出口治明のレビュー一覧
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ネタバレ哲学の歴史を見てみたくて、チャットGPFに相談。こちらの本を紹介された。
分厚い。本を持ち上げて読むのはきつく、机に置いたり、足の上に置いたりしている。寝ながら読むのは不向き。スピンは1本。巻はじめ、最後に年表(長い紙を織り込んである)がある。読んでいて関係が分からなくなったときに重宝した。
区切りごとに、詳しく知りたいか方への推薦本が記載されており、読んでみたくなる。
最初の方で、P15うちゅうの解明、脳の解明が書かれており、はっとした。
「心の病」の脳科学 なぜ生じるのか、どうすれば治るのかで書いた感想を思い出した。所詮感情は・・・以下略 -
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腰を落ち着けて自分の考えを今一度整理してみようと思うテーマが22個取り上げられています。
出版されて直ぐに買ったのですが、毎日背表紙を眺めているだけで3年半も経ってしまいました。
・日本の新型コロナウイルス対応は適切だったか
出口さんは世界的に見て日本の死者数が低い値であるから「政府の対応は概ね適切であった」と言うが、私にはそうは思えない。
本書は2020年11月の発行であるが、科学的な分析に基づいて最善の判断をしたと感じたことはない。
我慢のゴールデンウィークや勝負の3週間など、どういう状態にすることが目標なのかわからないまま自粛のお願いをされるばかりだった。
国民に丁寧に説明す -
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『還暦からの底力』で著者の出口氏が脳卒中と闘病していた事を知り、執筆はその前の本だが、本書を読んで、その直前までのパワフルさに改めて感銘を受ける。著者は哲学者でも無ければ、その道の研究者ではないので、オムニバスのように哲学者とその中身を紹介していく仕立てで、良い意味で推論や主張が少ない。そして何より、体系だっていて読みやすい、入門編として素晴らしい作りだ。
宇宙を構成する物質は、5%が水素や炭素や酸素といった元素、70%がダークエネルギー、25%がダークマター・・・人にはフォックスP2と言う遺伝子があって、これが言語中枢に関わっている。南アメリカのある猿は、危険信号を発するぎゃーと言う鳴き声 -
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教養って曖昧な概念だけど、確かに生きていて「教養」を感じる場面はたくさんある。
そうした厚みはやっぱり読書から生まれる面が大きく、「あまり読めていない」と言いながら週3本を読んでいる著者の文章からは実際に教養が滲み出ていた。
知識といってもアニメやドラマ、観光地、ゲームなど俗っぽいことに詳しい人もいれば、この本で書かれているようないわゆるシェイクスピアを読んでいますってものもある。
どちらが優れているというよりは、結局どういう人と付き合うかにも関わってくる。
特に現代日本では前者に詳しい方が生きやすくはあると思う。
一方で戦後の日本を築いてきた人の力強さや、急成長している海外では、後者の教養 -
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宗教から哲学に続く思想の変遷がよく理解できる。
「世界はどのように出来たのか」、「人はなぜ生きるのか・どう生きるべきか」といった非常に抽象的な問いに対して、前近代では、「神」を使って説明し、近代からは人間の理性で説明しようとした。この説明手法の違いが宗教と哲学の違いで、どちらも向き合った問いは同じということなのかなと感じた。
また、この向き合った問いに対して、「神」「絶対精神」「唯物史観」といった、絶対的・本質的な答えを宗教や哲学が示してきたものの、最後は、「絶対的・本質的な答えなんてない」という構造主義の結論に至ったのは、その通りかもしれないと思いつつも、少し寂しい気がした。 -
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ネタバレ
最後は「とにかく若い世代は選挙に行くのが肝要」とのメッセージだった。
外国人留学生についての箇所が学びが多かった。 「留学生の受け入れには外貨を稼ぐ側面がある。アメリカでは、留学生がアメリカの大学、衣食住で1人につき年間1000万円使ってる。留学生がアメリカにもたらす経済効果はおよそ10兆円」という発想はなかった。
「外国人の優秀な移民はいいが、チープレイバーはよくない。10代のころに日本に来てもらって、日本を第二の故郷に思ってもらう」という発想もなるほどなと思った。私の住んでいる町も留学生(ベトナム、ミャンマー?)が非常に多く、正直外国人ばかりで嫌に思うこともあったのだが、日本に興味をもっ -
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「捨てる」思考になるにはある程度の時間と経験が必要かなと思う。
まずはインプットし、その中から取捨選択する過程で捨てるものがはっきりする人とそうでない人で後々差がつくのだろう。
それが生産性と尖った人となるのではないかな。
色々な著書で提唱されている「旅・人・本」から学び、気付きは改めて納得。
出張する時はその土地のローカル飯屋に行くよう心がけ、特に海外の時は言葉を練習しそのシーンをイメージして準備。ダメで元々なので笑顔で会話できればラッキーくらいな感覚。
いかに楽しみを見つけるか、そのためにインプットしそこから捨てるもの、残すものを判断し更にまたインプット。
これの繰り返しが人生を豊か