あらすじ
【マネジメントのベスト&ロングセラー】
リーダーから上司1年目まで――必須の「任せ方」と「権限の感覚」とは。
・課長の決定に、部長は口を出してはいけない
・権限の範囲を示さない振り方を「丸投げ」という
・部下の仕事が「60点」なら“合格点を与えなければならない”
人間の能力の限界、歴史・古典の叡智、グローバル基準を出発点に、
マネジメントの原理原則を解き明かす。
60歳で起業、70歳で大学学長に就いた著者が、多様な人材を率いて
成果を出す要諦を示した決定版。
(目次)
第1章 上司になったら「任せる仕組み」をつくりなさい
第2章 デキるリーダーは常に「いい任せ方」をしている
第3章 「プレーイング・マネージャー」になってはいけない
第4章 この上司力で「チームの実力」を一気に上げる
第5章 「時間を殖やす」「成果を殖やす」人材マネジメント
本書は、2013年11月に小社より刊行された『部下を持ったら必ず読む「任せ方」の教科書』を加筆、再編集の上、改題したものです。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
尊敬している方の一冊!
もっと難しい言葉で、上から目線で書けるだけの経験をしている方なのに、一切それを感じさせない読みやすさが、本当に素晴らしいです。
1人、1人の人間と向き合う姿勢見習いたいです。
Posted by ブクログ
<本のタイトル>
決定版 「任せ方」の教科書 部下を持ったら必ず読む「究極のリーダー論」
<本の紹介>
第1章 上司になったら「任せる仕組み」をつくりなさい
第2章 デキるリーダーは常に「いい任せ方」をしている
第3章 「プレーイング・マネージャー」になってはいけない
第4章 この上司力で「チームの実力」を一気に上げる
第5章 「時間を殖やす」「成果を殖やす」人材マネジメント
<感想・気づき>
・上司が細かく管理できる部下の人数はせいぜい2~3人。
しかし広く浅く管理する方式に変えれば10~15人まで対応可能。
部下に権限を与え、仕事のプロセスに首を突っ込まない管理を目指す。
この理屈でモンゴル軍の「1万人隊長」が実現した。
・自分の頭で考えることが競争力の原点である。
生産性を上げるためには5時間を4時間、4時間を3時間にする必要がある。
言われたことだけやっていても生産性は上がらない。
・「丸投げ」と「任せる」は異なる。
丸投げ:指示が曖昧
任せる:指示が明確。そして権限の範囲も明確。
・任せ方のパターンは3種類
1、権限の範囲で好きなようにやらせる
2、仕事の一部分、パートを任せる
3、上司の仕事を代行させる
・大きな仕事を任せると否応なしに視野を広げざるを得なくなる。
・双方向のコミュニケーションがやはり大切。
指示する側 :部下が動きやすいような具体的かつ的確な指示をする
指示される側:指示の内容を理解できるまで聞く、偽りのない報告をする
・的確な指示を出すための4つの条件
1、期限を示す(中間時点で進捗状況を念のため確認する)
2、優先順位を示す(時間の順位や、価値の順位などが含まれる)
3、目的・背景を示す(部下の創意工夫を引き出すため)
4、レベルを示す(完成品なのか半製品なのか、時間は有限なため)
・部下の方が仕事の範囲が狭いから当然深いことを知っている
上司の方が知っているなんてことはウソ。
上司ができることは部下の案に対して意見を述べることぐらい。
・優秀な上司でもせいぜい「部下2~3人分の仕事量」ぐらいしかできない。
自分で仕事を抱えようとせず、部下に任せることが上司の基本。
サボっている部下がいたら、仕事を与えない上司が悪いと心掛ける。
仕事を与え、部下を忙しく働かせるのは上司の務めであると考える。
部下が退屈せず、仕事を楽しめるよう、バランスよく仕事を与えること。
・部下全員に「60点」を取らせるのが上司の務め。
自分と同じレベルを部下に求めてはいけない。
誰かにできていない人の分をカバーさせるのではなく、
全員に一定以上の成果を出させる。
・常に100%の力を発揮するよう求めるのは間違い。1年持たない。
2対6対2の法則を意識し、ピンチのときには2割が活躍してくれるはず。
・部下を動かす3つの方法
1、上司を好きにさせる
2、圧倒的な能力の違いを見せる
3、必死に働いている姿を見せる(3つの中ではこれが一番現実的)
・折れやすい部下を鍛えるためのは
「叩かない」「短所を直さない」「得意な事を任せる」
そして「部下の能力の1割増ぐらいの仕事を任せる」
・リーダーの条件は3つ
1、「強い思い」(自分に見えている世界をよりよくしたいと考える)
2、「共感力」(強い思いを語り、説明・説得して共感して動いてもらう)
3、「統率力」(周囲の環境変化やメンバーの状況を常に観察)
・仕事を任される側のメリットは3つ
1、存在価値が認められてやる気が出る
2、成長することで視座・視野が広がる
3、責任感が身に着く
・できるようになったから任せるではなく、任せた結果できるようになる。
・どんな部下で最終的には信じて任せるのが得
好き嫌いは人間だからゼロにはできない。
Posted by ブクログ
管理職数年目の評者が日々悩んでいる点に具体的対応案を与えてくれた本。権限の範囲を明確にし、具体的かつ的確な指示で、メンバーに委任する大切さを理由込みでわかりやすく説明されている。読みやすい日本語のため、多忙でマネジメントバランスが崩れてきたとき含めて、定期的に再読していきたい。
Posted by ブクログ
世の中、マイクロマネジメントばかりする人、他人の目を気にしすぎる人が多すぎます。
個人的にはプレイングマネジャーでありつつ、自分でできないことを任せられる部下と仕事をしたいです。
権限委譲。難しいんですよね。、
Posted by ブクログ
“上司から部下への”仕事の「任せ方」について書かれた本。仕事での部下はいない私にとっても、家族に何かを依頼するとき、コミュニティの運営のしかたなど、転用できることがたくさんあるように感じた。
Posted by ブクログ
組織を統率するならば、部下に任せる腹をくくらねばならない(どんなミスでも自分の責任)。背景、要求レベル(何が必要?こうしてほしい?)、期限、優先順位をハッキリ、明確に伝える。その他にも組織を如何に回していくかについて触れられている。
Posted by ブクログ
長としてのあり方、部下を含めた仕事のマネジメントを学ぶにはピッタリの本です。しっかりと具体例や経験を交えて書かれているため説得力がりますし、自分でもやってみようと思えます。
Posted by ブクログ
2013年版のリメイク
仕事に忙殺されて学んだことを忘れがち。
任せる側の意思決定やアンガーマネジメントの方法など、再確認の意味で読み直してよかった。
Posted by ブクログ
出口先生の仕事の任せ方は興味深かった。うまく仕事を進めるために必要な任せ方を感じたが、その一方で自分が好きな感じではなかった(マネジメントとプレーヤーをきっちりを分けるタイプの仕事の仕方)。