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少女と大学生の、こんなことが実際にあるのかと疑問に思ってしまうような展開ですが、有り得ないとも思えない微妙なリアリティさにうなってしまいます。
誘拐や虐待といった社会風刺を匂わせながら、少し現実的ではないところにこの作品の魅力を感じます。
西尾維新先生の読者に訴えかけるこの世界観、やみ付きになること請け合いです。
Posted by ブクログ
西尾維新の同名小説のコミカライズである。私は西尾さんの著作には触れたことがないため、ここでは純粋に漫画として読んだ感想を残しておく。
本作は作家である主人公が、まだ作家としてはどこかが欠けていた作家志望の大学生だった当時にある少女と出会い、拉致監禁されたその思い出を語る物語である。
全体的にモノローグによって物語を展開しており、出会った少女をイニシャルで呼ぶところや、モノローグが多分に含まれているところなど、かつてあった「事件」への回想と言う世界観がよく表現されている。全体的に黒を多用した描き方、細い線なども回想のニュアンスを強めている。
物語として見れば動きは少ない。出会い、監禁され、食事を提供され、その際に挨拶のことで激昂される。ただそれだけを、これだけ鮮やかに描いてくれるのだから、やはりはっとりみつるさんは上手いなと感心させられた。
物語に惹き込まれた感触、手触りは非常に良かった。ここでは先々への期待感も含めて星五つで評価している。
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