出口治明のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
恥ずかしながら、最近出口さんの著書にハマって好きになっていたにも関わらず、病に倒れられていたことを全く知らなかった。
それでもこの書籍に出会えたことで、出口さんの最近の様子が知れてさらに親近感が湧いたし、加えて相変わらずポジティブ思考で努力し続ける彼の姿勢にとても勇気をもらえた。
私は、医者として、脳卒中後の人たちの心の葛藤や生活のしずらさについて教科書的にしか理解していなかったが、この本を読んで少し想像できるようになった。
PT・OT・STさんたちがいかにして患者さんに向き合っているかも書かれており、とても勉強になった。
本書を通して、底力の源は、明確に目的・目標を掲げることとプロをプロ -
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勝手に私がメンターとして仰いでいる出口治明さんの著書です。
ここでいう「伸びしろ」というのはいわゆる「解決可能な課題」ということになるのですが、この本の中で私が特に感銘をうけているのは「働き方を変えれば生産性は上がる」の章です。
日本の労働生産性は低い、というのはこれまでも言われ続けていることですが、心あるワーカーは生産性を上げ、プライベートも充実させたいのです。そして、その方法はすでに言われている通り、会議であれば「無駄な会議を減らす仕掛けを考える」「会議時には事前に資料に目を通し、通さずに来た人は即刻退出させる」など、解決策が見つかっています。
私も「発表者は事前に資料を配布する、参 -
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ネタバレ★印象に残った点
●労働組合にまつわる話
労働組合は人口が増えていた時期に失業率を抑えて完全雇用に近い状態を達成したが、女性を労働市場から排除したからである
●これからの働き方を考える
新卒一括採用をやめ労働の流動化でイノベーションを
クォーター制とダイバーシティ、変人パワー、定年廃止(第2の人生と考えない)
●上野さんの働き方
上司とは利害、部下とは信頼でつながる
信頼を組織の内外で活かす
●出口さんの働き方
性差など日本の社会構造の不備を取り除け
学び続け、働くことの武器に
●幸せに働くためどう学ぶのか
教育の未来を考える 考える人材を育てる
置かれた場所で咲く
来るべき転職時代に -
Posted by ブクログ
なんだかお勉強したい気分になって、本書を手に取りました。〈2018年に幻冬舎で開催した「出口塾・自分の頭で考える日本の論点」という連続講座での講義をもとに加筆したもの〉ということですが、以前に読んだ『人生を面白くする本物の教養』の実践編のような一冊です。
日本が抱えるさまざまな問題について、まず「基礎知識」が提示され、そのあとに出口さんによる「自分の頭で考える」が続きます。それぞれ、「タテ・ヨコ・算数」を駆使して考え、出口さんなりの判断、結論を導き出しています。
本書で考える日本の論点は、22個。
[論点1]日本の新型コロナウイルス対応は適切だったか
[論点2]新型コロナ禍でグローバ -
Posted by ブクログ
2022年55冊目。272ページ、累計15,143ページ。満足度★★★★☆
著者の出口さんと言えば、ものすごい量の読書家であり、さぞかし蔵書は多いのだろうと思いますが、ごく限られた書物を除き、所有していないという。
著者が人生に大事にしている「本・旅・人」のためにお金を使ってきたため、殆ど蓄財も出来ていない。
食事にはお金をかけているみたいですが、正直、家や衣料などへの支出をここまで切り詰めているとは意外だった。
まさに、著者にとって大事なものに集中するため、いろいろと「捨てて」いることがよくわかる一冊
人生いろいろ、価値観いろいろですね -
Posted by ブクログ
「なぜ復職を目指すのか。まだやり残した仕事があったからです。」冒頭にあるこの言葉に強い意志を感じました。
出口さんの著書は好きで今まで何十冊と読んでおり、本人にはお会いしたことはないのですが人生のメンターとさせていただいています。
脳卒中で入院の報に接したときは驚いたとともに大変心配したことを覚えていますが、この本はその闘病記、というべき本になるかと思います。
楽観的に考え、決して落ち込まず復帰への強い意思を持つ。論理的に考えた結果としてリハビリのプロフェッショナルを信頼し、目的に向かってトレードオフで決断していく。著書の中で書かれているこの過程に非常に感銘を受けました。
ああ、出口さ