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Posted by ブクログ
西尾維新は好きか嫌いかと聞かれれば、「かなり積極的な方で好き」と答える存在だ。ただ、本格的に活動を始めた時期が大学院~社会人になりたてのころで、その後は海外にいたので、その速筆に追いつくのを途中であきらめてしまいすっかり距離が遠くなってしまった。本書の表現を使えば「はぐれてしまった」感じ。
この作品も実際に読むまではシリーズものの3つ目と言うことも知らなかったし、そもそもなぜ手に取ったのかもよくわからない(wishlistに入れた理由ってなんだったったっけ?)。で、実際に読み始めるといつもの雰囲気で、あっという間に読み終えることが出来た。
基本的には入れ子構造というか、章立てごとに作品を楽しんで全体の構成を追うという構造になっているので、ミステリーの完成度を問うと言うのは野暮な話。二段組みでやや量が多いものの、維新に慣れている人だったらあっという間に読み終わるだろうし、たぶんそうやって読むのが正解だと思う。
入れ子構造の話・・・正確にいえばメタな部分まで取り込んでいるのだけど・・・はミステリーではよくある形なんだけど、2000年後半からはループと組み合わせてライトノベルとかセカイ系でよく見る題材になった。本書も位置づけとしてはライトノベルとなるんだろうけど、会話の流れを楽しめる人であれば誰でも手にとって問題はないかな、と思う。ただ、西尾維新好き以外の誰がこの物語に目的を持って手に取るかは不明だけど。
Posted by ブクログ
物語は、病院坂黒猫と櫃内様刻がK国際空港の搭乗口で待ち合わせている場面から始まる。
空港から機内へ、そしてロンドンの街へ。
二人の旅は多少のアクシデントを織り交ぜながら、観光スポットをめぐっていく。
作中作とも言える互いが執筆しあうリレー小説は、なかなかに面白かった。
シャーロック・ホームズ博物館や、マダム・タッソー蝋人形館での黒猫の醜態(本人的には消し去りたいものらしいが)も、いかにもありそうで笑えた。
あの黒猫がこんな反応を目の前でしたら…まず呆気にとられ、次に横っ腹が痛くなるほど爆笑し、最後は怖いものを見てしまったような落ち着かない気分になるだろう。
それもこれも作中作の物語の中での話。
最後の落ちには「なるほどね」とある意味納得した。
いかにも世界シリーズらしい結末と言えばしっくりとくる。
次巻では、西尾さん自身の後書によると中学三年生になった串中弔士が登場するらしい。
あの、「人でなし」のような串中がどんなふうに成長しているのか。
楽しみである。
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