出口治明のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ビジネス書より古典、歴史書、優れた小説を読むべきだ。すべてのビジネスは、人間と人間がつくる社会を相手にしているのですから、「人間とはどういう動物なのか」を理解することを優先した方がいい。
この本の中で出口さんがおっしゃってた言葉です。
お恥ずかしながら、今まで、私は古典も小説も苦手としていました。古典は難しくてよく分からないし、小説はあまり感情移入ができず入り込めない、そして読む目的がよく分からなかった、という理由です。
しかし、この言葉と、多くのオススメ本の紹介を読んで、好奇心の枝葉が広がっていくのを実感しました。
ご自身で自分のことを「活字中毒者」とおっしゃられてましたが、本を読み -
Posted by ブクログ
世界史の造詣が深い出口治明氏が日本史を語るとこうなるのだ。わずか250ページ程で日本史1000年を概観しています。それでいながら、切口はとても新鮮です。
いくら厚い歴史書を読んでもあまり釈然としなかったことが、世界史的観点から日本史を眺めるからこそ解るのだ。なぜ持統天皇と藤原不比等は、律令国家を目指し、そしてなぜその中身は定着せずに、形は1000年もの間続いたのか?白村江の戦いはその当時、どれ程のインパクトを我が国の支配者層に与えたのか?厚い歴史書を読むよりその理由や原因、そして現代にどのように反映しているのかが理解できる、おすすめである。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ出口さんの新著です。
この方の前向き思考はいつも参考になります。
あまり状況は良くないものの、悲観しすぎるのも良くない。
前向きに考えることで実行力に繋げるところの考え方が年末年始に読む本として最高です。
過去にもいくつか日本の課題についての本を書かれてますが、本著も基本的には課題は大きく変わってはいないと思います。その中でも日本の成長を促進する観点で、以下のテーマに絞って掘り下げた意見が書かれてます。
1「教育」
2「少子化対策」
3「労働生産性」
4「社会保障」
5「民主主義」
特に私の意識が変えられたのが、ドイツのシュレーダー首相が国民に血が流れるのを承知でゾンビ企業を退場させた決 -
Posted by ブクログ
日本が抱える様々な問題についての基礎知識と論点、そしてそれに対する著者の考えがまとめられており、これまで知らなかった、興味のなかったトピックについて考える良いきっかけとなった。
ディベートのトピックになりそうな話題が多かったので、学生時代にこういう本があったらなと思う。
非常に勉強になる内容だったが、最初にも断ってあるように、著者の考えには主観的な部分も多々あるので、鵜呑みにするのは禁物。タイトルにあるように、自分の頭で考えることが重要なので、著者の意見を参考にしつつ、自分はどう思うかを常に自問しながら意識して読むことをお勧めする。
「自分の頭で考える10のヒント」が付録として巻末に付いて