西尾維新のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
かなり良かった。西尾維新の素晴らしい一冊。
物語は、近親相姦ぎりぎりの兄である様刻と妹夜月そして、様刻のクラスメイト三人との人間関係を通じて世界と自分がどう関わって行くかを問い直す物語。
西尾さんが意識して確信犯的に漫画的表現を作品の中に取り入れているのでしょうが、これが凄くイイ!
会話のテンポ、主人公の情景描写など、リズムのある動的表現が独特の世界をつくっている。
特に妹である夜月の台詞のセンスがいい。
台詞だけで、内面から表情に至まで全て言い尽くしてしまうような、表現力のセンスは秀逸。
途中、殺人事件が唐突に出てきて、トリックを解明していく話になるのだけど、これは非情に平凡。
ただし、この作品ではあくまでサイドストーリーにしか思えなかった。
重要なのは、主人公である様刻の内面の葛藤や成長にあると思う。
そういう意味で、この主人公のキャラは非常に立っているし、きちんと描かれていてよかった。
自分の内面と向き合ってあれこれ考える人には、
この作品、非常にオススメです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ本誌で115箱を読んだ当時、すっごいショックで感想書き出したものの、まとまらなくてぐずぐずしてる間にアップするタイミング逃しちゃった感想と展開予想です。
本誌でもう大体全部突っ込まれてますが、書いたのは連載当時ですと念のため。
もがなちゃんの繰り返しになりますが、自分のためにも整理しておきますと、
善吉がぼっちだったのはいい。戦挙編でもがなと高貴は活躍できなかったわけで、ここで出ずっぱりだった善吉と出番なしだった二人の埋め合わせは必要。
善吉が解ける見込みのない暗号に挑戦し続けたのもいい。不可能に挑戦し続けるのは善吉の個性だと思うし、そうでなければ「普通」でありながら完璧超人のめだかの傍に居続けるなんてできなかったと思う。
めだかが善吉を殴ったのもいい。あそこは怒っていいシーン。善吉のあの言い訳は「団結力を養う」というめだかの目的に思いっきり泥を塗った台詞だったので、あそこで叱らないのは却ってよくない。ペナルティは厳しいけど、めだかは本来寛容だが厳しい人なので、それはいい。
だけど、めだかが善吉を「この程度の人間」と言い放ったことだけは、ショックだった。
まあ、直前におかしいなとは思ったんですけどね。「自分にはあんな仲間は一生できない」って、「善吉は?」って思いましたけどね。予想を上回る善吉ちゃんの可哀想っぷりが胸に痛い。初期作品を思わせるド鬱展開さすがです西尾先生、と思ったけど西尾作品で絆ブレイク初めて見たかもしんない。アレか、傷物語以来か。いーちゃんと友は別れもラブラブだったしなあ。
安心院さんの推測がすべて正しいのだとすると、今までの善吉が死にそうになったときの取り乱しっぷりや「友達のためなら化け物にもなる」や「私は善吉が大好きだ」発言、改神モード修得による「自身の異能を完璧に制御できるようになった」という印象がすべて覆るんですが……
彼女も王城と同じように自身の異能に支配されているのだとすれば。「普通」でありながらめだかの傍に居続けた善吉の努力や何度も助けてもらった恩を「目新しくなくなったから」という理由だけで切り捨てられるのがめだかの本性なら、そして彼女がそんな自分を良しとするのなら、私はそんな人になりたいとは思わない(完璧な人間だとは思わない)し、そんな人に幸せにしてほしいとも思わない。
でも、彼女は自分の冷酷さに自覚的だと思うんですよね。王城たち十三人組に「完璧な人間なんていない」って言い放ったのは、自分が完璧な人間などではないことを嫌というほど知っていたから。「心。そうだな、それが一番重要なことだ」と言ったのは、自分が心なき人でなしだと自覚していたから。そう考えると「化け物が人間ごっこをしているだけ」という本人の弁がしっくり来る。
同時に、「すべての人間を幸せにする」という目的の切っ掛けとなった善吉を切り捨てるなら、彼女はその「人間ごっこ」さえ放棄することに繋がる。
ので、「目新しくなくなったから」はブラフで「団結力を養うという自分の目的を一番の理解者が踏みにじったから」という「百年の恋も冷めた」状態だったら嬉しいんだけど……ないだろうなあ。
宗像、江迎、不知火ちゃん、あと師匠はともかく、真黒さんがめだかちゃんの不利益になることをするとは思えないので、人でなし部分を矯正するという目的で「めだかちゃんを完全な人間にしたい」安心院さんと「めだかちゃんを真人間にしたい」真黒さん(とお姉さま?)と「善吉とめだかを仲直りさせてあげたい」三人の利害が一致した、のかな。
全員が悪平等という可能性も人類の割合を考えると十分ありそうだけど、箱舟学園では悪平等は少ないらしいし。
めだかは善吉に無関心な見下げた態度を取るぐらいならきっちり庶務を首にしてやってほしい。どうして自分がこんなにも善吉に失望したのか多分自覚してるだろうし。
安心院に誑かされるのも「普通」な善吉ならありそうだし、同時に球磨川をきっちりはね除けた善吉なら安心院も拒絶してくれそうではある。五人は善吉に害を為すなら即座に背後から安心院に斬りかかりそうな雰囲気だったのであんまり心配してない。
善吉を誑かすなら、善吉は例えめだかに嫌われてもめだかの不利益になることはしないと思うので、善吉が安心院側に付くことでめだかの利益になる情報を提示するんじゃないかな。候補生五人組を撤退させたり善吉が完璧な人間になることで再び善吉の個性を目立たせる、っていう方向はないと思う。
長々と書いたけど、めだかは自身の異常を克服してくれるし、善吉はまた一回り成長してくれると信じています。たまにはかっこ悪くったっていいじゃない。めだかちゃん改に立ち向かったり江迎ちゃんの手を握ったり、今まで散々格好良かったんだもの! -
Posted by ブクログ
ネタバレ読み終わって、1P目の挿絵見て、うわあああああ!ってなった。シリーズ一作目を読んで衝撃を受け、ついにここまで来た。気が付いたらミステリではなくなっていた。それでも物語は面白いし、キャラクターは濃いしでグングン世界に惹きつけられて行って、物語が一つ終わってしまうのがとても悲しかった。
気になっていたいーたんの名前や、玖渚友と妹の過去、チームの面々、他の伏線もあったのに謎は謎のまま。語らない事はなんとでも解釈説明のつく物語だったりする訳か。全部まるっとすっきり解決ではない。だから、色々気になります。
シリーズ通して思ったのは、登場人物は女性がほとんどで、主人公マジハーレム過ぎ。モテ過ぎ。中二病と言われたらそれまでだけど、名言が多すぎる。厳選出来ないほどに。それもまた好きな部分です。
紆余曲折、遠回りもショートカットもしたけど、帰ってくる所は同じ。成長もするけど、根本は変わらないって素晴らしい。零崎と哀川さんが言ってたけど、「生きるってのは、≪生きていると思うこと≫」だって。 -
Posted by ブクログ
前半VS飼育委員長、後半VS美化委員長&ボーナスステージです。
前半では、なぜもっと早く覚醒しなかったしと言わざるおえない初期メンバーの阿久根先輩大活躍となります。
13巻にしてようやく見せ場という見せ場がやってきてホッとしています(笑)何しろ、サーティーンパーティー編や球磨川編でも全くと言っていいほど活躍の場がありませんでしたからね(苦笑)。
後半では自称魔女ことVS美化委員長戦でした。ここで活躍したのは、これまた今まで出番がなかった、中学生組の自称魔法少女の与次郎さんでした。しかし魔法(物理)は最近はやっているのか(^_^;)
まとめると、今巻では今まであまり活躍の場がなかったキャラ達が活躍していました。ある意味今までスポットが当たらなかったキャラ達が活躍していく様を見るのは新鮮でした。
これで今後もう少し活躍の場を広げればいいのですが・・・。