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未曾有の感染症が世界に広がり、記念館の閉館セレモニーは中止。百花もリモート環境で大学の卒論制作と就活が始まった。一成とも誰とも会えず不安な時を過ごす中、百花は改めて和紙の意義について考え……。
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Posted by ブクログ
コロナ禍での大学生活の大変さが伝わってきました。その中で工夫をこらして学んだり交流する姿が頼もしいです。 百花の就職試験の緊張感も伝わってきました。記念館のこれからがますます楽しみになりました。
思わず百花の気持ちに入り込む感じ。 いよいよ卒業、そして藤崎産業入社。 コロナのことが日に日に遠くなる中で、そうだった!とあの頃の日常が思い出されてきた。 和紙への興味は尽きないが、私個人は水引に心惹かれて、梅結びに挑戦するようになった。飯田から水引も取り寄せた。 私の楽しみが一つ増えたことに感謝し...続きを読むたい。
春霞の小箱から世相を反映した内容になっていて、記念館の閉館は新型ウイルスの影響でイベントが中止。淡々と片づけ、そのうちに緊急事態宣言なんてものが発出され、大学最後の年は不穏な始まりを迎えた百花。家族がいるからなんとか家だけの生活でもなったけれど、一人暮らしの大学生にはかなりきつい期間だっただろう。 ...続きを読む百花の就職活動、藤崎産業の採用活動はされるのだろうか。館長はいま必要な部署で取り急ぎがむしゃらに働いているよう。 タイトルのアルバム、どんなものかととても期待していた。画で見られないのは残念だけれど、百花が卒論の合間に作成していた箱、いいなぁ。水引で模様がつけられているなんて、なおさら!先生もさぞかし嬉しかったと思う。
コロナ禍によって
物語が現実を追うようにコロナ禍に突入。閉塞感に包まれ苦しみながらも手探りで模索するサークル活動と人と人の繋がりを考えられた巻だった。
コロナ禍を真正面から扱っている今作。これは、紙というものの歴史を捉える点、そして何より「繋がり」を考える意味でも避けて通れないテーマ。優しい物語の中に作者の強いメッセージを感じた。
コロナ禍を思い出しながら読みました。いろいろな立場の人たちの大変さを改めて認識できました。今人に会えるようになったこと、本当に良かったことです。ペーパーレスの時代なんだけど、やはり紙ベースがすきなんですよね。書類も必要なものはプリントアウトして持っていたい人間。本も電子書籍では無くて紙で読みたい。こ...続きを読むのシリーズ読むと、手紙とか書きたくなります。
シリーズもの。 コロナ禍でまだ先見えない時の話。 環境が一変し、理不尽さもある中で、自分たちが何をどうしたらいいのか考え行動していく姿が印象的でした。
『菓子屋横丁月光荘』シリーズが完結し、そちらを読み終わった。 その間、こちらのシリーズも買って手元にあったけれど、いったん封印。 話が混線しそうな気がしたから。 作中にもコロナ禍が起こる。 当時の自分などは、職も住むところの心配もなく、暢気なものだったと思っていたが、本書の記述を読んで、なかなかつ...続きを読むらくなってきた。 あの頃感じていた不安を、おそらく自分は抑圧していたのだと思いいたった。 そう思うと、若い世代ほど影響が長く続いていくのでは、といまさらながら心配になる。 一時は、つらくてこの本を読むのをやめようかとも思った。 やめなかったのは、ほしお作品で、たぶん悪い結末はないと思われたから。 百花もめでたく藤崎産業の内定を得るし。 笹山ゼミの4年生全員が卒論を出せたし。 小冊子研究会の学校祭企画もだが、百花が夫婦箱を作るところは、わくわくした。 前巻の『春霞の小箱』を読んだとき、次で終わりかなあ、と感じたが、もう一冊出たようだ(ちなみに、それは昨日ゲットした)。 次巻では、ふじさき記念館の復活が描かれるようだ。 川越の呉服商の建物をリノベーションするらしい。 そして、すべての作品は川越に通ず、ということか。 主人公は百花というより、記念館の方だったのかも?
シリーズ6作目。 記念館閉館イベントが、コロナの影響で中止になり百花は慣れないリモート環境下で卒論と就活に取り組むことに。 第一話 手漉き和紙見本帳 就活に苦戦していた百花の元へ和紙見本帳が届き、改めて伝統を守るということの大切さに気づかされ、最終面接を乗り越えて内定をもらう。 ひたむきに頑張...続きを読むる素直な百花に拍手。 第二話 わたしたちの日常 コロナ禍で最も知りたいのは、みんなの動向。 みんな寂しくない?落ち込んでない? 誰かと少し喋るだけで頑張れるという気持ちが伝わってきた。 今は落ち着いているけど当初を思い出してしまった。 第三話 結のアルバム 卒論のテーマに惹かれた。 小川未明の絵本『赤い蝋燭と人魚』をあらためて読み直したいと思った。 そして、動揺も手がけていたことを知りこちらも興味を持った。 動揺に出てくる海はいつも不安に満ちている。「闇」「海と太陽」とても良い。 百花は、作ることが好きで好きで…卒論を先に進めないと、なのに結局合間合間に箱ものを作っている。 没頭しているうちに精度の高いものに仕上がり、満足いけば卒論にも集中できて予定通りに出来ている。 先生へのプレゼントも心のある素晴らしい水引きを使用したアルバムを渡すことができた。 先生曰く、「あらためて紙というものの偉大さを感じた」「紙にかかわる仕事をするということは、その歴史を背負うこと、過去を背負い、先に進む。 生きるとはそういうこと」 とても深い。 止まっていた時間があったとしても、きっといつか大きく…もっと大きくなって動きだす。そんな希望が見えてきた。 ラストにまだ続きそうな予感⁇が。
コロナ禍の学生の卒論、就活、サークルの実態。 活動を制限された中での人は、不安定になって… 今回は何もできない中で作り出していく事について、どう気持ちを切り替えるか、百花の心理描写がたくさん出てきた。 それでも、この学校、このサークル、このゼミは恵まれている。 残念だったのは、百花の作った箱、アル...続きを読むバムの製本したものなどが、どこかイラストででも入っていてくれたらよく理解出来たのになぁというところ。
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