【感想・ネタバレ】キドナプキディング 青色サヴァンと戯言遣いの娘のレビュー

あらすじ

首を洗って待ってたかい? <戯言シリーズ>最新作
玖渚盾が挑むのは、古城×双子×首なし死体

私立澄百合学園に通う玖渚盾(くなぎさじゅん)、十五歳。
“パパの戯言”と“ママの法則”を携えた「平凡な女子高生」が、
人類最強の請負人・哀川潤に誘拐されて、
玖渚機関の牙城“玖渚城”に送り届けられてしまう!
彼女を待ち受けていたのは、青髪青眼の少女たちとの邂逅と悲惨な殺人事件。
はたして盾は謎を解き、無事に帰還することができるのか?
新青春エンタの傑作<戯言シリーズ>、大団円の先の最新作、ここに結実!!

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「西尾維新」の原点がここに。
メフィスト賞受賞作である「クビキリサイクル」から始まる「戯言シリーズ」。ミステリーという分類ながら、「物語」シリーズに通ずる超常っぷりもある、変格に近い作品群。
主人公・いーちゃんは冴えない大学生。友人に天才技師・玖渚友や人類最強・哀川潤を持つものの、本人は至って普通(だと思っている)。
シリーズを全部レビューすると長くなってしまうので割愛しますが、まずは「クビキリサイクル」を。
いーちゃんの一人称で語られる、孤島で起こった事件とその結末を是非お確かめください。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

首を洗って待っていた! 20年目の<戯言>シリーズ。

中学高校生の頃に、『クビキリサイクル』から始まる戯言シリーズにハマり、西尾維新にどっぷり浸かった……という青春を送った方も多いだろう。
そんな皆様に朗報である。
戯言シリーズ待望の続編、『キドナプキディング』がついに刊行された。

今回の主人公となるのは、戯言シリーズで語り部を務めた戯言遣いと、彼の相棒であった玖渚友の娘、玖渚盾(くなぎさ じゅん)である。

私の名前は玖渚盾。誇らしき盾。

この始まりの一文から既に西尾維新は全開である。
「誇らしき盾」という自己紹介に潜む“矛(ほこ)”“盾”の文字。
そして何より、シリーズを読んできた読者に衝撃を与えたのは、“じゅん”という娘への名付けだ。戯言遣いと友に多大な影響を与えた友人、哀川潤にあやかったことは明白だ。
人類最強の請負人、哀川潤と澄百合学園に通う女子中学生、玖渚盾。
“じゅん”コンビがどんな冗談(kidding)みたいな誘拐(kidnap)に興じるのか、ぜひご覧いただきたい。

新本格ミステリファンへのサービスが満点の目次も見逃せない。
章タイトル「悪魔が来りて人を轢く」「城王蜂」「玖渚家の一族」は横溝正史『悪魔が来りて笛を吹く』『女王蜂』『犬神家の一族』のオマージュである。
では果たして内容は……?

すべての西尾維新ファンへのご褒美のような一冊であるが、西尾維新デビューにもぜひおすすめしたい一冊である。

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2025年05月17日

Posted by ブクログ

戯言シリーズにどっぷりハマっていた時期があっただけに面白くないと感じたらどうしようと、買ったまま読まずの状態だったけど、読んだ。面白かった。良かった。玖渚盾、めちゃくちゃ良い。

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2025年02月15日

Posted by ブクログ

私は玖渚盾。誇らしき盾。

ピアノのように人を轢く女。
人類最強の請負人・哀川潤。

『あ』から始まる言葉を大切に。
ありがとう、愛してる、会いたい。
飽きられてもいい、呆れられてもいい、
争ったあとも、諦めたあとも、
あるがままに、あなたのままで、
甘んじて、あちらに向かい、
歩き続けろ。
(パパの戯言シリーズその49)

パパの戯言シリーズその61。
黙っているのは、賛成しているのと同じ。
あるいは、死んでいるのと同じ。

正座せずに、足を崩していてよかった。
痺れてないから、すぐに立ち去れる。
足も。脳も。

舌先三寸口八丁。
立てば嘘つき座れば詐欺師、歩く姿は詭道主義。
玖渚友の娘であり ー 戯言遣いの娘。

「だからーあなたがやったことを、やってないなんて言うな!やったことを否定したら、あなたがあなたじゃなくなっちゃうでしょ!」

何もしていないのに壊れても、やったことをやっていないとは言えない。それをしたら、私が私じゃなくなっちゃうから。
青色サヴァンと戯言遣いの娘。
それが私だ。だけど、それだけじゃない。

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2024年05月25日

Posted by ブクログ

物語には登場しなくても“青色サヴァン”と“戯言遣い”の存在を感じられて、戯言シリーズを初めて読んだ時のあの衝撃と読み進めていくワクワク感を思い出し懐かしかった。哀川さんも変わらず最強でカッコイイ✨期待通りに盾も一筋縄ではいかないキャラクターで今後の展開にワクワクする。

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2024年01月16日

Posted by ブクログ

久々の戯言シリーズ!
見つけた時びっくりした!
しかも主人公が娘!!

西尾維新自体久々に読んだけどやっぱ好きだわ。
これを機に読んでなかった伝説シリーズも読もうかな!

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2023年11月05日

Posted by ブクログ

戯言シリーズを読んでいたあの頃に戻ってしまってとても楽しかった。でも読むまでになかなかエンジンかからなくて、あの頃ではないんだなぁとも思う。
続編出たらいいなぁ、やっぱり戯言シリーズが一番好き。

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2023年10月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

予告CMで潤さんが出たときからヤッタ-!という気持ちでした。
「お父さんも轢かれたからな。娘も轢かれるかもしれんな笑」とか冗談をいってたらホントに轢かれちゃったな……これマジで言ってんだけど、って感じ。

『人類最強の純愛』のときから、娘ができて、その子が潤さんの名前を継いでいるのはわかっていたけど、なるほど「盾」ね…………誇らしき盾ね…………
まぁあの2人の子供っていう存在そのものがそら矛盾なのかもだけど、って思いました。

あとパパの戯言シリーズ、最高。
あの2人全く出てないのにある意味出過ぎなのでは笑

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2023年08月25日

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要所要所で「ふふ」と笑いがこぼれました。
誇らしき盾。盾ちゃんは勿論初登場になる遠ちゃんにも愛着が湧き、続編出ないかな…遠ちゃんも出ないかな…と期待してしまいます。
盾ちゃんは「あ、いーちゃんの娘だな」と思わされる場面が多くありました。とても楽しく、一気読みできてしまうお話。やっぱり戯言シリーズ最高です。

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2023年07月29日

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懐かしいの一言。
戯言使いと青色サヴァンの娘は色々と苦労しそう。一応ミステリではあるものの本質はそこではなく1冊分の戯言。
シリーズ化するのであれば読む。

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2023年06月18日

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ちょっと抜けてる感じもありつつ、しっかり事件の解決まで導く盾ちゃんは、いかにも西尾さんらしいキャラで魅力的。これからの活躍に期待したいところ。続巻ないのかな。

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2023年06月07日

Posted by ブクログ

夢中になった言葉遊び。
作者のセンスに憧れ、いい歳した大人が中二病を掻き立てられて、そんな状態になれた自分のことを嬉しく感じながら楽しんだ大好きな戯言シリーズの最新作。
読む前からどんな展開でも絶対に楽しめるんだろうな、と思いながら読み進めると、あっという間にのめり込み読みきってしまい、なんだか惜しい気持ちも感じてしまう位の期待以上の作品で、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
ありえないけど、今までのシリーズ作品の内容の記憶を消して、この作品を読んでから、一からシリーズ作品を読めたならどんなに楽しいことだろうと妄想するくらい楽しめました。息子か娘がやってくれないかなぁ、この読み方。

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2023年06月04日

Posted by ブクログ

戯言シリーズの本命"縦の続編"として現れたキドナプキディング、
感想としては「待ってました!」
玖渚友と戯言遣いの娘、玖渚盾。玖渚機関、誘拐、首切り。
これまでの戯言シリーズを踏襲しつつも、新しい物語が見られたという感覚もあり、
戯言シリーズをまた読み返したくなった!

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2023年05月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

西尾維新のデビュー作である「戯言シリーズ」の続編。著者のデビュー20周年記念作でもあるとのこと。

舞台は本編終了の20年後。『青色サヴァンと戯言遣いの娘』というサブタイトルが示すように、本編の主役たちの娘が今作の主人公であり、初めから終わりまで「青色サヴァン」こと玖渚友も、「戯言遣い」こといーちゃんも出てこない。
それでいて、しっかり「戯言シリーズ」であり、読み物として面白いのは流石の手腕といったところ。

直接登場しないとはいえ、いーちゃんたちが幸せそうで何より。あと玖渚直は、十数年越しに中二臭い口癖を断罪されるけれど、そこにはむしろ作者の愛や照れを感じて、にやけてしまう。

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2023年04月08日

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いーたんの娘の玖渚盾が哀川潤に拉致されて玖渚城に監禁、9つの人工衛星のメンテを依頼されるが、いとこの双子のひとり玖渚近が殺されてしまう。
玖渚遠とは友人に、衛生全部落としさらに城を崩壊させたため玖渚本家からは絶縁される。千賀雪洞は罰として烏の濡羽島へ。

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2023年04月23日

Posted by ブクログ

戯言シリーズの久しぶりの新刊。
西尾維新独特の言い回しや書き方に久々に触れ、懐かしい気持ちになった。

物語は戯言遣い・いーちゃんと玖渚友の娘、盾(じゅん)を中心に展開されていく。
戯言シリーズ読者であれば気づく前作との繋がりや主要人物のその後など、見どころが多かった。
古城、双子、首なし死体…第1作を彷彿とさせるキーワードが満載の本作を読めば、戯言シリーズをまた一から読みたくなること間違いない。

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2023年03月26日

購入済み

戯言シリーズは完結したものだと思ってたので続編出てひっくり返りました。

昔読んだあんなキャラやこんな設定が出てくるので懐かしくて堪りません。
ただ、約20年ぶりの続編だからかそういったファンサービスが多くてシナリオが少し薄くなってる気もしなくはないです。

まだ続編が出るのかは分かりませんが、出るなら零崎のメンツがどうなったか知りたいです。

#笑える

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2023年02月14日

Posted by ブクログ

手癖全開って感じだった。 クビキリサイクル的なミステリーをなんとなく想像してたんだけど、全然違って、最強シリーズあたりに似てた。戯言シリーズ本編というよりは、玖渚盾を主役に据えたスピンオフと見た方が良さげ。途中まではそこそこミステリしてたんだけど、終盤になって一気にスケールでかい話になったんだよな。爆発オチなんてサイテー!

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2023年07月17日

Posted by ブクログ

じゅんちゃん!首を洗って洗って洗って待ってたよ!
戯言シリーズ好きすぎて、好きすぎます。やっぱり阿良々木くんよりいーたん派です。アニメもおすすめです。今なら阿良々木くんと戯言遣いの対談が公式サイトで見れます。だいすき。

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2024年02月24日

Posted by ブクログ

続編であることに自覚的な続編。戯言シリーズの地の文を真似るなど、”ファンサービス”もしっかりしている。過去作からのあいた期間にも自覚的で、文化の変化を意識している風な記述も多い。 そしてその全てが薄っぺらく表面的。というのが本作の特色だ。”ファンサービス”も、時代の流れに対する意識も、すべてキディングとして取り入れられている。冗談であることに自覚的な冗談。そして、その上辺だけのリスペクトといった巫山戯たスタンスが、翻って、逆説的に、戯言シリーズらしくもある。

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2023年08月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

能力:何もしてないのに壊れた、はウケる
いきなり主人公が轢かれて応急処置だけで拉致られるのはドン引きするがまあこういうシリーズなので・・・

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2023年08月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

完全な戯言シリーズの再現ではないけど、いろいろ書いていろいろあった上での新作続編の戯言シリーズの雰囲気はある感じ。
友に双子の弟がいたとか知らんよ。知らん知らん。マ?
でも、いーちゃんはクビキリサイクルで10年間地下に閉じ込められた奴がどんなものか知ってるか?とか問いかけていた気がするので、いーちゃんは知ってたと思う。

いーちゃんと友が仲良さそうで良かった。友にメイド服着せたり、娘の制服着てデートして職質受けたりしてるけど。仲良いね。

考察で、友が衛星の玖渚を作り上げのはいーちゃんをまた自分の元に呼ぶためでは?とあり、泣く。
あと、世界遺産の城だったのは、哀川さん対策もあるけど、上下運動が出来なかった友の娘だからでは、とあり、そこまで考えて設定してたのかと驚いた。

盾ちゃん一人称だったから、盾ちゃん自体どう周りに見られていたのか気になるな。哀川さんには友似らしいが。

さらりと人識の名前が出てきたのも良かった。生きてるのかなあ。生きてて欲しいなあ。

生活については友は手料理せんし生活能力皆無だし、いーちゃんも生きていくうえで困らなければ良い考えだから、たぶん崩子ちゃんがあの家族の面倒をまとめて見てそう。
いーちゃんは仕事で家を空けがちかと思ってたけど、そうでもなさそう。友と一緒に行動してるかもな。いやわからんが。

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2023年08月06日

Posted by ブクログ

ウソだろ、大学生だったのに父親になっている。読んでいる私も歳とったなー。話は文句なしに面白かった。そういやこの人は京都の人でしたね。なつかしい。

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2023年08月05日

Posted by ブクログ

愉快な誘拐、キドナプキディング。
長く言葉を尽くして駄洒落や言葉遊びを繰り返して、それでいて変わらない世界線の変わらない日常に戻っていくという、これぞ戯言シリーズだなぁ。
もし続きがあるのなら、盾ちゃんと潤ちゃんで世界中めちゃめちゃにして回って欲しい

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2023年07月18日

Posted by ブクログ

『にこ毛』って知らない言葉だったので、(いやらしい毛かな?)と思いつつ読み進めていたけれど、調べてみると『うぶげ』ってなっていてがっくし。
もう少し調べてみると『「にこ毛」は、人間にはあまり使わない。』と書いてあって、死体を人とは捉えられないという心理を表していたのか、などと思ったり、、、、

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2023年06月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

――

 パパの戯言シリーズ その30
 整理整頓をしたいからと言って、部屋をわざわざ散らかすな。


 さて。
 流石にもういいかな、と遠ざけても良かったのだけれど、読んでよかったです。面白かった。

 問題なく問題作で、
 自然に不自然で、
 都合よく不都合で。
 安定して不安定で、
 ロジカルにサイコロジカル。

 ああ、これは真っ当な続編だな、というのが一番の感想。スピンオフでもセルフオマージュでも、新シーズンでも2期でもなくて純粋にシリーズの続編だったのが嬉しい。
 読み始めて数ページで西尾維新を読む感覚を取り戻せるというのも凄いもので、そういう、この作家を読むために入れるスイッチ、みたいのがあるのって自分の中だと3人くらいかしら。あとふたりは誰でしょう?
 皆様お変わりなく。オレもな。

 ☆3.8

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2023年05月05日

Posted by ブクログ

17年ぶりの公式続編。
17年?本気?本気でそんな月日が?となる。
大好きな戯言シリーズ。

いーちゃんたちは出てこないけど、出てこないのに存在感がでかすぎる。最高のファンサ本。
最強も相変わらず不条理で最高にロック。

あーあまんまと読み直したくなった。

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2023年04月09日

Posted by ブクログ

完結から17年経ってたんですね!びっくり!
楽しませてもらいました。でもやっぱりいーちゃんに会いたい

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2023年03月23日

Posted by ブクログ

続編、あるいは漫画の最終話、または単行本加筆のエピローグ。
今後彼女が主人公の単行本は出ないだろうが、話の端には名が出そう。
戯言シリーズはそういうのが多い。

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2025年05月11日

Posted by ブクログ

戯言シリーズの後継に恥じない内容でおもしろかった。シリーズ読破の方は必読。
玖渚盾は青色サヴァンと戯言使いの子に恥じないキャラクターで、応援したくなる。登場シーンからのドタバタぶりも読んでいて心地よかった。

過去に登場した人物たちのその後が示唆されたり、過去に存在だけが示唆されていた人物がガッツリ登場したり、懐かしくも熱い展開だった。パパの戯言シリーズとママの絶対法則もおもしろい。

ただ、登場人物も少ないし、殺人事件としては突飛な状況でもないので、ミステリの部分は物足りなく感じた。動機の部分が微妙。この辺りは、最後の最後で哀川さんに快刀乱麻、解説をいただきたかった。
探偵の良さげな推理が大ハズレな展開は笑えた。

次回作も出てほしい。

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2025年01月15日

Posted by ブクログ

懐かしかった!
「これこれ、この感じ!」と懐かしさがじわじわきて、楽しかった。

ただ、前作と比べて(昔過ぎて朧げだが)、盛り上がりにはかけたかも。。。
続編あるといいな。

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2023年10月12日

Posted by ブクログ

戯言シリーズの後日談
ここからさらにシリーズを続けても面白そう

戯言シリーズを読んでいたのが中学〜高校生だったため読んでてて懐かしい気分になった。
本筋に関係のないところを無くせば1/3くらいの文量になりそうだが、関係ない部分こそこの作家の味なのでもっとやって欲しい。

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2023年05月08日

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