出口治明のレビュー一覧
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ネタバレライフネット生命の会長兼CEOの著作ということで、同社のPRもかなり入っており、会社のマニフェストまで読ませてしまうが、アピールする勘所をとらえており嫌味には感じない。一方、テーマである「早く正しく決める技術」については、数字・ファクト・ロジックに基づく判断、本質とは関係のない余計なことを判断材料としないこと、身の丈に合ったリスクをとること、前提や常識を疑い素人発想も交えて岩盤まで掘り下げること、捨てる総量を決める、締め切り時間を区切る、幹となる計画をしっかりと練る、小さく生んでトライ&エラーで大きく育てる、上司は答えを出さない、直感も生かす、人生の3割の仕事を世界経営計画のサブシステムにつな
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いかん。まだ途中までですが、どんどん読みたい本が増えてしまい手に負えなくなります。(笑
「ビジネスに効く」といっても、即効的に効くような本ではなく、じわじわと効くであろう、あえて最近はやりの(?)陳腐な表現を借りれば「教養」としての王道の本が並びます。むしろビジネスにはすぐには効かないでしょう、極上の読書ガイド。
読書ガイドとしては成毛眞さんのものが昨今ベストセラーになっていますが、あちらはややマニアックな側面があるのに対して、こちらはかなり王道中の王道。しかし、これらの本を「語れる」ほどに読んで消化されている、出口さんは凄すぎますね… -
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出口治明著「直球勝負の会社」ダイヤモンド社(2009)
*人智を超えた大きな時代の力が常に働いている。人間は1人では生きて行く事はできない。すべての人間は他者や時代との関係性の中で生かされている。そであれば、川の流れに身を委ねて自然体で生きて行きたい。
*長所と短所はまったく同じもの(その人の個性)であり、長所をのばして短所を直すという考え方はそもそもあり得ないと思っています。無邪気にそう思っている人はトレードオフの関係を理解できていません。長所をのばして短所を直そうとすれば三角形や四角形の中に収まる小さな円(破棄を失い、ひたすら円満を心がける面積の小さな人間)になってしまう。
*プレゼンでは -
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イギリスはインドを失った時から没落が運命づけられている。英国が世界に冠たる大英帝国になったのは、インドの富を収奪したおかげです。この没落は止めることができません。でも没落のスピードをゆるめることはできます。オックスフォードのエリートは、外交官を目指します。外交を強化することで落ちていくスピードを遅くし、英国の存在を維持できるからです。また民間で優秀な人は教師になります。次の世代に英国の実態をきちんと教えることが重要だからです。 日本は大量生産、大量消費を前提とするモノ作りで成長しました。いま世界が変わって、もうモノ作りの時代に戻ることはできません。それでもなお、高度成長の発想で仕事をしている人
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・世界は毎日単純になっていく。毎日一つのことを学べば一つの謎が消える。
・日本には優秀なビジネスパーソンがいるが、それは会社の中で。つまりパーツとして優秀。パーツは取り替えがきくし、会社の枠組みが変わったら使い物にならなくなる。いついかなる条件下でも正しい判断ができる、未知の局面でも何が真実かを見極められる、本当の優秀さはこれ。これからの日本の社会が必要としているのはこれ。
・人間は動物である
・人間はそれほど賢くない
・人生はイエスノー枝分かれゲーム。何かを選べば何かを諦めなくてはならない。
・大勢の人を長い時間騙すことはできない。
・直感の精度はインプット量で決まる。
・誤字脱字があっても -
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ネタバレ■所感
出口さんの考えを学んでいると、天才の閃きやカリスマ性のような物ではない凄みを感じる。それは恐らく天才ではなかった出口さんが真摯に、愚直に積み重ねてきた経験、知識から導き出した公式を本気で読者の為になるように伝えてくれているからだと思う。
出口さんの言葉にはこのような本である「本当に?」や「言いすぎじゃない?」といった感情は一切湧いてこず、ただただ食い入るように素直に学ばせていただくことが出来る。
本書でもその出口さんの「思考軸」が冒頭から巻末まで一切ぶれずに記されており、読み手としてもノンストップで一気に読み上げる事が出来た。
事業として20代、30代に向けてのサービスを展開して -
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思考軸をつくれ
■0.1%の可能性に挑戦
人生というものは99%、
いや、99.9%思うようにはならないものだと思っている。
そんな人生のなかでもわずかに残された0.1%の可能性を信じて挑戦し続けなければ、未来永劫何かを成し遂げることはできません。
人が思わなかったことは、100%実現しない。
■準備
それが突然、目の前に思いを果たすチャンスが与えられた、これは宝くじにあたったようなものです。思うままにならない人生だからこそ、「風が吹いたときに凧を上げる」、そのための準備はしておくべきなんだ。そのとき、改めてそう思いました。
風が吹いてきたときにそれを逃さず瞬時に凧を上げることのできる -
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何かを得るためには何かを諦めないといけないというトレードオフの考え方は大事だとおもう。木を見るんじゃなくて森を見るというのはわかっているつもりでいたが、それが具体的になんなのかは図りかねていた。それがタテとヨコの軸、つまりは歴史、他の国との比較でわかるというのは本当にすごいと思った。かなり大きなスパンであったり規模の大きい話をされていたが、すべてが腑に落ち過ぎて感服した。様々なジャンルの本を読み、様々な経験をし、様々な人たちと会食してインプットの量を増やせば、上質のアウトプットが生まれるというのは、著者の実績、文脈から滲み出過ぎている。ぼくももっと本を読もうと思ったし、旅に出たいし、色んな人に
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