あらすじ
絶海の孤島に隠れ棲む財閥令嬢が"科学・絵画・料理・占術・工学"、5人の「天才」女性を招待した瞬間、"孤島×密室×首なし死体"の連鎖がスタートする! 工学の天才美少女、「青色サヴァン」こと玖渚友(♀)とその冴えない友人、「戯言遣い」いーちゃん(♂)は、「天才」の凶行を"証明終了(QED)"できるのか? 第23回メフィスト賞受賞作。
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Posted by ブクログ
集められた各界の天才達、孤島×密室×首無し死体の連続殺人という正統派本格ミステリー要素に西尾維新(敬称略)節全開の文体と独特の世界観、個性豊かなキャラクターなど本格ミステリーとしてもメフィスト賞受賞作としても納得感しかないぐらい面白く、作中の仕掛けにまんまと騙された。
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西尾維新のメフィスト賞受賞作&デビュー作。
つまり素人時代に書いた作品というわけだが、ミステリーとしてもレベルは高く、そしてすでに文体には個性が溢れていて、こりゃ受賞するわ、という印象。
西尾維新節全開の一歩手前、くらいのクセの強さなので、読みやすく馴染みやすい。
知能合戦、深く突き詰めた思考、引き込まれます。
主人公の声は阿良々木暦cv神谷浩史で脳内再生。
僕が読んだ作品で圧倒的1番
話の作り込みがすごい👏
ページをめくる手が止まらない!
主人公が最初とても暗い感じのキャラクターなんですけどそれから色々な人に助けられたり刺激を受けたりしてそれに反応する人間味溢れる姿に涙が止まらない😭
まじで最高なのでぜひぜひ読んで👍
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天才✖️ミステリー。これほど良い化学反応はそうそうない。くしくも第一回メフィスト賞の「すべてがFになる」に通ずるものもあった。西尾維新の作品はとにかくキャラが立っている。500ページを超える長編ではあるもののページをめくる手が止まらなかった。他の作品も読破したい。
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面白い!オタクだから、関係性が好き。
玖渚友の、色々なものを壊し、壊れそうで壊れないところが好き。いーちゃんは玖渚友の王子様にはなれないし、玖渚友は絶対的なヒロインとして何をしてでもそこに居る
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主人公の少し戯言地味た地文と共に、天才達との理解できない日常を過ごした気分になりました。
最後の最後で潤さんが語ってくれた結末がまじで予想出来なくて面白かったです!考えてみたら深谷さんと園山さんが協力することに違和感はありました。あと普通に深谷さん演技がお上手。
次巻も読みたいです!
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第23回メフィスト賞受賞作。発刊当時に読んでいたがaudibleで改めて聴了。ナレーターの力が大きいのだと思うが、audibleが非常に合う作品だと感じた。本格ミステリとしてはオーソドックスかもしれないが、魅力的なキャラクターと物語設計で、その面白さは何十倍にもなっている。
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謎が謎を呼ぶって感じの小説。
単体で終わらせるのはもったいないのでシリーズ通してもっとくわしく読んでみようと思う。
全てを語るってわけではない書き方が西尾維新さんで良い。不思議な人を書くのが上手い。
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過去にアニメ物語シリーズを観ており、西尾維新先生の小説を今回初めて読んだ。ミステリー強めで、あの独特の雰囲気、世界観言葉のいいまわしかなり面白かった。この作品がデビュー作なのが驚き、この後も戯言シリーズ楽しめそう。
匿名
クビキリサイクル読みました。
語り部たるいーちゃんと玖渚のコンビはなかなかに面白く、事件も無事解決と思ったのですが。。。
最後に哀川さんたら人の推理。そうなるのー?ひっくり返されて鳥肌モノでしたね。
まあ、それが真実なのかはわかりませんが(戯言)
Posted by ブクログ
分類としては所謂ラノベに該当するかと思いますので人を選ぶと思いますが、食わず嫌いせず拝読して欲しい名作です。ネタバレになるので詳しく書けませんが、そう来るかと驚かされました。
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以下は課題の書評用に書いたもの。
「してやられた!」と思うことは、どういう人にも何回かはあるだろう。イタズラ、サプライズ、エトセトラ。しかし本好きとなると普通の人よりも「してやられる」ことが多いだろう。
もちろん私もその一人であり、ついさっき「してやられた」。
驚異的な速筆で知られ、今もっとも活躍するクリエイターの一人と謳われる西尾維新。デビューシリーズである「クビキリサイクル」を第一作とする戯言シリーズは十九年前に刊行され、第二十三回メフィスト賞を受賞した文芸雑誌『メフィスト』上の座談会では何回も話題になった上での受賞だった。宝島社「このライトノベルがすごい! 2006」では作品部門第1位を獲得した。
ジャンルとしてはミステリーにあたる。舞台は孤島の豪勢な屋敷で起きた密室殺人。しかし中身の最初から三分の一は専門的な用語が連なり、一体いつまで待たせるつもりなのかと首を伸ばしてしまう。超常現象、電子工学、心理と心情、エトセトラ。
ホログラフィックメモリーやらマザーボードやら、知らない単語を調べつつ読み、主人公が孤島に来て四日目。ついに事件が幕を開けた。
いや、実際には、物語は主人公が孤島での生活がようやく三日目の朝を迎えたところから始まる。
主人公は天才技術屋の玖渚友(くなぎさとも)に電話一本で「孤島について来てほしい」という願いの元、大学に通っているのにもかかわらず玖渚友の意思で本土を出て孤島にきた。
孤島には玖渚友を含めた五人の天才がいた。天才画家の伊吹かなみ。天才料理人の佐代野弥生。天才七愚人の園山赤音。天才占術師の姫菜真姫。
彼女らは皆、孤島・烏の濡れ羽島の主人である赤神イリヤに招待されやってきた。
天才が招待されたのは、端的に言えば赤神イリヤの退屈しのぎのためだ。とある事情で孤島から出られない彼女は、暇つぶしに天才を招待した。
天才を招待したから事件が起きたのか。天才を招待しなければ事件が起きなかったのか。否、ある人物が望んだ目的を達成させるために全てを手のひらの上で踊らせ、主役である自分もまた踊り、そして退場した。
物語の冒頭から殺人が起こるまでの三分の一は専門的な話ばかりであるが、最初から読者は気にも止めない伏線があちらこちらに張ってあった。
主人公が探偵役として事件を解決して、しかし、この物語の本番は後日談から始まる。
私は安心しきっていた。ストーリーがねちっこく、丁寧で、ゆっくりと進んでいくストーリーが嫌いで、ミステリーが好きなくせに、結局今回も我慢できずに先に犯人を知ってしまった。知ってしまったが故に、後日談なんかあってもなくても同じようだと思いきや、いっぱい食わされてしまった。手のひらで踊らされたのは読者である私だった。
少しの違和感はあった。しかし文字の膨大さに埋もれ忘れてしまった記憶。
事件解決後に全てのピースが集まり、そうしてようやく最後の最後に、主人も我々読者も面食らったような、いっぱい食わされたと知る。
いい作品に出会うのは割と簡単だが、「してやられる」作品はそうそうない。もし、作品でそういう思いをした事がない人がいるのならば。ぜひ、今一度この本を読むことをおすすめする。
Posted by ブクログ
やっぱり西尾先生の生み出す独特なキャラクターが好きです。主人公も、ヒロインも。
天才とは何か、天才を天才せしめているのは誰か。関係性も、裏切られ続ける展開も、全部最高に好きでした!シリーズ全部読もうと思います。
Posted by ブクログ
一時(いまも?)一世を風靡した作家の作品、とくにメフィスト賞も受賞したこの作品をたまたま見かけ、一応触れておこうと思い購入。
日本中から集められた天才が集められた島という、いったいどう納得したら良いのか、リアリティラインがどの辺りなのかさっぱりわからない設定で、序盤はかなりとっつきづらい感じがありました。というか、書いてて気づいたんですが、集められた天才が全員日本人なのはそういう日本限定で探してたからでしたっけ?日本だけであんなに人材が集まるんですかね?海外で活動している人もいたんで、その辺はあまり関係ない気もするんですが、たまたま?
ただ、そこはミステリー作品なので、一度謎が生まれれば、これがどう解決されるのか気になって、スキマ時間を費やしてぐいぐいと読んでしまいました。
トリックとしてはあっけらかんとしたものでしたが、その後の一展開、二展開も面白く、メインの後のデザートが延々と続くような感じでした笑
あとまあまあ分厚い量なのですが、やたら改行が多く、詰めたら実際400ページくらいになるんじゃないの?笑と思ってしまいました。
あと探偵小説について、そこまで深くはないのですが、なんとなく最後の展開は探偵小説の探偵さえもただ作家に操られているだけという俯瞰的視点を持ち込んでいるという感じで、その真逆であるあのキャラを最後に登場させることで、対比させているのかなと思いました、が、まあその辺も考えすぎかなーとは思います笑
Posted by ブクログ
本の雑誌2024年3月号の特集、メフィスト賞を探検せよを読んで、本書を手に取る。
Kalafinaが「メルヒェン」を発表した際、このOVAアニメの主題歌として予告編はyuutubeで見ていた。だから今作の登場人物や世界観は何となく知っていた。
まあ、正直手を出さなくていいかなとも思っていた。
主人公を「いーちゃん」と呼び、青い髪の玖渚(くさなぎ)友。「戯言だよな」が口癖の主人公。絶海の孤島に集まられた癖のある天才女性達。この雰囲気は読む人を選ぶだろうな。
事件が一旦の解決を見た後のエピローグは、ダラダラしている。へえ、と更に裏があったのかと感心したけど、もっと短くまとめたほうが印象が強かったんじゃないかな。
島で過去にあったこと、主人公の過去は思わせ振り。正直、キッチリ語って欲しい。
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西尾維新は化物語アニメを見たくらいでした。
なんとなく化物語的な長いセリフ回しの連続、を身構えていました。
が、そこまででもなく、
癖がそこまで強く無かったのは良い意味で意外でした。(デビュー作だから?)
ミステリとしてもちゃんとしていたので、
普通にミステリとしてオススメですね。
首無し死体のセオリーは絶対的なんですかね。
最近、ミステリを深掘りして読んでいますが、
首無しは必ず入れ替わり、ですね。
今回は、更に踏み台としての登りやすさ、
と言う目的もあったのですが。
若干ではあるが、キャラクターが、何というか「記号的」であり、「こう言うのが良いでしょ」感を感じる。
それ故、動機を聞いても怖さを感じなかった。
後日談で、急にポッと出が解決する部分も然り。
天才の「天才である部分」を、「常識人から逸脱している点、以上終わり。」で深掘りしないと言うか、何と言うか。
この辺が、好き嫌い分かれそう。
西尾維新とは?のイメージ有無で評価変わりそう。
Posted by ブクログ
遂に手を出したよ、西尾維新作品!!!
噂だけは聞いていたけれどしっかり読んだのはこれが初めてで、沢山並んだ本屋のコーナーを眺めながら「どうせ初めて手を出すなら正しくデビュー作から読み始めるべきだろう」と思ってこれを選んだのだけど。
凄かった。
この読後の余韻は何なんだ。
ノベルゲームをプレイしてるようでもあり、でも正しく小説だったし「きっとオチはこうだなー」と思っていたら笑いながら遥かに飛び越えていかれてしまった感。
あのラストが正しいのか、僕の考えが正しいのか。
そもそも誰が本当のことを言っていて誰が嘘をついているのか。
読み終わった今もとにかく「?」がぐるぐるしている感じで、でもとにかく面白かった、ページを捲る手が止まらなかった。
この作品に今出会えた私はある意味幸せなのかもしれない。
いやでも本当に、正直者は一体誰だったのか???
Posted by ブクログ
再再読くらい。
戯言シリーズ読み直し期間に入りました。
このころはわりとミステリ要素もあるなあ、と思い出すなど。いーちゃん相変わらずめんどくさい男。
Posted by ブクログ
戯言シリーズの新刊発表にびっくりしたので懐かしく再読。初めて読んだのは中学生の頃で、すっかりオチを忘れてしまっていたのでちゃっかり謎解きも楽しめた。
Posted by ブクログ
ある孤島の館に集まった5人の天才。そこで起こる事件…という王道な設定ながら、まさかのラストに度肝を抜かれる。今ならばラノベと分類されるだろうがぶっちぎりに面白い。これぞメフィスト賞。面白いを受け入れるメフィスト賞ならでは。
Posted by ブクログ
恥ずかしながら初維新。たしか井上真偽があとがきで本書に触れていたのが手にとったきっかけ(初といってもアニメ『化物語』は大好きだ)。
超絶金持ちお嬢様が離島に多様なジャンルの天才たちを招待するサロン。そこで起こった連続殺人事件に「自称凡人」の主人公が挑む(十分、経歴も能力も天才なんだけれども)。
意味深なタイトルと明快なトリックはスッと理解しやすいが、問題は本書(作者?)独特の「リアリティライン」であり、これが合うか合わないかは大きく分かれそうではある(ぼくは好きです)。
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主人公の思考がなんか気持ち悪いなと思うと、文章のほうにもそういう旨が出てきて、こっちの気持ちや疑問にわりかし早く答えてくれる
密室殺人だがわりと状況はシンプル、しかし癖のある登場人物とシンプルだけでは終わらせない事件たちになかなか引き込まれる
主人公が内省すぎてめんどくさいが、最後まで気の抜かせないエンタメ性とスラスラ読ませて面白い
Posted by ブクログ
「戯言」シリーズ第一弾。
天才的な工学の技術をもつ少女の玖渚友(くなぎさ・とも)が赤神(あかがみ)イリヤに招かれて、烏の濡れ羽島という孤島に滞在をすることになり、「いーちゃん」と呼ばれる語り手の大学生も彼女とともにこの島での生活をはじめます。ところが、友とおなじく島に招かれた天才画家の伊吹(いぶき)かなみがなに者かによって殺害されるという事件が起こります。
登場人物のキャラクター性が強く、ライトノベル的なミステリとなっていますが、トリックが作品のメインではなく、いずれも個性的な天才たちのキャラクター、そしてなによりも語り手であるいーちゃんの自己意識に言及するポーズをくり返していく独特の語り口が読みどころなのでしょう。とりわけ本巻では、彼のポーズを見抜いているがゆえに、なにかと彼に絡んでくる占術師の姫菜真姫(ひめな・まき)を配することで、彼の自己言及的なポーズがますます亢進していくところなどは、「セカイ系」と呼ばれる作品群に対する批評性を見ることができるように思います。
Posted by ブクログ
西尾維新さんの著作ははじめて読みました。
独特の言い回しが面白い。読んだだけで彼の著作だとわかりそうな文体で、はじめての感覚です。
ストーリー自体はクローズドサークルでの殺人事件。ありきたりといえばありきたり。
事件解決を読んでもそう思っていましたが……エピローグでぞくっとしました。
面白かったです。続編も読みたい。
Posted by ブクログ
この本は「ラノベだ」と言う人もいるようで、少し抵抗があったが、読んでみるとミステリーとしてもしっかりしていてとても良かった。
ペンキのトリックは簡単すぎるように感じだが、死体の再利用、そして入れ替わりは見事だった。
キャラクターも魅力的だし、文書も面白い。
読み終えたからこそ感じられることだが、『クビキリサイクル』というタイトルも面白い。
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◯評価点
・死体を踏み台にするという、ありそうで無かったトリックが良かった(でも世界中探したらありそう)。
・書籍タイトルのダブルミーニングが良い。
・最後に哀川潤が登場して、すべてを解決、というのが私の好きな流れだった。
◯問題点
・クビキリ「サイクル」という題名なのに、2つしか首切り死体が出ないというのはいかがなものか。
・読後感があまり良くなかった。哀川潤が去ってからの戯言遣いの独白がイマイチだった。
Posted by ブクログ
金持ちの道楽で天才たちが集められた絶海の孤島を舞台に、密室殺人を解決しようとする凡人とそれを取り巻く異端・天才たちの対比を描いたライトノベル。
凡人には発想しえない奇抜な動機とトリック。異能を持つが故の常人には推し量れない苦悩。そういった描写は面白いといえば面白いが、ミステリとしては荒唐無稽にも思えてくる。フィクションで「天才」を描くのはとても難しい。この作品に登場する人々は皆、歪んだ才能を持っているが、天才と呼ぶには俗っぽく、何かが違うように感じてしまう。極めつけはとある天才に主人公が将棋を挑むシーン。天才は「ハンデをあげよう」と言って自陣をチェスの駒に変更する。むしろ強くなってるやないか!
西尾維新先生は『物語』シリーズを世に出した大作家で、熱烈なファンもたくさんいるのはもちろん理解している。理解しているけれど、残念ながら僕はこの作品には良さを感じられなかった。
Posted by ブクログ
ライトノベル感覚で読みやすくすすんで行く。色々とあり孤島殺人になり、さてどうするかだが。
登場人物が何かしらの才能を持っておりますが、あまりいかされていなかった。大丈夫かなとおもったがなんとかなった。
とにかく面白かった。
絶海の孤島に隠れ棲む財閥令嬢が“科学・絵画・料理・占術・工学”、5人の「天才」女性を招待した瞬間、“孤島×密室×首なし死体”の連鎖がスタートする! 工学の天才美少女、「青色サヴァン」こと玖渚友(♀)とその冴えない友人、「戯言遣い」いーちゃん(♂)は、「天才」の凶行を“証明終了(QED)”できるのか? 第23回メフィスト賞受賞作。
Posted by ブクログ
ついに戯言シリーズに手を出してしまった。
なんか特殊能力系なのかなと思ってたがそうじゃなくて戯言を言うだけだった。
主人公と周りの天才が入り乱れる話で、これは離島で殺人事件が起こる話だった。ミステリ。
次も読もうっと