【感想・ネタバレ】クビシメロマンチスト 人間失格・零崎人識のレビュー

あらすじ

鴉の濡れ羽島で起こった密室殺人事件から2週間。京都、私立鹿鳴館大学。「ぼく」こと"戯言遣い・いーちゃん"が級友・葵井巫女子とその仲間たちと送る日常は、古都を震撼させる連続殺人鬼"人間失格・零崎人識"との出会いによって揺らめき脆く崩れ去っていく――。そして待ち受ける急転直下の衝撃。1つの世界が壊れる"そのとき"を描ききった新青春エンタの傑作!

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「西尾維新」の原点がここに。
メフィスト賞受賞作である「クビキリサイクル」から始まる「戯言シリーズ」。ミステリーという分類ながら、「物語」シリーズに通ずる超常っぷりもある、変格に近い作品群。
主人公・いーちゃんは冴えない大学生。友人に天才技師・玖渚友や人類最強・哀川潤を持つものの、本人は至って普通(だと思っている)。
シリーズを全部レビューすると長くなってしまうので割愛しますが、まずは「クビキリサイクル」を。
いーちゃんの一人称で語られる、孤島で起こった事件とその結末を是非お確かめください。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

個人的に表紙から期待はしていなかったが、そんなことはなく、騙されたと思って読むといい。
世界観に引き込まれるというか、そういうことでもないんだけど、期待以上によかった。

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2025年10月16日

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ネタバレ

「いっちゃん」の崩壊寸前のような残酷さや登場人物たちの奇妙な生々しさが魅力的だった。
そして、いつもの節のきいた言い回しがとてもハマる。
そして、清々しいほどのバッドエンドに感謝したい。

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2025年04月16日

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タイトル、サブタイトル、キャラクター造形から文章に至るまで、すべてざセンスによって完成された世界。

なんだ「零崎人識」って名前。カッコよすぎるだろ。そんでもって「戯言遣い」怖すぎるだろ。

江本ちゃんにしてもむいみちゃんにしても、そして、葵井巫女子にしても、ほんと、癖になるキャラクター描かせたら頂点だと思う。

それと、致命的に人として間違っている、という表現は素敵すぎると思う。

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2025年03月16日

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ネタバレ

面白くて手が止まらなかったです。主人公視点で読んでいるのに、何も分からなかった。あと自分で左手玉砕するところ肝座りすぎてて私もびっくりした。

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2024年10月07日

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ネタバレ

【再読】
残酷で後味の悪い話だった。
巫女子ちゃんのキャラもあって序盤はかなり楽しげな雰囲気な分、なおさら後半の陰湿さ、ネタバラシパートの気持ち悪さが際立っていた。
特に巫女子ちゃんの死に方が衝撃的、第一発見時の紙面での表現はかなりしっくりきた(死体を見つけるときはいつも下に目を落とすと思うから)
クビキリサイクルと同様ちゃんとミステリしてるけど、トリックは全く覚えていなかった。
個人的に秋春くんのスタンスはやりすぎ、零崎といーちゃんがカラオケで1時間無言になってるシーンが好き

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2023年07月31日

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ネタバレ

面白い
衝撃といーちゃんの冷酷さ、巫女子のなんとも言えないもどかしさ
最後に分かるいーちゃんの残虐さ
ドキドキさせられた。

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2022年12月24日

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ネタバレ

戯言シリーズの中にありながら独立した印象を受ける作品。
葵井巫女子と貴宮むいみという二人の女子大生の、年相応の独りよがりの感情の恐ろしさが引き起こした事件が、他のシリーズ作品に比べて「人間」が生きてる感じがして個人的に一番好きな作品です。

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2021年01月11日

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「もう二度と出会わないだろうな」って言って別れるけれどまた何気ないようにであってしまうふたりが好きだ……

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2016年09月23日

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ネタバレ

戯言シリーズ第二弾。すごくややこしい言い方になるが一度自分の中でこういう展開だろうというものができて裏切られ、驚きの真相が見え一度納得してから最後に驚きのさらには一度納得した時以上の新事実が明らかになるというのがこのシリーズの特徴かなと思う。ひどい言い方をすれば言葉遊びなんだが矛盾なく嘘無く物語を進める点はすごく評価できる作品なのではないか

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2015年02月23日

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西尾維新先生の作品では1番好きなお話。傑作。
このトリックだけは分からなかったし、分かりたくなかった。
本シリーズ、今作より後は異能バトルの側面が強いので、ここまでがギリギリミステリかなという認識。
読後感はあまり良くないので、人によってはお勧めできない作品。

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2014年08月14日

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ネタバレ

 戯言シリーズ再読二冊目。やはりかなり忘れていた。犯人やトリックまで忘れていて、いーちゃんじゃないけど自分の記憶力大丈夫か?と思ったw。推理小説としても楽しめるけど今回はいーちゃんの心象、零崎との関係に注目した。やっぱり抽象的で理解できないところも多いけどそこが西尾維新独特で好きなところ。

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2016年11月03日

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ちゃんと哲学が入ってて考えさせられた。学生がメインだったり京都がメインだったり、等身大で読めた。零崎人識メインかと思いきや、違うところで事件が起こる!スラスラ読めて面白かったーー!前作よりこっちのが好きかも

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2025年09月02日

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言葉や考え方は勿論西尾維新節全開で世界観に浸れるし、謎自体も面白い。主人公の性格を知った上で些細な違和感に気づけるか。騙されてたことに気づいたらもう1回読み直して伏線を回収したくなっちゃいますね。

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2025年06月10日

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前作と比べて、シンプルなトリックと真相ですが、その分切れ味が良く、ゾッとさせられました。登場人物のキャラクターがみんなぶっ飛んでいて、現実離れした感覚で読み進めていたら、突如日常に引き戻された感じです。
そういうぶっ飛んだキャラクターを伏線としていたのなら、それは前作からのつながりにもなるわけで、そういう意味ではかなり壮大なトリックとも言えそうです。
前作ではまったく感情移入できなかった「いーちゃん」ですが、今作ではそのやるせなさが、なんとなくわからなくもないです。とはいえ、あまり好きなキャラではありませんが…
この後の作品からは、能力バトルものになるそうで、それはそれで楽しみかも。

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2025年01月30日

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ネタバレ

1作目よりは驚きが落ちるが、それでもやはり面白い。
巫女子ちゃんが最初ウザイと思ったけど、いーたんの「甘えるな」の一言に笑ってしまった。ちょっと可哀想なのが彼女のキャラに合ってる。

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2024年03月08日

匿名

購入済み

読みました。

戯言シリーズの2作目。
面白いし読んでいて楽しいけど,この中途半端さというかなんとも言えない感。読み終わった後のこの感じ。

#ドロドロ #ダーク

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2023年01月08日

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加速度的に面白くなる戯れ言シリーズの2作目。本作で人識、哀川さんという今後の重要人物も登場し、人間離れした世界観もあるなかで殺人事件を解決するミステリとなっている。分厚さにめげずに読み進めてほしい。個人的にはミステリの一つの潮流にありムーブメントでもあったと思う戯れ言シリーズ。はまる人は多い。

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2022年06月21日

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「戯言」シリーズ第ニ弾。

日本へともどってきたいーちゃんは、京都の街を震撼させる殺人鬼の零崎人識(ぜろさき・ひとしき)に襲われ、さらにそのことがきっかけで、人識を追っている哀川潤(あいかわ・じゅん)とも深くかかわることになります。

その一方で彼は、葵井巫女子(あおいい・みここ)という明るい少女にさそわれて、おなじ大学に通うクラスメイトの江本智恵(えもと・ともえ)の誕生日パーティに参加します。ところが、パーティのあと、智恵が殺害されるという事件が起こり、その真相がしだいに明らかになっていくとともに、いーちゃんとクラスメイトたちとの関係も、思いがけない方向へと動いていくことになります。

前作に引きつづいて、「セカイ系」のライトノベルに対する批評性がはっきりと示されている内容でした。またこの巻も、哀川と人識という異能力者が登場するものの、ストーリーの本筋自体はおおむねミステリとしての枠内に収まっており、いーちゃんの語り口にストレスを感じないひとであれば、比較的すなおにたのしむことのできる内容だと思います。

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2021年12月21日

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序盤で謎を提示し、中盤でキャラクターの魅力を存分に発揮し、終盤で怒涛の解決編。

文章も面白く、どこの部分も楽しめる。
ラノベっぽいところは少し抵抗がなくはないが、しっかりとミステリー要素が入っているのが嬉しい。あのアリバイトリックは盲点だった。

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2021年04月18日

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何度目かわからない再読。今作は前作よりもいーちゃんの不気味さに拍車がかかってて「戯言シリーズ」の中で一番好きな話。というかいーちゃんが普通の人と関わるとどんな事態になるのかの見本というかそんな話。この話でいーちゃんを好きになった人、もしくは嫌いになった人が多いんじゃないかな。ミステリとしては語り部であるいーちゃんがいわゆる信頼できない語り部なのでパッと見では難易度高めに感じる。

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2020年07月12日

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もしもTOHOシネマズの1ヶ月フリーパスで『傷物語』を観る機会がなければ、私は西尾維新を読むことはなかっただろうと思います。この二次元な表紙、本を開いても時折現れるイラスト。仮にそこに目を瞑って手を出していたとしても、最初の10頁で無理だと判断していたかも。しかし『傷物語』がものすごく面白くて、試しに戯言シリーズの1作目を読んでみたら、おみそれしました。で、2作目。

語り手は男子大学生「いっちゃん」。周囲にまるで興味のない彼が、ある同級生の誕生パーティーに誘われる。参加者は彼を含めて5人。そのうちの1人がパーティー翌朝に殺される。

前作同様、この表紙からは私は想像できない面白さ。これまで好んで読んできた小説とは言葉遣いも何もかもが違うけれど、そこも面白いと思えます。姓名ともにキラキラネーム、あるはずのない話なのに、京都の情景も目に浮かぶ。

「二次元、私はムリ」などという先入観に縛られて読まずにいることはなんともったいないことだと思わせてくれた著者。全シリーズ読破したいけど、京極夏彦よりは薄いとはいえ、どれもヘヴィー級の厚さなんだもの。ぼちぼち行きます。

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2018年01月08日

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ネタバレ

いーちゃん、なかなかの嘘つきだね。いーちゃんの内面をよりよく知ることができる。結末の後味は最高に悪い(褒め言葉)。やはり言葉遊びが印象的で、意外な視点で考えさせられたりするから面白いなぁ。今作の中では零崎が一番まともに見える不思議。零崎といーちゃんのやり取りが楽しかった。あと、友ちゃんが好きなので、出番が少なかったのはちょっぴり残念だったかな。

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2015年08月14日

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ネタバレ

いーちゃん、久しぶり。本当に、戯言だったね。
青色サヴァンが全然出てこなくて驚いたよ。

「ぼく」は級友の葵井巫女子から、彼女の親友・江本智恵の誕生日パーティーに誘われる。それと同時に、世間を騒がせる連続殺人犯・零崎人識と邂逅する。貴宮むいみ、宇佐美秋春を加えた4人とパーティーで過ごした翌日、警察が「ぼく」にある事件についての話を聞きに来た。・・・

違和感。
どこか落ち込んでいない巫女子ちゃんに。
巫女子ちゃんを責め立てるようないっくんに。
色恋沙汰を優先しているようなむいみちゃんに。
巫女子ちゃんの死体を見て体調を崩したいっくんに。

その違和感は、一回解けて、やっぱりもう一回裏返されて。前作と同じ。一回判ったって安心しちゃうと、そこから考えるのやめてしまうんだよなぁ。赤に覆される度に、それに気づくよ。


殺人犯と殺人鬼の違いはともかくとして、印象に残ったのは「責任」とか「影響」とか「迷惑」とかいう言葉。誰々のためにやってあげたという責任転嫁。人に好かれるはずがないだの、周りに影響を与えただの、人に迷惑をかけるだのといった「人間関係を構築する要素」。

どうしても人とかかわらないと人は生きていけないから、不便だ。「人のため」を「責任転嫁」と捉えたことがなかったから新鮮だった。残業する、人の分まで働く。誰かのため、あの人のために。それは「やらない」っていう選択をできなかった自分の責任を放棄しているんだ。

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2015年06月19日

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ネタバレ

『僕の優越感は一体どこから来るんだろう。』

今回もあっさりと物語の概要が序盤で読めた。こうなるんだろうなという直感よりも安定的な標識を、そのままなぞるように読み終えることができた。

特別、言いたいことはないけれど、それなりにとっても面白いし、息が詰まって何も読みたくないときに読めば、少しは楽になるんだろうなという感じ。東野圭吾伊坂幸太郎のそれ。

思わせぶりなのは前作から分かっているけれど、僕はそんなに焦らされるのが好きじゃないから、早くぱっぱと読み終えて、すっきりしたい。

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2014年09月21日

Posted by ブクログ

トリックを描きたかったわけではなく
人間の性みたいなものを描きたかったのはわかる

好きだが前作の方が好き

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2023年12月13日

Posted by ブクログ

第1作と比べてしまうとミステリとしての完成度がやや弱い。しかし、本格ミステリのガジェットを入れ込み、それを昇華させる手法にはただただ脱帽である。

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2023年12月02日

Posted by ブクログ

戯言シリーズ第2弾、久々の再読。
前作の事件が終わって大学生活を送る「ぼく」は新たなクラスメイトと知り合い、殺人事件に巻き込まれる。
ほぼ忘れていたが、途中で犯人と動機は思い出した。いま読むとやはり「ぼく」や他のキャラたちが若くて痛々しい気がする。
青色サヴァンがほとんど登場しなくて残念。

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2020年11月23日

Posted by ブクログ

1巻と同様に最後までトリックがわからなかった。んー・・・ここまで誰も救われないと切ない気持ちになりますねぇ。

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2017年02月04日

Posted by ブクログ

初めから全ての友情が壊れてて、なんかストーリーに入れなかった。これ主人公いなくてもいずれ壊れてたやんみたいな。

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2016年09月13日

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戯言シリーズの2作目。
零崎はもう1人の主人公的な存在になるのかな。
巫女子ちゃん結構好きなキャラだったのになぁ。

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2015年05月28日

Posted by ブクログ

かなり極端なキャラクター小説で好みが解れそうですが、キャラ同士の言葉の掛け合いが面白かったです。
二転三転する真相も楽しめましたが、構図が逆転する訳ではなく付け足した感じだったのでイマイチな気がしました。
また、ダイイングメッセージ【X/Y】の謎が投げっぱなしですし、トリックや動機も不可解なので、ミステリーとしては中途半端な印象でした。

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2016年06月30日

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