あらすじ
奇妙な相談を受け、シャーロック・ホームズが愛した街・ロンドンへと誘われた病院坂黒猫と櫃内様刻。次々と巻き起こる事件の謎解き合戦が始まった!これぞ世界に囲われた「きみとぼく」のための本格ミステリ!
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マトリョーシカ!
はらはらどきどき。
何かもう悪戯トリック騙し合い。楽しいけど!エンターテイメントだけど!体力が必要ですね読むのに。
推理小説の風刺なのか何なのか。西尾節炸裂回。
新しい視点観点に溢れてるので…ニンギョウほどではないけど西尾ファン向けっぽい。
世界シリーズにしてはかなり平和。安心感とは素晴らしい。
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『作中作』
っていうんですかね、こういうの。世界シリーズの中で一番楽しめたかもしれません。
あまり内容について話してしまうと勿体ないので詳しいことは書きません。が、キャラクターたちのやりとりが本当に楽しかったです。
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「世界」シリーズ第3作目。作中作中作中…作中作と目が回るような構造の楽しいミステリ。簡素すぎず、込み入りすぎず、ちょうどいい具合に混乱させられた。結末のつけ方もシニカルながら頷ける。欲を言えば、主人公にもっと活躍してほしかったところ。
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西尾維新は好きか嫌いかと聞かれれば、「かなり積極的な方で好き」と答える存在だ。ただ、本格的に活動を始めた時期が大学院~社会人になりたてのころで、その後は海外にいたので、その速筆に追いつくのを途中であきらめてしまいすっかり距離が遠くなってしまった。本書の表現を使えば「はぐれてしまった」感じ。
この作品も実際に読むまではシリーズものの3つ目と言うことも知らなかったし、そもそもなぜ手に取ったのかもよくわからない(wishlistに入れた理由ってなんだったったっけ?)。で、実際に読み始めるといつもの雰囲気で、あっという間に読み終えることが出来た。
基本的には入れ子構造というか、章立てごとに作品を楽しんで全体の構成を追うという構造になっているので、ミステリーの完成度を問うと言うのは野暮な話。二段組みでやや量が多いものの、維新に慣れている人だったらあっという間に読み終わるだろうし、たぶんそうやって読むのが正解だと思う。
入れ子構造の話・・・正確にいえばメタな部分まで取り込んでいるのだけど・・・はミステリーではよくある形なんだけど、2000年後半からはループと組み合わせてライトノベルとかセカイ系でよく見る題材になった。本書も位置づけとしてはライトノベルとなるんだろうけど、会話の流れを楽しめる人であれば誰でも手にとって問題はないかな、と思う。ただ、西尾維新好き以外の誰がこの物語に目的を持って手に取るかは不明だけど。
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小説の中で小説を書く。
どうなんだろ。これって昔はよくある技法だったなんて書いてあるけど、俺は初見な気がする。案外俺ってミステリ読んでないのかな。赤川次郎とかライトなものしか読んでないもんな。もっとたくさんの著者の本読まないと。
まぁ、面白かったけど、世界シリーズ前二作と比べてやたらライトだったな。
つーか黒猫って一作目で飛び降り自殺して死んでなかったっけ?これが本編よりも最大の謎なんだが。
本編自体の感想はあんまないなぁ。ロンドン旅行を堪能できてよかった。リアルでロンドン旅行してみたいわなぁ
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流石・・
いやあ、作中作だとも思わせない西尾さん凄い・・
本当に病院坂が殺されるわけがないと思いながらも本当に
殺されたんではないかと思わされて悲しくなってしまった;;
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西尾維新の文体は、非常に漫画的で、読みやすいし、気持ちがいい。だからこそ多くの人に支持されているのだろう。快感原則の忠実で、ストレスを感じない。それがいいことかどうかはさておき、エンターテイメント小説家でトップを走り続けるこの男がどこにたどりつくのか、今後も楽しみである。
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『きみは呼吸をするように嘘をつくねえ。もう本当、感心するしかないよ』
『僕がきみに優しいのは、きみが巨乳だからだということを忘れないで欲しい』
『それに、だいたい幽霊なんていたら ー 人を殺す甲斐がないじゃないか』
『人間は処女のままでどこまで淫乱になれるかという実験中です。』
『言語と言語を繋ぐという作業は ー 大袈裟でなく、世界を繋ぐということです。人と人とを繋ぐということです。』
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読んだらロンドンに行きたくなる!!
作中作って話は、最初ビックリしたけど、途中で最後のオチも読めちゃったから、そこは裏切ってほしかった!!
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久しぶりの西尾維新。作中作とはいえ上手い作り。どんどんと引き込まれていきました。好みです。イギリス、行ってみたくなります。シャーロック・ホームズのファンというほどではないのですが(何作か読んでますが、好きになれるほど読んでいないかも)とはいえ、楽しませて頂きました。
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物語は、病院坂黒猫と櫃内様刻がK国際空港の搭乗口で待ち合わせている場面から始まる。
空港から機内へ、そしてロンドンの街へ。
二人の旅は多少のアクシデントを織り交ぜながら、観光スポットをめぐっていく。
作中作とも言える互いが執筆しあうリレー小説は、なかなかに面白かった。
シャーロック・ホームズ博物館や、マダム・タッソー蝋人形館での黒猫の醜態(本人的には消し去りたいものらしいが)も、いかにもありそうで笑えた。
あの黒猫がこんな反応を目の前でしたら…まず呆気にとられ、次に横っ腹が痛くなるほど爆笑し、最後は怖いものを見てしまったような落ち着かない気分になるだろう。
それもこれも作中作の物語の中での話。
最後の落ちには「なるほどね」とある意味納得した。
いかにも世界シリーズらしい結末と言えばしっくりとくる。
次巻では、西尾さん自身の後書によると中学三年生になった串中弔士が登場するらしい。
あの、「人でなし」のような串中がどんなふうに成長しているのか。
楽しみである。
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【よくあるはなしのよくないパターン】
西尾維新は分かり易い。絶対に起きないだろうを必ずぶっこむのが、彼の趣向だ。つまり、主人公は死ぬし、鉄砲が出てきても発射されない。窮地に立たされたら、必ず次のページでもう解決していて、幸せそうに手と手を取り合ったら、必ず誰かが死ぬ。ルーチンワーク。
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きみとぼくシリーズ第三弾。
なんか、舞城王太郎の『九十九十九』の前半と同じノリ。
次の章に進むごとに、前の章が作中作だったとわかり、若干ややこしい。『九十九十九』ほどではないけれど。
んで、最後の最後で、「結局、ロンドン行かねぇのかよっ」みたいなw
西尾維新は「後書」で、「病院坂黒猫と櫃内様刻の仲良しな日常を書くことができたので、作者的には嬉しい一作です」と言っていますが、なんか…もやもや。。。
あくまでそれは、作中作における「仲良しな日常」だからっ!
「仲良しな日常」書きたかったのなら、ふつーに書いてよ><!! みたいな。
まぁ、西尾維新はそのすぐあとに「いや、書けてないかもしれませんが」とも言ってるけどw
ついでにこれ、ミステリー作品としてもなぁ…微妙。
西尾維新には珍しく、アームチェア・ディティクティブっぽい内容ですが、あんま向いてな…や、普段の方が断然イイですw
アームチェア・ディティクティブものは、王道のパズラー好きが書くべきだというのが、あたしの持論w
というわけで、世界シリーズの中では、やや中途半端な感じが否めない一冊。
まぁ、番外編らしいから、いいんだけど。
Posted by ブクログ
「世界シリーズ」第3段
あ、2を飛ばして読んじゃった(笑)
病院坂黒猫と櫃内様刻は、「読んだ人間はみな死んでしまう」という小説を書いた小説家からの依頼で
ロンドンへと旅立つ・・・
うーん
これ以上書くとネタバレになるんで書けないけど
これは、ミステリのくくりでいいのか???程度の軽さです(笑)
1作目よりは、さらさら~~っと読めるかな・・・
Posted by ブクログ
奇妙な相談を受け、かのホームズ譚の舞台となった街
ロンドンへと向かうことになった病院坂黒猫と櫃内様刻。
そんな二人の周りに、奇妙な事件が次々と巻き起こる!?
西尾維新が放つ、新世代の本格ミステリ。
「世界」シリーズ第3弾。
「きみとぼくの壊れた世界」を読んだあとには
まさかここまでシリーズが続くと思わなかったが、
あっという間にもう3作目である。
今回は、「きみぼく」のメインキャラクターである
病院坂黒猫と櫃内様刻が再び主役を演じる。
また、「不気味で素朴な囲われた世界」の
語り部であった串中弔士も少しだけだが登場する。
本作は内容に触れるのが非常に難しい。
上記のあらすじが短いのもそれが原因である。
凝った趣向のプロットであり、
あまりその点に言及すると未読の方の興を
大幅に殺いでしまう恐れがあるからだ。
逆に言えば、その凝ったプロット以外には
あまり見どころのない作品だとも言える。
登場するいくつかの謎解きは小粒なものばかりで
ミステリ読みを深く満足させるものだとは思えないし。
他に魅力と言える点はといえば、
やはり“キャラ萌え”であろう。
というか、最近の西尾作品は
ほとんどキャラ萌えだけでできているような趣さえある。
そういう作品を受容できるか否かが、
西尾維新という作家を好きになれるかどうかの分かれ道だろう。
くろね子さんに結構萌えてしまう自分としては
彼女が全編にわたって登場するというだけで充分。
今回もライトに楽しませてもらった。
感謝。
Posted by ブクログ
図。
登場するキャラクターが書いた作中作、を更に作中作で塗り被せていく。
西尾維新がひねくれた性格をしているなと思わせるのが、作中作を2章3章と続けていく上で一つ前の章で起こる事件や、人物描写を否定することから始まること。
幼児が積木で遊び、重ねていったものを一瞬で足蹴にするような感じ。
タイトルを「西尾維新が創って壊した世界」と言い換えることが出来なくもない。
肝心の中身は「ミステリ+黒猫と様刻の仲良し描写+メッタメタ」といった内容。
ここはいつも通り。
世界シリーズでは一番好き。
Posted by ブクログ
メッタメタにメッタメタな。混乱したにはしたけど、第三章辺りに差し掛かるともう一種の悟りというか諦めのような気分が沸いてきて、あぁ…きっともうこれはなにもかも作り話なんだろうな…みたいな。
いや、そもそも小説なんだから作り話なんだけれども。そういうことも織り込み済みっぽいのがメッタメタでメッタメタな(ry
Posted by ブクログ
イギリスに行った気分になれる本。
結局どれが真実なのかわからなくなるような小説。
ミステリ的に考えるとどうなんだろう? 登場人物たちが推理の粗を自分たちで語っちゃってるからな……飛行機のトリックからして「ないわ~」と思ったので、本格を求める人にはお勧めできないです。
『謎解き』より『なぞなぞ』?
一人称が変わるので、それぞれのキャラの性格が味わえて面白かった。やっぱりくろね子さんが好き。
Posted by ブクログ
なんだか予想通りのオチで意外。(^^;
実験作と言えば実験作なんだろうし、途中でそれなりに違和感を感じるはずなので、ネタとしては予想されるのは承知の上だったと思うので、もっとひどいオチを期待していたんですけどね。
ま、ひどいっちゃひどいんだけど。(^^;
推理合戦をする名作ミステリは多いので、それをやってみたかったって言うことなんでしょうかね。(^^;
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世界シリーズ第三弾ロンドン編。著者曰く世界シリーズの折り返し地点としての学園『外』編。
やっぱりストーリーてきには前後の作品とほぼ関係ない話。
きみと僕の壊れた世界を読んでないので、この作品では内容的にくろね子さんと様刻くんのキャラがわからなかった(笑)
Posted by ブクログ
行間ならぬ章間を読む力が必要。要は想像力を試される。頭の中こんがらがって、訳わかんなくなって最終的に「やっぱりね」って落ち。各章の冒頭は信用しないと成り立たない。
Posted by ブクログ
夢落ちかよっ。正確には違うけど。
なんだか舞城王太郎の九十九十九を思い出す構成だね。ちょっと違う方向で凝ってたとは思うけど。ただ、どんな落ちに持っていくんだろうかと期待して読んでたので少々残念だったよ。まあ、それなりには面白かったんだけどね。
つーか、表紙のくろね子さんがボウグに共生されてそうで怖いです。
Posted by ブクログ
シリーズで二番目に読んだんだけど、これが三作目だったっぽい。
くろね子さんと様刻くんが旅行中に事件に巻き込まれるというお話。
章ごとに視点が変わったり、毎回びっくりのオチがあったり、
かなりユニークな構成のお話だと思います。
この本もやはり二人のヘンテコな思考や会話が見所。
仲よさげな感じが出ていて、ほのぼのします。
Posted by ブクログ
くろね子たんはあはあという感じなのかな?と読んでて思いました。くろね子たんの魅力全開!
後舞台がロンドンなんで、ロンドンの楽しみ方が参考になります。蝋人形館に行って、大英博物館でロゼッタストーン見ると良さそうだ。
それから小説について小説家について小説の定義についてなどなど少し語られているので面白いかも。
構造が面白くてニヨニヨでした。
Posted by ブクログ
ライトノベルっぽいのでバカにされがちな西尾だけど、語彙もなかなか多いし書き方も上手だと思う。どこからがライトノベルで、そうじゃないのか、線引きをするのが難しいだろうけど、西尾の小説は電撃なんかのライトノベルとは一緒にはできないだろうと個人的に思うのだ、
本作はミステリーと銘打たれているわけだけど、ミステリーとして読むと大分物足りなさはある。しかし、エンターテイメントとして読めば「つまらない日常とはサヨナラだぜ!」と思えるくらい現実逃避できることは請け合いだ。
西尾維新の小説は、なるほど、充分に引き込まれるだけの魅力があるのだ。
Posted by ブクログ
今さらですが、初西尾作品。
なのに、シリーズ物の3冊目を選んでしまうとか、我ながらがっかりだ(苦笑)
作風は予想通りな感じで、楽しめました。
まだ1冊読んだだけですが、印象は「徹底的」という感じ。
作中のミステリ談義については、森博嗣への多大なリスペクトを感じましたが…どうでしょう…
このシリーズも読みたいけど、
デビュー作やら、零崎シリーズも読みたいです。
【2010.06.01】
Posted by ブクログ
“「……弔士くん。きっときみは、ずっとここにいるつもりだよね」
「はい」
振り向きもせずに、僕にそう応える弔士くん。
「じゃあ……僕はあちこち見て、そのうちここに帰ってくるから、それまでここにいてくれるね?」
「はい」
「……弔士くんは筋肉質な中年男性が好きなんだよね?」
「はい」
「これからは人生を真面目に生きると誓うかい?」
「はい」
聞いちゃいない。”
「きみとぼく」第3段。
面白すぎます。
展開がヤバいです。
病院坂黒猫と櫃内様刻のやりとりが面白すぎます。あと、串中弔士くんもでてきます。ある意味で。
これ以上はネタバレなるんでやめときます。
腹筋痛いです。
“「さあチケットは入手した!急ぐぞ様刻くん!ホームズ先生を待たせるな!」
「いや、病院坂、きみの夢を壊すようで何だが、僕は多分、ホームズ先生は架空のキャラクターじゃないかと思うんだ……」
「そんなわけ、あるかあ!」”