あらすじ
儘宮宮子のもとに一通の招待状が届いた。書かれていたのは――
・参加費50万円
・幸せで安全な出産と、愛する我が子の輝かしい未来を獲得する未曽有のチャンスを進呈
・デリバリールームへの入室が必須
尋常ではない申し出に困惑しつつも、宮子はこの招待を受けることにする。それぞれの事情を抱えた妊婦5人がそこに集った。一体何が始まるのか? そして誰に安産の女神は微笑むのか!?
感情タグBEST3
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久々の西尾維新。
西尾節が効いてて面白かった。
設定が斬新だし、内容も面白かった。
登場人物も一癖ある人物ばっかりで最後まで楽しめた。
他の西尾維新作品もまた読もうかな。
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小さいサイズ、異なる紙質の紹介状が付いている特別仕様。妊婦小説。こんな物語は読んだことない。主人公が勝ち上がっていく姿は、清涼院流水『全日本じゃんけんトーナメント』や西尾維新『十二大戦』『刀語』を連想した。単純にゲームが進んでいくのではなく一癖も二癖もある展開は西尾さんの真骨頂。妊娠ネタ盛りだくさんで勉強になる点も多い。ベビーシャワーゲームのクイズの答えは結構分からないものがある。
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独特な世界観と文体で最初は読み切れるかな?と少し不安もありましたが、徐々にその世界観に引き込まれました。デリバリールームで妊婦さんたちが色んなゲームをして勝ち抜いていく話ですが、そのゲームをいかに攻略するのか謎解き要素もあり楽しめます。個性的な登場人物達のおかげかシリアスすぎず、言葉遊びも多い文体でクスッとしてしまうところもあり飽きません。結末も綺麗にまとめられて、個人的には良い終わり方だったと思います。宮子ちゃんすごすぎるよ!
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漫画を読んでいるかのような立体的なキャラクター像、名前、性格、読んでいてすごく楽しかった。こんなにも常に、はっきりと映像が浮かんでくる小説はなかなか無い気がする。一つの映画を観た感覚に陥りました。内容もいい意味でぶっ飛んでいて、すごく良かった。
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友人に勧められて読んだ1冊。
初めての作家さん。
癖があるって言ってたけどそんなに気にならず、楽しく読めた!
【幸せで安全な出産】を勝ち取る為に競い合う妊婦同士の戦い。面白い。
意外と奥が深いんじゃないかな?
読みやすいし面白かった!
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テーマにドキッとしたけど、西尾さんの文体だったから楽しく読めた。
途中の妊婦さんたちの過去話ですごく読むのが辛くなったけど堪えて読んだ。
全体的にはすごい面白かった。
西尾さんの小説は例外なく早く読めるから好き。
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よくもまぁこれだけ妊娠・出産にまつわる語彙、知識、エピソードを盛り込んだなぁと感心した。つい数ヶ月前に出産を経験した自分でも知らない言葉があった。ある意味、この小説を一番楽しめる立場の者が、一番楽しめる時期に読むことができたと思う。
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西尾維新の言葉遊びと、キャラ立ちと、妊婦同士をバトらせるという発想が素敵!
解決策や突破策が、割と拍子抜け感はあるけど、そこが重要って訳では無いから良し!
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本屋で装丁に惹かれ手に取った。作中には招待状が挟まっていて凝っている印象。この本のテーマとしては「妊娠」「親子関係」だろうか。
著者は「化物語」、「掟上今日子の備忘録」の原作。「化物語」はアニメで見た記憶がある。本作でもやけに文字数が多く、登場人物の名前も特殊。
概要としては本作主人公の宮子は15歳中学生で妊婦。そんな宮子にデリバリールームへの招待状が届く。癖の強い訳あり妊婦たちが集まり、優勝を目指してゲームを行う。優勝者には幸せで安全な出産と、我が子の輝かしい未来が報酬として与えられる。「デスゲーム」という単語を使っているが、負け=死というわけではない様子。
主人公が中学生で妊娠しているということもあり、かなりどす黒く人間の汚いところが描かれている物語だと思っていた。そんなことはなく、「幸せで安全な出産」のために妊婦たちが命を懸けて戦う明るく前向きな物語だった。私は登場人物たちのように生まれてくる我が子のために命を懸けることができるだろうか。たとえ出産までに勉強をしたとしても、彼女たちほど親になる自覚は持てないと思った。この先子供を授かることがあれば、我が子の幸せのために命を懸けるべきだとも思った。
エピローグを読んで、最後の最後で誰の視点で話していたのか気が付いた。著者の本は初めて読んだけど、言葉遊びが面白くてまた読みたいと思った。
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西尾維新作品にしては異色の、性的な話題が多い作品。しかも主なテーマが妊娠。
幸せな出産を保証すると言うデリバリールームに集まった妊婦5人の背景がみんな深くて重い。いつもの言葉遊びが救いなくらいに重い。しかも「幸せな」と言っておきながら、数々のゲームが待ち受けている。めちゃくちゃダークじゃないか!と思ったけど、要所要所に子どもを産むことの大変さ、生きていくことの大変さ、でも大変なことばかりではないこともあって、希望もある。
なによりも主人公補正か運か強い。家族もやばそうだけど、強く生きていきそうだし余生が長そう。
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妊娠エンターテイメント。
妊婦同士が戦うデスゲーム。
ライバルは父親の違う双子を宿してルミ子アイドル、借金を抱え弁護士との子を宿すも捨てられた脱獄中の年配者、暴力に慣れすぎたダメンズのヤンキー。
キャラとストーリーがぶっ飛んでる作者らしい作品。
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センシティブな題材だけど、読み終わったら、いつもの西尾維新で安心した。
エンタメ性の高い、テンポがいい展開でした。
登場人物たちは、相変わらずちょっと変わってて、個性がすごい。
変わった妊婦たち、現実には居ないような妊婦たち。
こんなエンタメ作品、現実じゃありえないし、こんな妊婦達も存在しない。
でも、読み終わったら、何故か妊婦や妊娠について、考えてしまう。
本当に、こんな妊婦居ないよね?
各々、読んだ人は何かしら、妊婦やら妊娠やらについて考える時間ができるんじゃないかなーと思う。
直接的な問題提起でないから、考えちゃう感じ、本当に好きです。
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戯言シリーズのデビュー当時から西尾維新をかなり読んできて、今ではその文体にすっかり馴染めなくなってしまった、離れどきだ、と思っていたのだが、妊婦の頭脳戦というテーマに惹かれて即決で購入。
久々に西尾維新作品で素直に「面白い」と感じた。テーマが興味のある内容だったから、昨今のジェンダー的な価値観に極力配慮されているのが感じられたから…というのもあるが、いくつかの軽妙な伏線回収も面白かった。
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「幸せで安全な出産」のために、選ばれ集められた妊婦たちが廃病院で「デスゲーム」をする物語。
妊娠•出産という概念自体とても苦手なので「西尾維新」だから読めた、という感じ。言葉遊びや強烈なキャラクター、最後に絶望は持ってこない西尾維新だから。
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話自体面白くないわけじゃないけどちょっと読みにくくて読みきるのに時間がかかった。言葉遊びはさすが西尾維新。
妊婦による殺伐としたデスゲームかと思いきや、テーマが妊娠、妊婦なだけあって割と人道的かな。良い結末。
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西尾維新なだけに、やはり名前が独特。
「協力や協調は強力だと強調…、連帯して連隊を組む…」
といった言葉遊びもさすが。
とんでもないのにまともで、奇想天外な妊婦たち。
ぶっ飛んだ着地点に特別感はなかったが、悪くなかった。
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不謹慎なのでは?という方向性のハラハラをずっとしていた気がする。文章が軽妙で読んでて飽きない。ストーリーはまあこうなるよねという感じ。めっちゃ意外!という展開はなかったかな。
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小説としては面白かったが、西尾維新作品として見るとまあまあだったと思う。
妊婦が参加するデスゲームとぶっ飛んでるけど面白いと思い、読み進めていたが最後は人情に語りかけてきて読みづらかった。もやもやする所もあったが総合的にいい作品だったと思う。
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妊婦×リアル脱出ゲームという内容が斬新で面白かった。私は初めて西尾維新さんの本を読んだのだが、独特な世界観に見事に引き込まれた。しかし、最後の終わり方には少しモヤッとした。主人公の母親がおかしいと思う。
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新聞の書評を見て読んだ本。
途中何度もやめようと思ったけど、結果的にはまぁ面白かった。自分の出産を思い出した。ただ、半分くらいまでは正直ホントに読むのをやめたかった。。
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安心安全な出産を約束する、デリバリールームへの招待状。
受け取ったのは15才の中学生、儘宮宮子だった。
彼女はその年にして一人の妊婦だ。
離婚後に接近禁止となった父親に会うのは一ヶ月に一回、養育費の受け取りを名目に会ったその日は父親から、デリバリールームへの参加費50万円を強奪した。
そして向かったのは、デリバリールーム優勝を勝ち取るための、妊婦たちのデス・ゲーム。
derivery:出産、分娩という意味もある。
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また頭のおかしい親を生み出して……。
途中で読者にも解けるように、と箇条書きされたクイズ、てんでわからずに無視した。
「妊婦を殴るってなんだ?」ってキレたところで主人公のこと好きになった。
「セーラー服を着た可愛い女の子の表紙」の文で表紙を見て「むごいことをするでない」と思った。
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ぶっ飛んだ設定で始まる妊婦デスゲームは中盤まではテンポ良く読めた。後半は倫理観や観念的な話になってきて逆に戸惑った。変に優等生にならず、ぶっ飛んだままでやり切って欲しかった。
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安心で安全な出産のために戦う女子中学生(゜ロ゜)
ある日、カンランシャなるところから届いた招待状
デリバリールームへようこそ♪
参加費50万円で、安全な出産が約束されるらしい。。。
それぞれ闇を抱える6人の妊婦……
彼女たちと熾烈なデスゲームが繰り広げられることに、ホントに安心な出産は約束されているのか?
最後に微笑むのは誰か……
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相変わらず登場人物の名前が特異。そして妊娠というモチーフ。最後はハッピーエンドなのだが、どうもこの著者のメッセージがどこにあるのか?本質が掴みづらい。女性ならもしかしたら理解、、共感できるのではと思う。
Posted by ブクログ
幸せで安全な出産とお子様の輝かしい将来という報酬が提示されたデリバリールームへの参加招待状。それぞれ何癖もある訳あり妊婦達が集まり、優勝を目指してのゲームが始まる。中学生妊婦の宮子は果たして報酬を獲得出来るのか?デスゲームか物騒な、と思ったら内容としては「知力·体力·時の運」な某クイズ番組の妊娠知識徹底版で安心して読める。決勝戦以外は寧ろ物足りない位か←黒いな。宮子を始め5人の妊婦達の参加事情やゲームの本当の目的の斜め上なかっ飛び具合は相変わらず。良くも悪くも西尾さんといった印象からは外れず。想像妊娠ゲームでの裏事情暴露のやり取りは良かったけど結局ゲームは?あとベビーシャワーゲームの妊娠出産に纏わる問題、結構難しいのもあってつい答え調べてしまう。
Posted by ブクログ
中3の宮子は妊娠6ヶ月。途方に暮れている所へ参加費50万で安全で幸せな出産をできる「デリバリールーム」なる所への招待状が届き…
参加妊婦それぞれに、どうしてもデリバリールームで産みたい理由があり、又その課題も変な物ばかり。宮子の頭の回転の速さには脱帽でしたが、ラストあの展開でどうなったのかちょっと心配でした。一山当たってくれると願ってます。