ほしおさなえのレビュー一覧
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ネタバレ手芸を嗜むこともあり、モノづくりが関わる物語はジャンルを問わずに好きです。
和紙というのは高級品というイメージが先行しており、実際に触れた経験はほとんど記憶にないです。このシリーズを読んでいると和紙を実際に見て触りたくなります。
この巻で、主人公の和紙を巡る物語はおしまいです。藤崎さんとの関係がもしかしてワンステップ登るのかしらなんて思っていましたが、あくまでも上司と部下の関係以上同志という関係でしょうか、素敵なコンビになったと思います。
百花の仕事に対する真面目な姿勢がそこに現れているようで恋愛関連に発展しなかったことにやや残念なようなホッとしました。(というより、そもそも新入社員で新プ -
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今回のほしおさんは、器を繕う金継ぎ(というのだな。初めて知った)から始まるお話。
夫亡き後に金継ぎをしながら暮らす祖母と、両親が離婚した後に母とともに祖母の家に越してきた高2の孫・真緒を中心にした物語は、おばあちゃんの人生の振返り+真緒の未来を模索する、それぞれの“深い旅”を中心にして、金継ぎ、とりわけ漆に関する蘊蓄を加えて、飛騨高山観光の見所を添えた作り。
大きな起伏はなくても要所要所ではうまいこと締められる。君枝さん夫婦のカフェオレボウルを巡るエピソード、修次さんから渡されたかんざしに秘められたおばあちゃんの気持ち、修次さんの森を見てもう一度漆を掻こうと決めた谷口さんの思い、それぞれに老い -
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ネタバレ着物の持つ記憶が視える琴子。
両親を失い、養父母のもとで育ち、叔母、甥の関係である柿彦だけが琴子の力を知っている。
しかし、琴子は着物の記憶を探ることで疲弊し、その世界から戻れないかもしれない危うさも持つ。
琴子の生きづらさ、柿彦以外本来の自分を見せられず、世間から少し距離を置く姿は静かだが、
少し寂しく感じる。
色々な着物の遍歴を辿る話と思ったが、たつ子の銘仙の着物だけに向き合う話だった。
銘仙の着物を持っていたので、その歴史がわかって興味深かったが、たつ子の着物が持つ記憶は、時代的に想像のつくものだったので、もう少し掘り下げても良かったかも。
しかし、戦争のもつ残酷さが着物にも記憶として持 -
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ネタバレシリーズ第四弾。
連句会「ひとつばたご」での交流を通して、主人公・一葉の気付き、成長を描く連作六編が収録されております。
一葉が働くブックカフェ〈あずきブックス〉で、イベント第二弾として、連句会メンバーでもある歌人の久子さんを招いて短歌のトークイベントを開催することに。
その準備を進める一葉に、連句会で知り合った小説家・柚子さんから、「ひとつばたご」主宰の航人さんの過去に関わる人物についての相談が持ち掛けられて・・・。
前巻の少女マンガのイベントに続いて、今回の短歌イベント企画も大好評!ということで、これってほしおさんの著作あるあるだと思うのですが、こういったイベント系の集客が上手くいき