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Posted by ブクログ
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今日子さんには、今日しかない。
(中略)
つまり、今日子さんは眠ったときに、記憶を失うのだ。
それは純粋な睡眠だけに限らず、失神や気絶といった意識喪失も、その範疇に含まれるらしい。
(本文394〜395ページより)
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「忘却探偵」掟上今日子(おきてがみきょうこ)さんが活躍するシリーズ第2弾。
前述の特質上、基本的に解決に時間を要する、あるいは日をまたぐ調査を必要とするような依頼は受け付けませんが、ひとたび引き受けた依頼は、マルチタスクかつスピーディーな頭の回転と行動で、自称「最速の探偵」の名に恥じず、たちどころに解決してしまうから痛快極まりありません。
謳い文句は、ズバリ「あなたのお悩みを一日で解決します!」
「一匹狼」の探偵ではありますが(助手がいても、間違いなく毎日顔を忘れますしね)、依頼人がいつのまにか助手のような相棒のような役回りになるのがお約束です。
前作の隠館厄介(かくしだてやくすけ)くんの続投かと思っていたら、本作では新たな依頼人である親切守(おやぎりまもる)くんが、その役回りを担ってました。
キャラのネーミングの面白さも西尾作品の特徴ですね。
今日子さんは、頭が良すぎるためか、本作でも時折その言動にイラっとさせられたりするときもあるのですが、ラストに彼女のとったある行動がタイトルと合致し、意味がわかって、思わず胸が熱くなりました。
彼らが挑んだ謎は、はたしてどんなものだったのかは、読んでからのお楽しみですが、面白さは保証します。
Posted by ブクログ
掟上今日子さんは、今日のことしか記憶できない忘却探偵である。記憶が残らないからこそ、後先を考えず大胆な行動ができる。その姿から、私は「今を生きる」ということの本質を教えられているように感じた。
あとがきにあるように、善悪の区別は決して明確なものではなく、後天的な教育や環境によって形作られるものだ。教えられたことが善であれば、それを疑うことなく善だと信じてしまう。和久井翁もその一例だと思う。彼がどのような考えのもとで最後の大仕事をしようとしていたのかは、物語の中で明確には語られていなかった。そのため、アトリエ荘の住人たちは、無償で部屋を提供してもらっていながらも、厳しい規則や人柄の印象から、和久井翁を悪く評価していた。
しかし実際には、彼はアトリエ荘の住人たちによる共同作品を作ろうとしていた。その事実を知ったとき、人は表に見えている情報だけで簡単に判断してしまう存在なのだと強く感じた。
あとがきの「普段から物事を裏から見る癖をつけておくと、混乱せずにすむかもしれない」という言葉は、とても印象に残った。物事には必ず裏があり、一方的な決めつけは危うい。真実は曖昧で、立場や状況によって都合よく変わることもある。
一番最初に知ったことが、必ずしも真実であるとは限らない。さまざまな経験を重ねた先に、初めて見えてくるものがあるのだと思う。信念を持つことは大切だが、同時に裏側を見る視点を忘れないこと。そのバランスこそが、人との関係や世界を穏やかに保つ秘訣なのではないだろうか。
Posted by ブクログ
掟上今日子シリーズの第2弾
今回は3章にわかれており、
1章だけが別日で
2章と3章は同じ日
前シリーズの厄助くんは登場せず、
親切(おやぎり)さんと言う
警備会社の社員が代わりを務めてます。
1章で、美術館で絵画の警備中、
一点の絵の前で毎回1時間立ち止まる
今日子さんを見かける所からスタートし、
その絵を巡ったトラブルの真相究明で完
2章では、トラブルにより
警備会社を首になった親切さんが、
トラブル元の老人からの電話でスタートしますが、
1章の主要メンバが登場し、殺傷事件に。
3章では、警察が来る前に
犯人を見つけて自首させるため、
今日子さんと親切さんが奮闘する話
前作は短編集だが、
今作は長編ですね。
次が楽しみ
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