あらすじ
時計塔が修理されない上総園学園の2学期の音楽室。そこから始まった病院坂迷路と串中弔士の関係。歪な均衡を保つ学園の奇人三人衆、串中小串、童野黒理、崖村牢弥。そして起こってしまった殺人事件。迷路と弔士による探偵ごっこの犯人捜しが始まり、崩れたバランスがさらに崩れていく……。これぞ世界に囲われた「きみとぼく」のための本格ミステリ!
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Posted by ブクログ
「何か凄い奴が主人公だったな……」
と、最後まで読み終わったら思うことになると思います(最後まで読まなくても似たようなことを思うでしょうが)。
この作品に関しては詳しく書こうとするとネタバレになってしまうので書きませんが、主人公が串中弔士という13歳で、黒猫とは別の“病院坂”がでてくるお話。
あとろり先輩可愛いです。
最後に明かされる動機が、いかにも西尾維新らしいと思ったのは自分だけではないはず。
Posted by ブクログ
“まったく、
犯人と探偵は
他人にやらせるに限る。”
「きみとぼく」第2段。黒猫もでた。
串中弔士:いかれた偽物
串中小串:天然
病院坂迷路:静かなる人払い令
伽島不夜子:人間嘘発見器
童野黒理:嘘つき村の住人
崖村牢弥:裏表のない性格
つーか、結末が、ねぇ。
さすがにネタバレになるので言わないけど、もう、ある意味のネタバレは出ちゃってるね。
上に。
でも、本の中の殺人事件は犯人を見つけるのが楽だよね。
登場人物に出ている人しかありえないだろうから。
“「相手はミステリー小説に登場する
名犯人
じゃない。
一介の中学生です」”
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「世界」シリーズ第2作目。今回は、感じるべきでないカタルシスを感じさせてしまう青春ミステリ。
前作と比べ、登場人物にある種の振り切れた爽やかさがあり、読んでいて楽しかった。(前作のヒロインが登場するシーンでは、やはり色々思わされてしまうけれども)
各タイトルの命名も秀逸。次作以降の展開が気になる。
Posted by ブクログ
犯人主人公、殺人の連鎖、読んだことあった・・・しかもその昔読んだのがとてもつまんなくて逆に記憶に残ってたため、微妙な心境で読みました。でもおもしろかったです。タイトルにあるようにちょっと不気味。「人は簡単に死なない」って言葉が印象的でした。あとがきも西尾さんらしくて素敵。
Posted by ブクログ
前回の「きみと僕の壊れた世界」
よりは良かった気がします。
誰が亡くなっちゃうんだろうと考えながら
読んでたんですが
まさかお姉ちゃんと迷路さんか・・
亡くなって欲しくない人が亡くなるわな・・
そういうところが西尾さんなんでしょう・・
Posted by ブクログ
壊した世界のイメージでは、もっと軽くて悪魔に小悪魔的な人間かと思ってたけど、いつもの主人公だった。
常に女装な面白おかしい人間かと思った。
でも、火種を撒いたり仕掛けしたり、すげかった。
つか、牢弥先輩憎んでるのにわざわざ報告に来るなんて、律儀なのか?
迷路ちゃん死亡が衝撃!悲しい・・・。
Posted by ブクログ
前作ほど気に入るキャラが出てこず
トリックなども「うまい!」と思うほどのものでもなかったが
最後に病院坂黒猫が出てきてくれてうれしかった(笑)
一気に主人公が悪者になり
おいしいとこを全部持って行った感じ
そこは「うまい!」
Posted by ブクログ
きみとぼくの壊れた世界よりは好きです。ええ。この辺は意見が分かれる方も多いかと思いますが。
病院坂迷路がよかった…前作も病院坂黒猫が好きでしたが。個人的に迷路の方が。
主人公が中学一年生だと考えると怖い。
08'4'21
Posted by ブクログ
久々に、本を一冊読み終えました。
長かったー。すっごいちまちま読んでたから、全然、進まなかったけどなんとか読めた。
相変わらず、西尾維新は西尾維新だった……としか答えようのない話で。
これ嫌いな人は本当に嫌いなんだろうな! って思うんだけど、展開がまさかまさかすぎて、まあなんというかうん。
この人はこうやって小説の定型を崩していくために生きているんだろうな……と思います。
それがいいのか悪いのかはよくわからないけど、たまにはそんな小説もあっていいと思うんだ。
Posted by ブクログ
世界シリーズ2作目。
ぼくの姉・串中小串は学園の奇人三人衆のひとりだ。
動かなくなった時計塔の上から転落して「こぐ姉」は死んだ。
首には絞められたあとがあり、明らかに殺された形跡が残されていた。
犯人はいったい誰なのか?
ぼくは病院坂先輩に協力して、犯人捜しを始める。
物語の中心となる登場人物たちはみんな中学生だ。
ぼくとふや子さんは、ついこの間まで小学生だった。
だから事件はとても単純だ。
子供っぽくて短絡的で、思いつきをそのまま実行したような犯行。
少ない情報をもとに、論理的に進めていく病院坂の推理は面白い。
物語がぼくと病院坂が真相に気づいたところで終わっていれば、これほど奇妙な印象は残らなかっただろう。
ごくが語る事件の裏に隠されていた事実。
崖村先輩が言っていたように、ぼく・串本弔士はまさに寄生虫だ。
宿主に寄生し、宿主の行動をコントロールし、自分の利益になるように誘導していく。
日常はえてして退屈なものだ。
ぼくが囲われた世界から出る日は来るのだろうか。
出来ればいつの日か、囲われた世界を壊し、ついでにぼく自身も壊してしまってほしい。
そのあとで、ぼくがどうなるのか。
見てみたい気がするのだ。
Posted by ブクログ
中学校で起きた殺人事件。
被害者は主人公の姉。
時計台の壊れた時計が、
動き始めたわけは?
犯人は・・・?
奇人変人がいっぱい出てくる
推理小説として、
ラストはびっくりされたけど
後味は妙な感じ~
この人の本は、この独特の味が
好きかキライかに分かれるんだろうなぁ。
病んでる感じは、
私的にはちょっと苦手。。
でも話としては楽しみました。
Posted by ブクログ
「世界シリーズ」第2巻。
慌てて2巻を読みました(笑)
学校という「囲まれた」世界の中の平凡な毎日に
ウンザリしていた主人公
ある日そんな日々に突然の事件が起こる
うーん
3冊読んだ中では、いちばん西尾維新っぽかったかも。
妙なスキルを持った登場人物たちはモロに「めだかボックス」か?な感じだったし
主人公が最低最悪すぎる・・・
Posted by ブクログ
上総園学園にある、分針が止まったままの時計塔。
いつも一人、音楽室で楽器を奏でる病院坂迷路。
奇人として、学園中から忌み嫌われている病院坂と
なぜか親交を深める一年生・串中弔士。
そして奇人三人衆の串中小串、童野黒理、崖村牢弥。
そんな要素が配置された、「囲われた」世界で起こる殺人事件。
病院坂と弔士が探偵ごっこの犯人捜しに乗り出して、
そして迎える、日常とは正反対の異常な結末――。
「きみとぼくの壊れた世界」と世界観を同じくする物語。
西尾維新が放つ、新しい世代の本格ミステリー。
ややボリュームが少ないという印象は受けたが、
期待を裏切らない、西尾維新らしいミステリーだった。
読後感は、「クビシメロマンチスト」のそれに似ている。
途中まではノリの良い、ライトノベル的展開が続き、
殺人事件が起きても特に重苦しくなるでもないのに、
ラストシーンで急にひどく嫌な気分にさせられるのだ。
例えるなら、誰かとキャッチボールをしていて、
相手はずっと普通の球を投げてきていて、
こちらもそれを普通に受けていて、楽しんでいたのに、
最後に突然、砲丸を投げつけられたような感じ。
まともに受けようと思えばこちらの体勢が崩れるか、
どこかを痛めるかしてしまうような重い球。
人によっては、受けきることができずに避けてしまうかも。
「クビシメロマンチスト」を超えるにはいたっていないし、
作品全体のバランスとしては「きみとぼく~」のほうが
はるかに良かったと思うが、それなりに面白い。
あと、惜しかったと思うのは、ろり先輩とふや子さんの
あのキャラ設定はかなり面白いと思うのに、
それをあまり活かしきれていなかったこと。
もっとミステリーにからめることも可能な設定だったはず。
くろね子さん再登場は素直にうれしかったが、
全体的にずば抜けて面白いところも特になかったので、星3つ。
Posted by ブクログ
図。
今回言葉遊びキレてるなー。
キレているからといって面白いわけではない。
相手の表情ひとつで台詞を読み取る弔士くんはニュータイプ。
メタ意識の台詞はどうなのだろうか。
今回に関してはダメだったな。
「この世界のどこが不気味で素朴なのだろう?」と真犯人の動機を知るまでは疑問に思っていた。
が、なるほど、確かにこれは「不気味」で「素朴」な「囲われた」世界だ。
この世界を未来永劫愛おしく感じるには、読むのが遅すぎた。
Posted by ブクログ
時計台のある学園って時点でワクワクしたけど、何だかツッコミ所が多い。萌えきれなかった。(無意味な男装、女装とか……あんまり書くとネタバレになってしまう)
くろね子さんのボクっ子に萌えていたらしい自分に気づいた。
Posted by ブクログ
『いやー、参っちゃったよ参っちゃったよ参っちゃったよ参りましちゃったよ参拝しちゃったよ!』
『まったく、こぐ姉はひと昔前なら感動的な映画の原作にされていただろうってくらいに記憶力が悪いですね…』
『ドラゴンボールで最後のほう、よく「悪人以外を生き返らせる」って願いを神龍に叶えてもらっていたけど、それって結果的にはデスノートで夜神月がやろうとしていたことと一緒じゃないの? とか、そんな難しい話は、いーのー』
『弔士くんギタリストになりなよ! お姉ちゃんはドラミストになるからさ!』
『神の誤解がありますように』
『要するに人間とは何にでも慣れられる生き物なのです、負けることにだって、逃げることにだって、慣れられます。ひょっとしたら慣れることにまで慣れてしまうのかもしれませんね』
『へー。知らなかった。串中って優しいんだね』
『ぼくの半分はバファリンでできています』
『ええ、金に誓って無茶はしません』
『神に誓えよ!』
『謝る用意はあるが、悪かったとは思えない。』
『これは僕の性格でね、じぶんでも制御がきかなくてちょっと困ってるくらいなんだ。僕じゃなくて僕の前世での行いが悪かったからだと思うんだけれど、寛大な心で勘弁してくれたら嬉しいよ。』
『これでぼくは再び、異常から日常に帰る。つまらない異常からつまらない日常へ。』
Posted by ブクログ
犯人が想像通りだったり、そもそも登場人物が中学生ってところに違和感があったりしますが、やはり西尾は 2 冊目が、話がひどくて好きです。(^^
将棋の話もそれなりにオチまでつけていただいてって感じですね。
真相についてはもう少し突拍子のない方向も考えてみたのですが、この終わり方の方がより悲惨な感じでした。
さすが作家さんは違うんだなぁ。
Posted by ブクログ
西尾維新の世界シリーズ二作目(だったかな)でおそらく前作とはほぼ関係ない話。学校が舞台の殺人事件ミステリー。
言葉遊び、軽さ、終始つきまとう様子のおかしさがいい感じ。
Posted by ブクログ
1番おもしろいキャラが、1番最初に死んじゃうとこがショックで仕方なかった・・・
主人公が黒幕ってことも、途中でなんとなく想像ついちゃったし。
印象に残ったセリフ。
「ドラゴンボールで最後のほう、『よく悪人以外を生き返らせる』って願いを神龍に叶えてもらってたけど、それって結果的にはデスノートで夜神月がやろうとしてたことと一緒じゃない?」
Posted by ブクログ
ハマり始めてる西尾維新の「きみとぼく」シリーズ。
トリッキー過ぎますw。書いてしまったらネタばれっぽく
なってしまうので上手く書きようがないのですが、人を
驚かすことは主旨のような目まぐるしくも、カオスな
ストーリー展開。むー。確かに面白いんですけどね。
やり過ぎって気もしますが。
ミステリ的な意味で言う真犯人はなんとなく定石から言うと
割と早い段階で動機も含めて薄ら分かるのですが、それでも
読まされる魅力と力のある作家さんなんだろうなー。
残りの作品もどこで「病院阪」一族が登場し、スーパー探偵
っぷりを見せてくれるのか楽しみです。
Posted by ブクログ
初めての西尾作品。
あーこういう洒落た会話のテンポが人気の秘訣なのねと納得。
登場人物が軒並み変わった名前なのもいいね。
面白かったけど、ミステリーのネタとしては物足りないかも。
どんでん返しが待ってはいたけど、なんとなく納得できない感じ。
挿絵がネタバレでちょっとなぁ~。
Posted by ブクログ
ラスト以外は★★★★で、ラストが★です
やっぱり小説はラストが大事だと思いますし、ちょっとだけ残念でした(西尾維新さんの他の作品はどれもいい〆方だったので、余計に)
でも続きを読みたいと思えるものでした