西尾維新のレビュー一覧
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偽物だから何?
本編のテーマである「偽物」が定義が主観的で抽象論の域を出ない。さらに、妹への感情吐露が強烈なため主人公の主張に説得力がない。
別に説得力がなくてもいいが、何を伝えたいのかややわかりにくい一編。ただし戦場ヶ原との会話劇はここまでが一番盛り上がっていただろう。 -
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西尾維新の新シリーズは、盗品を返しに行く怪盗二代目のハナシ。
尊敬していた父親は、世紀の大怪盗だった。
交通事故で死んだ父親の遺品整理でそのことを知った残された兄弟たちは、その事実に耐え切れずに弟は失踪、妹は記憶を失くして幼児退行して家族離散の憂き目にあう。
そして長男、あるき野道足は二代目怪盗フラヌールとして、父親が遺した盗品の返却を始めた。
次に返す盗品は”玉手箱”。
竜宮城と言われる海底の大学機関への返却を試みる。
怪盗対策課の東尋坊警部、警察出禁のウルトラ探偵涙沢虎春花と海の底へ。
自らはジャーナリストを装い、玉手箱の返却を成功させた道足だったが、翌日、空箱の玉手箱 -
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ネタバレ今回の話は今日子さんにも厄介くんにも深掘りする一冊だった。
今日子さんの記憶は17歳で止まっている...?とか
厄介くんの冤罪体質についてとか。
「男なんてどいつもこいつもみんな同じですから」
と講演でぶちかます今日子さんもすてき。笑
さて、本作は厄介くんがいきなりほぼ初対面に近い女性からプロポーズをされる話。
女性は今まで付き合ってきた男性がみんな不幸になっていったため、冤罪をなんどかけられても持ちこたえる厄介くんしか自分にはいない!とか。
今回今日子さんからの第一印象が最悪だった厄介くんは今日子さんに結婚の後押しをされる最悪な運び。
でも役得もあるから、、諦めるな厄介くん。頑張れ厄介くん -
購入済み
中村敦史先生や暁月あきら先生の絵が好きなのと、西尾維新先生のアイデアが気になったのと、その辺を見たくて買いました。
様々な漫画家さんの絵を見れたのは良かったのですが、西尾維新先生の作風をあまり感じられなかったのでそういうのを期待するのはお勧めできません。
漫画という媒体がページあたりの情報量が少ないものである上に短編ですので、キャラクターの個性が爆発する西尾先生の感じがあまり出ていなかったのかなと思います。 -
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西尾維新の<物語シリーズ>第4作。「知っていることだけ知っている」委員長・羽川翼と怪異・"障り猫"を巡る、GWのエピソードを描いている。(時系列的には『傷物語』の後、『化物語』の前。)
『傷物語』で描かれた忍(キスショット)とのエピソード(暦が吸血鬼になる経緯)は、『化物語』の内容からではほとんど予想が出来なかったので、物語の展開をドキワク楽しみながら読み進めることが出来たが、今作の羽川とのエピソードは、経緯や展開が前作まででほぼ明かされてしまっていたので、これまでよりも読み進めるモチベーションがちょい不足した。とはいえ、"メインのお馬鹿な掛け合い"( -
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ネタバレ前回作が残念だったが、好きなシリーズなので読んでみた。
前回とは違い、今回は今まで同様に今日子さんがわずかなヒントから推理をしていくという基本的な構造が復活していた。
しかし、前回同様、設定が突飛しすぎていてついていけない。
いきなりNYだし、不法滞在をFBIが認めているし、NYなのになぜか忍者だし、
今回もなかなか意味が分からなかった。
登場人物はNY市警と今日子さんしかほぼ出てこずに、今日子さんが犯人や容疑者と接触することもないため、スケールというか世界というか、何か物足りない。
前回と違い、今日子さんの推理力のすごさは出てくるので多少面白いが、昔の作品よりは全然面白くない。
正直、期待外 -
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まさしく短短編
短い長さの中に、謎解きと突っ込みが含まれている。
古今東西、トリックに使われる針と糸。
お前ら、本来は裁縫道具だろというツッコミは初めてな気がする。
しかし、確かに裁縫道具だった。
ついでに、キャラの容姿まで短い中に入れてくるとは驚きだ。 -
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ネタバレ美少年探偵団の一員となった「美観のマユミ」こと瞳島眉美。団長の招集で美術室兼探偵団事務所の改装を手伝っていると、天井裏から三十三枚もの絵が発見された。
有名絵画から人物を排したその奇妙な絵画に秘められた謎とは……?
「美少年探偵団」シリーズの三冊目。
今回は探偵団事務所(美術室)で見つかった絵と、それに関係すると思われる過去に学園で起こった「不可能誘拐事件」の謎を追っていきます。
美術に関する謎というだけあって、「美術のソーサク」こと指輪創作くんにスポットのあたる巻。
「謎」として考えると結論は読めやすい気がしますが、少しずつ少しずつ、眉美と探偵団たちの絆が深まっていく感じが良いなと思いま