ほしおさなえのレビュー一覧
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「菓子屋横丁月光荘」の2冊目。
どこかで読んだような話と思えば、三日月堂の最終巻に出てきた古書店・浮草の話じゃないか。
店番の安西さんは、同じ巻の第2話の就活に悩む女子大生だよね。
ネットで見ると、作者は同じ時期にこれらの話を書いたようで、あちらの話をこちらから見ればという趣向。
何という話でもなかった最初の巻だったが、この巻になって、三日月堂に近しいテイストを感じて、なかなか良くなってきた。
昔と違って、歳を取って、最近、仕事で気持ちの通わない人とやり取りするのが億劫になっているのだけど、『人とかかわるのに痛みはつきもの。心を閉じてしまえばどんどん鈍感になれる。まわりになにも働きかけない -
Posted by ブクログ
祖父母がやっていた活版印刷所「三日月堂」に数年振りに戻ってきた孫の弓子さん。
その後色々なご縁から、また三日月堂を再開する事に。
そこに来る依頼のエピソードがどれもよい。
きっと活版印刷というものを見たくなるし、作りたくなるはず。
だがしかし、時代の流れでもう文字の型を作る作り手がいなかったりして、これから先見ることができなくなる文化なんだろうなと思うと悲しい。
実際に今やっている活版印刷所って、いくつあるんだろうか。
『文字を拾う』って言葉がとても素敵。
そして、銀河鉄道の夜が無性に読みたくなる(笑)
評価としてはものすごく☆4寄りの☆3
次の話が楽しみ。 -
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銀河ホテルの、心が自然と落ち着く時間の流れが素敵。
私もこういうホテルに宿泊してみたい。
千種類のインクが並ぶ手紙室の様子を幾度となく想像してみる。
色とりどりのインクとちょっと薄暗くてカーペットが敷き詰められている荘厳と言ってもいいような静かな部屋。
手紙室に訪れた人は、戸惑いながらも苅部さんのリードで少しずつ自分に人生に向き合っていく。
第3話 軽井沢黄金伝説。
子供だって辛いんだね。
私が子供の頃よりもずっとずっと厳しい世の中になっていて、小学生や中学生の頃からすでに将来の岐路を踏まえて猛勉強。
精神的に不安定になってしまうのも仕方がないのかもしれない。
私も、自分の子供の -
Posted by ブクログ
銀河ホテルの第二弾。
手紙室に参加する人たちは、それぞれ色々な想いを抱えてやってくる。
妻との思い出を探しに来た人。
趣味のアカウントが炎上して、どうしたらいいのか立ち止まってしまったOL。
母の仕事のために連れてこられた少年。
手紙室の苅部の正体が少しわかってきた今回。
次くらいにはわかるのかなぁ。
私の予想は当たってるかなぁ。
銀河ホテルの居候改め、守り神の正体がわかるのが楽しみのような残念のような。
旬平の存在感はあまりなくて、苅部さんの物語になりつつあるけど、旬平くんの今後も出てくるのかな?
これを読むと、使われたインクのカラーが題に入っててわかるから、買って書いてみたくなる。 -
Posted by ブクログ
「言葉の園のお菓子番」の6冊目。
前作から引き続いた雑誌づくりや文芸マーケットでの販売、詩の朗読会の開催に、オンライン連句会の企画などなど、一葉を取り巻く人の輪がまた広がりを見せていく。
「ひとつばたご」の人たちについてはそこそこ語られてきたからだろうか、今回は「きりん座」の人たちに触れられることが多かったが、こちらのメンバーにはまだなじみが薄いこともあり誰が誰やら、その上、そこの内輪話をされても……。
詩の創作や朗読の話を通して語られる「言葉」が持つ力や重量についても、感覚的でついて行くのが難しく、そんなこんなで今回は全体的にあまり興が乗らなかった。
そういう話が多くを占め、今回は連句を