あらすじ
鯨井留可は完全犯罪を目指さない男。そんな彼がアリバイ工作のために声をかけたのは、白髪の美女。なんと彼女は眠るたびに記憶を失ってしまう忘却探偵・掟上今日子だった!完璧なアリバイ、衆人環視の密室、使者からの暗号――不可解な三つの殺人事件に、今日子さんはどう挑むのか?!「掟上今日子のアリバイ証言」ほか、2編が収録された忘却探偵シリーズ第三弾ついに刊行!(同一内容の単行本版も配信中)
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
掟上今日子シリーズ第3弾
今回は短編が3編で、
それぞれ別の事件で、
別々の警部が担当しています。
相変わらずの最速探偵ぶりですが、
一編目では、新しい視点で見るために
あえて寝て一旦忘れると言う
凄いことをしてます。
巻末に各警部の報告書があり、
それもくすりと笑えます
Posted by ブクログ
頭がこんがらがると、あえて一度寝てリセットするなど、自分の体質を存分に活用している。
今回は3人の刑事と前提そのものを疑う推理がやや強引な印象も受けたが、最後のダイイングメッセージの謎解きは、その答えとともに犯人の追い込み方がコロンボのようで面白かった。
Posted by ブクログ
毎回なるほどなあってなるから面白い作品。
このシリーズは初めから犯人が分かっていたり、お話毎の登場人物が少ないから犯人の予想が容易いので、どの発言が伏線になってるんだろって部分を楽しめます
Posted by ブクログ
相変わらずの最速探偵。
3編収録。テレビドラマとなったものがうち2編。
3編目。お金にうるさい今日子さんが無償で推理。正義感で動いた珍しい事例。
Posted by ブクログ
中編が三つ。
自分の忘却体質を上手く利用してるなぁ今日子さん。
ラテラルシンキングタイプの今日子さん。
まぁ確かに忘却探偵とかいうこの世の特異点と関わりを持ってしまうと人生が変わってしまうなぁ。
25歳というのは魅力的だが。
Posted by ブクログ
水泳選手が自宅で死亡し、今日子さんがアリバイ証人となった事件(第1章)、アパレルショップの試着室で死体が発見された事件(第2章)、会社副社長が殺害され、残された暗号のようなダイイングメッセージを今日子さんが解いてゆく事件(第3章)。それぞれ別の刑事が推理パートナーとなる。お金大好きな今日子さんだが、意外と真面目というか、潔癖なところもあるようだ。記憶をリセットするためにわざと眠るというのもユニーク。
Posted by ブクログ
掟上今日子のアリバイ証言
アリバイを確保するために特徴ある女性に声をかけてその場を過ごす
掟上今日子の密室講義
アパレルショップの試着室で死体が見つかる
目撃者もいる中で狭い密室での撲殺は可能か
掟上今日子の暗号表
倒叙 暗号の分類も面白い
死者が残したダイイングメッセージは金庫を開けるための暗号なのか
人と人を繋ぐ、人との繋がりを持たずに過ごす
Posted by ブクログ
忘却探偵シリーズ三作目。
「アリバイ」、「密室」、「暗号」といった、本格ミステリ寄りの謎に迫る、忘却探偵ならではのアプローチが堪能出来る短編集です。
眠ると記憶がリセットされる、というデメリットを逆手に取ったアイデアが面白いですね。
あと、以前にも取り上げられていましたが、お金に対する執着がより強調されているのも印象に残ります。
また、倒叙ミステリのスタイルを取り入れているところも興味深く、語り手が謎に包まれた探偵の言動を考察する、このシリーズの特徴に合っていると思いました。
シリーズ四作目も楽しみです。
Posted by ブクログ
今回の作品は、一捻りが効いたものになっていて面白かったです
この忘却という縛りが絶妙ですよね…ただし、本人が一番苦しいと思いますが、苦しんでいたことも翌日には忘れちゃうのですよね…何とも因果な症状ですね
Posted by ブクログ
シリーズ3作目は3つの短編集。今回はどの事件も警察に協力するという設定だったので何となく安心して読めました。1日で解決、そして時には1度リセットして再び事件と向き合うところが面白かったです。
Posted by ブクログ
今回も変わらず今日子さんは探偵としてのプロ意識高く、お金には厳しい人でした。
調査に息詰まると、眠ることで記憶をリセットするという、自分の性質を存分に利用するところが斬新だと感じました。
突拍子の無い言動をしたり、腕に躊躇なくペンで事件の概要を書いたり、お金にはシビアだったり、そんな今日子さんのキャラクターが好きです。
Posted by ブクログ
シリーズ全巻積んだまま、いつぶりかの3作目。これだけ強烈なキャラだと、たとえ幾晩眠ろうとも私は今日子さんのことを忘れたりしません(笑)。
アリバイ作りのためにナンパしたのが今日子さんとは不運すぎて笑ってしまう。いったん眠ればすべてを忘れてしまう彼女が守銭奴というのも可笑しいし、いつのまにか彼女のペースに巻き込まれて頼ることになるオッサン刑事たちも憎めません。
忘却探偵であるがゆえに最速で事件を解決する今日子さん、大好きです。TVドラマ版は未見なのですが、ガッキーはきっとピッタリのキャストだったのでしょうね。
Posted by ブクログ
今日子さんは相変わらず素敵。
お金にがめついところとストイックさは変わらず。
頭がこんがらがって一回リセットしたいーと思うこともあるけど、実際それができる感覚ってどうなんだろう。
最後の暗号は全く分からなかったけど、試着室内の密室殺人においては出されたヒントでほぼほぼ解けた。警部ももうちょっと頑張れ。
最後の報告書は面白かった。アルコールは自腹だったのね笑
あ
キャラクターは可愛くて好きなのですが、まどろっこしい!ページ数を稼ぐために書いているのかと思うほどにまわりくどい…。特に最後のエピソードは前半ほぼどうでもいい。前作では解決を話すまでがまどろっこしかったですが今回は事件が始まるまでの前置きがまどろっこしい!
Posted by ブクログ
前回、読んだ本の中で、「記憶がリセットする」という、人物が登場してました。
「記憶がリセットする」といえば、超有名名探偵がいるじゃないか!
と、いうことと、ガッキーの結婚のニュースとが重なり、この作品を読めと言わんばかりの状況だったので読んでしまいました。
Posted by ブクログ
前巻までの登場人物はまったく引き継がれておらず、もしかして途中の巻を飛ばし読みしてしまったのかしらと思うほどでしたが、新たな刑事3名とともに3つの事件を推理する構成になっています。
今日子さんの謎解きの鮮やかさはさすがといったところなのですが、3つの事件ともが短編で(当然のことながら)1日で解決しなくてはならない制約もあるためか、物語上の時間軸の変化量が少ないんですよね、その割に登場人物の心理描写というかアタマの中の思考内容を詳細に表現していることもあいまって、両者のバランスがちょっと悪いかなと。平たくいうとわずかな時間的進行を見せるための文章量が多すぎて読んでも読んでもなかなか話しが進まないという印象を持ちました。忘却探偵という主人公が登場する物語ゆえ、なのかもしれません…。このテンポ、スピード感が改善されるともっとオモシロイ作品になるように思うのですが。