出口治明のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
・地政学が存在する大前提=「国家は移動できない」。どうすれば自分の国や地域がサンドウィッチの具にならずに済むか。移動ができないことを前提に各国や地域の権謀術数を繰り返す。地政学を自国のエゴのために曲解するのは容易いが、著書を通読して、隣国との共存共栄に活用するという視点が地政学の根底にあるという視点に共感した。
・ヨーロッパにおけるフランク王国圏と現代のEU構想の共通点。著書は2021年初版であるが、EUの連携強固がロシアにとって大きな脅威となることを示唆した先見性に驚愕。
・第4章の日本を取り巻く地政学の現状分析は現代の近視眼的な世論に警鐘を鳴らす内容。
「現実を直視し、受け入れる勇気が必要」というフレーズは、当時APUの学長という立場にあった出口氏の覚悟と重みを感じる。
感情論を克服するのは非常に困難だが、冷静で広い視野と中長期的な時間軸のもとグローバル戦略を考えることが必要。
・第5章 マハンの海の地政学に現れるシーパワーという概念は現代の中国海洋政策に色濃く影響。
マッキンダーの陸の地政学は、ww1終結後に提唱されたが、再度の大衝突への警鐘、それを防ぐための地域のコミュニティと国際的な平和維持活動との両立の重要性を提唱。優れた古典はどの時代でも色褪せず通用することを証明。 -
Posted by ブクログ
読んだぁ~っ!て感じ。
古代や紀元前後はまぁまぁ興味もあり、へぇ~ってな感じだったけれど、中世以降はおびただしい数の人物が次々と登場してそれも2世、4世だの10なん世だのと出てきて混乱しまくり。正直どうでもよくなった。
けれど近代に入ると俄然、面白くなる。「そういうことだったのか」と目からうろこが何枚も剥がれ落ちる。
特に面白かったのが第二次世界大戦時。終戦のシナリオまで作って参戦した某国やその参戦をもってしてすでに負けを覚悟しながら戦っていた某国。日露戦争の発端とその内幕や数々の戦争の内幕、策略、陰謀など、今終わって過去のものとなっているからだけれど、面白くて仕方がない。
また世界史をいろんなところで接する機会があれば、この本を読んだことがその土台となってますます興味が深まると思います。
ってなわけで前半から中盤まで☆3つ。後半は☆5つ。