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「西尾維新」の原点がここに。
メフィスト賞受賞作である「クビキリサイクル」から始まる「戯言シリーズ」。ミステリーという分類ながら、「物語」シリーズに通ずる超常っぷりもある、変格に近い作品群。
主人公・いーちゃんは冴えない大学生。友人に天才技師・玖渚友や人類最強・哀川潤を持つものの、本人は至って普通(だと思っている)。
シリーズを全部レビューすると長くなってしまうので割愛しますが、まずは「クビキリサイクル」を。
いーちゃんの一人称で語られる、孤島で起こった事件とその結末を是非お確かめください。
Posted by ブクログ
「ハッピーエンド以外は認めねぇっつーの」
玖渚友との別離、「最強」と「最終」の再戦、そして「最弱」と「最悪」の戦い。物語はどこへ行き着くのか。
まさに大団円。
あれだけたくさんの人が死に、ちらほら納得いかないことがありつつも、この読後の満足感と幸福感はなんなのだろう。
潤さんといーちゃんのあの会話、そしてラストの笑えるようになったいーちゃん。はっきりいって泣けます。
このラストでなかったら、私はこんなにこのシリーズが好きではないかもしれない。
「最初からボタンを掛け違えていた関係」の2人。全てのボタンが外れてしまえば、また掛け直すことができる。
いーちゃんが何度も傷ついては立ち上がり、生きることと人と関わることを選んだからこそ得られた幸せ。
「物語の終わり」とは?「世界の終わり」とは?
このラストは終わらない物語、続いていく物語だと思うので、そのへんで作者の「物語」観を考えると面白いような…。
謎は謎のまま、過去は明かされないまま、このほのめかされたままはっきりとは見えない部分というのも、このシリーズの大きな魅力なのではないかとも個人的には思う。
決戦の後、あの結末に至るまで、いーちゃんと玖渚の間にどのようなやりとりがあったのか、非常に気になるけど、それも描かれないからこそいいのかなあ…。
この巻は特に好きなセリフが多いかもしれない…。
「喧嘩すればよかったんだ」
「現在ってのは、別に過去だけで構成されてるわけじゃねえだろう――未来ってのも、過去と現在の二つだけで構成されてるってわけでもねえ」
「ばいばい、セリヌンティウス」「走れ、メロス」
「恥ずかしい告白大会しようぜ。一番、人類最悪。実は俺、何も考えてないんだよ」
「探していた幸せはあんな遠くにあったけれど、僕たちは、幸せになった。
多くのものを失いながら、かけがえのないものを得た」
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