【感想・ネタバレ】きみとぼくの壊れた世界のレビュー

あらすじ

禁じられた一線を現在進行形で踏み越えつつある兄妹、櫃内様刻と櫃内夜月。その友人、迎槻箱彦と琴原りりす。彼らの世界は学園内で起こった密室殺人事件によって決定的にひびわれていく……。様刻は保健室のひきこもり、病院坂黒猫とともに事件の解決に乗り出すが――?

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Posted by ブクログ

ネタバレ

櫃内様刻と櫃内夜月の禁断とも言える恋模様、悪い噂の耐えない保健室の美少女病院坂黒猫への恋、同級生琴原りりすからの愛。
事件の解決を淡々としていくようなものでなく、主人公が人間的感情で動いているのかがよくわかる、あまり西尾維新作品の主人公らしさがない目新しい作品だった。
また、主人公が高校生、西尾維新先生も若いこともあり文章の節々から強大なものへの反抗心が垣間見えるのも良かった。

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2024年04月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

病んでる、とことんまで病んでる。『恋風』どころじゃないなこの兄妹とか思ってたんだけど、そうかそう来るか。

一見、何もかもがうまくいってるように見えて、その隙間からは果てしない虚無が広がってるラストがすさまじい。主人公の抱えてる闇が最後までまったく癒されず、壊れたまま世界は続く。

ミステリー部分とかはもうどうでもいいやね。エロゲ的な道具立ても主人公のモテモテぶりも、このラストを読めば全くうらやましくも何ともない。この主人公だけには絶対なりたくないものである、いやほんとに。

だっておにいちゃん大好きの実妹と、実は人殺しだった仲の良いクラスメイトと、ブルマが似合う引きこもり安楽椅子探偵な巨乳娼婦の三択だよ。

あからさまな萌えキャラ造形が罠だったりするわけだから、実に底意地が悪い。

まそこが西尾維新らしくて面白かったりするのだけど。

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2016年11月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

夜月ちゃんがとにかく可愛い。それしかない。p104-105がたまらない。泣きながらすがりついて、好き好きわめいて、床に落ちた麻婆豆腐を食べようとして、また好き好き、誰とも喋ったら嫌だと言いながら、一番じゃなくても良いから嫌いにならないでぇ!ってもう、なんだろうこの感情。動揺。ときめき。

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2013年02月05日

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ネタバレ

これを初めて読んだのは中学の時だけど、高校の時に正直買うかどうかすげー迷った覚えがある。でもなんてゆうか改めて読んでみたら、主人公が一番、敢えて辛い立場に立つっていう話だった。
「嘘をつくことよりも嘘をつき続けることの方が難しい」を敢えて実践するというか…
関係ないけど「君の頭は髪の毛を育てるための苗床か?」はツボだった。

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2012年08月01日

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ネタバレ

カタルシスのない青春ミステリ。キケロの「私は最も正しい戦争より、最も不正な平和を選ぶ」という言葉を思い出させるような、捻じ曲がった情愛と調和が描かれる。
登場人物は魅力的だけれど、彼らの清濁併せ持つというより、もはや濁々としたエピソードの数々に、読んでいて体力を使わされた。

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2017年11月16日

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ネタバレ

主人公は櫃内様刻と櫃内夜月は現在進行形で、禁じられた一線を踏み越えつつある。
その友人である迎槻箱彦と琴原りりす。

そんな彼らの学校では、密室殺人事件が起こり、様刻は保健室のひきこもり、病院坂黒猫とともに事件解決に乗り出す……という話でした。

いや……なんというか、さすが西尾維新先生! としか言いようがないですね。
「常識ってなんだっけ?」というような全てをぶっ飛ばした倫理観の欠如。
そして、わけのわからない日本語……。

西尾維新ワールド全開です。

結局は、すべてを様刻がすべてを飲み込むことで完結してしまうのですが、正直、これでいいとはまったく思えない。
ただ、西尾維新先生の作品が、そういう納得できる感じで落ちないことはさすがにだんだん、わかり始めているので、これはこれでいいんだろうな……と思っています。
これも続きがあるようなので、楽しみです。

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2015年11月13日

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ネタバレ

酷い話だ。

西尾維新らしいキャラクタ達と結末。
トリック自体は、単純で気づく人も多いと思う。
目的は友情、動機も友情なんてまさしく青春ミステリといえるのではないだろうか。

完結した物語であり、完結した世界だと思うんだけど、このシリーズまだ続くんだね。

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2012年10月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

図。

様刻くんや病院坂さんの語りは「初対面の人に長々と語られても・・・」と思ってしまった。
その人を散々知った上で、アララギさんのように歯磨きプレイをする、というのは分かるのですが。
単純に魅力を見出せなかっただけって言うのもある。

もんだい編の時と比べ、家に行く前後から迎槻くんのキャラが変わりすぎじゃないかな。
「イロイロな出来事があったから」と思えば許容範囲内。

なんでこれくらいのトリック(失礼だけどあえて)に気付けないのか。
でも「イイハナシダナー」と呟いてしまうような、整列された綺麗さがあった。
数沢くんだけは報われていないけど。

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2012年02月01日

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