西尾維新のレビュー一覧
-
購入済み
安定の楽しさ
シリーズを通した安定感を、本作においても感じられた。各話、今日子の愛らしさ、頭の回転スピード、及び相方となる警察の思い・個性が、ストーリー展開のテンポの良さと相まって伝わって来て、読み進める楽しさに繋がったものと思う。
-
Posted by ブクログ
「戯言」シリーズ第三弾。
哀川潤から、「首吊高校」という通称をもつ澄百合学園に潜入して紫木一姫(ゆかりき・いちひめ)という女子生徒を救出するというミッションを授けられたいーちゃんは、女装して学園内に入り込みます。彼と哀川は、一姫に出会うところにまではこぎ着けたものの、密室で殺害されている学園の理事長を発見し、さらに一姫を追う学園の生徒たちから攻撃を受けることになります。
今回は、ミステリ作品というよりも異能バトルがメインの話になっています。また、これまで「戯言」を駆使して「セカイ系」の主人公たちとの差別化を図ってきたいーちゃんが、「セカイ系」のライトノベルの主人公をしています。ただ、これは著者のねらいというよりも、そもそも「セカイ系」作品そのものに、メタとベタを直結させてしまう構造があるためだという気がします。とはいえ、そうした構造をはっきりと可視化したところに、またしても著者の批評性を見いだすことも可能なのでしょうが。