ほしおさなえのレビュー一覧

  • 菓子屋横丁月光荘 光の糸

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    ほしおさなえさんをきっかけに去年の9月に川越を訪れた。菓子屋横丁や蔵の町並み、氷川神社、、川越城本丸御殿などを巡った。たくさんの観光客で、とにかく暑かった。
    今回は月光荘より田辺家がメイン。とんとんからーの蕎麦会席の古民家が切なかった。守人と豊島さんの今後が気になる。

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    2024年01月13日
  • 紙屋ふじさき記念館 あたらしい場所

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    シリーズ完結編。
    前作で藤崎産業に入社が決まった百花が、藤崎産業に入社して、新しい記念館をオープンするまでの2年が急ぎ足で描かれる。
    正直、あと2作ぐらい分けて描いてもいいのでは?と思うところもあったけど、オープンまでにクリアしなければいけないタスクと、コロナが落ち着いて、徐々に取り戻していく日常と、百花の亡くなった父の本の再刊行と、いろいろな出来事が並行して描かれており、かなり読みごたえはあった。
    コロナで会っていなかった一成も、創業家の一員として、かなり自覚が出て来て、1作目に比べて、百花以上に成長したなぁ、と感じた。
    ここ最近作者のシリーズ作品が完結を迎えるものが続いているが、これまで各

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    2024年01月01日
  • 紙屋ふじさき記念館 あたらしい場所

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    今作で完結。
    新しい仲間と新しい記念館を作り上げていく過程は楽しい。今までの記念館の歴史を振り返る感じではあった。
    またここから新しいシリーズができそうな気もしますが、どうでしょうねえ。

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    2023年12月13日
  • 紙屋ふじさき記念館 あたらしい場所

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    無事藤崎産業に入社した百花が、新記念館の開館に向けて奮闘します。

    前作では現実世界と同じくコロナ禍の中でもがく様子が綴られて、果たしてどうなるのかとくるしくなるような思いだったけれど、それが綺麗に取り去られた、爽快な完結でした。

    ほんとにこれで終わりなの?って思うくらいに、これからも、と未来を想像させる終わりで、百花たちのこれからは続いていくけど、その様子が読めないことがさみしいです。

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    2023年12月09日
  • 活版印刷三日月堂 星たちの栞

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    ふれる機会のなかった活版印刷というものを知り、
    文字の温かさとか、残されていく技術の大切さを感じながら読み進めた。
    穏やかな中にも芯を感じる物語で、読んでいてとても心地よかった。

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    2023年12月09日
  • 紙屋ふじさき記念館 あたらしい場所

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    紙屋ふじさき記念館終わってしまいましたね。
    まあ話的にはこれから始まるですが。
    紙も小物も文具も好きなので本当に楽しかったです。こもの市に行きたくなったし、水引もその本も買ってしまいました。
    本当に文具やその周りの物が何て魅力的なんだろう。先人達の日々の研鑽と努力が今でもその物達を輝かせていると思いました。
    このシリーズは終わってもまた別の話で記念館の人達と会えると信じて待っています。

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    2023年12月09日
  • 活版印刷三日月堂 星たちの栞

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    1話目が特に好き!読んでて活字の良さを感じて読書好きになりそう。どう表現したらいいかわかんないけど、紙の質感インクの匂いとか、見えないし触らないのに読んでて感じることができて好きな作品。まだ2巻までしか見てないのでまた読み続けたい。

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    2023年11月24日
  • 言葉の園のお菓子番~復活祭の卵

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    シリーズ第4巻。
    ひとりでは作れない、誰かと巻くからこそのおもしろさや気づきがある連句というものを通して、いろいろな事に出会う様子が描かれています。
    毎回登場するお菓子が楽しみで、描写の美味しそうなこと!
    あぁ、亥の子餠食べたい。

    サブタイトルの「復活祭の卵」はどういうことだろう?と思っていたのですが…
    読んでみると、あのひとが痛みや悲しみ、後悔はありつつも、前向きに進む、そんな未来を感じる巻でした。


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    2023年11月17日
  • 言葉の園のお菓子番 孤独な月

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    「言葉の園のお菓子番」の2冊目。
    仕事が忙しくて、主な読書時間たる通勤電車の中でも目を瞑って頭を休ませたい感じで、なかなか本読みが進まずだったが、ゆるゆると進むこのお話は今の状況にはちょうど良かったかも。

    今回も連句会を中心に、一葉が用意するお菓子やお茶、彼女の仕事(ポップの仕事に加えてブックカフェで働くことになった)をはじめとしてあれやこれやが語られる。
    前作でも紹介されているとはいえ、正直誰が誰やら分からなかった連句会のメンバーだったが、萌さん、蛍さん(+妹の海月さん)、蒼子さん、直也さん、それぞれ印象的な出来事が描かれて、ようやく個性も分かってきた。ゲストみたいなベテラン歌人の久子さん

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    2023年11月12日
  • 言葉の園のお菓子番~復活祭の卵

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    連句会で毎回のように次に付ける句のあり方の説明と季語や当てられる自他場などの解説がある事で4巻にして、連句の面白さと付け方がわかってきた気がして有り難く、楽しくなってます。

    今回は縁とか人生とはみたいな一葉が少し成長した気がします。

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    2023年11月11日
  • 紙屋ふじさき記念館 結のアルバム

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    ネタバレ

    シリーズもだいぶ長くなってきて、主人公の成長
    や先の未来が描かれるはずなのに、ここにきてコロナ禍。。でもしっかり向き合って描いてるほしおさんに拍手。緊急事態宣言、数年前のことなのに今でもあのときの状況が鮮明に思い出されるのは、やっぱり誰にとっても衝撃が大きかったのではないかなぁと思う。
    でも主人公が本質は変わらないながらも、成長していく姿がこれからも楽しみです。話の中で、やる気っていうのは出そうと思っても出るものではない、まずは始めてみることでやる気が出てくる、という言葉があり印象的でした。
    この先の続くお話が明るいものであるように、引き続き応援したいと思います。次の新しい記念館のお話が待ち遠

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    2023年10月29日
  • 菓子屋横丁月光荘 光の糸

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    「カラダガアルウチシカ、デキナイコト、タクサンアル。ダカラ、イキロ」

    わたしたちも蚕も、暗いところからやってきて、少しのあいだあかるい場所にとどまって、また暗いところに帰る。あかるいところにいるときだけ、身体という形を持つの。でも、ただそれだけなのよ。

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    代々繋いでいくこと、繋がっていくこと。
    それは一方では、「しがらみ」のように感じて、しんどく感じるものだけれど、
    この物語ではそれが「安心」や「根っこ」になっている。

    ファンタジーのような世界で現実にはないかもしれないけれど、これが現実だったらいいな、と思った。

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    2023年10月28日
  • 活版印刷三日月堂 星たちの栞

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    私は活字が大好き❤1話めのお話は数年前に体験した息子との別れを思い出し、気持ちがシンクロしすぎて、なんとも表現し難い気持ちになりました。私の幼い頃、母が和文のタイプライターで内職していたことを思い出した。懐かしい暖かい気持ちになれた。

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    2023年10月27日
  • 菓子屋横丁月光荘 光の糸

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    【収録作品】広瀬斜子/光る糸

    シリーズ最終巻。
    出てくる人たちがみな温かい。川越の街を歩いてみたくなる。

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    2023年10月26日
  • 言葉の園のお菓子番 森に行く夢

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    ひとつばたごのメンバーは、年代、性別、職業が多様で、みんな自立していて、穏やかに交流しつつ、句を作る中で踏み込むこともある。
    人と人との距離感が気持ちいいシリーズ。
    前に進みたい気持ちも、進まなければならないという焦りも、過去を懐かしむ気持ちも、丸く包んでいく。
    今回は一葉さんのポップの話はほとんど登場せず、書店のイベント運営の話が出てきた。一葉さんの仕事の話も、緩いのにきちんとしていて、心地よい。

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    2023年10月15日
  • 言葉の園のお菓子番 森に行く夢

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    亡き祖母の代わりにお菓子を届けたことから連句会に通うようになった一葉。誰かが詠んだ句に別の誰かの句がついて、世界がどんどん広がっていく連句が楽しい。「連句は正解のない分岐の連続」って本当に人生みたいだ。人生も、次々にやってくる選択肢を選んで進んでいく。そして、あの時ああしていれば…と後悔することがあったとしても正解は最後まで分からないのだ。
    なんとなく流れで参加するようになった一葉が、もっと連句について知りたい、次に進みたいと積極的になってきたのが良い。これからが楽しみだ。

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    2023年10月10日
  • 紙屋ふじさき記念館 物語ペーパー

    購入済み

    面白かった

    1巻目より更に面白かったです。主人公と一緒に和紙の事も知りたくなりました。父の小説を好きだと言ってくれる人たちとの出会いも、心がぎゅっとなりました。

    #タメになる #癒やされる #憧れる

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    2023年10月09日
  • 活版印刷三日月堂 海からの手紙

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    シリーズ第二弾。 今回も人の繋がりで物語は進んでいきます。 それぞれの想いが、三日月堂で形になっていく。 活字の温かみを大切にしたい。 4話目は、今までと展開が少し違ったのも良かった。

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    2023年10月06日
  • 紙屋ふじさき記念館 結のアルバム

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    ネタバレ

    シリーズ6作目で百花もいよいよ大学卒業か。
    でも、その卒業も例のコロナウィルスの影響で、例年の様にはいかない。それは就活も同じ。
    物語の設定はちょうどコロナが流行り始めた2020年頃だと思われ、つい3年程前なのに「あーあんな感じだったな」と感慨深く思ってしまう。
    現役の学生が直面するオンライン授業や、卒論などリアルに描かれていて、当時の目に見えない不安な気持ちを思い出す。

    シリーズは百花の卒業か、記念館の閉館で終わると思いきや、新天地川越で再スタートするという。という事は三日月堂ももちろん登場してくるのだろう。楽しみ。

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    2023年10月01日
  • 菓子屋横丁月光荘 光の糸

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    三日月堂シリーズで、ほしお作品にはまる。
    以来、現在刊行中の『言葉の国のお菓子番』も、『紙屋ふじさき記念館』も読んでいる。
    古民家、和紙、織物、活版印刷、和菓子など、レトロな手仕事をテーマにしているので、ついつい、手が伸びる。

    さて、本書は川越を舞台にした『菓子屋横丁月光荘』。
    いよいよこれが最終巻とのこと。

    家の声が聞こえる遠野守人。
    大学院を修了した今は、月光荘の管理人としてイベントの企画なども行っている。
    恩師木谷先生に連れられて行った料亭で、家の発する声から、その家でかつて織物をしていたことを知る。
    広瀬斜子(ひろせななこ)という、今は途絶えてしまった織物。
    いつのまにか守人のまわ

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    2023年09月24日