あらすじ
リーダーは「サル山のボスザル」に学べ! なぜリーダーには大局観が欠かせないのか? なぜ思考の軸が大切なのか? 俯瞰する視点、考える軸をつくるためには、何をどうすればいいのか? 本書は2010年に刊行された単行本『「思考軸」をつくれ』を改題、文庫化したもの。文庫化に際しては新たな序章「リーダーには「遠くを見る眼」が必要だ」を追加しました。
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Posted by ブクログ
面白いオッサンだ。だが著者のリーダー論は首尾一貫していて、本当にそうだと思わせる何かがある。
曰く、リーダーは平時には要らない、行くべき方向を決めて導く人、共感力でメンバーの内的動機を高められる、ビジョン=やりたいことがある、などなど。どれも自分にないものばかりで嫌になる。もっとも我が社のリーダー(?)たちにも全くないのだけれど。。。
Posted by ブクログ
常にインプットして、いざという時に直感を働かせて決断をする。今年は教養に役立つ古典にも目を向けたが、どうしても軽いビジネス書を手に取ってしまう。
60過ぎて起業された、と言うことだと、僕の場合まだ後20年あるという計算。
来年はもっとインプットを習慣づけ、信頼されるリーダーになろうと意識していこう。
年末に自分を振り返る良い機会となった。
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大局観とは、何かが起こった時にどうすればその組織が生き残るか分かる能力のこと。大局観はリーダーの条件であり、直感に従うことが重要となる。そして、直感を鍛えるには、歴史を学び、視野を広く持つことが大事である。
著者は、並外れた読書量を持って、直感を鍛えて来た。直感はただ使うのではなく、磨くことが大事なのだと考えた。
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なぜ日本が世界経済大国になったのか、その背景と現在の違いを明瞭に説明されており、今までの企業・組織のやり方は通用しないことが分かった。
ゼロベースから考えて、進む方向を決める力が必要なこと、そうするためには「時間軸」と「周囲の状況把握軸」の2つを基本としてしっかり持つこと。
できるかどうか別にして、リーダーの心構えとして何が必要かよく分かった。
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ライフネット生命の創業者の本.京大出身,日本生命で長年勤務した後,60歳で起業したというとてもユニークな経歴の持ち主.また一週間に5冊の本を読むほどの読書家,訪れた世界の都市は1000以上の旅行好きだとか.好奇心旺盛,素直,博識,穏やか,人好き,おもしろおかしく,といった印象.生き方に共感できる人だなと感じた.
本書ではリーダーシップや思考法を始めとしたビジネスマンへ向けたアドバイスが書かれている.
リーダーの条件としては,強くやりたいことがあること(=大局観),仲間を集められること(=共感力),チームをまとめ引っ張っていけること(=統率力)の3点を挙げている.シンプルでいいまとめ方だと思う.
他に参考になったのは,歴史・海外の視点で捉えるタテヨコ思考,インプットの量と幅を意識した読書のススメ,直感の精度を高める,などなど.
文庫本で薄い本なのでサクッと読める.若手社会人に特にオススメしたい.
Posted by ブクログ
ライフネット生命の元社長 出口氏の著書
コロナ禍でリーダーの真価が問われている。
リーダーは組織の危急存亡の際に方向性を見極め(大極観)、メンバーを進ませる(共感力)役割がある。
VUCAな世の中では日本が得意とする前例踏襲では立ち行かない。
大極観を養うには目線を高く全体を俯瞰し、同じような問題を他国や歴史に探し、捉え直す。
共感力を養うにはコミュニケーション
リーダーがいれば、組織は変わる。
政治が社会がと傍観者の立場で文句を言うのは控えようと思いました。
Posted by ブクログ
分岐路で組織をどちらの方向に引っ張っていくべきかを判断する力「大局観」をテーマに論じた本書。
大局観とは何かを皮切りに、その大局観の重要性・身につけ方、著者・著名人の大局観に関するエピソードを解説。後半では、大局観と関連性が高い、日本で求められるリーダー像を、本書前半で書かれた大局観の手法をもとに現状分析から説明している。
「作業者としての動きしかできていない」という上司FBを受け、全体像を見た仕事の進め方を理解したいということが小職の本書を読むきっかけとしてある。
小手先のテクニックではなく、本質的な内容であったため学びとなった。
・大局観とはボス猿の持つ能力と似ている
群れの猿たちが木を見て餌を集めている中、ボス猿は森を見て、変化や他の土地の森と比較する中で、餌が困窮した際、群れを率いる方向を決定するのだ。
・大局観には、ベースとなる思考軸が大きく影響する
物事に対してどのような現状であり、それがどのようなトレンドに乗るのか、また、その物事に対して私(達)はどのような立場にあるのか。これを直感的に把握する際に、個人の思考軸が起因する。
・直感を磨くのは多様で大量のインプットが必要
タテヨコ思考(歴史と比較)ができるかどうかが、質の高い思考ができるかの基準となるが、そのためには多様なインプットが欠かせない。本・旅・人・食事…コンフォートゾーンに居続けては刺激を受けることがなく、多様性を得ることは難しい。
・リーダーに必要な三つの要素
1.旗(ビジョン)を掲げる力。2.ビジョンに共感する仲間を集める力。3.仲間をゴールまで引っ張っていく力。特に、1と3は大局観と関わりが強い。未来のベクトルを見据え、ブレないビジョンを掲げること、そして、難しく、不確性が高い分岐点で意思決定をできる力が求められる。
Posted by ブクログ
還暦過ぎて、業界初のネット保険会社を設立した出口さんの著書。好奇心旺盛、なんでもやってみたがりな性格でそれが直感や大局観のもとになっているという。
・縦軸(歴史)と横軸(世界)を広げよう
・そのためには本を読み、旅に出よう
・テーマを決めてどんどん読む。迷うなら読む。その方が頭の回転があがりさらに読めるようになる。
・人間も国もすべて大した差はない。
Posted by ブクログ
==========2015/11/8佐藤匠===
【大局観】
(概要)
人の上に立つリーダーが組織を運営するにあたり、
何を判断基準としなければいけないのか。
些末な点ではなく、全体としてどう動くべきかを
考えさせる本。
(評価)
70点
(共有したい内容)
・思考する際の前提条件
1.人間は動物である
2.人間はそれほど賢くない
3.人生はイエスノーゲーム
4.すべてのことはトレードオフ
5.大勢の人を長い間だますことはできない
・リーダーに求める最低条件
1.やりたいことをやっていること
2.仲間を集められること
3.仲間たちとゴールに向かい達成できること
・大局観をもって思考するために大切なタテヨコ思考
縦:歴史
横:他国との比較
2つの視点で現状を見極め、未来を見通すことが
求められる。
(悪いところ)
・大局観を持つためのいくつかの考え方が
紹介されているが、実際に大局観を持って
判断する具体例の記載がない。
そのため、思考する際の方針としては参考になるが
具体的に現実に直面している問題を解決するイメージは
湧きづらいと感じた。
もしくは、思考方針の説明にとどめてそこから先どう考える
かは個人ごとに異なるため、個人ごとに考え、
それぞれの考え方を確立してもらいという考えなのかもしれない。
(どんな時に読むと役に立つか)
・社会人3~4年目
→後輩が増え、物事の大きな判断を自分自身で
しなければならなくなったときに参考になる
(自由記述)
・会社に当てはめた場合、会社の意思決定を行う役員の参考に
なると思う。
正直、中間管理職では、会社の意思決定を考えるという
レベルまでは達しないことから、直接自分自身の業務
に大きな影響を与えてくれる本ではないと感じた。
よって、読む時期としては、早くて中間管理職の時期
だと思う。