西尾維新のレビュー一覧
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化物シリーズ2作目。
実質、『化物語』という物語の補足というか、過去編というか。
羽川翼が完全に正ヒロインムーブ。ひたぎ派の自分としては、えーこんな娘だっけ?となってしまった。というか、阿良々木もなんでここまでされて惚れないん?
ただ、それ以外は、長ったらしいギャグシーンも少なく、非常に面白かった。これぞ、西尾維新小説って感じの、ギャグあり、重めのエピソードあり。
こういうのでいいんだけどね。
個人的には、やられ役として出てきた3人の吸血鬼ハンターとか、キスショットのキャラとか、非常に良きでした。これくらい厨二なのがいいんよ。ハムカツみたいな存在。
あとは、シエル先輩しかり、俺って優等 -
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ネタバレ西尾維新の<物語シリーズ>第9作・・・というカウントもなんかしっくり来ないな。ということで、11冊目。
阿良々木暦と八九寺真宵の前に突如として現れた、正体不明の「くらやみ」。ブラックホールのように呑み込もうとする"それ"から逃げ回る2人。間一髪のところで斧乃木余接と出会い、彼女の能力『例外のほうが多い規則(アンリミテッド・ルールブック)離脱版』でいつもの学習塾跡の廃墟まで逃れた後、暦の影の中で眠っていた忍野忍は、「くらやみ」に関する自身の過去を語る。それは400年前、彼女が最初の眷属を生み出した時のお話―――。
忍の昔話がメインかと思いきや(いや、メインの一つであること -
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ネタバレ継ぎ足して続けてきたお話が、ついにツケが回って、ツキが尽きて追及されて、お約束としてのつきもの・憑き物に気づくような?物語。
ファイナルシーズン1作目、終焉に向かうお話、らしい。2024年に読んでる私はこれがシリーズの終わりではないことを知っているのだけど。それでも文体もどこかテンション控えめで、じわりと忍びよる「終」の気配に緊張を感じながら読めた。
シーズン単位でみれば前巻で一区切りして今巻は次の序章にあたるが、暦くん的には前シーズンともしっかり地続きなお話。というか、前シーズンに暦くん視点が少なかったのはこの話をするためだったんじゃないかとすら思う。怪異は語り部にはなれない、前シーズンの -
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忘却探偵シリーズ2作目。今作の今日子さんのパートナーは美術館の警備員である親切守。プライベートの今日子さんは美術館である絵を度々鑑賞しており、2億円の価値があると鑑定していた。しかし、ある日突然、今日子さんの鑑定額は200万円に急落。もちろん、絵にすり替えられた形跡はなく、今日子さんにそれぞれ鑑定した日の記憶は無い。そんな様子を見ていた守が今日子に声をかけ、事件に巻き込まれていく。
前作の隠館厄介からパートナーがバトンタッチするとは思ってなかった。厄介と守のキャラクターがそんなに変わらないので、厄介が登場して欲しかったのが正直な気持ち。今回も短編集の形式だが、それぞれの登場人物は共通している -
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ネタバレ鬼ごっこのお話。
暦くん視点の地の文はかなり久々(読むのに間が空いていたのもあり)で、恒例のセクハラ芸が新鮮に気持ち悪く読めて良かった。こんなにおっぴらげだったかしら…だった気もする。そしてこんなにも情に熱い人間だったかしら、という気づきもあった。人間強度が下がりまくってますね。もう人間を辞めてるから関係のない話だったっけ?時間が空いてるせいでこの辺りも記憶が薄れてる。
記憶といえば、忍の記憶は薄れることはあっても美化されることはないってあたりも忍の化物性を高める設定だったのは「おお」となった。怪異は語り部にはなれない。「化物語」自体、人が化ける物語で人の認識の変化を描く物語だと(いまのところ -
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随筆は読むのがツラい。
相当以前に「吾輩は猫である」を読んで挫折しそうになった(水瓶で溺れるラストまで読み切った)。
本作を読んで、一人称のとめどもない思考の発散を文章で追うのが苦痛であり、ページ数の割に開業がなく文量が多くて全然進まない。
本作で得る教訓といえば、お前が書いているブログも一般人からすると全く読みづらいんだよ、ということ。
そうか、ブログとは随筆であったか。
ブログを始めたころとは、大分書き方も変えたけど、ちょっと小説風に書いてみるのも面白いかもしれない。
鬼怒楯岩大吊橋ツキヌは、いざこざによって職を失い、面接で得た職はペットシッターだった。
動物を飼ったこ