【感想・ネタバレ】きみとぼくの壊れた世界のレビュー

あらすじ

禁じられた一線を現在進行形で踏み越えつつある兄妹、櫃内様刻と櫃内夜月。その友人、迎槻箱彦と琴原りりす。彼らの世界は学園内で起こった密室殺人事件によって決定的にひびわれていく……。様刻は保健室のひきこもり、病院坂黒猫とともに事件の解決に乗り出すが――?

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

1%の人にブッ刺さる作品。

物語ということのプラスチック的なグロテスクさが描かれ、そのどうしようもない閉塞の破れとして、抱擁が立ち現れてくる。最高。
ミステリではない。レールモントフの『現代の英雄』とかと引き比べて読みたい。

1
2020年12月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

櫃内様刻と櫃内夜月の禁断とも言える恋模様、悪い噂の耐えない保健室の美少女病院坂黒猫への恋、同級生琴原りりすからの愛。
事件の解決を淡々としていくようなものでなく、主人公が人間的感情で動いているのかがよくわかる、あまり西尾維新作品の主人公らしさがない目新しい作品だった。
また、主人公が高校生、西尾維新先生も若いこともあり文章の節々から強大なものへの反抗心が垣間見えるのも良かった。

0
2024年04月18日

購入済み

まだ完結してないシリーズで、後何年待てば最終巻が出るかも分からないので手を出すか迷ったのですが、いつか最終巻が出た時に喜べる方が楽しそうだと思って買いました。
世界観が暗いのが好きです。
キャラ同士の掛け合いが読んでて気持ちいいのが西尾作品の良いところですね。

0
2023年02月14日

Posted by ブクログ

これ、だいぶ好きです。
ミステリーが、っていうより、作品世界が。

ミステリーとしては、一応「本格」に分類したものの…いまいち。
でもたぶん、これは好みの問題で、あたしは動機を推理する、っていうものがあまり好きじゃないのです。

で、作品の世界で気に入ったのは、人間関係とキャラ(=キャラと、それぞれのキャラの関係?)。
西尾維新らしい(とゆーか、戯言シリーズっぽい?)、微妙な人間関係と、人間造形。

あと、あたしはマンガも大好きなので、(そういえば…ブログには『DEATH NOTE』しか書いてないなぁ…。)
(そういえば2…西尾維新は『DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件』ってのも書いてますね。『DEATH NOTE』があんま好きじゃないから、たぶん読まないと思うけど。)
各章の最初の、マンガの…あーゆーの、なんて言うんだろ?
小説に出てくる場面の断片みたいな(…「破片拾い」だから?)、予告編みたいな。
それが、かなり好きです。
各章を読み始める前は「これから何が起きるの?!」って感じでドキドキするし、読み終えた後は、「あぁ〜、あのシーン、こんな感じだったのか〜」って、回想がてら、も一度楽しめるし。

そいえば、イラストで思い出したけど、裏表紙の、折り返しのところにある主人公の顔!!
何気なくめくってみて、びっくり。
…なんつー顔してんだろ。
イラスト書いてるのは西尾維新ではないけれど、西尾維新の小説の端々に現れるブラックな感じが出てて、けっこう……好きです。

0
2013年10月16日

Posted by ブクログ

「戯言シリーズ」や「物語シリーズ」で有名な西尾維新先生の作品

「詐術(トリック)より論理(ロジック)」
のような西尾維新特有の言葉遊びがよかったです

登場人物の名前が皆へんてこりんなのですが
それよりもキャラの濃さが目立ち後半からは気になりませんでした

作中の
『世の中には報われない努力もある』なんて言うが、そんなことはない。
努力をすれば必ず成功する。成功しなかった人間が積み重ねてきたのは努力でなく徒労だ。」

という台詞がとても心に残ってます

0
2012年07月10日

Posted by ブクログ

《購入済》私は著者の小説を好んで読んでいます、と前置き。でもこれは特に好き嫌いが別れそう。独特な世界観にかなりしつこい言い回し、癖が強く、嫌気が差すほどお約束に忠実なキャラクターに魅力を感じられたら是非オススメしたい。特別この物語の主人公が好きなので評価は高め。

0
2012年04月21日

Posted by ブクログ

ここ数年で最も衝撃を受けた作品。

西尾氏の作品に出会わなかったら、今でも僕はミステリー嫌いで通していたでしょう。


この作品の感想をちゃんと自分の言葉で書けるようになるには、まだまだ時間がかかりそうだ。

0
2012年02月05日

Posted by ブクログ

中学時代にはじめて買った西尾さんの本。

今でこそ有名になってしまったけれど、この頃はまわりから何の前評判も入ってくることもなく、新鮮な気持ちで読むことができた。

「ライトノベル+推理小説」

という組み合わせも面白かったし、斬新なキャラ名に惹かれて当時は本当にのめりこんだ。

読むごとに魅せられる部分が違って、
保健室での饒舌な部分や様刻のために無理して校内を移動したりする部分など色んな表情を見せる黒猫のキャラクターに惹かれることもあれば、
最初は嫌いだったりりすの良さが読む度に少しずつわかるようになったり……

あとは作中で夜月が自分の本棚の本を背表紙の色別に分けて虹色にグラデーションさせて並べるのを、よく自分も真似したりしていた。


私が読書にのめり込むようになったのは、丁度この本を読んだ頃だったと思うので、本を大好きになるきっかけをくれたという意味でも思い出深い一冊。

0
2011年12月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

病んでる、とことんまで病んでる。『恋風』どころじゃないなこの兄妹とか思ってたんだけど、そうかそう来るか。

一見、何もかもがうまくいってるように見えて、その隙間からは果てしない虚無が広がってるラストがすさまじい。主人公の抱えてる闇が最後までまったく癒されず、壊れたまま世界は続く。

ミステリー部分とかはもうどうでもいいやね。エロゲ的な道具立ても主人公のモテモテぶりも、このラストを読めば全くうらやましくも何ともない。この主人公だけには絶対なりたくないものである、いやほんとに。

だっておにいちゃん大好きの実妹と、実は人殺しだった仲の良いクラスメイトと、ブルマが似合う引きこもり安楽椅子探偵な巨乳娼婦の三択だよ。

あからさまな萌えキャラ造形が罠だったりするわけだから、実に底意地が悪い。

まそこが西尾維新らしくて面白かったりするのだけど。

0
2016年11月13日

Posted by ブクログ

シリーズ全体通して邪悪な作品

人見知りなのに一対一だから売春はオッケーと言うことに衝撃を受けた

自分にとっての大オチはここ

0
2014年06月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

夜月ちゃんがとにかく可愛い。それしかない。p104-105がたまらない。泣きながらすがりついて、好き好きわめいて、床に落ちた麻婆豆腐を食べようとして、また好き好き、誰とも喋ったら嫌だと言いながら、一番じゃなくても良いから嫌いにならないでぇ!ってもう、なんだろうこの感情。動揺。ときめき。

0
2013年02月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

これを初めて読んだのは中学の時だけど、高校の時に正直買うかどうかすげー迷った覚えがある。でもなんてゆうか改めて読んでみたら、主人公が一番、敢えて辛い立場に立つっていう話だった。
「嘘をつくことよりも嘘をつき続けることの方が難しい」を敢えて実践するというか…
関係ないけど「君の頭は髪の毛を育てるための苗床か?」はツボだった。

0
2012年08月01日

Posted by ブクログ

世界シリーズの一作目。
世界シリーズはこれさえ読んでおけばいい気がする。
個人的にはミステリなんてどうでもよくて登場人物の魅力が重要だと思う。
特に主人公は西尾維新作品の中で本当に異質。
困難を乗り越えながら成長するって要素が他作品には多かれ少なかれ入ってると思うけど、この主人公は変わらない。
変わらない主人公の選択の結果として生じたラストシーンは圧倒されるものがある。

0
2012年05月14日

Posted by ブクログ

壊れたというより、だんだんとじわじわと歪んで狂っていく様を描いているようでした。
最後なんて日常に戻ったというより歪みに歪みまくった成れの果てという感じで、かなりゾッとしましたよわたし。

しかしながら病院坂黒猫というネーミングが素晴らしすぎますね。

0
2012年02月16日

Posted by ブクログ

かなり良かった。西尾維新の素晴らしい一冊。
物語は、近親相姦ぎりぎりの兄である様刻と妹夜月そして、様刻のクラスメイト三人との人間関係を通じて世界と自分がどう関わって行くかを問い直す物語。

西尾さんが意識して確信犯的に漫画的表現を作品の中に取り入れているのでしょうが、これが凄くイイ!
会話のテンポ、主人公の情景描写など、リズムのある動的表現が独特の世界をつくっている。
特に妹である夜月の台詞のセンスがいい。
台詞だけで、内面から表情に至まで全て言い尽くしてしまうような、表現力のセンスは秀逸。

途中、殺人事件が唐突に出てきて、トリックを解明していく話になるのだけど、これは非情に平凡。
ただし、この作品ではあくまでサイドストーリーにしか思えなかった。
重要なのは、主人公である様刻の内面の葛藤や成長にあると思う。
そういう意味で、この主人公のキャラは非常に立っているし、きちんと描かれていてよかった。

自分の内面と向き合ってあれこれ考える人には、
この作品、非常にオススメです。

0
2012年01月16日

Posted by ブクログ

戯言シリーズを読み終えたので、次の西尾維新を(*´∇`*。いやあ結構な壊れっぷり。様刻くんはいーちゃんより優しいしこちらよりですが魔性っぷりはいーちゃん以上かも。二兎どころか三兎得てますよ。ちゃんと推理小説で謎解き中心ですがこの壊れた人間関係の行く末ばかりが気になりました。今後どうなることやら。

0
2011年11月14日

Posted by ブクログ

西尾維新がミステリを描き続ける唯一のシリーズとなったシリーズ、世界シリーズの第1弾。他の作品と違う生臭い世界観が売りだが、人によっては「気持ち悪い」と感じるかも。

0
2019年01月16日

Posted by ブクログ

久々に著者の作品読んだけど、らしい感じは十分あって面白かったけど、病院坂の設定にはちょっと引いた

殺人の動機もイマイチよくわからなかったし、様刻も嘘つきすぎでいまいち好感持てない

続編を読むか悩む

0
2020年06月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

カタルシスのない青春ミステリ。キケロの「私は最も正しい戦争より、最も不正な平和を選ぶ」という言葉を思い出させるような、捻じ曲がった情愛と調和が描かれる。
登場人物は魅力的だけれど、彼らの清濁併せ持つというより、もはや濁々としたエピソードの数々に、読んでいて体力を使わされた。

0
2017年11月16日

Posted by ブクログ

世界シリーズ1作目。
本を開くと、そこには壊れた世界が拡がっている。
正しくは壊れかけていると言ったほうがいいのかもしれない。
第三者的な視点で見ると、様刻も夜月もとうの昔に壊れてしまっているように感じる。
けれど、まだ踏みとどまっていると様刻自身は思っているのだ。
歪んでいるけれど澱んではいない。
個性的なキャラクターの本質が物語の底に隠されているざらつきに触れて、まるで正しい世界での出来事のような軽さで目の前に差し出される。
青春風味、ミステリー風味の西尾維新ワールドの物語。
西尾さんでなければ描けない世界が、きっちりと詰まっている物語だった。

0
2017年04月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

主人公は櫃内様刻と櫃内夜月は現在進行形で、禁じられた一線を踏み越えつつある。
その友人である迎槻箱彦と琴原りりす。

そんな彼らの学校では、密室殺人事件が起こり、様刻は保健室のひきこもり、病院坂黒猫とともに事件解決に乗り出す……という話でした。

いや……なんというか、さすが西尾維新先生! としか言いようがないですね。
「常識ってなんだっけ?」というような全てをぶっ飛ばした倫理観の欠如。
そして、わけのわからない日本語……。

西尾維新ワールド全開です。

結局は、すべてを様刻がすべてを飲み込むことで完結してしまうのですが、正直、これでいいとはまったく思えない。
ただ、西尾維新先生の作品が、そういう納得できる感じで落ちないことはさすがにだんだん、わかり始めているので、これはこれでいいんだろうな……と思っています。
これも続きがあるようなので、楽しみです。

0
2015年11月13日

Posted by ブクログ

問題編はともかく、探偵編と解答編の文章がくどかった。眠い。

泥沼化するのでは……と読み進めていたら最後は意外と青春だった。
読後感良し。

0
2015年09月25日

Posted by ブクログ

ラノベっぽかったので(いや、ラノベか)ペラペラ読み進めてしまったが、結構ちゃんとミステリしてるので、もっとちゃんと読めばよかったなと後で後悔。

0
2015年11月14日

Posted by ブクログ

クビキリ以来の西尾維新!!1
ハーレム覚悟で臨んだのですが、優しい気持ちになれそうな……なれなさそうな……。「作者はあとがきでフォローしてはいけない。中の人の事情なんて興味ない」と言いながら、しっかり作中で本格定義の伏線
キャラが好きになれそうな……なれなさそうな……。シリーズらしいので読んでしまいそう

0
2013年11月27日

Posted by ブクログ

あいかわらずの維新節。これに乗れるかどうかで、読後感が違うかな。読み終わっても、まだまだ話が始まってないような感じ。

0
2013年09月26日

Posted by ブクログ

西尾維新先生は萌え要素を構造化して凝縮してくれるからいいなぁ。エロゲ的空間に生きる女の子は感情でなく、こちらが推察し得る範囲の論理的思考の下に動かなければならないのだ。何か殺人事件が起きた気がするけど、そんなことはなかった。

0
2013年08月29日

Posted by ブクログ

青春ミステリーを西尾維新が描くとこうなるのか~~というのが感想(笑)

それにしても、化物語シリーズのアララギくんといい
めだかボックスのお兄ちゃんといい
今回の様刻といい
どうしてみんな妹萌えすぎるんだ!(笑)

病院坂のキャラがいちばん立ってるかなァ
ありがち性格ではあるけれど

0
2012年11月17日

Posted by ブクログ

既刊4冊まとめて。

きみとぼくの壊れた世界 ★3
不気味で素朴な囲われた世界 ★3
きみとぼくが壊した世界★4
不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界★2

いつもの西尾維新ワールド。
キャラの特異性を発揮しつつもまじめにミステリしてます。

惰性で読んでたんですが、段々と病院坂黒猫が魅力的なキャラに感じてきた。
そういう意味でもキャラがたってる『きみとぼくが壊した世界』はひとつ抜けて読むのが楽しかった。(内容も面白くて好き)

そして期待の次巻
『不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界』でガッカリ。

次巻に期待。若干。

0
2012年11月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

酷い話だ。

西尾維新らしいキャラクタ達と結末。
トリック自体は、単純で気づく人も多いと思う。
目的は友情、動機も友情なんてまさしく青春ミステリといえるのではないだろうか。

完結した物語であり、完結した世界だと思うんだけど、このシリーズまだ続くんだね。

0
2012年10月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

図。

様刻くんや病院坂さんの語りは「初対面の人に長々と語られても・・・」と思ってしまった。
その人を散々知った上で、アララギさんのように歯磨きプレイをする、というのは分かるのですが。
単純に魅力を見出せなかっただけって言うのもある。

もんだい編の時と比べ、家に行く前後から迎槻くんのキャラが変わりすぎじゃないかな。
「イロイロな出来事があったから」と思えば許容範囲内。

なんでこれくらいのトリック(失礼だけどあえて)に気付けないのか。
でも「イイハナシダナー」と呟いてしまうような、整列された綺麗さがあった。
数沢くんだけは報われていないけど。

0
2012年02月01日

Posted by ブクログ

前半はいくらか面白かったけど、後半はちょっと何がしたいのかよく分からなくなってしまって、まぁうんあれ。少々残念…かな。

0
2012年07月09日

「小説」ランキング