するなど、ドイツに介入する信用できない国家であった。そのフランスと同盟関係になったことは、オーストリアの求心力を下げ、プロシアをドイツ統一の主役とする結果にしたとする。 しかし、オーストリア人はドイツ人と民族や言語は同じも、別国家意識が高いことを踏まえれば、ドイツでの求心力を下げる選択は、それほど悪手ではないだろう。また、本書はマリア・テレジアの才覚をあまり評価しないが、ハンガリー人の支持を集めてオーストリア継承戦争を戦い抜いた。後の二重帝国もマリア・テレジア路線の延長線上と言える。やはりハプスブルク帝国はドイツ国民国家よりも中欧の多民族国家として輝く存在である。
知的好奇心をそそられました。改めて、人間って大昔から戦争してるのだなぁ、と思いました。それに国というものがあるから外交がある。そして、外交と戦争は密接に繋がっている。世界平和は外交次第!歴史から何を学ぶかで、世界は大きく変わる!
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知略を養う 戦争と外交の世界史
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