西尾維新のレビュー一覧
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「戯言」シリーズ第三弾。
哀川潤から、「首吊高校」という通称をもつ澄百合学園に潜入して紫木一姫(ゆかりき・いちひめ)という女子生徒を救出するというミッションを授けられたいーちゃんは、女装して学園内に入り込みます。彼と哀川は、一姫に出会うところにまではこぎ着けたものの、密室で殺害されている学園の理事長を発見し、さらに一姫を追う学園の生徒たちから攻撃を受けることになります。
今回は、ミステリ作品というよりも異能バトルがメインの話になっています。また、これまで「戯言」を駆使して「セカイ系」の主人公たちとの差別化を図ってきたいーちゃんが、「セカイ系」のライトノベルの主人公をしています。ただ、これは -
購入済み
西尾節全開
良くも悪くも「掟上今日子の鑑札票」の宣伝ですが、今日子さんの台詞回しが心地よく響いてきますね。
イラストも安定の出来で、今日子さんファンなら、本編が読みたくなる一篇ではないでしょうか。
電子版しか見ていませんが、何か仕掛けがあったのではないか?と、「紙」で見てみたかったと思います。 -
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モンスターシーズン5巻目、通算は,,,何巻目だ?
阿良々木暦の大学二年時のハナシ。
世はコロナ禍。
大学進学で友達百人計画推進中だった暦は大学二年にして、全てリモート授業に切り替わった。
ちなみにできた友達は一人(命日子)だ。
悶々とした日々を送る中、影の中に住む金髪幼女からの提案は、このご時世でまさかの”海外旅行”だった。
キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードを吸血鬼にした始祖、デストピア・ヴィルトゥオーゾ・スーサイドマスターのことが気になるという。
そして同時に暦に舞い込んだ仕事は、暴力陰陽師から、ルーマニアでの調査依頼だった。
ここ、デストピアの -
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ネタバレ何時もの様に冤罪で捕まった厄介が何時もの様に今日子さんに助けを求め、即解決…と思ったら今日子さんが狙撃され、頭を撃ち抜かれる。命に別状はなかったが(凄すぎる)目覚めた今日子さんは記憶を失わなくなった代わりに探偵である為の知識が失われてしまっていた…。今回はそんな設定なので元々の冤罪事件とか後に起きる掟上事務所幽霊戦車による壊滅事件とかが推理前提ではないので拍子抜け。代わりに今日子さんの過去の秘密が一挙公開。そして「備忘録」の意味にも繋がる展開にもなってシリーズ的には重要な回だと思うけどどうも置いていかれた感が拭いきれない。ラストの今日子さんは今日子さんなのか?はいい感じ。しかし過去エピソードを
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ネタバレシリーズ26作目(モンスターシーズン4冊目)
テーマはあとがきにもあるように「謝罪」。
「謝罪」という行為に対してここまで深い考察を言葉遊びの中で展開するのはさすがです。
独白の叙述テクニックを使ってミステリー仕立てにしているのもうまいと思います。
ただ、メインの暦主人公の物語は卒業後の物語との絡みが無いようで、大学時代単独のエピソードのような感じがして盛り上がれなかったです。
むしろ併設の撫子の専門家修行の方がシリーズ通しての物語となっていて面白いです。
貝木さんの復活、貝木+余接とのコラボで沖縄でのお仕事へ出発したところで次巻のお楽しみとなりました。