あらすじ
『學藝員9010』と称する人物が、ウェブ上に爆破予告を投稿した。猶予は9時間。火薬探知犬と盲導犬を左右に司どる爆弾処理班のエース『両犬あざな』こと扉井あざなが捜査を進める中、容疑者となった隠館厄介の依頼により、忘却探偵・掟上今日子も参戦するが――。
忘却探偵の最速の推理をもってしても、このタイムリミットには間に合わない!?
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
タイトルヒント 毎回気にもかけずに本を読んできてたことを思い出した今回。
タイトルにどんな意味があるのか?考えれば、もしかしてら簡単に結末を予想出来たかもしれないのに。
相変わらずの読みやすさで、1日かけずに読み終わることが出来たけど。盲導犬いるのに実は必要ない聴覚障害の方って実在するんだろうか?
Posted by ブクログ
掟上今日子シリーズで1番好きです。
フーダニット、ハウダニット、ホワイダニットの中で、最速の探偵である今日子さんは前者2つを今までの事件では重視していました。(短編でしたし、犯人の掘り下げが今までほとんど無かったので)
しかし今回はまるまる1冊ひとつの事件です。目次を見てビックリしました。
ホワイダニットが重視されて個人的に1番好みです。
思わず泣いてしまいました。
Posted by ブクログ
忘却探偵シリーズ12作目。
犯人が明らかになって以降の展開が面白くて一気に読んでしまった。
シリーズの中でもだいぶ好き。
厄介さんとのコンビ、安定感あって個人的には1番落ち着く。
次の五線譜も楽しみ。
Posted by ブクログ
堂々の長編で、内容的には、本格派ミステリーでもおかしくないものでした。記述は、いつもの忘却探偵なのでつい騙されてしまいますが、この作家さんは、やっぱりすごいです。
Posted by ブクログ
忘却探偵シリーズ12冊目。
今回はなんと爆破予告した動画サイトにアップされることから始まる。
相も変わらず冤罪体質の厄介が警察に捕まったことで、この事件にかかわってくる。
何度読んでもテンポをつかめないけれど、今回は最後だけで全部気持ちを持っていかれてしまった。
なので久々の☆5。
美術館に久しくいってないなと。
久々にゴッホのひまわりでも見に行こうかな(もちろん爆破予告がないときに)
Posted by ブクログ
學藝員9010、curator-9010による立体駐車場爆破動画、それは町村市現代美術館の爆破予告であった。
駐車場の防犯カメラにより爆弾が積まれていたと思われる車の運転手、隠館厄介。
扉井警部補、両犬あざなは、盲導犬のエクステと火薬捜査のマニキュアとともに美術館に行くが、立ち入りを拒否される。
掟上今日子による推理により、警察関係者の中に9010がいると思われたが、今日子と厄介は保管庫に閉じ込められてしまう。
建築家の父との関係、盲導犬のがんの発覚、それらの動機により犯行に及んだが、電車のアナウンスで喚起された乗客の親切により、妊婦に扮した9010は爆破を思いとどまる。
逮捕後、マニキュアの妊娠を知らされ、希望を見いだす。
めずらしくハッピーエンド的に「わんちゃんウェディング」が動画再生数1位となって終わる。
Posted by ブクログ
制限時間内に、誰がどこにどうやって爆弾を仕掛けたのか(仕掛けていないのか。しかも現場は密室状態?)を解明するというこのシリーズにはうってつけのテーマ。登場人物の属性からラストの展開までがきれいにつながっていてうまいなと思うのです。
Posted by ブクログ
今日子さんは毎度のことながら魅力的であるけれど、今回は扉井あざな警部補がいい味を出していた。そして厄介は何回冤罪をかけられれば気が済むんだろう。
Posted by ブクログ
最初から立体駐車場での爆破事件で展開が早く、読んでいて面白かった。犯人がどんな家庭環境で、どんな風に感じたのか。最後に日常の中での少しの優しさに犯人の心情が変わったのが印象的だった。
Posted by ブクログ
美術館に爆破予告をしてきたある人間。
冤罪体質厄介氏と今日子さんのいる中で
その犯人はあっけなく正体を現します。
だけれどもその犯人がその犯行に至るまでは
誰にも何も吐露することのできない
やるせなさがありました…
犯人の正体は明かしてしまうと
本当に物語をスポイルするので明かせないです。
でも切なさはシリーズ随一だと思います。
Posted by ブクログ
久しぶりの掟上今日子シリーズ。
伏線回収が楽しかった。登場人物と一緒に推理していく感じが良い。犯人がわかってからがさらに面白かった。犯人が誰かを推理するのは言うまでもなく、動機が何なのか早く知りたい衝動に駆られた。
Posted by ブクログ
このシリーズ最近は惰性で読んでたが、あまり面白くなかったと云うのが正直な感想。それが久しぶりにこの12作目は面白かった。特に犯人が分かってからが面白い。そうなんだよな、時々面白い作品があるんで読んでしまうんだよなあ、私。とにかく、これは当たりだった
Posted by ブクログ
立体駐車場を爆破し、さらに美術館爆破を予告する動画がYouTubeにアップされた。投稿者の名は「學藝員9010」冤罪体質全開な厄介は駐車場爆破の犯人と何時ものように疑われて拘束され事件の解決を今日子さんに依頼。投稿者の正体は?そして午後8時と宣言された美術館爆破は止められるのか?今回は一気に真相に迫るのではなく推論の上に推論をきちんと重ねていく感じで読ませる。要所要所の閃きやぎりぎりまで迫った爆破をどう止めるのか、も偶然と思わせて実は…が上手い。締めの明るさや今日子さんの見せ場も充分でとても面白かった。
Posted by ブクログ
このシリーズは、もはや惰性で読んでるようなものであり、あまり期待もしていなかったですが、本作は個人的に当たりでした。
何冊かに一回は当たりがあるので、たぶん今後も出版されたら読んでしまうことでしょう。
Posted by ブクログ
普段からタイムリミットミステリな今日子さんですが、今回のはいつも以上にタイムリミットサスペンス。例のごとく冤罪をかけられてしまった隠館だけど、犯人の狙いは今日子さん!? 爆弾魔の狙いと正体、そして仕掛けられた爆弾を時間までに発見しないといけない極限状況。最速の今日子さんはタイムリミットに間に合うのか……いや、間に合うよねたぶん。
と思っていても、はらはらどきどきは半端ありません。視力を失った爆弾処理のエキスパート、扉井警部補もこれまた凄い。息をつかせぬ展開に一気読みです。そしてやがて明らかになる動機には、ものすごく納得させられてしまいました。だからといってこの犯行を許せるわけではないけれど。理解はできるなあ。
そしてラストの今日子さんの一手が素晴らしい。やはり良心というのは大切にしなければいけませんね。
Posted by ブクログ
爆破犯人との対決。犯人はいくつもとトラップやフェイクを使って探偵を翻弄。
爆破予告の時間が迫る中、爆破方法がわからないまま時が過ぎる。ファッショナブルで愉快な事件解決ストーリー立った。
Posted by ブクログ
今回は最初から時間制限があっただけに、すぐに今日子さんの出番が始まる。
犯人が分かりやすいとか、ストーリーがシンプルとかもあるけれども、一気に読み進められました。
本作では今日子さんの推理がチョコチョコとズレがあったりしたのが、今までの作品との違いかもしれないが、時間制限のため修正する余裕がなかったのかな。最後の最期の賭ける部分などもいつもの今日子さんらしくないような気もしました。
今回は一気に話を進めてしまったがために、犯人の心情などの記載が少しばかり後回しになってしまったかなと言う気がして残念です。
結局、なぜ今日子さんだったのか?が分かりにくいままでした。
Posted by ブクログ
今回は厄介と今日子さんのお話
いつもと違って、最速、、??って感じだったけどこういう今日子さんもいいなって思った
それにやっぱり厄介隣にいると安心する!!って感じだった
Posted by ブクログ
忘却探偵シリーズの中でもこれまでにはない、意欲作だと感じました。
より王道のミステリに近い、「裏切り」の数々を楽しむことができます。
逆にいえば、ポップなライトノベル感は少し薄まって感じるかもしれません。
いずれにせよ、シリーズのファンならば楽しく読める一冊だと思います。
Posted by ブクログ
p125「その昔、私服を一着も持っていなかった頃の自分を埋め合わせているんですよ。忘れていますけれど」
気になるセリフ。
忘れてたら言えないし、冗談めかしているから作者の遊び?
Posted by ブクログ
置手紙シリーズは短編だったり語り部が隠館厄介だったり刑事さんだったりと色々だけど、今回は1つの事件を追っていく王道なパターン。
優良警部も固そうにみえて融通がきくし、原木巡査もさりげなく有能だし、小気味良く読んで行ける。厄介も出すぎると鬱陶しくなるのでほどいい塩梅。
「略)過去を忘れることと、過去を改竄されることは、まったく違います。(略」
作品紹介・あらすじ
『學藝員9010』と称する人物が、ウェブ上に爆破予告を投稿した。猶予は9時間。火薬探知犬と盲導犬を左右に司どる爆弾処理班のエース『両犬あざな』こと扉井あざなが捜査を進める中、容疑者となった隠館厄介の依頼により、忘却探偵・掟上今日子も参戦するが―ー。
忘却探偵の最速の推理をもってしても、このタイムリミットには間に合わない!?
Posted by ブクログ
無理のある展開でなく、推理は外れるが、展開を楽しめた。シリーズ上位のできであろう。學藝員9010 その番号の意味を作者は拾っていない。「9010」ってどんな意味?もやもや・・このような取りこぼしは、西尾氏の作品に多い。
Posted by ブクログ
『學藝員9010』と称する人物が、ウェブ上に爆破予告動画を投稿した。いつものごとく容疑者となった隠館厄介は、忘却探偵・掟上今日子に依頼する。どこに爆弾が仕掛けられているのか、どうやって爆破するのか、そしてどうやって阻止するのか、少々強引なところもあるが、ぐいぐい読ませる力があった。このシリーズ中では久々にミステリらしく感じた。